初節句のお祝いには、節句にちなんだ縁起のよい食事を用意するのが定番です。桃の節句ならちらし寿司とはまぐりのお吸い物、端午の節句なら柏餅(かしわもち)やちまきが欠かせません。この記事では、自宅でも手軽に作れる初節句のお祝い膳の献立とレシピのポイントを紹介します。

CHAPTER 01
桃の節句(女の子)のお祝い膳

女の子の初節句には、春の彩りを意識した華やかなお祝い膳を用意します。定番メニューにはそれぞれ縁起のよい意味が込められています。
雛人形
初節句のお祝い膳のメニューと準備
メニュー縁起の意味
ちらし寿司海老(長寿)・れんこん(見通しがよい)・錦糸卵(財宝)など縁起物を彩りよく盛る
はまぐりのお吸い物対になった貝殻しか合わないことから「良縁」の象徴
菱餅・ひなあられ桃(魔除け)・白(清浄)・緑(健康)の三色が春を表す
白酒・甘酒大人は白酒、子どもや授乳中のママは甘酒で
ひな祭りの食べ物の由来についてはひな祭りの食べ物・ちらし寿司レシピで詳しく解説しています。

CHAPTER 02
端午の節句(男の子)のお祝い膳

男の子の初節句には、たくましく育つよう願いを込めた料理を並べます。
メニュー縁起の意味
柏餅柏の葉は新芽が出るまで落ちないことから「子孫繁栄」の象徴
ちまき中国の故事にちなんだ厄除けの食べ物。関西で特に人気
鯛の尾頭付き「めでたい」の語呂合わせ。お祝い膳の主役
筍の煮物まっすぐ伸びることから「すくすく成長」を願う
赤飯お祝いの定番。小豆の赤色に魔除けの力があるとされる
端午の節句の行事食については端午の節句の食べ物・レシピもあわせてご覧ください。

CHAPTER 03
自宅で作る場合のポイント

TIP
初節句の時期は赤ちゃんのお世話で忙しい時期。前日までに仕込めるもの(煮物・酢の物など)を中心に献立を組み、当日は盛り付けとお吸い物だけで済むようにすると余裕が生まれます。
ちらし寿司は酢飯を前日に用意し、当日は刺身と錦糸卵をのせるだけにすると時短になります。鯛(たい)の尾頭付きはスーパーの鮮魚コーナーで予約すれば、焼いた状態で受け取ることもできます。
新米パパ
赤ちゃんはまだ離乳食前なんですが、赤ちゃん用のメニューも必要ですか?
カゾイロ博士
離乳食前の赤ちゃんにはお祝い膳は不要です。離乳食が始まっている場合は、おかゆを菱餅風に三色にしたり、にんじんで桃の花型を抜いたりすると写真映えしますよ。

CHAPTER 04
テイクアウト・仕出しの活用

自宅での調理が大変な場合は、仕出し料理やテイクアウトを活用するのも賢い選択です。料亭やレストランのお祝い膳(5,000〜10,000円/人)を自宅に届けてもらえるサービスも増えています。ネットで「初節句 仕出し 地域名」で検索すると、対応店舗が見つかります。

CHAPTER 05
初節句の食事会を成功させるコツ

初節句のお祝い膳を囲む食事会では、いくつかのポイントを押さえておくとスムーズに進められます。料理は前日までに仕込めるものを中心に献立を組むと、当日は盛り付けるだけで済み、赤ちゃんのお世話にも余裕が持てます。
来客がある場合は取り分けやすい大皿料理を多めに用意するのがおすすめです。ちらし寿司は大きな器に盛り付けて華やかに、お吸い物は個別の椀で出すと見栄えもよくなります。
自宅での準備が難しい場合は、仕出しやケータリングを利用する方法もあります。最近では初節句用のお祝い膳セットを提供するサービスも増えており、手軽に本格的なお祝い料理を楽しめます。予算は1人あたり3,000〜5,000円が目安です。
TIP / 写真撮影のタイミング
料理が並んだテーブルと赤ちゃんの記念写真は、食事が始まる前に撮影しておきましょう。食べ進めると見栄えが変わってしまうため、セッティング直後がベストタイミングです。

