初節句のお祝いをいただいたら、お返し(内祝いを贈るのがマナーです。お返しの金額はいただいた額の3分の1〜半額が目安で、お祝いの日から1〜2週間以内に届けるのが一般的です。この記事では、初節句のお返しの基本マナーからおすすめの品物までを解説します。

CHAPTER 01
初節句のお返しの基本マナー

初節句のお返しには、覚えておきたい基本的なルールがあります。
金額の目安
いただいたお祝い金の3分の1〜半額の品物を贈る。1万円いただいた場合は3,000〜5,000円が目安
時期
お祝いの席の後、1〜2週間以内を目安に届ける。遅くとも1か月以内に
のし
紅白の蝶結びで、表書きは「内祝」。下段に赤ちゃんの名前(名のみ)を記入する
お祝いの席に招いた方
食事でおもてなししているため、別途のお返しは不要。手土産(菓子折りなど)を持たせれば十分
!
CAUTION
祖父母から雛人形や五月人形をいただいた場合、お返しは不要とするのが一般的です。代わりに、お祝いの席に招待してお孫さんの晴れ姿を見せることがお返しになります。感謝の気持ちを伝える手紙や赤ちゃんの写真を添えると喜ばれます。

CHAPTER 02
おすすめのお返しの品物

初節句のお返しには、消えもの(食べ物・日用品)が定番です。相手の好みがわからない場合でも選びやすく、受け取る側の負担にもなりません。
ジャンルおすすめの品価格帯
お菓子バウムクーヘン・カステラ・焼き菓子詰め合わせ1,000〜3,000円
名入れギフト赤ちゃんの名前入りのお米・お菓子・タオル1,500〜5,000円
日用品今治タオル・洗剤セット2,000〜5,000円
カタログギフト相手に好きなものを選んでもらえる3,000〜10,000円
新米パパ
名入れギフトって、もらった側は正直どうなんでしょう?
カゾイロ博士
名入れのお米やお菓子は「食べたらなくなる」ので、もらう側も気軽です。名入れタオルは好みが分かれるので、食品系の名入れギフトが無難ですよ。

CHAPTER 03
お返しにお礼状を添える場合の文例

お返しの品物にお礼状を添えると、より丁寧な印象になります。特に郵送でお祝いをいただいた方や、お祝いの席に来られなかった方には、赤ちゃんの写真を添えたお礼状を同封すると喜ばれます。内容は「お祝いへのお礼」「赤ちゃんの成長の報告」「今後のお付き合いのお願い」の3点を簡潔にまとめましょう。

CHAPTER 04
初節句のお返しが不要なケース

初節句のお返しが不要とされるケースがいくつかあります。代表的なパターンを確認しておきましょう。
お祝いの席に招いた方
食事や飲み物でおもてなししているため、別途のお返しは基本的に不要。手土産として菓子折りを持たせれば十分
祖父母から雛人形・五月人形をいただいた場合
高額な人形代へのお返しは不要。代わりにお祝いの席に招待し、赤ちゃんの写真を贈ると喜ばれる
3,000円以下の少額のお祝い
お礼の言葉をしっかり伝え、品物でのお返しは省略しても失礼にはあたらない
「お返し不要」と明言された場合
相手の意思を尊重するが、お礼の手紙やメッセージは必ず送る
お返し不要のケースでも、お礼の気持ちを伝えることは欠かせません。電話やメッセージでしっかりお礼を述べた上で、赤ちゃんの成長報告を兼ねた写真を送ると、贈った側も喜びます。

CHAPTER 05
のし・表書きの書き方を詳しく解説

のし紙の種類と選び方

初節句のお返しに使うのし紙は、紅白の蝶結び(花結び)を選びます。結び切りは「一度きりであってほしい」お祝いに使うものなので、初節句の内祝いには不向きです。表書きは上段に「内祝」、下段に赤ちゃんの名前(名のみ)を記入します。
項目正しい書き方注意点
水引紅白蝶結び(花結び)結び切りは使わない
表書き(上段)「内祝」「御礼」でも可だが「内祝」が一般的
名前(下段)赤ちゃんの名前(名のみ)苗字は書かない。ふりがなを添えると丁寧
のしの掛け方内のし(包装紙の下にのし紙)控えめな印象になり、内祝いに適している
墨の濃さ濃い黒墨薄墨は弔事用なので使わない

