七夕の食べ物といえばそうめんが定番ですが、なぜ七夕にそうめんを食べるのかご存じですか?実は七夕の行事食には1,000年以上の歴史があり、古代中国から伝わった「索餅(さくべい)」がそのルーツとされています。この記事では、七夕の食べ物の由来や意味から、子どもが喜ぶ七夕料理のレシピまでわかりやすくご紹介します。
CHAPTER 01七夕の食べ物とは?定番の行事食一覧
七夕に食べる行事食は地域や家庭によってさまざまですが、代表的なものをまとめると以下のとおりです。七夕の意味や由来とともに、食卓でも七夕を楽しんでみましょう。

- そうめん
- 七夕の行事食として最も知られる。天の川や織姫の織り糸に見立てられ、古くから7月7日に食べられてきた
- 索餅(さくべい)
- そうめんの原型とされる中国伝来の揚げ菓子。奈良時代に日本に伝わり、七夕に食べると無病息災になるとされた
- 七夕ちらし寿司
- 星形にくり抜いた具材をトッピングした彩り豊かなちらし寿司。家庭で人気の七夕メニュー
- 七夕ゼリー・七夕スイーツ
- 青や紫のゼリーで天の川を表現したデザート。見た目の華やかさで子どもに人気
- オクラ・星形の食材
- 断面が星形になるオクラは七夕料理の飾り付けに重宝される
CHAPTER 02そうめんを食べる理由と歴史的な由来
七夕にそうめんを食べる風習は平安時代にまでさかのぼります。もともとは中国の故事に由来し、7月7日に「索餅」を食べると疫病にかからないという言い伝えがありました。この索餅が時代とともにそうめんへと変化し、七夕の行事食として日本に定着したのです。
延喜式(927年)には、宮中の七夕の儀式でそうめんが供え物として用いられた記録が残されています。細く白いそうめんを織姫が紡ぐ糸に見立てたとも、天の川に見立てたともいわれ、七夕の夜にぴったりの縁起物として大切にされてきました。
パ
新米パパ / 2歳児のパパ
そうめんって夏の食べ物だから七夕に食べるのかと思っていましたが、ちゃんとした由来があったんですね。
博
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
そうなんです。全国乾麺協同組合連合会は7月7日を「そうめんの日」に制定しているほどですよ。七夕とそうめんは1,000年以上の深い結びつきがあるんです。
INFO / 索餅(さくべい)とは?
索餅は小麦粉と米粉を練ってねじり、油で揚げた中国伝来の食べ物です。奈良時代に日本に伝わり、七夕のお供え物として宮中で用いられました。その形状がそうめんに似ていたことから、やがてそうめんに置き換わったとされています。
CHAPTER 03定番の七夕料理と作り方のポイント
七夕の食卓を華やかに彩る定番メニューをご紹介します。どれも家庭で手軽に作れるものばかりですので、お子さまと一緒に七夕料理を楽しんでみてください。
天の川そうめん
七夕の食べ物の主役は、やはり天の川をイメージしたそうめんです。ゆでたそうめんを大きな器に盛り、天の川のように流れるよう配置するのがポイントです。トッピングには星形に抜いたオクラ・ハム・薄焼き卵を散らし、きゅうりやトマトで彩りを添えましょう。
めんつゆに青い食用色素を一滴加えると、夜空をイメージしたつけ汁になります。錦糸卵の黄色と合わせれば、食卓が一気に七夕ムードに変わります。
七夕ちらし寿司
七夕ちらし寿司は、酢飯の上に星形の具材をふんだんに飾った華やかな一品です。海老(えび)・サーモン・きゅうり・薄焼き卵・ハムなどを星形の型で抜き、天の川に見立てて並べます。お子さまが型抜きを手伝えるので、一緒に作る楽しさも味わえます。
小さなカップに一人分ずつ盛り付ける「カップちらし寿司」にすると、取り分けも簡単で見た目もかわいらしくなります。
星形ゼリー・七夕スイーツ
七夕のデザートとして人気なのが、天の川をイメージした七夕ゼリーです。サイダーやブルーハワイのシロップで青い層を作り、星形に抜いたフルーツやナタデココを浮かべると、涼しげで美しい仕上がりになります。
TIP / ゼラチンと寒天の使い分け
ぷるぷるの食感がお好みならゼラチン、しっかりした歯ごたえが好みなら寒天(アガー)がおすすめです。ゼラチンは常温で溶けやすいため、持ち運ぶ場合は寒天を選びましょう。透明感を出すにはアガーが最適です。
索餅(さくべい)の再現レシピ
そうめんの原型とされる索餅を家庭で再現してみるのも、七夕の食卓に話題を添えます。小麦粉と米粉を水で練り、細長くねじって油で揚げるだけのシンプルな食べ物です。砂糖やきな粉をまぶせばお菓子感覚で楽しめます。