CHAPTER 06
離乳食期の赤ちゃん向けお祝いプレート

離乳食初期(5〜6か月)のアレンジ

離乳食を始めたばかりの赤ちゃんには、いつもの離乳食をお祝いらしく盛り付ける工夫をしましょう。10倍粥をひし餅風に三色に分けるだけでも、写真映えするお祝いプレートになります。
三色粥プレート
おかゆをそのまま(白)、ほうれん草ペーストを混ぜたもの(緑)、にんじんペーストを混ぜたもの(ピンク)に分けて並べる
花形にんじん
にんじんを柔らかく茹で、花型で抜いて添える。見た目が華やかになる
鯛の白身ペースト
白身魚をすりつぶしたペースト。「めでたい」の語呂合わせで縁起もよい
かぼちゃのポタージュ
甘みのあるかぼちゃを裏ごしして、兜の形に盛り付ける

離乳食中期〜後期(7〜11か月)のアレンジ

離乳食が進んでいる赤ちゃんには、少し食感のあるメニューも取り入れられます。軟飯を型抜きして形を整えたり、野菜を柔らかく煮てお祝い膳らしく盛り付けましょう。
メニュー作り方ポイント
ミニちらし寿司風軟飯の上にほぐした鮭・錦糸卵・きゅうりを散らす酢飯は使わず、味付けは薄めに
ひし餅風ゼリーりんごジュース(白)、抹茶豆腐(緑)、いちごヨーグルト(ピンク)を層にするアレルギーに注意
お祝い手まり寿司風ラップで軟飯を丸め、薄い錦糸卵で包む一口サイズで食べやすく
柏餅風蒸しパンホットケーキミックスと豆腐で蒸しパンを作り、柏の葉風にほうれん草を添える砂糖は控えめに
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CAUTION / 離乳食の注意点
はちみつは1歳未満には絶対に与えないでください。また、初めての食材を初節句当日に試すのはアレルギーのリスクがあるため避けましょう。新しい食材は事前に少量ずつ試しておくのが安全です。
新米パパ
離乳食のお祝いプレート、きれいに盛り付ける自信がないのですが...
カゾイロ博士
100円ショップで売っている花型やクッキー型を使えば簡単ですよ。にんじんやかぼちゃを型抜きするだけで、お祝い感がぐっとアップします。完璧を目指す必要はなく、楽しんで作ることが大切です。

大人向けの献立例と予算

桃の節句の大人向け献立(4〜6人分)

大人向けのお祝い膳は、見た目が華やかで取り分けやすいメニューを中心に組み立てましょう。以下は桃の節句向けの献立例と、食材費の目安です。
メニュー食材費の目安準備のポイント
海鮮ちらし寿司3,000〜5,000円刺身はスーパーの盛り合わせを活用。酢飯は前日に準備可能
はまぐりのお吸い物800〜1,500円はまぐりは国産を選ぶと風味がよい。前日に砂抜きしておく
菜の花のおひたし300〜500円春の副菜として彩りを添える。からし醤油が定番
海老の天ぷら1,000〜2,000円長寿の象徴。揚げたてを出すと見栄えもよい
桜餅・三色団子500〜1,000円和菓子屋で予約購入するのがおすすめ
甘酒300〜500円授乳中のママもOK。アルコール0%のものを選ぶ

端午の節句の大人向け献立(4〜6人分)