内のしと外のしの違い

内祝いのお返しでは、内のしを使うのが一般的です。内のしとは、品物に直接のし紙をかけ、その上から包装紙で包む方法です。控えめな印象を与えるため、お返しの品にふさわしいとされています。一方、外のし(包装紙の上にのし紙をかける)は、お祝いを贈る場合に使います。
新米パパ
ネット通販で内祝いを注文する場合、のしはどうすればいいですか?
カゾイロ博士
大手のギフト通販サイトなら、注文時にのしの種類・表書き・名前を指定できるサービスがほとんどです。「初節句内祝い」などの用途を選べば、適切なのしを付けてもらえますよ。

メッセージカード・お礼状の文例集

お返しの品物にメッセージカードやお礼状を添えると、感謝の気持ちがより伝わります。以下に、相手との関係別の文例を紹介します。

祖父母向けの文例

「初節句に際し、素敵なお祝いをいただきありがとうございました。おかげさまで○○(赤ちゃんの名前)も元気にすくすく成長しております。雛人形(五月人形)の前で撮った写真を同封いたします。これからも○○の成長を見守っていただけると嬉しいです。」

親戚向けの文例

「このたびは○○の初節句にお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。ささやかではございますが、内祝いの品をお贈りいたします。○○もおかげさまで元気に過ごしております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」

友人向けの文例

「○○の初節句にお祝いをありがとう。おかげさまで家族みんなで楽しいお祝いができました。ささやかだけど、お礼の品を贈ります。○○に会いに来てくれたら嬉しいです。」
TIP / メッセージカードのコツ
手書きのメッセージカードは、印刷されたものよりも温かみがあり喜ばれます。忙しい育児の中でも短い一言でよいので、手書きを心がけましょう。赤ちゃんの写真を1枚添えると、お返しの品物以上に喜ばれることが多いです。

CHAPTER 06
お返しの金額と品物の選び方を関係別に解説

お返しの金額はいただいたお祝い金の3分の1〜半額が基本ですが、相手との関係性によって目安が変わります。以下の表を参考に、適切な金額と品物を選びましょう。
相手いただいた金額お返しの目安おすすめの品物
祖父母5〜30万円(人形含む)お返し不要(食事会に招待)赤ちゃんの写真・フォトブック
おじ・おば1〜3万円5,000〜1万円カタログギフト・高級タオル
その他の親戚5,000〜1万円2,000〜5,000円お菓子の詰め合わせ・名入れギフト
友人3,000〜5,000円1,000〜2,000円焼き菓子・紅茶セット
会社の同僚3,000〜5,000円1,000〜2,000円個包装のお菓子・コーヒーギフト

人気のお返し品ランキングと選び方のコツ

初節句の内祝いで実際に選ばれている品物をランキング形式で紹介します。迷ったときの参考にしてください。
  1. 01
    第1位:名入れバウムクーヘン・カステラ
    赤ちゃんの名前が入ったお菓子は、お披露目の意味もあり初節句のお返しにぴったりです。食べたらなくなる「消えもの」なので、もらう側も気軽に受け取れます。
  2. 02
    第2位:カタログギフト
    好きなものを選んでもらえるため、相手の好みがわからなくても安心です。予算に合わせて幅広い価格帯から選べるのもメリット。
  3. 03
    第3位:名入れ紅白米
    赤ちゃんの出生体重と同じ重さのお米を贈るタイプが人気。「この重さで生まれてきたんだな」と実感してもらえるユニークなギフトです。
  4. 04
    第4位:今治タオルセット
    高品質な今治ブランドのタオルは年代を問わず喜ばれます。日常的に使えるため実用的です。
  5. 05
    第5位:焼き菓子の詰め合わせ
    個包装の焼き菓子は、職場への内祝いにも最適。日持ちするものを選ぶと安心です。
新米パパ
名入れギフトってちょっと自己満足っぽくないですか?正直に聞きたいです。
カゾイロ博士
確かに好みが分かれますね。名入れでも食品なら食べ終われば消えるので気になりません。名入れタオルのように残るものは、相手を選ぶ面があります。迷ったらカタログギフトか普通の焼き菓子が無難ですよ。

