梅雨入りから真夏、お盆を経て残暑へ。夏(6月・7月・8月)には、衣替えや夏越の祓、七夕、お中元、土用(どよう)の丑の日、お盆など、家族で楽しめる年中行事がぎゅっと詰まっています。この記事では夏の行事を月ごとに一覧で整理し、それぞれの意味・時期・過ごし方・行事食までをまるごと解説します。気になる行事は個別記事のリンクからさらに深く読めます。
CHAPTER 01夏の行事カレンダー(6〜8月一覧)
まずは夏の主な行事を一覧で見てみましょう。日付は2026年の目安です。年によって前後する行事もあるため、暦やお住まいの地域の習わしもあわせて確認してください。
| 月 | 行事 | 時期の目安 | ひとことで言うと |
|---|---|---|---|
| 6月 | 衣替え | 6月1日 | 夏服へ切り替える節目 |
| 6月 | 入梅・梅雨 | 6月中旬〜7月中旬 | 雨の季節の始まり |
| 6月 | 時の記念日 | 6月10日 | 時間の大切さを見直す日 |
| 6月 | 父の日 | 第3日曜(21日) | お父さんへ感謝を伝える日 |
| 6月 | 夏越の祓 | 6月30日 | 半年の穢れを祓う神事 |
| 7月 | 半夏生 | 7月2日頃 | 田植えを終える農事の節目 |
| 7月 | 七夕 | 7月7日 | 星に願いを込める節句 |
| 7月 | 海の日 | 第3月曜(20日) | 海の恵みに感謝する祝日 |
| 7月 | お中元 | 7月初旬〜15日頃 | お世話になった方へ贈り物 |
| 7月 | 土用の丑の日 | 7月下旬 | うなぎで夏バテ予防 |
| 8月 | お盆 | 8月13〜16日 | ご先祖様を迎える行事 |
| 8月 | 五山送り火 | 8月16日 | 精霊を送る京都の伝統行事 |
| 8月 | 残暑見舞い | 立秋〜8月末 | 厳しい暑さを気づかう挨拶 |
CHAPTER 02夏の行事が多いのはなぜ?季節の節目としての意味
夏の行事には、農作業の節目と暑さを乗り切る知恵という二つの背景があります。半夏生(はんげしょう)は田植えを終える農事の区切りであり、土用の丑の日にうなぎを食べるのは夏バテ予防のため。先人たちは、厳しい季節を健やかに過ごすための工夫を行事という形で暮らしに組み込んできました。
もう一つの軸が「祓い」と「祖先供養」です。6月30日の夏越の祓は一年の半分を区切り、半年分の穢れを祓って残り半年の無病息災を願う神事。8月のお盆はご先祖様を家にお迎えして感謝を伝える行事です。夏は、自然・農・祖先という三つのつながりを見つめ直す季節でもあるのです。
NOTE / 新暦と旧暦で時期がずれる行事も
七夕やお盆は、地域によって新暦(7月)と月遅れ(8月)で時期が分かれます。これは明治の改暦で新暦に移った行事と、季節感を優先して旧暦の時期を残した地域があるためです。お住まいの地域がどちらの暦で行うかを知っておくと、行事の準備がスムーズになります。
CHAPTER 036月の行事
6月は梅雨の季節。じめじめした日が続きますが、季節の節目となる行事や、半年の区切りを意識する神事があります。雨の日ならではの過ごし方を見つけると、6月がぐっと楽しくなります。
- 衣替え — 6月1日を目安に夏服へ。収納のコツは衣替えとは?やり方・収納のコツで解説しています
- 入梅・梅雨 — 暦の上での梅雨入り。雨の日は梅雨の過ごし方やてるてる坊主で気分転換を
- 時の記念日 — 6月10日。時間の大切さを家族で話す好機(時の記念日とは?)
- 父の日 — 6月第3日曜。父の日は日頃の感謝を伝える日
- 夏越の祓 — 6月30日。茅の輪をくぐり半年の穢れを祓います(夏越の祓とは?)。京都では水無月という和菓子を食べます
博
カゾイロ博士
6月は梅の実が出回る季節でもあります。梅干しや梅シロップを仕込む「梅仕事」は、家族で旬を味わえるおすすめの過ごし方ですよ。
CHAPTER 047月の行事
7月は梅雨が明けて本格的な夏が到来します。七夕や海の日、土用の丑の日など、夏らしさを感じる行事が目白押しです。お世話になった方へ贈り物をするお中元の時期でもあります。
- 半夏生 — 7月2日頃。田植えを終える農事の節目で、関西ではタコを食べます(半夏生とは?)
