お七夜(おしちや)は、赤ちゃんが生まれてから7日目の夜に行う日本の伝統行事です。赤ちゃんの名前を披露する「命名式」を行い、お祝い膳を囲んで誕生を祝います。この記事では、お七夜・命名式の意味や由来、やり方、命名書の書き方、お祝い膳の準備までわかりやすく解説します。
CHAPTER 01お七夜とは?意味と由来
お七夜は、赤ちゃんの生後7日目を祝う行事です。生まれた日を1日目と数え、7日目の夜にお祝いを行います。この日に赤ちゃんの名前を正式に決めて家族や親族に披露する「命名式(めいめいしき)」を行うのが一般的です。
お七夜の歴史は平安時代にさかのぼります。当時は医療が未発達で、新生児の死亡率が非常に高かったため、生後3日目(三夜)、5日目(五夜)、7日目(七夜)、9日目(九夜)と奇数の夜ごとに無事を祝う「産立ちの祝い(うぶたちのいわい)」が行われていました。その中でも7日目が最も重要とされ、この日に命名を行い、赤ちゃんが社会の一員として認められる節目としました。
現代では医療の進歩により生後7日の重みは変わりましたが、赤ちゃんの誕生と名前を祝う行事として今も大切にされています。出生届の提出期限が生後14日以内であることから、お七夜は名前を決める良いタイミングでもあります。
INFO / お七夜は必ず7日目にやらなければいけない?
出産後の母体の回復状況や退院のタイミングによっては、生後7日目ぴったりにお祝いするのが難しいこともあります。無理に7日目にこだわる必要はなく、母子の体調が落ち着いてから行えば問題ありません。退院日に合わせたり、家族が集まりやすい日に延期しても構いません。
生後7日目
お七夜を行う伝統的な日
命名書
赤ちゃんの名前をお披露目する書
約1〜3万円
お七夜のお祝い金の相場
CHAPTER 02命名式のやり方
命名式は、赤ちゃんの名前を命名書(めいめいしょ)に記して家族に披露する儀式です。正式な作法と、現代のカジュアルなスタイルの両方をご紹介します。
- 01命名書を用意する正式な命名書は奉書紙(ほうしょし)を使いますが、市販の命名書用紙や手作りの命名書でも構いません。ベビー用品店や文房具店、オンラインショップで購入できます。
- 02命名書に名前を書く毛筆で赤ちゃんの名前を書きます。筆ペンでも構いません。正式には父方の祖父が書くとされていますが、現在ではパパやママが書くのが一般的です。書道に自信がない場合は、代筆サービスを利用する方法もあります。
- 03命名書を飾る書き上げた命名書は、神棚があれば神棚に、なければベビーベッドの近くの壁や柱に貼ります。飾る期間は出生届を出すまで、またはお宮参り(生後1ヶ月)までが目安です。
- 04家族にお披露目する集まった家族に命名書を見せて赤ちゃんの名前を発表します。名前の由来や込めた願いを伝えると、より温かいお祝いの場になります。
お七夜にまつわる用語は、初めてのお子さんだと聞き慣れないものばかりです。基本を押さえておきましょう。
- 命名書(めいめいしょ)
- 赤ちゃんの名前を書いた書。正式には奉書紙を三つ折りにして書きますが、現在はデザイン命名書や命名紙も人気です。
- お七夜(おしちや)
- 赤ちゃんが生まれてから7日目の夜に行う命名の儀式。平安時代から続く風習です。
- 産飯(うぶめし)
- お七夜の祝い膳に添える赤飯やお頭付きの鯛のこと。赤ちゃんの健やかな成長を願って用意します。
CHAPTER 03命名書の書き方 ─ 正式と略式
命名書には正式な書き方と略式の書き方があります。現在は略式が主流ですが、それぞれの書き方を知っておきましょう。
| 項目 | 正式(奉書紙) | 略式(半紙・市販用紙) |
|---|---|---|
| 用紙 | 奉書紙を三つ折りにして使用 | 半紙や市販の命名書用紙 |
| 記載内容 | 父親の名前、続柄、赤ちゃんの名前、生年月日 | 赤ちゃんの名前、生年月日 |
| 書く人 | 父方の祖父(伝統的) | パパ・ママが書くのが一般的 |
| 飾り場所 | 神棚 | ベビーベッドの近くの壁 |
| 主流度 | 格式を重んじる家庭向け | 現在の主流 |
正式な命名書は、奉書紙を横に三つ折りにして使います。中央の面に「命名」と書き、その下に赤ちゃんの名前を大きく記します。右側に父親の名前と続柄(長男・長女など)、左側に生年月日を書きます。略式の場合は半紙に「命名」と赤ちゃんの名前、生年月日を書くだけでOKです。
パ
新米パパ / 2歳児のパパ
字に自信がないのですが、命名書は必ず手書きでなければいけませんか?