お返しを贈るタイミングと発送の段取り

お返しを贈るタイミングは、お祝いをいただいてから1〜2週間以内が理想です。遅くとも1か月以内には届くように手配しましょう。お祝いの席に招いた方には、当日に手土産として渡すケースもあります。
シーンタイミング方法
お祝いの席に招いた方当日手土産として菓子折りを持たせる
郵送でお祝いをいただいた方1〜2週間以内品物にお礼状を添えて発送
複数名からまとめていただいた場合2週間以内個別にお返しを用意して発送
お返しが遅れてしまった場合気づいた時点で速やかにお詫びの一言を添えて発送
お返しの品物はネット通販で一括注文すると手間が省けます。のし付きで配送先に直接届けてもらえるサービスが多く、育児で忙しい時期には大変便利です。注文から届くまで数日〜1週間かかるため、早めに手配しましょう。

初節句のお返しでやりがちな失敗と対策

お返しで失敗しないために、よくあるNG例を知っておきましょう。
お返しの金額がいただいた額を上回る
相手に気を遣わせてしまいます。3分の1〜半額を超えない範囲で選びましょう
のしの表書きを間違える
「御祝」ではなく「内祝」が正しい表書きです。贈る側のお祝いではなく、お返しであることを明示しましょう
商品券でお返しする
金額がはっきりわかるため、内祝いには不向きです。カタログギフトのほうが適切です
お返しの時期が遅すぎる
1か月を過ぎるとマナー違反と見なされることがあります。早めの手配を心がけましょう
全員に同じ品物を贈る
金額に応じてグレードを変えるのがマナー。5,000円のお祝いと3万円のお祝いに同じお返しでは失礼にあたります
!
CAUTION / 商品券やギフトカードのお返しについて
商品券やギフトカードは金額が明確にわかるため、内祝いのお返しには適さないとされています。とくに目上の方に対しては「金額を突き返している」と受け取られかねないため避けましょう。同等の金額であればカタログギフトのほうが適切です。

CHAPTER 07
お返しの品物ジャンル別おすすめガイド

お菓子・スイーツ

初節句の内祝いとして最も人気が高いのがお菓子・スイーツのギフトです。有名ブランドの焼き菓子詰め合わせ、バウムクーヘン、カステラなどが定番です。バウムクーヘンは年輪のように「長く幸せが続く」という意味があり、お祝い事のお返しにぴったりです。予算は1,500〜5,000円程度で、個包装タイプを選ぶと配りやすくて便利です。

タオル・日用品

今治タオルをはじめとする高品質タオルセットは、実用性が高く年齢を問わず喜ばれる内祝いの定番です。赤ちゃんの名前を刺繍した名入れタオルも特別感があっておすすめです。価格帯は2,000〜8,000円程度で、フェイスタオルとバスタオルのセットが人気です。洗剤ギフトセットやボディケアセットも消耗品なので気軽に受け取ってもらえます。

カタログギフト

相手の好みがわからない場合や、たくさんの方にお返しする場合に便利なのがカタログギフトです。受け取った方が自分で好きな品物を選べるため、失敗がありません。価格帯は3,000〜30,000円と幅広く、いただいたお祝い金に応じて適切な金額のカタログを選べます。最近はグルメ専門、体験型(レストラン・スパなど)のカタログギフトも人気です。
TIP / 名入れギフトの注意点
赤ちゃんの名前が入ったギフト(名入れお菓子、名入れタオルなど)は特別感があり人気ですが、好みが分かれる場合もあります。祖父母や親しい親族には名入れギフト、それ以外の方にはシンプルなギフトと使い分けると良いでしょう。

高額のお祝いをもらった場合の対応

祖父母から五月人形や雛人形の購入費用として100,000円以上の高額なお祝いをいただくことがあります。この場合、半返し(50,000円以上のお返し)をすると、せっかくの祖父母の気持ちを損ねてしまうこともあります。
高額のお祝いに対しては、いただいた金額の1割〜3割程度のお返しで構いません。それよりも、初節句のお祝い会にお招きし、赤ちゃんと人形の写真を添えたお礼状を送ることのほうが喜ばれます。「おかげさまで素敵な五月人形(雛人形)を購入することができました。毎日大切に飾っています」と感謝の気持ちを伝えましょう。
新米パパ
職場の同僚から連名でお祝いをもらったのですが、お返しはどうすればいいですか?
カゾイロ博士
連名の場合は、一人あたりの金額に応じたお返しを個別に用意するのが丁寧です。一人500〜1,000円程度のお菓子やハンドタオルを個包装で用意し、「内祝い」ののし紙を付けて配りましょう。5名以上のグループの場合は、個別包装のお菓子詰め合わせを一箱にして「皆さまでどうぞ」とお渡ししても構いませんよ。