TIP / 七夕の食卓を手軽に華やかにするコツ
星形の型抜き一つあれば、ハム・チーズ・きゅうり・にんじんなどあらゆる食材を七夕仕様にできます。100円ショップでも手に入るので、七夕前に用意しておくと便利ですよ。
CHAPTER 04地域ごとの七夕の食文化
七夕の食べ物は全国共通でそうめんが定番ですが、地域によって独自の食文化が見られます。
| 地域 | 七夕の食べ物 | 特徴 |
|---|---|---|
| 仙台(宮城県) | 笹かまぼこ・ずんだ餅 | 仙台七夕まつりに合わせて、郷土料理が七夕の食卓に並ぶ。枝豆をすりつぶした「ずんだ」は緑色が天の川の岸辺を思わせる |
| 京都 | 索餅(さくべい) | 一部の和菓子店が七夕に合わせて索餅を復刻販売する。宮中行事の伝統を受け継ぐ土地ならではの風習 |
| 北海道 | ろうそくもらい | 七夕の夜に子どもたちが「ろうそく出せ」と歌いながら家々を回り、お菓子をもらう。ハロウィンに似た風習 |
| 九州 | そうめん流し | 竹の樋にそうめんを流して食べる「流しそうめん」が七夕に行われる地域がある |
| 関東 | 七夕ほうとう(一部地域) | 山梨を中心に、そうめんの代わりにほうとうを食べる家庭もある |
CHAPTER 05子どもと一緒に楽しむ七夕の食卓
七夕は子どもと一緒に料理を楽しむ絶好の機会です。星形の型抜きや盛り付けなど、お子さまが参加できる工程がたくさんあります。
- 星形の型抜き体験 — ハム・チーズ・きゅうり・にんじんなどを星形に抜く作業は、2〜3歳のお子さまでも楽しめます
- 七夕クッキー作り — 星形の抜き型でクッキーを作り、アイシングで天の川を描いてみましょう
- 短冊おにぎり — 小さなおにぎりに海苔で願い事を書いた短冊を巻きつけると、食べられる短冊の完成です
- 天の川ゼリーのデコレーション — ゼリーの上に星形のフルーツを自由に飾り付けてもらいましょう
パ
新米パパ / 2歳児のパパ
2歳の子でも型抜きなら一緒にできそうですね。でも七夕の食べ物って、栄養バランスはどうなんでしょう?
博
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
そうめんだけだと炭水化物に偏りがちなので、薄焼き卵やハムでたんぱく質を、オクラやきゅうりで食物繊維やビタミンを補うとバランスが整います。七夕の行事食は、工夫次第で栄養たっぷりの食卓にできますよ。
CHAPTER 06七夕にそうめんを食べる理由
七夕にそうめんを食べる風習は、意外にも千年以上の歴史があります。平安時代の宮中行事「索餅(さくべい)」という中国伝来のお菓子を七夕に食べる習慣が、やがて索餅に似た形状のそうめんに置き換わったとされています。そうめんの細い麺は天の川に見立てられ、七夕の行事食として定着しました。
また、そうめんは織姫が紡ぐ糸に見立てられるという説もあります。「糸のように細く長い幸せが続きますように」という願いが込められた七夕そうめんは、見た目の涼しさと栄養バランスの良さから、夏の食卓にぴったりの一品です。
七夕そうめんのアレンジレシピ
天の川そうめん
ガラスの器にそうめんを盛り付け、星型に型抜きしたオクラやにんじん、錦糸卵、きゅうり、ハムなどをトッピングすれば、天の川をイメージした華やかな一皿に。オクラは切り口がそのまま星の形になるので、薄く切るだけで七夕の演出ができます。
七夕カラーそうめん
白いそうめんに加えて、ピンク・緑・黄色のカラーそうめんを混ぜると、一気に食卓が華やかになります。カラーそうめんはスーパーや通販で手軽に購入でき、食紅や抹茶、卵で色付けされた安全な商品がほとんどです。子どもが「ピンクのそうめんがいい!」と楽しんで食べてくれます。
流しそうめん
七夕に流しそうめんをすると、イベント感が格段にアップします。市販の流しそうめん器は2,000円〜5,000円程度で購入でき、テーブルの上で手軽に楽しめます。竹を割って本格的な流しそうめんをするのは大変ですが、卓上タイプなら後片付けも簡単です。ミニトマトやうずらの卵を一緒に流すと、子どもが大喜びします。
TIP / そうめんを美味しく茹でるコツ
そうめんは茹で時間が命です。パッケージの表示時間より10秒短めに上げ、すぐに氷水でしめると、コシのある食感に仕上がります。茹でる際に梅干しを1つ入れると、くっつきにくくなり、風味もアップします。
パ
新米パパ
七夕の食事、そうめん以外に何かおすすめはありますか?
