初節句(はつぜっく)は、赤ちゃんが生まれて初めて迎える節句のお祝いです。男の子は5月5日の端午の節句、女の子は3月3日の桃の節句が初節句にあたります。この記事では、初節句の意味・由来からお祝いの仕方、食事メニュー、五月人形・雛人形の選び方、お返しのマナーまでわかりやすく解説します。

CHAPTER 01
初節句とは?意味と由来

赤ちゃんの足初節句とは、赤ちゃんが生まれて初めて迎える節句のことです。節句は季節の変わり目に行われる年中行事で、子供の健やかな成長と幸福を願ってお祝いします。
女の子の初節句は3月3日の「桃の節句(ひな祭り)」です。雛人形を飾り、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物でお祝いします。男の子の初節句は5月5日の「端午の節句(こどもの日)」です。五月人形や鯉(こい)のぼりを飾り、柏餅(かしわもち)やちまきでお祝いします。
初節句は赤ちゃんの誕生を祝い、災厄から守るという意味が込められています。雛人形は「子供の身代わりとなって厄を引き受ける」、五月人形の兜や鎧は「子供を災いから守る」という願いがそれぞれ込められています。
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INFO / 生まれてすぐの場合は翌年でもOK
赤ちゃんが生後1〜2ヶ月以内に節句を迎える場合は、翌年に初節句を行うのが一般的です。たとえば2月生まれの女の子は、生後1ヶ月で桃の節句を迎えることになるため、翌年の3月3日に初節句をお祝いすることが多いです。母子の体調を優先して判断しましょう。

CHAPTER 02
初節句のお祝いの仕方

初節句は、家族や両家の祖父母を招いてお祝いの食事会を開くのが一般的です。自宅で行う場合とレストランで行う場合があります。
  1. 01
    雛人形・五月人形を飾る
    桃の節句は2月中旬〜3月3日、端午の節句は4月中旬〜5月5日に飾ります。節句の前日(一夜飾り)は縁起が悪いとされるので、余裕をもって飾りましょう。
  2. 02
    お祝いの食事会を開く
    両家の祖父母を招いて、自宅またはレストランで食事会を開きます。赤ちゃんにはお祝い着を着せ、記念写真を撮りましょう。
  3. 03
    お祝い膳を用意する
    桃の節句はちらし寿司・はまぐりのお吸い物・菱餅・ひなあられ。端午の節句はちまき・柏餅・赤飯などが定番メニューです。
  4. 04
    記念撮影をする
    雛人形や五月人形と一緒に赤ちゃんの写真を撮りましょう。フォトスタジオで撮影する家庭も増えています。
初節句(はつぜっく)
赤ちゃんが生まれて初めて迎える節句。男の子は5月5日の端午の節句、女の子は3月3日の桃の節句を祝います。
五月人形
端午の節句に飾る武者人形や兜飾り。男の子の健やかな成長と立身出世を願います。母方の祖父母が贈るのが伝統です。
雛人形
桃の節句に飾るお雛様。女の子の健やかな成長と良縁を願います。段飾りから親王飾り、コンパクト雛までサイズはさまざまです。
新米パパ / 2歳児のパパ
五月人形や雛人形は誰が買うものですか?両家で揉めることがあると聞いたのですが。
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
伝統的には母方の祖父母が贈るとされていますが、近年は両家で話し合って決めるケースが増えています。「母方が人形、父方がお祝い金」と分担したり、両家で折半したりと、ご家庭ごとにさまざまです。大切なのは事前に両家で話し合っておくこと。お互いの気持ちを尊重して決めましょう。

CHAPTER 03
初節句の食事メニュー

初節句のお祝い膳には、それぞれの節句にちなんだ縁起のよい料理を用意します。
初節句の定番メニューと意味
節句料理意味・由来
桃の節句ちらし寿司華やかな見た目でお祝いにぴったり。エビ(長寿)、れんこん(見通し)、豆(まめに働く)
桃の節句はまぐりのお吸い物二枚貝が対の貝殻としか合わないことから「良縁」の象徴
桃の節句菱餅・ひなあられ緑(健康)・白(清浄)・ピンク(魔除け)の3色が春を表す
端午の節句柏餅柏の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから「子孫繁栄」
端午の節句ちまき中国の故事に由来する厄除けの食べ物。関西で特に一般的
端午の節句赤飯・鯛お祝いの定番。「めでたい」の語呂合わせ
新米パパ / 2歳児のパパ
初節句の食事会は、自宅とレストランのどちらがいいですか?料理を作るのは大変そうで…。
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
赤ちゃんが小さいうちは自宅のほうがリラックスできますが、準備が大変ならレストランや仕出し弁当を利用するのもよい選択です。最近は初節句向けのケータリングサービスもありますし、両家の祖父母に手伝ってもらう方法もありますよ。