お返しに添える手紙・メッセージの文例

祖父母向け

「このたびは○○の初節句に際し、温かいお祝いをいただき誠にありがとうございました。おかげさまで素敵な雛人形を飾り、家族でお祝いすることができました。○○もすくすくと成長しており、最近は笑顔が増えてとても愛らしいです。ささやかではございますが、内祝いの品をお送りいたします。またぜひ○○の顔を見にいらしてください。」

上司・目上の方向け

「このたびは長女○○の初節句に際し、ご丁重なお祝いを賜り、厚く御礼申し上げます。おかげさまで無事にお祝いの日を迎えることができました。ささやかではございますが、内祝いの品をお贈りさせていただきます。今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。」

友人向け

「○○の初節句にお祝いをいただき、ありがとう!雛人形の前で写真を撮ったので送るね。最近は寝返りもできるようになって、毎日にぎやかです。ささやかだけど、お礼の品を贈ります。また遊びに来てね!」

CHAPTER 08
最近の内祝いトレンド

初節句の内祝いにも最近のトレンドが反映されています。写真入りメッセージカードを添えるのは定番化しており、赤ちゃんの名前、生年月日、体重とともに可愛い写真をプリントしたカードが人気です。オンラインの内祝い専門サイトでは、カードのデザインテンプレートが豊富に用意されており、スマホの写真をアップロードするだけで簡単に作成できます。
また、SDGsを意識したエコギフトやオーガニック素材のタオル・コスメも注目されています。環境に配慮した包装で届くギフトは、特に若い世代の友人への内祝いに好評です。体験型ギフト(カフェ利用券、スパ体験、ワークショップ参加券など)も「モノよりコト」の流れで人気が高まっています。

お返しの配送方法と注意点

初節句の内祝いを配送で贈る場合の注意点をまとめます。配送サービスを利用する際は、のしの種類(内のし・外のし)を指定できるか確認しましょう。内祝いの場合は品物にのし紙をかけた上から包装する「内のし」が一般的です。配送中に汚れる心配がなく、控えめな印象でお返しの趣旨に合っています。
配送先が遠方の場合は、お届け日を相手の在宅日に合わせることが大切です。事前に「内祝いの品をお送りしますので、ご都合の良い日をお知らせください」と連絡しておくとスムーズです。生鮮食品やアイスクリームなどの冷蔵・冷凍品を贈る場合は、受け取り側が不在にならないよう特に注意が必要です。

職場への内祝いの配り方

職場の同僚や上司からお祝いをいただいた場合の内祝いは、職場の雰囲気に合わせて対応しましょう。個人的にお祝いをいただいた場合は、一人ひとりに内祝いの品を用意するのが丁寧です。部署全体でまとめてお祝いをいただいた場合は、個包装のお菓子の詰め合わせを一箱用意し、休憩室に置いて「みなさまでどうぞ」とメモを添える方法が一般的です。
職場で手渡しする場合は、お昼休みや終業後など業務に支障のない時間帯を選びましょう。上司には個別にデスクを訪れて手渡しし、「先日はお祝いをいただきありがとうございました。ささやかですが内祝いです」と一言添えます。同僚にはまとめて配っても失礼にはあたりません。

内祝いで避けるべき品物

初節句の内祝いとして避けたほうがよい品物がいくつかあります。刃物(ナイフ、包丁、はさみ)は「縁を切る」意味があり、お返しには不向きです。櫛(くし)は「苦」「死」を連想させるため避けましょう。ハンカチは漢字で「手巾(てぎれ)」と書き、「手切れ=縁切り」を連想させるため、昔はタブーとされていましたが、現代ではブランドのタオルハンカチなどは気にせず贈る方も増えています。
日本茶は弔事のイメージが強いため内祝いには避ける方が無難ですが、紅茶やコーヒーは問題ありません。また、現金や商品券をお返しとして贈るのは「金額がはっきりわかる」ため失礼にあたるとされることがあります。特に目上の方へのお返しにはカタログギフトのほうが適切です。