- 七夕 — 7月7日。短冊に願いを書く節句。短冊と願い事の書き方や七夕とは?もどうぞ
- 海の日 — 7月第3月曜の祝日(海の日とは?)。海開きもこの頃です
- お中元 — 7月初旬〜15日頃。お中元とは?でマナーを確認。時期を逃したら暑中見舞いを
- 土用の丑の日 — うなぎを食べて夏バテ予防(土用の丑の日とは?)
CHAPTER 058月の行事
8月はお盆を中心に、ご先祖様を敬う行事が続きます。実家に帰省したり、地域の盆踊りに参加したりと、家族や故郷とのつながりを感じる季節です。猛暑が続くため、暑さ対策も忘れずに。
- お盆 — 8月13〜16日。迎え火・送り火でご先祖様をお迎えします(お盆とは?)
- 五山送り火 — 8月16日。精霊を送る京都の伝統行事(五山送り火とは?)
- 残暑見舞い — 立秋を過ぎたら暑中見舞いから残暑見舞いへ(残暑見舞いとは?)
CAUTION / 夏の行事は暑さ対策とセットで
夏祭りやお墓参り、屋外の行事は熱中症のリスクが高まります。こまめな水分補給、帽子や日傘、無理のないスケジュールを心がけてください。打ち水のような昔ながらの涼の取り方も、子どもと一緒に楽しめます。
CHAPTER 06夏の行事を彩る行事食
夏の行事には、暑い季節を健やかに乗り切るための知恵が詰まった行事食がたくさんあります。旬の食材を取り入れた料理は、季節を感じる何よりのごちそうです。季節の食材は栄養価が高く、暑さで弱った体をいたわってくれます。行事食を囲む食卓は、家族で季節を実感できる何よりの場になります。
- そうめん(七夕)
- 天の川や織姫の織り糸に見立てた七夕の定番。冷たくのどごしがよく、夏バテ気味でも食べやすい。
- 水無月(夏越の祓)
- 白いういろうに小豆をのせた京都の和菓子。三角形は暑気払いの氷を表す。
- うなぎ(土用の丑の日)
- 「う」のつく食べ物で夏バテ予防。栄養豊富で精をつける。
- タコ(半夏生)
- 関西の風習。稲がタコの足のように根を張るようにとの願いが込められる。
七夕の食卓づくりは七夕の食べ物・そうめんレシピ、夏越の祓の和菓子は夏越の祓の食べ物でくわしく紹介しています。
CHAPTER 07子どもと一緒に楽しむ夏の行事
夏休みのある子どもにとって、行事は学びと思い出の宝庫です。意味を一緒に調べたり、飾りを手作りしたりすると、季節への興味がぐんと広がります。行事を入り口に「なぜこの日に何をするのか」を一緒に調べれば、自由研究のテーマにもつながります。
パ
新米パパ
夏は行事が多くて、子どもに何から教えればいいか迷います。おすすめの楽しみ方はありますか?
博
CHAPTER 08よくある質問
A.
暦の上では立夏(5月初旬)から立秋(8月初旬)までが夏ですが、年中行事としては梅雨入りする6月からお盆・残暑の8月末までを「夏の行事」とまとめることが多いです。
A.
地域によって異なります。東京都心部や一部地域では7月13〜16日(新盆)、多くの地域では8月13〜16日(月遅れ盆)に行います。詳しくはお盆の記事をご覧ください。
A.
七夕の短冊書き・お祭り・花火・盆踊りなどが定番です。準備が手軽な七夕飾りや、雨の日のてるてる坊主づくりは家庭でも気軽に楽しめます。
A.
7月15日(地域により8月15日)を過ぎたら、暑中見舞い・残暑見舞いとして贈るのがマナーです。立秋を境に表書きが変わる点に注意しましょう。
CHAPTER 09まとめ
夏の行事は、梅雨の節目から真夏の節句、ご先祖様を敬うお盆まで、家族の絆や季節の移ろいを感じられるものばかりです。意味や由来を知れば、毎年の行事がもっと豊かな時間になります。気になる行事はそれぞれの個別記事で深掘りして、今年の夏を家族で存分に楽しんでください。それぞれの行事の意味を一つずつ知っていくと、何気なく過ぎていた毎年の夏が、家族の物語を重ねる特別な季節に変わっていきます。