メニュー食材費の目安準備のポイント
鯛の尾頭付き塩焼き2,000〜4,000円スーパーの鮮魚コーナーで焼き上げてもらえる場合も
赤飯500〜1,000円炊飯器で手軽に炊けるセットも販売されている
筍の煮物500〜1,000円「すくすく成長」の象徴。旬の筍が手に入る時期
柏餅400〜800円和菓子屋で当日朝に受け取るのが理想
ちまき400〜800円関西では柏餅よりちまきが主流
鰤(ぶり)の照り焼き1,000〜2,000円出世魚なので立身出世の意味がある
食材費の合計は4〜6人分で8,000〜15,000円が目安です。スーパーの特売日にまとめ買いしたり、前日に仕込み可能な副菜を多めにしたりすれば、コストを抑えながらも豪華な食卓が演出できます。

CHAPTER 07
テーブルコーディネートと演出のアイデア

初節句の食事会をより特別なものにするために、テーブルコーディネートにもひと工夫加えましょう。
  1. 01
    テーマカラーを統一する
    桃の節句ならピンク・白・緑、端午の節句なら青・緑・金をテーマカラーにすると統一感が出ます。テーブルクロスやナプキンの色を合わせるだけで雰囲気が変わります。
  2. 02
    季節の花を飾る
    桃の節句なら桃の花やチューリップ、端午の節句なら菖蒲やあやめを食卓に飾ります。小さな花瓶に一輪挿しするだけでも華やかになります。
  3. 03
    お祝い用の食器を使う
    木のお盆や漆器風のプレートを使うと、和のお祝い感が出ます。100円ショップでも季節のデザインの紙皿や紙ナプキンが手に入ります。
  4. 04
    赤ちゃんの写真コーナーを作る
    テーブルの端にミニフォトフレームを置き、生まれた時の写真と現在の写真を並べると、成長が感じられて祖父母に喜ばれます。
  5. 05
    名前入りのメニューカードを用意する
    赤ちゃんの名前と「初節句」の文字を入れた手作りメニューカードを各席に置くと、特別感が増します。テンプレートはネットで無料ダウンロードできます。

宅配・ケータリング・レストランの活用ガイド

育児中は料理の準備に時間をかけられないのが現実です。宅配やケータリングを上手に活用すれば、準備の負担を大幅に軽減できます。
サービスメリットデメリット価格帯(1人あたり)
仕出し弁当個別盛りで取り分け不要メニューのカスタマイズが限られる3,000〜5,000円
ケータリング大皿で見栄えが華やか最低注文人数の制限がある場合も4,000〜8,000円
テイクアウト好きなメニューを組み合わせられる自分で盛り付ける手間がかかる2,000〜5,000円
レストラン個室準備・片付け不要。赤ちゃん連れOKの店も増加費用が高め。赤ちゃんが泣くと気を遣う5,000〜10,000円
デリバリー自宅から出なくてよいお祝いらしさは自分で演出する必要がある2,000〜4,000円
新米パパ
仕出し弁当とレストランで迷っています。赤ちゃんがまだ3か月なのですが...
カゾイロ博士
生後3か月なら自宅のほうが安心ですね。授乳やおむつ替えのタイミングが読めない時期なので、仕出し弁当を自宅に届けてもらうのがおすすめです。自宅なら赤ちゃんが泣いても慌てずに済みますよ。
TIP / 仕出し・ケータリングの予約のコツ
初節句シーズン(2月下旬〜3月上旬、4月下旬〜5月上旬)は予約が集中します。遅くとも2週間前までには予約を済ませましょう。人気店は1か月前に予約が埋まることもあるため、早めの行動が大切です。