CHAPTER 04
雛人形・五月人形の選び方と相場

初節句に欠かせない雛人形・五月人形は、一般的に母方の祖父母(実家)が贈るのが伝統的なしきたりです。ただし最近は両家で折半したり、パパ・ママが自分たちで選んで購入するケースも増えています。
雛人形・五月人形の種類と相場
種類特徴相場
段飾り(七段・五段・三段)豪華で見栄えがよい。十五人飾りが最も格式が高い10万〜50万円
親王飾り(二人飾り)お内裏様とお雛様の二人だけ。コンパクトで人気5万〜20万円
ケース飾りガラスケース入りで手入れが楽。ほこりが付きにくい3万〜15万円
収納飾り飾り台がそのまま収納箱になる省スペースタイプ5万〜20万円
兜飾り(端午)兜だけのコンパクトタイプ。マンションにも飾りやすい5万〜20万円
鎧飾り(端午)大将鎧をかたどった本格派。迫力がある10万〜40万円
人形を選ぶ際は、飾る場所のサイズを事前に測っておくことが大切です。最近はマンション住まいのご家庭が多いため、コンパクトな親王飾りやケース飾りが人気です。購入時期は12月〜1月が品揃えが豊富で、人気の商品は早めに売り切れることがあります。

CHAPTER 05
初節句のお祝い金の相場とお返し

初節句には、祖父母や親戚からお祝い金をいただくことがあります。お祝い金の相場とお返しのマナーを確認しましょう。
初節句のお祝い金の相場
贈る人相場備考
祖父母5万〜30万円人形代を含む場合が多い。人形を贈る代わりに現金の場合も
おじ・おば5,000〜1万円お祝い金または品物
友人・知人3,000〜5,000円品物で贈ることが多い
会社関係3,000〜5,000円親しい間柄であれば
初節句のお返しは内祝いとして、いただいた金額の3分の1〜半額程度の品物をお返しするのが一般的です。お返しの品には菓子折りやタオル、赤ちゃんの名前入りのお菓子などが人気です。食事会に招いた方にはお食事がお返しの代わりとなるため、別途内祝いを用意しなくても構いません。
TIP / のし袋の書き方
初節句のお祝いを贈る際ののし袋は、水引(みずひき)が紅白の蝶結び(花結び)のものを使います。表書きは「御祝」「初節句御祝」と書き、下段に贈る方の名前を記入します。
5〜30万円
五月人形・雛人形の一般的な価格帯
1〜3万円
初節句のお祝い金の相場(祖父母から)
2月中旬〜
雛人形を飾り始める目安
お宮参りの赤ちゃん
初節句は赤ちゃんの初めての節句をお祝いする行事
TIP / 初節句を見送る場合
赤ちゃんが生まれて間もない場合(生後1〜2か月で節句を迎える場合など)は、翌年に初節句を行うのが一般的です。特に女の子が2月生まれの場合、3月3日まで日がないため翌年の桃の節句で祝うことが多いです。

CHAPTER 06
初節句の関連記事

初節句について、さらに詳しいテーマ別の記事をご用意しています。気になるトピックをぜひご覧ください。

祖父母が伝統的に用意するもの

初節句では、祖父母が雛人形や五月人形を贈るのが日本の伝統的なしきたりです。地域によって異なりますが、一般的には母方の祖父母(妻の実家)が人形を用意するとされています。
この風習には歴史的な背景があります。昔は結婚後に嫁が夫の家に入る「嫁入り婚」が主流であったため、母方の祖父母は孫に会う機会が限られていました。節句の人形を贈ることは、娘や孫との絆を確認する大切な機会だったのです。
祖父母の役割分担の一例
役割母方の祖父母父方の祖父母
雛人形・五月人形伝統的に母方が用意お祝い金を贈ることが多い
鯉のぼり母方が用意する地域もある父方が用意する地域もある
お祝い金人形代に含める場合あり3万円から10万円程度
食事会費用折半またはパパ・ママ負担折半またはパパ・ママ負担
初節句の衣装贈ることが多い写真撮影費用を負担する場合も
新米パパ
両家の祖父母がそれぞれ人形を買いたいと言って、困っています。どう調整すればいいですか?
カゾイロ博士
それぞれのお気持ちはありがたいですが、同じ種類の人形が二つあっても飾る場所に困りますよね。事前に両家で話し合いの場を設けるのがベストです。「母方は人形、父方は鯉のぼり」「母方は人形、父方はお祝い金」など役割分担を提案してみてください。パパ・ママが間に立って、双方が気持ちよくお祝いできる形を見つけましょう。

