赤ちゃんが生まれてからの1年間は、お七夜お宮参りお食い初めなど、成長を祝う行事がたくさんあります。「いつ何をすればいいの?」「どんな準備が必要?」と戸惑う方も多いのではないでしょうか。この記事では、生後0日から1歳までの主なお祝い行事を月齢順にカレンダー形式でまとめ、それぞれの意味・時期・やり方・費用の目安をわかりやすく解説します。
新米パパ
赤ちゃんが生まれたばかりで、行事がたくさんあってどこから準備すればいいかわからないんです。
カゾイロ博士
大丈夫ですよ。赤ちゃんの行事は月齢ごとに順番がありますから、カレンダーで全体像をつかんでおけば落ち着いて準備できます。ひとつずつ見ていきましょう。

CHAPTER 01
赤ちゃんの行事・お祝い一覧カレンダー

まずは生後0日から1歳までの主な行事を一覧で確認しましょう。下の表に時期・行事名・内容・費用の目安をまとめました。
生後時期行事名内容費用目安
生後7日お七夜・命名式赤ちゃんの名前を正式に披露し、命名書を飾ってお祝いする5,000〜10,000円(食事代)
生後1か月お宮参り氏神様の神社にお参りし、無事な誕生を感謝して健やかな成長を祈る5,000〜30,000円(初穂料+衣装)
生後100日お食い初め(百日祝い)一汁三菜の祝い膳を用意し、食べ物に困らないよう願う儀式5,000〜20,000円(食事・食器代)
生後初の3月3日/5月5日初節句女の子は桃の節句(ひな祭り)、男の子は端午の節句こどもの日)を初めて迎えるお祝い30,000〜150,000円(人形・兜など)
生後6か月ハーフバースデー生後半年の成長を記念するお祝い。写真撮影や手形・足形をとることが多い0〜20,000円(撮影費など)
1歳初誕生(1歳の誕生日)一升餅を背負わせたり、選び取りで将来を占ったりするお祝い5,000〜30,000円(餅・食事・撮影費)
TIP / スケジュールは柔軟に
行事の日程はあくまで目安です。赤ちゃんとお母さんの体調を最優先にして、無理のないスケジュールで進めましょう。生後間もないお七夜やお宮参りは、体調によって少し後ろにずらしても問題ありません。

CHAPTER 02
お七夜・命名式(生後7日)

お七夜(おしちや)は、赤ちゃんが誕生してから7日目の夜に行うお祝いです。もともとは平安時代の貴族の風習に由来し、生後7日まで無事に育ったことを祝う意味がありました。現在では赤ちゃんの名前を正式にお披露目する命名式をあわせて行うのが一般的です。

お七夜の流れと準備

  1. 01
    命名書を用意する
    正式には奉書紙(ほうしょし)に毛筆で書きますが、最近は市販の命名書用紙やテンプレートを使う家庭がほとんどです。赤ちゃんの名前・生年月日・父母の名前を記入します。
  2. 02
    命名書を飾る
    神棚やベビーベッドの近くなど、見やすい場所に貼ります。神棚がない家庭はリビングの壁でも構いません。
  3. 03
    お祝い膳を囲む
    家族や祖父母を招いて食事をします。お赤飯や尾頭付きの鯛(たい)を用意するのが伝統的ですが、仕出し料理やケータリングを利用するのも手軽でおすすめです。
  4. 04
    手形・足形をとる
    生まれたばかりの小さな手足を記念に残しましょう。インクパッドや粘土タイプなど、赤ちゃんの肌にやさしい専用キットが市販されています。
NOTE / 無理は禁物
産後7日はお母さんの体がまだ回復途中です。退院直後でもあるため、自宅で家族だけの簡単なお祝いにする家庭も増えています。盛大にやる必要はなく、命名書を書いて写真を撮るだけでも十分です。

CHAPTER 03
お宮参り(生後1か月)

お宮参りは、赤ちゃんが生後1か月ごろに氏神様(うじがみさま)の神社へお参りし、無事な誕生を感謝して今後の健やかな成長を祈る行事です。男の子は生後31日目、女の子は生後32日目に行うのが伝統的な目安ですが、現在では生後1か月前後の天気と体調のよい日を選ぶのが一般的です。