アレルギー・食の制限がある場合の対応

食事会に参加するゲストの中に、食物アレルギーのある方がいる場合は事前に確認しておきましょう。特にお祝い膳の定番メニューには、アレルギーの原因になりやすい食材が多く含まれています。
えび・かに(甲殻類)
ちらし寿司や天ぷらに使われることが多い。代替として鮭や卵を使う
錦糸卵はちらし寿司の定番。アレルギーの場合は薄焼きの代わりに刻み海苔を使う
小麦
柏餅やちまきに含まれることがある。米粉で代用できる商品も増えている
そば
端午の節句にそばを食べる地域もある。アレルギーの確認が必要
乳製品
ケーキやクリーム系の料理に含まれる。豆乳やオーツミルクで代替可能
ゲストにアレルギーがないか、事前に確認する際は「何か食べられないものはありますか?」と自然な聞き方をするとよいでしょう。仕出しやケータリングを利用する場合は、注文時にアレルギー対応メニューの有無を確認します。

料理が苦手なパパ・ママのための時短テクニック

料理が得意でなくても、初節句のお祝い膳は用意できます。市販品を上手に活用して、手作り感のある食卓を演出しましょう。
  1. 01
    酢飯の素を使う
    市販の寿司酢を温かいご飯に混ぜるだけで酢飯が完成。ちらし寿司の素を使えば具材もセットで入っているので、刺身をのせるだけでOK。
  2. 02
    惣菜を和食器に盛り付け直す
    スーパーやデパ地下の惣菜を、家の和食器に盛り付け直すだけで手作り感が出ます。パックのまま出すのではなく、一手間かけるのがポイント。
  3. 03
    はまぐりのお吸い物は即席で
    インスタントのはまぐりお吸い物も売られていますが、殻付きはまぐりを買って水から煮るだけでも本格的な味になります。味付けは白だしだけで十分。
  4. 04
    デザートは市販品を活用
    柏餅やちまきは和菓子屋で予約購入。ケーキは洋菓子店で初節句用のデコレーションを注文すると、手作りしなくても特別感が出ます。
  5. 05
    前日にできることは済ませる
    煮物・酢の物・おひたしは前日に作り置き可能。当日は汁物と盛り付けだけに集中しましょう。
完璧な手料理を目指す必要はありません。家族みんなが笑顔で過ごせることが、初節句の食事会で一番大切なことです。市販品を活用しながら、赤ちゃんとの時間を優先しましょう。

CHAPTER 08
手作りちらし寿司のレシピとコツ

桃の節句の定番メニューであるちらし寿司の基本的な作り方をご紹介します。まず酢飯を作ります。炊きたてのご飯3合に対し、酢大さじ4・砂糖大さじ3・塩小さじ1を混ぜた寿司酢を回しかけ、切るように混ぜて冷まします。
  1. 01
    具材を準備する
    干し椎茸は水で戻して甘辛く煮つけます。レンコン・にんじんは薄切りにして甘酢で煮ます。錦糸卵は薄焼き卵を千切りに。エビは茹でて殻をむきます。
  2. 02
    酢飯に具材を混ぜる
    冷ました酢飯に煮た椎茸・レンコン・にんじんを混ぜ込みます。市販のちらし寿司の素を使えば時短にもなります。
  3. 03
    盛り付ける
    器に酢飯を盛り、錦糸卵・エビ・いくら・さやえんどう・刻み海苔をバランスよく散らします。彩りを意識して赤・黄・緑を配置すると華やかに仕上がります。
  4. 04
    仕上げ
    木の芽や花型のにんじん、桜の塩漬けを飾ると一層華やかになります。盛り付け後は乾燥を防ぐためラップをかけ、食べる直前に外しましょう。

はまぐりのお吸い物の意味と作り方

桃の節句に欠かせないのがはまぐりのお吸い物です。はまぐりは二枚貝のうち、対の貝殻だけがぴったりと合うことから、「良縁に恵まれますように」という願いが込められた縁起物です。将来の幸せな結婚を願って、女の子の初節句に供されます。
作り方はシンプルです。はまぐりは事前に砂抜きし(塩水に3時間以上つける)、鍋に水と昆布を入れて火にかけます。沸騰直前に昆布を取り出し、はまぐりを入れて中火で煮ます。殻が開いたらアクを取り、薄口醤油と塩で味を整えます。お椀に盛り、三つ葉と手毬麩(てまりふ)を添えれば上品な一品の完成です。