内祝いの予算管理と効率的な手配方法

多くの方からお祝いをいただいた場合、内祝いの手配は意外と大変です。効率よく進めるために、まずは全員分のリストを作成しましょう。いただいた金額に応じて内祝いの予算(3分の1〜半額)を算出し、予算帯ごとにグループ分けすると品物選びがスムーズです。例えば、5,000円のお祝い → 内祝い2,000円前後、10,000円のお祝い → 内祝い3,000〜5,000円前後というように分類します。
内祝い専門のオンラインショップを利用すれば、のし紙・メッセージカードの印刷から配送まで一括で手配できます。「たまひよ」「ゼクシィ内祝い」「シャディ」などの大手サービスは品揃えが豊富で、価格帯別に商品を検索できるため便利です。同じ金額帯の方が多い場合は、同じ品物をまとめて注文することで割引が効く場合もあります。

お返しの時期が遅れてしまった場合の対応

初節句の内祝いの時期は、お祝いをいただいてから1ヶ月以内が目安ですが、赤ちゃんのお世話で忙しく、気づけば2〜3ヶ月経ってしまったというケースもあります。遅れてしまった場合でも、お返しを省略するのではなく、遅れたことへのお詫びを添えて品物を贈りましょう。
お礼状には「初節句の際には温かいお祝いをいただき、誠にありがとうございました。お返しが遅くなりまして大変失礼いたしました」とお詫びの一文を入れます。赤ちゃんの近況報告(「最近ではつかまり立ちができるようになりました」など)を添えると、成長の報告も兼ねた温かい手紙になります。内祝いは遅れてもしないよりはするほうが望ましいので、気づいた時点で早めに手配しましょう。

初節句の内祝い ─ 品物選びのまとめ

内祝いの品物選びに迷ったら、以下のポイントを参考にしてください。まず「消えもの」(食品、洗剤など消耗品)は相手の好みに左右されにくく、無難な選択肢です。次にカタログギフトは相手が自由に選べるため失敗がありません。名入れギフト(赤ちゃんの名前入りのお菓子やタオル)は特別感がありますが、好みが分かれるため親しい方向けに限定するのが無難です。贈る相手の年齢や家族構成も考慮しましょう。高齢の方には食べやすいお菓子やお茶、若い方にはおしゃれな雑貨やカフェギフト券などが喜ばれます。
初節句の内祝い(お返し)は、お祝いをいただいた方への感謝の気持ちを形にする大切なマナーです。品物選びに迷うことも多いですが、「消えもの(食品・日用消耗品)」「カタログギフト」「名入れギフト」の三つの選択肢を軸に、相手の年齢や好みに合わせて選べば失敗が少なくなります。
内祝いは金額や品物選びだけでなく、タイミングとお礼状も重要な要素です。お祝いをいただいてから1ヶ月以内に届くよう手配し、心を込めたお礼の手紙やメッセージカードを添えましょう。赤ちゃんの近況報告や写真を同封すると、より喜ばれます。形式的なお返しではなく、赤ちゃんの成長を共有する機会として内祝いを捉えることで、贈る側も受け取る側も温かい気持ちになれるでしょう。
初節句のお返しを通じて、赤ちゃんを祝福してくれた方々との良い関係が続いていくことが何よりも大切です。内祝いは義務ではなく、感謝の気持ちの表現です。準備は大変ですが、一人ひとりのことを想いながら品物を選ぶ時間も、子育ての中の幸せなひとときとして楽しんでください。
初節句のお祝いの席では、記念撮影の段取りも事前に考えておくとスムーズです。飾りの前での家族写真や、赤ちゃんの衣装姿の写真は、かけがえのない思い出になります。自然光が入る時間帯を選ぶと、美しい写真が撮れるでしょう。プロのカメラマンに出張撮影を依頼する家庭も増えています。
初節句は一生に一度の大切なお祝いですので、準備に迷ったときは両家の祖父母に相談してみるのも良い方法です。地域の風習や家庭ごとの伝統を踏まえながら、赤ちゃんの健やかな成長を心から祈る気持ちを大切にして、素敵なお祝いの日を迎えましょう。
初節句のお祝いでは、赤ちゃんの体調を最優先に考えることが大切です。長時間の行事は赤ちゃんにとって負担になることもあるため、休憩を挟みながら無理のないスケジュールで進めましょう。家族みんなが笑顔で過ごせる温かいお祝いの場を心がけてください。
初節句は家族の絆を深める特別な機会です。
お返しの品物を選ぶ際は、相手の家族構成やライフスタイルを考慮すると喜ばれます。小さなお子さんがいるご家庭にはお菓子の詰め合わせ、ご年配の方には上質なタオルや日本茶など、受け取る方に合わせた品選びを心がけましょう。
最近ではカタログギフトも初節句の内祝いとして人気があります。受け取った方が好きなものを選べるため、好みがわからない相手にも贈りやすいのがメリットです。3,000〜5,000円の価格帯が初節句のお返しとしてよく選ばれています。