お宮参りの準備ポイント

  • 神社選び — 地元の氏神様が基本ですが、安産祈願をした神社や有名な神社でもOK
  • 初穂料(はつほりょう) — 5,000〜10,000円が相場。のし袋に「御初穂料」と書いて納める
  • 赤ちゃんの服装 — 正式には白羽二重(しろはぶたえ)の内着に祝い着(掛け着)をかける。ベビードレス+祝い着の組み合わせも人気
  • 写真撮影 — 神社での記念撮影のほか、フォトスタジオで前撮り・後撮りをする家庭も多い
  • 食事会 — お参りのあとに両家の祖父母を招いて食事をするケースが多い。レストランや料亭の個室が便利
なお、赤ちゃんの成長にあわせた行事は、のちの七五三へと続いていきます。先の見通しを立てておくと安心です。
お宮参りの際、赤ちゃんを抱くのは父方の祖母が務めるのが伝統的です。これは、産後のお母さんの体をいたわる意味合いがあります。ただし、最近では母方の祖母やお父さんが抱っこするケースも増えており、特に決まりはありません。両家の祖父母が揃う場合は事前に役割分担を相談しておくとスムーズです。記念撮影のときは交代で抱っこして、それぞれとの写真を残しておくとよい思い出になります。

CHAPTER 04
お食い初め(生後100日)

お食い初め(おくいぞめ)は、赤ちゃんの生後100日目ごろに行う儀式で、「百日祝い(ももかいわい)」とも呼ばれます。「一生食べ物に困らないように」という願いを込めて、お祝い膳を用意し、食べさせる真似をするのが特徴です。実際に食べさせるわけではありません。

お食い初めのやり方

  1. 01
    祝い膳を用意する
    一汁三菜が基本です。鯛の尾頭付き・赤飯・煮物・香の物・吸い物(はまぐりが定番)をそろえます。自宅で用意するほか、仕出しやお食い初めセットの通販も便利です。
  2. 02
    食器と歯固め石を準備する
    正式にはお食い初め用の漆器ですが、ベビー食器を代用しても構いません。歯固め(はがため)の石はお宮参りの神社でもらえることもあります。きれいな小石を洗って使いましょう。
  3. 03
    養い親が食べさせる真似をする
    「養い親」は参加者のなかで最年長の方が務めるのが伝統的です。祖父・祖母が赤ちゃんをひざに抱き、お箸で料理を口元に近づけます。ご飯→汁物→ご飯→魚→ご飯→汁物の順を3回繰り返すのが正式な作法です。
  4. 04
    歯固めの儀式を行う
    お箸で歯固めの石に触れ、そのお箸を赤ちゃんの歯茎にやさしくあてます。「丈夫な歯が生えますように」という願いを込めた儀式です。
新米パパ
お食い初めの料理を全部手作りするのは大変そうです。簡単にすませてもいいのでしょうか?
カゾイロ博士
もちろんです。最近は通販のお食い初めセットを利用する家庭がとても増えています。鯛や煮物がセットになっていて届いたらすぐに使えますし、お店の個室でお食い初めプランを予約する方法もありますよ。大切なのは形式よりも家族で赤ちゃんの成長を喜ぶ気持ちです。

CHAPTER 05
初節句(初めての端午の節句・桃の節句)

初節句(はつぜっく)は、赤ちゃんが生まれて初めて迎える節句のお祝いです。女の子は3月3日の桃の節句(ひな祭り)、男の子は5月5日の端午の節句(こどもの日)が該当します。健やかな成長と幸せを願い、ひな人形や五月人形・鎧兜(よろいかぶと)を飾るのが伝統です。

初節句の準備と注意点

人形・飾りの準備
お祝い膳
生まれて間もない場合
!
CAUTION / ひな人形のしまい忘れに注意
ひな人形は節句が過ぎたら早めにしまうのがマナーとされています。「出しっぱなしだと婚期が遅れる」という言い伝えは迷信ですが、湿気によるカビや人形の傷みを防ぐために、天気のよい日にしまうのがおすすめです。

CHAPTER 06
ハーフバースデー(生後6か月)

ハーフバースデーは、赤ちゃんの生後6か月を記念するお祝いです。もともとはアメリカやイギリスの風習で、日本では近年SNSをきっかけに広まりました。伝統的な行事ではありませんが、赤ちゃんの成長記録として写真を残すよい機会として多くの家庭で取り入れられています。