CHAPTER 09
離乳食期の赤ちゃん向けお祝いプレート

初期(5〜6ヶ月)

離乳食初期の赤ちゃんには、10倍がゆをベースにしたお祝いプレートがおすすめです。にんじんペーストで「桃の花」や「鯉(こい)のぼり」の形を作り、ほうれん草ペーストで葉や雲を描くと、見た目にもお祝い感が出ます。赤ちゃんが実際に食べるのはお粥とペーストですが、お皿に可愛くデコレーションした写真は一生の記念になります。

中期〜後期(7〜11ヶ月)

離乳食中期〜後期の赤ちゃんには、軟飯をおにぎり型にして菱餅風に三色に色づけるアイデアが人気です。白は普通の軟飯、緑はほうれん草を混ぜた軟飯、ピンクは鮭フレークやビーツを混ぜた軟飯で三層にします。おかずにはかぼちゃの茶巾絞り、豆腐ハンバーグ、にんじんの星形型抜きなどを添えて、ワンプレートに盛り付けましょう。
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CAUTION / 離乳食での注意点
初節句のメニューで使われるエビ・いくら・はまぐりなどは、赤ちゃんにはまだ与えられないアレルゲン食品です。大人の料理をそのまま赤ちゃんに取り分けないよう注意してください。特にはちみつは1歳未満には厳禁です。赤ちゃん用のメニューは月齢に合った食材で別に用意しましょう。

仕出し・ケータリングの活用法

初節句のお祝い膳を自分で準備する時間がない場合は、仕出し弁当やケータリングを活用しましょう。仕出し弁当は料亭や仕出し店に注文でき、一人あたり2,000〜5,000円程度で祝い膳が届きます。赤飯やお吸い物がセットになったものを選ぶと初節句らしい食卓になります。
ケータリングサービスは、会場に出向いて調理・盛り付けを行ってくれるため、出来立ての料理を楽しめます。価格は一人あたり5,000〜10,000円程度ですが、洗い物の手間も省けるため、多人数の場合は特におすすめです。注文は2週間前〜1ヶ月前に行うのが目安で、初節句の時期は注文が集中するため早めの予約が安心です。
サービス一人あたり費用メリット注意点
仕出し弁当2,000〜5,000円自宅でゆっくり食べられる配達エリアの確認が必要
ケータリング5,000〜10,000円出来立てが楽しめる人数が少ないと割高
レストラン個室3,000〜8,000円準備・片付け不要赤ちゃん連れの移動が大変
手作り食材費のみ心がこもる・節約できる準備の負担が大きい

テーブルコーディネートで初節句を華やかに

初節句の食卓は、ちょっとした工夫で華やかな雰囲気を演出できます。桃の節句ならピンクと白を基調にしたテーブルクロスやナプキンを選びましょう。端午の節句なら青と緑を基調にした爽やかなコーディネートがおすすめです。100円ショップで手に入る造花やガーランド、小さな鯉のぼりの置物などを飾るだけでも、お祝いの雰囲気がぐっと高まります。
お料理の盛り付けにも工夫を凝らしましょう。桃の節句のちらし寿司は、すし桶やひし形の器に盛ると伝統的な雰囲気が出ます。端午の節句の料理は、木の葉型の皿やこいのぼりのピックを使うと季節感を演出できます。赤ちゃんの離乳食プレートも、星形やハート形に型抜きした野菜を添えるだけで写真映えする一皿に仕上がります。