博
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
手書きでなくても大丈夫です。パソコンで作成した命名書や、おしゃれなデザインのテンプレートを印刷して使う方も増えています。プロの書道家に代筆を依頼するサービスもありますし、赤ちゃんの手形・足形を入れたオリジナル命名書も人気ですよ。
CHAPTER 04お七夜のお祝い膳
お七夜のお祝い膳は、赤飯と尾頭付きの鯛(たい)が定番です。お食い初め(生後100日)ほど厳格な決まりはなく、家族の好みや産後の母親の体調に合わせて柔軟に準備しましょう。
- 赤飯 — お祝いの定番。パックの赤飯やお赤飯の素を使えば手軽
- 尾頭付きの鯛 — 「めでたい」の縁起物。スーパーの鮮魚コーナーで予約可能
- お吸い物 — はまぐりや鯛のお吸い物が一般的
- 煮物 — 筑前煮などの根菜の煮物
- 刺身の盛り合わせ — 大人向けのお祝い料理として
- ケーキ — 最近はお七夜用のケーキを用意する家庭も増加中
産後間もない母親に料理の負担をかけないよう、仕出し弁当やケータリングを利用するのもおすすめです。お祝い膳のセットをオンラインで注文できるサービスも充実しています。
TIP / お七夜の記念を残すアイデア
命名書と一緒に赤ちゃんの手形・足形を取って記念に残すのが人気です。インクパッドを使った手形アートや、粘土に手形を残すキットがベビー用品店で購入できます。命名書、手形・足形、写真をまとめてベビーフレームに入れれば、一生の宝物になります。
CHAPTER 05お七夜のお祝い金とお返し
お七夜のお祝いは、出産祝いと兼ねていただくことが多いです。祖父母から5,000〜1万円程度、親戚から3,000〜5,000円程度が相場です。お返しは「内祝い」として、いただいた金額の半額〜3分の1程度の品物を贈ります。
お七夜に招いて食事を振る舞った場合は、それがお返しの代わりとなるため、別途内祝いを用意しなくても構いません。出産祝いとまとめてお返しする場合は、生後1ヶ月のお宮参りの頃に内祝いを贈るのが一般的です。
CHAPTER 06現代のお七夜の過ごし方
現代では、産後のママの体調を最優先に考え、お七夜の形を柔軟にアレンジする家庭が増えています。無理のない範囲で赤ちゃんの誕生を祝いましょう。
TIP / 産後ママに負担をかけないお七夜のコツ
産後7日目はママの体がまだ回復途中です。お祝い膳はケータリングや仕出しを利用し、来客は最小限にとどめましょう。命名書を飾って家族で写真を撮るだけでも十分なお祝いになります。体調が優れない場合は日をずらしても問題ありません。
パ
新米パパ / 2歳児のパパ
命名書はどこに飾るのがいいですか?飾る期間はいつまでですか?