CHAPTER 09
よくある質問

A.
基本的にはお返しするのがマナーですが、1,000円程度の菓子折りで十分です。お礼の言葉をしっかり伝えることが大切です。
A.
初節句の内祝いでは、下段には赤ちゃんの名前(名のみ)を書くのが一般的です。お披露目の意味を込めて、ふりがなを添えるとより丁寧です。
A.
お返しに現金を贈るのはマナー違反とされています。品物やカタログギフトでお返ししましょう。
A.
遅れた場合でも、お詫びの言葉を添えてお返しを贈りましょう。「お礼が遅くなり申し訳ございません」と一言添えれば問題ありません。
A.
お菓子や食品を贈る場合は、相手のアレルギーを事前に確認するのが理想です。確認が難しい場合は、タオルやカタログギフトなど食品以外の品物を選ぶと安心です。
A.
連名の場合は、いただいた総額を人数で割り、一人あたりの金額の3分の1〜半額を目安にそれぞれにお返しします。一人あたり1,000〜2,000円程度なら個包装のお菓子がおすすめです。
A.
国際郵便で食品を送ると税関で没収される場合があります。海外在住の方にはデジタルギフトカードやメールで写真付きのお礼メッセージを送る方法が現実的です。
A.
四十九日忌中)を避ければ、お返しを贈って問題ありません。ただし、明るいデザインの包装は控え、落ち着いた色合いのものを選びましょう。
A.
全員で分けられる個包装のお菓子を1箱贈るのが定番です。一人あたり500〜1,000円程度を目安に、部署の人数に合った大きさの詰め合わせを選びましょう。
A.
はい、内祝いにはのし紙を付けるのがマナーです。水引は紅白の蝶結び、表書きは「内祝」と書き、赤ちゃんの名前(下の名前のみ)を記入します。配送する場合は「内のし(品物に直接のしをかけ、その上から包装紙で包む)」が一般的です。
書籍『日本のしきたり』では、初節句の内祝いを含む慶事の贈答作法について解説されています。同書によると、初節句のお返し(内祝い)はいただいたお祝いの3分の1〜半額程度を目安に品物を贈るのが基本です。のし紙は紅白の蝶結び(何度あっても良いお祝い事)を使い、表書きは「内祝」、下段にはお子さまの名前(名のみ)を書くのが正式な作法とされています。蝶結びを使うのは、子どもの成長祝いは「何度あってもうれしいこと」だからです。
また同書は、内祝いの本来の意味についても触れています。内祝いとはもともと「お返し」ではなく、「わが家のお祝い事のおすそわけ」として、お祝いをいただいたかどうかに関係なく、喜びを周囲と分かち合うための贈り物でした。現代ではお祝いに対するお返しの意味合いが強くなっていますが、この本来の趣旨を理解しておくと、品物選びにも「感謝と幸せのおすそわけ」という温かい心遣いが加わります。お菓子や赤飯、紅白のうどんなどの縁起物が内祝いによく選ばれるのも、この「喜びを分かち合う」精神の表れです。

CHAPTER 10
まとめ

初節句のお返しは、いただいた金額の3分の1〜半額の品物を、お祝い後1〜2週間以内に届けるのが基本です。のしは紅白蝶結びで「内祝」、下段に赤ちゃんの名前を記入します。品物は消えものが定番で、名入れのお菓子やお米が人気です。祖父母にはお祝いの席への招待がお返しになるため、別途品物は不要です。初節句のお祝い全般については初節句の総合ガイドもご覧ください。