CHAPTER 07
初節句のお祝い膳のアイデア

桃の節句のお祝い膳

女の子の初節句では、ちらし寿司・はまぐりのお吸い物・菱餅・ひなあられが定番メニューです。ちらし寿司はエビ(長寿)、れんこん(見通し)、豆(まめに働く)など縁起の良い食材を華やかに盛り付けましょう。
手軽に見栄えのする一品を加えるなら、手まり寿司がおすすめです。ラップで丸く成形するだけで華やかになり、サーモンやマグロ、錦糸卵などで彩りも豊かにできます。デザートには桜餅やいちごを添えると季節感が出ます。

端午の節句のお祝い膳

男の子の初節句では、柏餅・ちまき・赤飯・鯛(たい)の塩焼きが定番です。鯛は「めでたい」の語呂合わせで、お祝いの席には欠かせない食材です。筍(たけのこ)の煮物を添えると「まっすぐ育つ」という願いが込められます。
TIP / 仕出し弁当やケータリングの活用
赤ちゃんのお世話をしながらお祝い膳を準備するのは大変です。仕出し弁当やケータリングを利用すれば、準備の負担を大幅に減らせます。初節句向けの特別メニューを用意している料亭やレストランも多いので、早めに予約しましょう。最近は通販で購入できる冷凍のお祝い膳セットもあり、自宅で温めるだけで本格的なお祝い膳が楽しめます。

初節句の記念写真を上手に撮るコツ

初節句は赤ちゃんの大切な記念日です。素敵な写真を残すために、撮影のコツを押さえておきましょう。
  1. 01
    人形と一緒に撮影する
    雛人形や五月人形の前で赤ちゃんを撮影するのが定番です。人形の大きさとのバランスがわかるよう、全体と赤ちゃんのアップの両方を撮りましょう。人形だけの写真も記念になります。
  2. 02
    お祝い着を着せる
    女の子は被布(ひふ)や着物風のロンパース、男の子は陣羽織や袴風ロンパースを着せると初節句らしい写真になります。普段着との着替えのタイミングを計画しておくとスムーズです。
  3. 03
    自然光を活用する
    室内撮影の場合は窓際の自然光を利用すると、柔らかく美しい写真が撮れます。フラッシュは赤ちゃんの目に負担がかかるため、できるだけ避けましょう。午前中の光が最もきれいです。
  4. 04
    家族全員で集合写真も忘れずに
    赤ちゃんの写真だけでなく、祖父母も含めた家族全員の集合写真も撮っておきましょう。三脚やセルフタイマーを活用するか、交代で撮影すると全員が映ります。
新米パパ
フォトスタジオで撮影するか、自宅で撮影するか迷っています。どちらがいいですか?
カゾイロ博士
それぞれメリットがあります。フォトスタジオならプロの技術で美しい写真が残せますし、衣装のレンタルもセットになっていることが多いです。自宅撮影なら赤ちゃんがリラックスできるので自然な表情を捉えやすく、雛人形や五月人形と一緒に撮影できるのもメリットです。両方撮影される方も増えていますよ。

初節句の招待マナーとスケジュール

初節句のお祝いの食事会を開く場合は、1か月前を目安に招待するのが望ましいです。両家の祖父母を中心に、近しい親戚を招くのが一般的です。
初節句の準備スケジュール
時期準備内容
2か月前雛人形・五月人形の購入(早めに品定め)
1か月前食事会の日程調整と招待、会場の予約
2週間前料理メニューの決定、お祝い着の準備
1週間前人形の飾り付け、部屋の装飾
前日料理の仕込み、撮影機材の準備
当日お祝い着の着替え、記念撮影、食事会