博
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
正式には神棚や床の間(とこのま)に飾りますが、ない場合はベビーベッドの近くの壁やリビングの目立つ場所でも構いません。飾る期間はお宮参りまで(生後約1か月)が目安です。その後は記念として保管する方が多いですよ。アルバムや命名書フレームに入れて残すのもおすすめです。
パ
新米パパ / 2歳児のパパ
お七夜に両方の祖父母を呼ぶべきですか?産後すぐなので迷っています。
博
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
産後間もないママの負担を考えると、無理に両家を招く必要はありません。近年はパパとママだけでささやかにお祝いし、写真や動画を祖父母に送るスタイルが主流です。祖父母を招く場合も短時間で切り上げるよう配慮しましょう。
CHAPTER 07命名書の書き方 ─ 正式な奉書紙の作法を詳しく解説
命名書の正式な書き方を理解しておくと、格式を重んじるご家庭にも対応できます。ここでは奉書紙を使った正式な命名書の作成手順を、詳しく解説します。
奉書紙の折り方
正式な命名書には奉書紙(ほうしょし)を使います。奉書紙は和紙の一種で、ツルツルした面(表)とザラザラした面(裏)があります。まずツルツルした面を内側にして横長に置き、左・右・中央の順に三つ折りにします。三つ折りにした状態で中央の面が見えるように開き、ここに命名の内容を記入します。
正式な命名書の記入内容
- 01中央の面面の右端に「命名」と書きます。中央にお子さんの名前を大きく毛筆で記します。名前の右横に小さくお父さんの名前と続柄(例:「○○長男」「○○長女」)を書き、左横に生年月日を記入します。
- 02左の面命名式の日付と、命名者(名付け親)の名前を記入します。名付け親が父親の場合は父親の氏名を、祖父や特別な方が名付けた場合はその方の氏名を書きます。
- 03右の面(表紙)三つ折りにした状態で表になる面に「命名」と大きく書きます。これが命名書の表紙になります。
TIP / 略式の命名書をおしゃれに仕上げるコツ
略式の命名書は半紙やデザイン用紙を使い、自由なレイアウトで作成できます。近年はインターネットでおしゃれな命名書テンプレートを無料ダウンロードでき、パソコンで名前を入力して印刷するだけで完成します。水彩画風の背景やボタニカル柄など、インテリアに馴染むデザインが人気です。手形・足形スタンプを押したり、生まれたときの体重や身長を添えたりすると、より記念に残る命名書になります。
CHAPTER 08名づけの基礎知識と注意点
お七夜は赤ちゃんの名前を正式に披露する場です。名づけは両親にとって最初の大きな贈り物ともいえる重要な決断です。後悔しない名づけのために押さえておきたいポイントをご紹介します。
名前に使える漢字のルール
日本で子どもの名前に使える漢字は、常用漢字と人名用漢字に限られています。戸籍法では使用できる文字が定められており、これに含まれない漢字は出生届が受理されません。法務省のウェブサイトや市区町村の窓口で、使いたい漢字が使用可能か事前に確認しておきましょう。
読みやすさと書きやすさへの配慮
お子さんが一生使う名前だからこそ、読みやすさと書きやすさはとても大切です。難読漢字を使った名前は、病院や学校で毎回読み方を聞かれる負担がお子さんにかかります。画数が多すぎる漢字は、お子さんが自分の名前を書けるようになるまでに時間がかかることもあります。
名字とのバランスも重要なポイントです。名字と名前を並べて書いたときの字面の美しさ、音の響き、全体の画数を確認しましょう。声に出して呼んだときに呼びやすいか、ニックネームをつけやすいかも検討材料になります。
CAUTION / 出生届の期限に注意
出生届の提出期限は赤ちゃんが生まれた日を含めて14日以内です。海外出生の場合は3か月以内です。期限を過ぎると家庭裁判所への届出が必要になり、過料が科される場合もあります。お七夜(生後7日目)までに名前が決まらなくても焦る必要はありませんが、14日以内には届け出られるよう計画的に進めましょう。
パ
新米パパ
名前の候補がたくさんあって絞り込めません。夫婦で意見が割れたときはどうすればいいですか?
博
カゾイロ博士
名前の候補をそれぞれ3つずつ出し合い、お互いの理由を聞き合う時間を設けてみてください。意味や音の響き、将来のイメージなど、何を重視するかの優先順位を話し合うと合意点が見つかりやすくなります。どうしても決められない場合は、お互いの候補を組み合わせた新しい名前を考えてみるのもひとつの方法ですよ。
お七夜のスケジュール ─ 一日の流れ
お七夜当日の流れをあらかじめ把握しておくと、段取りよくお祝いを進められます。以下は一般的なお七夜のスケジュール例です。産後の体調に合わせて柔軟にアレンジしてください。
| 時間帯 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 午前中 | 部屋の準備・命名書の仕上げ | 命名書は前日までに完成させておくと安心 |