初節句の食事会 ─ スケジュールと段取り

初節句の食事会を成功させるには、事前の段取りが重要です。赤ちゃんの生活リズムを最優先にして、授乳やお昼寝のタイミングを考慮した無理のないスケジュールを組みましょう。一般的には午前11時〜12時頃に開始し、2〜3時間で終了するのが理想的です。
  1. 01
    2週間前:招待と食事の手配
    祖父母や親戚に日程を連絡し、食事のスタイル(手作り・仕出し・外食)を決めます。レストランの場合は予約を入れましょう。
  2. 02
    1週間前:食材・飲み物の買い出し
    手作りの場合は献立を決めて食材をリストアップします。飲み物(お酒・ソフトドリンク)、赤ちゃんの離乳食の材料も忘れずに。
  3. 03
    前日:下準備
    煮物や酢の物など前日に作れる料理は済ませておきます。テーブルの飾り付け、食器の準備、カメラの充電も確認しましょう。
  4. 04
    当日午前:調理と盛り付け
    赤ちゃんが寝ている間にメインの調理と盛り付けを行います。パートナーと役割分担して効率よく準備しましょう。
  5. 05
    当日:食事会
    記念撮影を済ませてから食事を始めます。赤ちゃんの機嫌に合わせて柔軟に対応しましょう。
赤ちゃんの急な体調不良やぐずりに備えて、おもちゃや抱っこひも、おむつの予備を多めに用意しておきましょう。何より大切なのは、完璧な食事会を目指すことではなく、家族みんなで赤ちゃんの成長を喜び合うことです。多少段取りが狂っても、笑顔の絶えない温かいお祝いの場にしましょう。

端午の節句の食事メニュー ─ 男の子の初節句

男の子の初節句(端午の節句)のお祝い膳は、柏餅やちまき、鯛の姿焼き、赤飯、お吸い物が定番です。柏餅は柏の葉が新芽が出るまで落ちないことから子孫繁栄を願う縁起物です。ちまきは中国の故事に由来し、厄災を祓う食べ物として古くから端午の節句に供されてきました。関東では柏餅、関西ではちまきが主流ですが、両方用意する家庭も少なくありません。
鯛の姿焼きは「めでたい」にかけた縁起物で、尾頭付きの立派な鯛を塩焼きにします。自分で焼くのが難しい場合は、鮮魚店やネット通販で焼き鯛を注文できます。赤飯は祝い事の定番で、お赤飯の素を使えば炊飯器で手軽に作れます。お吸い物はたけのこやわかめを入れると春らしい一品になります。たけのこは「すくすくまっすぐ育つように」という願いが込められており、端午の節句にぴったりの食材です。

初節句の食事に関する予算と節約術

初節句の食事にかかる費用は、自宅で手作りする場合は食材費だけなら3,000〜8,000円程度に抑えられます。節約のコツは、赤飯は炊飯器で手軽に作り、お吸い物は市販の出汁パックを活用することです。メインの鯛は切り身を使った鯛めしにアレンジすれば、姿焼きよりもリーズナブルに済みます。ちらし寿司の具材はスーパーの海鮮セットやちらし寿司の素を活用すると、時間もコストも節約できます。
一方で、せっかくの初節句だから特別感を出したいという方は、メインの一品だけ奮発する方法がおすすめです。例えば、鯛の姿焼きだけはプロに注文し、その他のメニューは手作りや市販品で済ませるという組み合わせです。写真映えするメイン料理が一つあるだけで、食卓全体の華やかさが格段にアップします。限られた予算の中でメリハリをつけることが、満足度の高い初節句の食事を実現するポイントです。
初節句の食事メニューは、伝統にこだわりすぎず、家族が楽しめることを第一に考えましょう。赤ちゃんが離乳食期であれば、大人の料理とは別に赤ちゃん用の可愛いプレートを用意するだけで十分です。手作りでもケータリングでも、家族が笑顔で食卓を囲めることが一番のお祝いです。
初節句の食事は見た目の華やかさも大切ですが、準備に追われすぎてお祝い当日にぐったりしてしまっては本末転倒です。前日までに下準備を済ませる、仕出しやデリバリーを活用する、家族に手伝いを頼むなど、無理のない計画を立てましょう。赤ちゃんの初節句は一生に一度の記念日です。料理の完成度よりも、家族全員がリラックスして赤ちゃんの成長を喜び合える雰囲気づくりを優先してください。
初節句で用意したお祝い膳の写真は、赤ちゃんの成長記録の一部として大切に保存しておきましょう。将来お子さまが自分の初節句の写真を見たとき、家族がどれだけの愛情を込めてお祝いしてくれたかを知る手がかりになります。
初節句の飾り付けは、赤ちゃんが生まれて初めて迎える節句を華やかに彩るものです。雛人形や五月人形は、赤ちゃんの身代わりとなって厄災から守ってくれるという意味が込められています。飾る時期や片付ける時期にも地域ごとの慣習がありますので、ご家庭の伝統に合わせて準備を進めてください。
初節句は日本の伝統文化を次の世代へ受け継ぐ貴重な機会でもあります。赤ちゃんの健やかな成長と幸せを願い、家族で心を込めてお祝いしましょう。
初節句は赤ちゃんにとって一生に一度の大切な節目となる行事です。