CHAPTER 08
お祝い金の金額と内祝いの目安

祖父母からのお祝い金

祖父母からの初節句のお祝い金は、人形を贈る場合は人形代に含まれることが多いですが、別途お祝い金を贈る場合の相場は3万円から10万円程度です。人形を贈らない代わりにお祝い金を多めに包む場合は、5万円から30万円程度になることもあります。

おじ・おば・友人からのお祝い金

おじ・おばからのお祝い金は5,000円から1万円が一般的です。友人や知人の場合は3,000円から5,000円程度で、品物で贈る場合はベビー服やおもちゃ、絵本などが喜ばれます。
内祝いは、いただいた金額の3分の1から半額程度の品物を贈ります。赤ちゃんの名前入りのお菓子や紅白饅頭、タオルギフトが定番です。食事会に招いた方には食事がお返しの代わりとなるため、別途内祝いを用意する必要はありません。
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CAUTION / 生まれた時期による初節句の判断
赤ちゃんが生後間もない時期に節句を迎える場合は、翌年に延期するのが一般的です。具体的には、女の子が2月に生まれた場合の3月3日や、男の子が4月に生まれた場合の5月5日は、母子の体調を考慮して翌年のお祝いとするケースが多いです。延期する場合は両家の祖父母にも事前に伝えておきましょう。12月から1月生まれの場合は、通常どおりその年の節句でお祝いして問題ありません。
新米パパ
初節句のお祝いに呼ばれたのですが、何を持っていくのがベストですか?
カゾイロ博士
お祝い金なら紅白蝶結びののし袋に5,000円から1万円を包むのが一般的です。品物で贈るなら、赤ちゃん用のおもちゃや絵本、ベビー服などが喜ばれます。食事会に招かれている場合は、手土産として菓子折りを持参するとさらに好印象ですよ。

CHAPTER 09
初節句のお祝い膳

女の子の初節句(桃の節句)

女の子の初節句のお祝い膳には、ちらし寿司、はまぐりのお吸い物、菱餅(ひしもち)、ひなあられが定番です。ちらし寿司は「彩り豊かな人生」を、はまぐりは「良縁」を象徴しています。はまぐりの貝殻はもともとの組み合わせ以外ではぴったり合わないことから、一生のパートナーに恵まれるようにという願いが込められています。

男の子の初節句(端午の節句)

男の子の初節句のお祝い膳には、柏餅、ちまき、赤飯が定番です。柏の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから「子孫繁栄」を象徴し、ちまきには邪気を払う力があるとされています。鯛の尾頭付きや筑前煮などの縁起物を添えて華やかに仕上げましょう。

初節句の写真撮影

初節句は赤ちゃんの成長を記録に残す絶好のチャンスです。雛人形や五月人形と一緒に撮影する際は、人形の前に赤ちゃんを座らせ(またはうつ伏せにさせ)、自然光が入る場所で撮影するときれいに撮れます。フラッシュは人形の金箔部分に反射するため避けましょう。
衣装はお祝い用のベビードレスや和装の被布(ひふ)が人気です。着替える回数が多いと赤ちゃんが疲れてしまうので、撮影用の衣装は1〜2着に絞り、短時間で撮影を済ませるのがコツです。ご機嫌が良い午前中に撮影を行うとスムーズです。

初節句のお祝い金の相場

贈り手金額の目安備考
祖父母(母方)50,000〜300,000円雛人形・五月人形の購入費を含む場合が多い
祖父母(父方)30,000〜100,000円飾りや衣装の購入費として
叔父・叔母5,000〜10,000円現金またはプレゼント
友人・同僚3,000〜5,000円ベビー用品やおもちゃなど
のし袋は紅白の蝶結び(花結び)を使い、表書きは「初節句御祝」「御祝」「お祝い」とします。お返しは「内祝い」として、お祝いの膳に招待した場合は食事がお返しに相当します。招待できなかった方には、いただいた金額の3分の1〜半額程度の品物を贈りましょう。
新米パパ
赤ちゃんが生まれたばかりなんですが、初節句はすぐにやったほうがいいですか?
カゾイロ博士
生後間もない場合や、お宮参り前のタイミングで初節句を迎える場合は、翌年に延期するのが一般的です。目安として、生後2〜3か月未満の場合は翌年に回すご家庭が多いですよ。お母さんの体調も考慮して、無理のないスケジュールで計画してくださいね。
初節句は赤ちゃんが初めて迎える季節の節目として、家族にとっても特別な行事です。両家の祖父母や親戚も交えてお祝いすることで、赤ちゃんが多くの人に愛されて育っていることを実感できます。形式にとらわれすぎず、赤ちゃんの成長を家族全員で喜び合う温かな一日にしましょう。