ハーフバースデーの祝い方

  • 記念写真を撮る — 自宅で飾りつけをして撮影したり、フォトスタジオを利用したりする。寝相アートも人気
  • 手形・足形をとる — 生後6か月は寝返りやおすわりができるころ。成長の記録として新生児期と比べると楽しい
  • 離乳食ケーキを用意する — 離乳食が始まっている場合、野菜ペーストやヨーグルトでケーキ風に盛りつけるのがトレンド
  • 成長の記録をまとめる — 身長・体重の変化や「できるようになったこと」を振り返る
ハーフバースデーは決まった形式がないため、自由にアレンジして楽しめるのが魅力です。費用もほとんどかからず、自宅で手軽に行えます。
TIP / 月齢フォトもおすすめ
ハーフバースデーだけでなく、毎月の月齢フォト(マンスリーフォト)を撮るのも人気です。同じぬいぐるみやブランケットと一緒に毎月撮影すると、赤ちゃんの成長がひと目でわかります。1歳の誕生日に12枚並べて飾ると、とても素敵な思い出になります。

CHAPTER 07
初誕生(1歳の誕生日)

初誕生(はつたんじょう)は、赤ちゃんの満1歳の誕生日を祝う行事です。昔は乳幼児の死亡率が高かったため、無事に1歳を迎えられたことを特別に喜びました。現在でも「一升餅(いっしょうもち)」や「選び取り」など、1歳ならではの伝統的なお祝いが各地に残っています。

一升餅と選び取り

一升餅は、約1.8kgのお餅を風呂敷やリュックに入れて赤ちゃんに背負わせる儀式です。「一升」と「一生」をかけて、「一生食べ物に困らないように」「一生健康でいられるように」という願いが込められています。重くて立てなくても、転んでも縁起がよいとされるので安心してください。
選び取りは、赤ちゃんの前にいくつかのアイテムを並べ、最初に手に取ったもので将来を占う遊びです。そろばん(電卓)は商才、筆(ペン)は学問、お金は財運、はさみは器用さなどの意味があります。最近はカード式の選び取りセットも人気です。
TIP / 一升餅は通販が便利
一升餅は通販で名前入りのものを注文できます。届いたお餅は行事のあとに切り分けて、祖父母やお世話になった方に配るのが昔ながらの風習です。小分けの紅白餅セットを選ぶと分けやすくて便利です。

CHAPTER 08
よくある質問(FAQ)

A.
伝統的には男の子が生後31日目、女の子が生後32日目とされていますが、現在は生後1か月前後の天気と体調のよい日を選べば問題ありません。真夏や真冬は時期をずらしても大丈夫です。
A.
いいえ。すべてを完璧にこなす必要はありません。家庭の事情や体調にあわせて、できる範囲でお祝いすることが大切です。写真だけ撮る、食事だけするなど、簡略化しても気持ちが伝わればそれで十分です。
A.
祖父母から孫へのお祝いは10,000〜50,000円、親戚や友人からは5,000〜10,000円が一般的な相場です。初節句で人形を贈る場合はその代金がお祝いを兼ねることもあります。
A.
100日目はあくまで目安です。前後数日〜数週間ずれても問題ありません。家族の都合や体調にあわせて、無理なく行える日を選びましょう。地域によっては110日目や120日目に行うところもあります。
A.
どちらでも構いません。フォトスタジオは衣装レンタルやプロの撮影で仕上がりがきれいです。一方、セルフ撮影は費用を抑えられ、赤ちゃんのペースで自然な表情を撮れるメリットがあります。両方を組み合わせる家庭も多いです。

CHAPTER 09
まとめ

赤ちゃんの最初の1年間には、お七夜・お宮参り・お食い初め・初節句・ハーフバースデー・初誕生と、成長を祝う行事がたくさんあります。どの行事も赤ちゃんの健やかな成長を願う気持ちが込められたものです。
行事ごとの費用が心配な方は、出産前から少しずつ積み立てておくのがおすすめです。お宮参りの初穂料や衣装代、お食い初めの食事代、初節句の人形代など、1年間のトータルでは10万〜30万円程度の出費になることもあります。両家の祖父母がお祝い金を包んでくれるケースも多いので、あらかじめ相談しておくと安心です。
日程や形式にこだわりすぎず、赤ちゃんとお母さんの体調を最優先にしながら、家族みんなで楽しくお祝いしましょう。今回の一覧カレンダーを参考に、少し先の行事まで見通しを立てておくと余裕をもって準備できます。お子さんの成長にあわせて、次は七五三のお祝いも楽しみにしてくださいね。