CHAPTER 10
よくある質問

A.
赤ちゃんが小さいうちは自宅が安心です。授乳やおむつ替えがしやすく、赤ちゃんが泣いても周りを気にせず過ごせます。
A.
6人以上になる場合は、仕出しやケータリングを利用するのがおすすめです。料理の準備にかかる負担を大幅に減らせます。
A.
必須ではありませんが、写真映えするので用意するご家庭が増えています。節句にちなんだデコレーションケーキを注文するのも人気です。
A.
大人のゲストが飲む場合はビールや日本酒を用意しましょう。桃の節句では白酒(しろざけ)も風情がありますが、ノンアルコールの甘酒で代用するのが一般的です。授乳中のママや運転する方のためにソフトドリンクも忘れずに。
A.
赤ちゃんの生活リズムに合わせるのがベストです。一般的にはお昼(11時〜13時)に開催するご家庭が多いです。赤ちゃんのお昼寝の時間を考慮して、食事は1〜2時間で切り上げる想定にしましょう。
A.
厳密なドレスコードはありませんが、普段着よりはきれいめの服装がよいでしょう。和装は不要で、きれいめのカジュアルで十分です。赤ちゃんには袴ロンパースや被布を着せると記念撮影が映えます。
A.
堅苦しいスピーチは不要ですが、パパかママから「本日はお集まりいただきありがとうございます。○○の初節句を一緒にお祝いできて嬉しいです」と一言挨拶すると、場が和みます。
A.
両家の祖父母と赤ちゃんの家族だけの少人数(6〜8人程度)が一般的です。叔父叔母や従兄弟まで招く場合は10〜15人程度になります。人数が多いほど準備の負担も増えるため、無理のない範囲で決めましょう。
『冠婚葬祭 暮らしのマナー大百科』によると、初節句のお祝い膳は自宅で家族や祖父母を招いて囲むのが伝統的なスタイルです。端午の節句では柏餅・ちまき・赤飯、桃の節句ではちらし寿司・蛤(はまぐり)のお吸い物・菱餅・ひなあられが代表的な献立として紹介されています。同書では、柏の葉は「新芽が出るまで古い葉が落ちない」ことから子孫繁栄の象徴、蛤は二枚の貝殻がぴったり合うことから良縁の象徴とされていると解説されています。赤ちゃんがまだ食べられない月齢でも、家族がお祝い膳を囲むことに意義があるとのことです。
五月人形
男の子・女の子それぞれの行事食

CHAPTER 11
まとめ

初節句の食事は、桃の節句ならちらし寿司とはまぐりのお吸い物、端午の節句なら柏餅と鯛の尾頭付きが定番です。自宅で準備する場合は前日仕込みを活用し、当日の負担を減らす工夫をしましょう。仕出しやテイクアウトを上手に使えば、忙しい育児中でも無理なくお祝いの席を整えることができます。