初節句の準備スケジュール

  1. 01
    2〜3か月前:雛人形・五月人形の準備
    母方の祖父母が贈る場合は、好みやサイズを事前に相談。購入は人気商品が売り切れる前に早めに。
  2. 02
    1か月前:招待者の決定・会場予約
    両家の祖父母、親族を招く場合はスケジュールを調整。レストランで行う場合は個室を予約。
  3. 03
    2週間前:衣装・写真の準備
    赤ちゃんの衣装(被布やロンパース)を用意。スタジオ撮影は早めに予約。
  4. 04
    1週間前:お祝い膳のメニュー決定
    手作りか仕出しか決め、必要な食材や器を準備。アレルギーの確認も忘れずに。
  5. 05
    当日:飾り付け・お祝い
    雛人形・五月人形を飾り、お祝い膳を囲んで記念撮影。
初節句の主役はまだ小さな赤ちゃんですので、長時間のイベントは避け、赤ちゃんのペースに合わせてプログラムを組みましょう。お昼寝の時間や授乳のタイミングを考慮し、無理のないスケジュールを心がけることが成功のポイントです。
初節句は赤ちゃんの人生で最初の季節の節句です。たくさんの愛情に囲まれてお祝いされた経験は、赤ちゃんが大きくなった時にアルバムや動画を通じて「自分はこんなに大切にされていたんだ」と実感できる、かけがえのない贈り物です。今年の初節句が、ご家族にとって幸せな一日となりますように。

CHAPTER 10
初節句に招待する際のマナー

初節句のお祝いに親族を招く場合は、遅くとも2〜3週間前には連絡しましょう。電話やメッセージで「○月○日に初節句のお祝いをしたいのですが、ご都合はいかがですか」と尋ねるのが一般的です。正式な案内状を送る必要はありませんが、場所・時間・服装の目安を伝えておくとスムーズです。
会食の場所は自宅かレストランの個室が一般的です。自宅で行う場合は、お祝い膳を手作りするか仕出しを利用します。レストランの場合は「初節句のお祝い」と伝えると、お祝いにふさわしいメニューを提案してくれることもあります。赤ちゃんの授乳やおむつ替えのスペースを確保できるかも確認しておきましょう。

初節句の雛人形・五月人形の選び方

初節句に飾る人形は、住居のスペースに合ったサイズを選ぶことが重要です。一戸建てなら七段飾りや三段飾りの豪華な雛人形も飾れますが、マンションやアパートでは親王飾り(お内裏様とお雛様のみ)やケース飾りが人気です。
五月人形も同様に、コンパクトな兜飾りやケース飾りが主流になっています。飾るスペースだけでなく、収納場所も考慮して選びましょう。購入のタイミングは、ひな祭り用は1〜2月、端午の節句用は3〜4月が品揃えが豊富です。人気の職人作品は早期に売り切れるため、余裕を持って選ぶことをおすすめします。
雛人形や五月人形は「一人に一つ」が基本とされています。きょうだいがいる場合、上の子の人形を使い回すのではなく、下の子にも小さくても新しい人形を用意するのが望ましいとされています。これは人形がお子さまの身代わりとなって厄を引き受けるという考え方に基づいています。
初節句は、お子さまの成長を見守る日本の温かい行事です。雛人形や五月人形には、お子さまの健やかな成長を願う家族の愛情が込められています。毎年同じ人形を飾り、お子さまが年々大きくなる姿を見守ることで、親としての喜びもひとしおです。
初節句を機に、ぜひ成長の記録を残す習慣を始めてみてください。毎年同じ場所で同じ人形と一緒に写真を撮る、身長や体重を記録するなど、小さな積み重ねがお子さまの成長の軌跡となります。いつか大きくなったお子さまがその記録を見返した時、どれほど愛されて育ったかを実感できることでしょう。
新米パパ
初節句のお祝いって、両家の祖父母を呼ぶと気を使いそうで不安です。
カゾイロ博士
両家の祖父母をお招きする際は、事前に役割分担を決めておくとスムーズですよ。例えば「人形は母方の祖父母から」「食事会は父方の祖父母が手配」など、バランスよくお声がけすると双方が気持ちよく参加できます。会食では赤ちゃんの写真やエピソードを共有すると自然に会話が弾みます。
初節句は赤ちゃんの成長を祝う最初の季節行事であり、両家の祖父母にとっても孫の成長を喜ぶ貴重な機会です。写真やビデオで記録を残し、年月が経ってからお子さまと一緒に振り返る。そんな楽しみも初節句の贈り物のひとつです。
日本の節句文化は、季節の移ろいとともに子どもの成長を祝い、家族の絆を確かめ合う素晴らしい伝統です。初節句を通じて、お子さまに「あなたは大切な存在なのよ」というメッセージを届けましょう。飾り付けも食事も、完璧でなくても構いません。家族の温かい気持ちが何よりのお祝いです。
初節句のお祝いで大切なのは形式ではなく、赤ちゃんの健やかな成長を家族みんなで喜び合うことです。立派な雛人形や五月人形がなくても、折り紙で作った手作りの飾りでも、家族の温かい気持ちがあれば十分です。初節句の写真を見返すたびに、あの日の幸せな空気を思い出せますように。
来年、再来年と、お子さまの成長とともに節句のお祝いの形も変わっていくでしょう。やがてお子さまがお雛様やこいのぼりの意味を理解し、自分から飾り付けを手伝ってくれるようになる。その成長の過程を見守れることこそが、親にとって最高の幸せです。
初節句は、お子さまが日本の美しい四季の行事に初めて触れる機会です。雛人形のやわらかな表情、こいのぼりの力強い泳ぎ。季節の装飾に囲まれた赤ちゃんの姿は、いつまでも色あせない家族の宝物です。
初節句は一生に一度きりの特別な節目です。盛大なお祝いでなくても、家族が赤ちゃんの健やかな成長を心から願い、笑顔で過ごす一日になればそれが最高の初節句です。
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INFO