| お昼前 | お祝い膳の準備・仕出し弁当の受け取り | ケータリングの場合は配達時間を確認 |
| 昼頃 | 赤ちゃんにお祝い着を着せる | 産着やベビードレスなど。授乳後に着せると落ち着きやすい |
| 13時頃 | 命名式 ─ 命名書のお披露目 | 名前の由来と込めた願いを家族に伝える |
| 13時半頃 | 手形・足形の記念撮影 | 赤ちゃんが眠っているタイミングが撮りやすい |
| 14時頃 | お祝い膳を囲んで食事会 | ママの負担を考慮し1時間程度で切り上げる |
| 15時頃 | 記念写真を撮影・お開き | 命名書と赤ちゃんを一緒に撮影して記念に残す |
CHAPTER 09写真撮影のコツと記念に残すアイデア
お七夜は赤ちゃんの生後1週間の貴重な瞬間を写真に収める絶好の機会です。プロのカメラマンを呼ばなくても、ちょっとした工夫で素敵な記念写真が撮れます。
新生児撮影のポイント
新生児の撮影は自然光の入る明るい部屋で行うのがベストです。フラッシュは赤ちゃんの目に負担がかかるため使用を避けましょう。窓際のレースカーテン越しの柔らかい光が、赤ちゃんの肌を美しく写します。おくるみやガーゼケットの上に寝かせると、背景がすっきりして赤ちゃんが引き立ちます。
おすすめの撮影シーン
お七夜ならではの撮影シーンとして、命名書と一緒に撮る写真は必ず残しておきたいカットです。命名書を壁に飾り、その前に赤ちゃんを寝かせて撮影するのが定番です。また、赤ちゃんの小さな手に命名書のそばでパパやママが指を握らせているカットも温かみのある一枚になります。
家族全員の集合写真も大切な記録です。赤ちゃんを抱いたパパ・ママを中心に、祖父母も一緒に撮影しましょう。お祝い膳を囲んでいる場面や、赤ちゃんの手形・足形を取っている場面も、後から見返すと感慨深い写真になります。
TIP / ニューボーンフォトとの違い
「ニューボーンフォト」は生後2〜3週間までの新生児を専門的に撮影するサービスです。お七夜の記念撮影とは別に、プロのニューボーンフォトグラファーに依頼して芸術的な写真を残すご家庭も増えています。生後7日前後はまだ撮影に適した時期ですので、お七夜と合わせて検討してもよいでしょう。
CHAPTER 10祖父母の関わり方とコミュニケーション
お七夜は祖父母にとっても孫の誕生を実感する特別な機会です。しかし、産後の母親の体調や両家のバランスへの配慮が必要な場面でもあります。円滑にお祝いを進めるためのポイントをご紹介します。
両家の祖父母への声かけ
お七夜に祖父母を招く場合は、両家に同じタイミングで声をかけるのがマナーです。片方だけに先に連絡すると、もう一方が疎外感を覚えることがあります。遠方に住む祖父母にはビデオ通話での参加を提案するなど、状況に合わせた配慮が大切です。
祖父母が贈るお祝い
祖父母からのお七夜のお祝いは、出産祝いと兼ねることが多いです。お祝い金の相場は10,000〜50,000円程度ですが、命名書の代筆を依頼したり、お祝い膳の費用を負担したりする形で贈ることもあります。名前に使ってほしい漢字の希望がある場合は、あくまで提案として伝え、最終決定はパパ・ママに委ねる姿勢が望ましいです。
パ
新米パパ
義父母が名前について強い希望を持っているようで、ちょっと困っています。角を立てずに断る方法はありますか?
博
カゾイロ博士
ありがたいお気持ちとして受け止めつつ、「候補のひとつとして検討させてください」と伝えるのが穏やかな対応です。最終的には「パパとママで話し合って決めました」と報告する形にすれば、義父母のメンツも保たれます。名前の由来に義父母の想いの一部を取り入れるのも、円満な解決策のひとつですよ。
お七夜のお祝い膳 ─ 現代のアレンジメニュー
伝統的なお七夜のお祝い膳は赤飯と尾頭付きの鯛が定番ですが、現代ではより自由なメニューでお祝いするご家庭が増えています。産後の母親の体に優しいメニューを中心に、お祝い感のある食卓を整えましょう。
| 料理 | 伝統的なメニュー | 現代のアレンジ |
|---|---|---|
| 主食 | 赤飯 | 赤飯・ちらし寿司・手まり寿司 |
| メイン | 尾頭付きの鯛 | 鯛の塩焼き・鯛めし・ローストビーフ |
| 汁物 | お吸い物 | はまぐりのお吸い物・鯛のあら汁 |
| 副菜 | 煮物(筑前煮) | 筑前煮・お煮しめ・サラダ |
| デザート | 特になし | ケーキ・和菓子・フルーツ |
| 飲み物 | 祝い酒 | ノンアルコールスパークリング・お茶 |
産後の母親が授乳中の場合、脂っこい料理や刺激の強い食べ物は控えめにしましょう。消化がよく栄養バランスの取れたメニューが理想的です。最近はお七夜用のケータリングセットをオンラインで注文できるサービスもあり、準備の負担を大幅に軽減できます。
INFO / お七夜ケーキの人気デザイン
近年はお七夜に赤ちゃんの名前入りケーキを用意するご家庭が増えています。ケーキ専門店やオンラインショップでは、命名をテーマにしたデザインケーキのオーダーが可能です。淡いパステルカラーのクリームに赤ちゃんの名前と誕生日を入れたケーキは、写真映えもよく記念に残ります。