CHAPTER 11
初節句に関するよくある質問

A.
女の子は3月3日の桃の節句、男の子は5月5日の端午の節句が正式な日ですが、前後の週末にお祝いしても構いません。家族が集まりやすい日を選びましょう。
A.
伝統的には母方の実家(妻の両親)が贈るしきたりですが、最近は両家で話し合って決めるケースが主流です。パパ・ママが自分たちで選んで購入し、両家の祖父母がお祝い金を贈る形も増えています。
A.
雛人形や五月人形には「子供の身代わりとなって厄を受ける」という意味があるため、一人に一つ用意するのが理想です。ただし、スペースや予算の都合もあるので、小さめの人形を追加で飾るなど柔軟に対応しても構いません。
A.
お祝い金5,000〜1万円程度を紅白蝶結びののし袋に入れて持参するのが一般的です。品物で贈る場合は、ベビー服やおもちゃ、絵本なども喜ばれます。
A.
もちろん問題ありません。特に赤ちゃんが小さく、自宅での準備が大変な場合はレストランや料亭を利用するのがおすすめです。個室のあるお店を選び、おむつ替えスペースやベビーチェアの有無を事前に確認しておきましょう。
A.
はい、男女の双子の場合は桃の節句と端午の節句の両方をそれぞれお祝いします。雛人形と五月人形の両方を用意する必要がありますが、スペースの都合でコンパクトなものを選ぶ家庭が多いです。
A.
はい、初節句はお子さん一人ひとりのお祝いですので、次男や次女の場合もきちんとお祝いしましょう。人形は一人に一つ用意するのが理想ですが、スペースや予算の関係で小さめの人形を追加する形でも構いません。
『冠婚葬祭 暮らしのマナー大百科』によると、初節句とは赤ちゃんが生まれて初めて迎える節句のことで、男の子は5月5日の端午の節句に五月人形や鯉のぼりを、女の子は3月3日の桃の節句に雛人形を飾ってお祝いします。五月人形の兜は「災いから身を守る」、雛人形は「子どもの厄災を人形に移す」という意味が込められており、同書ではどちらも母方の実家から贈るのが伝統的な習わしであると解説されています。生後間もない場合は翌年に持ち越しても差し支えないとも記されています。

CHAPTER 12
まとめ

初節句は、赤ちゃんの健やかな成長と幸福を願う大切な節目の行事です。雛人形や五月人形を飾り、縁起のよいお祝い膳を囲んで家族みんなでお祝いしましょう。準備はやることが多いですが、赤ちゃんの初めてのお節句は一生に一度の特別な思い出になります。