お七夜をしない・簡略化する場合
産後の体調やご家庭の事情により、お七夜を行わない選択も決して珍しくありません。近年の調査では、お七夜を行ったご家庭は全体の半数程度とされています。行わない場合でも、以下のような形で赤ちゃんの誕生と命名を記念に残すことができます。
命名書だけ作成するのが最も手軽な方法です。市販の命名書やテンプレートを使い、赤ちゃんの名前・生年月日・体重・身長を記録します。手形・足形スタンプも同時に残しておくと、成長の記録として価値のある一枚になります。
また、家族だけで簡単にお祝いする形も増えています。ケーキと命名書を用意して、パパとママで記念写真を撮るだけでも立派なお七夜です。来客の準備や食事の支度は省略し、赤ちゃんとの穏やかな時間を大切にしましょう。
パ
新米パパ
正直、妻の体調を考えるとお七夜に人を呼ぶのは心配です。でも何もしないのも寂しい気がして...。
博
カゾイロ博士
お気持ちよくわかります。命名書を飾って家族3人で写真を撮るだけでも、十分に心のこもったお七夜になりますよ。撮った写真を祖父母にメールやメッセージで送れば、離れていても喜びを分かち合えます。お祝い膳は産後の体が落ち着いてから改めて計画するのもよい方法です。
お七夜をしない・簡略化する場合の対応
近年ではお七夜を行わない家庭も増えています。産後7日目の母親は体調が回復しきっていないことが多く、帝王切開の場合はまだ入院中のこともあります。お七夜を行わないことは全く問題ありません。出生届の提出(生後14日以内)に合わせて命名書を書いたり、退院後に落ち着いてから写真撮影だけ行ったりする方も多いです。
簡略化する場合の人気の方法としては、命名書をオンラインで注文して飾るだけのシンプルなスタイルがあります。プロの書家が書いた命名書はインテリアとしても美しく、一生の記念品になります。また、手形・足形アートと組み合わせた命名書も人気で、赤ちゃんの小さな手足の記録とともに名前の由来を残せます。お祝い膳の代わりにケーキを用意して、家族だけで簡単にお祝いするのも素敵です。
パ
新米パパ
妻がまだ入院中なのですが、お七夜はどうすればいいですか?
博
カゾイロ博士
入院中であれば無理にお七夜を行う必要はありません。退院後、1ヶ月検診までの間にお宮参りの準備と合わせて命名書を飾り、記念写真を撮るだけでも十分です。赤ちゃんとお母さんの体調を最優先にしてくださいね。
CHAPTER 11出産報告とお七夜の関係
お七夜は赤ちゃんの名前をお披露目する場でもあるため、出産報告のタイミングと密接に関わります。親しい親族には出産当日〜翌日に電話やメッセージで報告し、お七夜に招待するのが伝統的な流れです。ただし現代では、SNSで出産報告をする方も多いでしょう。その場合、名前の公表をお七夜まで待つか、出産報告と同時に名前も発表するかは家庭の判断で構いません。
職場への出産報告は、産休中であれば上司に電話やメールで報告し、同僚にはメールやチャットで伝えるのが一般的です。赤ちゃんの名前や性別は伝えても伝えなくても構いませんが、復帰予定時期は上司に共有しておくとスムーズです。お七夜の写真を年賀状や暑中見舞いに使う方もいます。
お七夜の記念品とメモリアルグッズ
お七夜の記念として人気があるのが手形・足形アートです。生後7日の赤ちゃんの手足はとても小さく、この時期にしか残せない貴重な記録になります。インク台を使って紙に押す方法のほか、粘土に押して立体的な手形を作るキットも販売されています。手形・足形と命名書を組み合わせたフレームは、リビングに飾るインテリアとしても人気です。最近ではプロのアーティストが手形をモチーフにしたアート作品に仕上げてくれるサービスもあり、世界に一つだけの記念品として長く大切にできます。へその緒を入れる専用ケースや産毛で作る赤ちゃん筆も、お七夜の記念品として根強い人気があります。
お七夜のお祝い膳 ─ 現代のアレンジ
伝統的なお七夜のお祝い膳は、尾頭付きの鯛、赤飯、お吸い物、煮物、香の物などで構成されます。しかし現代では、産後間もない母親が本格的な料理を準備するのは大変です。仕出し弁当を注文したり、デリバリーサービスを利用したりして、無理なくお祝い膳を用意しましょう。コンビニやスーパーの赤飯おにぎりと総菜でも、家族で囲む食卓に笑顔があれば立派なお祝いです。大切なのは形式よりも、赤ちゃんの誕生を家族で喜び合う気持ちです。
最近ではお七夜専用のケータリングサービスや、祝い鯛のネット通販も充実しています。焼き鯛は注文すれば翌日届くサービスもあり、電子レンジで温めるだけで本格的な祝い膳が完成します。お寿司の出前を頼む家庭も多く、それぞれの家庭に合った形でお祝いの食事を楽しみましょう。
お七夜は赤ちゃんが無事に生後7日を迎えたことを祝い、これからの健やかな成長を家族みんなで祈る日本の伝統行事です。形式にこだわりすぎず、家庭ごとのスタイルで温かくお祝いしましょう。命名書は一生の記念品になりますので、丁寧に書いて大切に保管してください。
CHAPTER 12お七夜・命名式に関するよくある質問
A.
伝統的には両家の祖父母や親しい親族を招きますが、現在ではパパ・ママと赤ちゃんだけで行う家庭も多いです。産後の母親の体調を最優先に考え、無理のない範囲でお祝いしましょう。遠方の祖父母にはビデオ通話で参加してもらう方法もあります。
A.
昔は父方の実家で行うのがしきたりでしたが、現在は自分たちの自宅で行うのが主流です。里帰り出産の場合は母方の実家で行うことも一般的です。場所よりも母子の負担が少ないことを優先しましょう。
A.
お七夜までに名前が決まらないこともあります。出生届の期限は生後14日以内ですので、焦らず決めて構いません。命名式だけ後日行うか、名前が決まったタイミングで改めて命名書を書きましょう。
A.
はい、最近はお七夜を行わない家庭も増えています。特に出産直後は母子ともに体調が不安定なため、お七夜を省略してお宮参り(生後1ヶ月)で初めてのお祝い行事とするケースも一般的です。命名書だけは記念に作っておくという方も多いです。
A.
はい、双子の場合は赤ちゃんそれぞれに1枚ずつ命名書を作成するのが一般的です。2枚並べて飾ると華やかですし、記念撮影の際にも一人ずつの名前がはっきりと写ります。命名式ではそれぞれの名前の由来を順番に披露しましょう。
A.
伝統的には父方の祖父が書くとされていましたが、現在ではパパ・ママが書くのが最も一般的です。書道に自信がない場合は、プロの書道家による代筆サービスもあります。手書きでなくパソコンで作成しても問題ありません。大切なのは形式よりも気持ちです。
A.
お七夜に招いて食事でおもてなしした場合は、それがお返しとなるため別途用意する必要はありません。食事会を開かずにお祝い金だけいただいた場合は、出産内祝いとまとめてお宮参りの頃(生後1か月前後)にお返しするのが一般的です。金額の目安はいただいた額の3分の1から半額程度です。
A.
特別な決まりはありませんが、白いベビードレスや産着(うぶぎ)を着せるのが定番です。レース飾りのついたセレモニードレスは写真映えもよく人気があります。ただし生後7日の赤ちゃんはデリケートなので、肌に優しい素材のものを選び、長時間の着用は避けましょう。普段着のまま命名書と一緒に写真を撮るだけでも十分です。
『冠婚葬祭 暮らしのマナー大百科』によると、お七夜は赤ちゃんが生まれてから7日目の夜に行う命名の儀式です。正式には命名書を奉書紙(ほうしょがみ)に毛筆で書き、神棚や床の間に飾ります。同書では、お七夜はもともと平安時代の貴族の間で行われていた「産立ちの祝い」に由来し、7日目に名前を披露することで赤ちゃんを社会の一員として認める意味があったと解説されています。現代では簡略化して略式の命名紙を用いたり、退院の日と合わせてお祝いしたりする家庭も多いとのことです。
CHAPTER 13まとめ
お七夜・命名式は、赤ちゃんの誕生から7日目を祝い、名前を披露する日本の大切な伝統行事です。命名書を用意して家族に名前を発表し、お祝い膳を囲んで赤ちゃんの健やかな成長を願いましょう。産後の体調に無理のない範囲で、家族の笑顔に満ちた温かいお祝いにしてください。