博
カゾイロ博士
七夕ゼリーがおすすめです。サイダーゼリーに星型のフルーツ(メロン、マンゴーなど)を浮かべると、天の川をイメージした涼しげなデザートになります。また、ちらし寿司を星型に盛り付けたり、星型のクッキーを焼いたりするのも七夕らしいですね。食卓に星モチーフを散りばめると、七夕の雰囲気がぐっと高まりますよ。
CHAPTER 07七夕ゼリーと夏のデザートの作り方
七夕のデザートとして人気が高いのが、天の川をイメージした七夕ゼリーです。サイダーゼリーにブルーハワイのシロップで色をつけ、星形にくり抜いたフルーツや金箔を飾れば、まるで夜空に浮かぶ天の川のような涼しげなデザートが完成します。ゼラチンの量を少なめにすると、ぷるぷると揺れるやわらかな食感になります。
お子さまと一緒に作れる簡単なレシピとしては、二層ゼリーがおすすめです。下の層をブドウジュースで紫色に、上の層をカルピスで白く仕上げると、夕暮れから夜空へと移り変わる七夕の空を表現できます。型抜きした星形のナタデココやフルーツをトッピングすれば、見た目も楽しい仕上がりになります。
七夕の伝統食と索餅の歴史
七夕にそうめんを食べる習慣は、もともと中国から伝わった「索餅(さくべい)」という小麦粉のお菓子に由来します。索餅は縄のようにねじった形の揚げ菓子で、古代中国では7月7日にこれを供えると疫病を防ぐと信じられていました。この風習が奈良時代に日本に伝わり、やがて索餅がそうめんに姿を変えて、七夕の行事食として定着しました。
平安時代の宮中では、七夕の日にそうめんを天の川に見立てて供え、星に願いを託す行事が行われていました。そうめんの白い細い麺は天の川の流れを、薬味の彩りは夜空に輝く星々を表すともいわれています。こうした千年以上の歴史を持つ七夕の食文化は、現代の家庭の食卓にも脈々と受け継がれています。
博
カゾイロ博士
七夕にそうめんを食べる歴史は、奈良時代までさかのぼります。索餅からそうめんへの変遷を知ると、七夕の食卓がより味わい深いものになりますよ。
パ
新米パパ
索餅が元になっていたとは知りませんでした。子どもにも教えてあげたいです。今年は天の川そうめんに挑戦してみます。
七夕の食べ物にみる地域ごとの違い
七夕の食文化は、地域によってさまざまな特色があります。北海道では七夕が8月7日に行われることが多く、子どもたちが近所の家を回ってお菓子やろうそくをもらう「ろうそくもらい」という独自の風習があります。東北地方の仙台七夕では、笹かまぼこやずんだ餅など、地元の名産品が七夕の食卓を彩ります。
関西では七夕にそうめんを食べる習慣が特に根強く、揖保乃糸の産地である兵庫県ではそうめんの消費量が七夕前後に大きく伸びるといわれています。九州の一部地域では、七夕に団子を供える風習が残っており、「七夕団子」と呼ばれる素朴なお団子を家族で作って食べます。このように、全国各地で独自の七夕の食文化が育まれてきたのです。
近年は七夕をテーマにしたカフェメニューや期間限定スイーツも増えており、伝統と現代が融合した新しい七夕の食文化が生まれつつあります。天の川をイメージしたパフェや星形のクッキーなど、SNS映えするメニューが若い世代を中心に人気を集めています。伝統食を大切にしながら、新しい楽しみ方を取り入れるのも七夕の食卓の魅力です。
CHAPTER 08七夕の行事食の歴史を振り返る
七夕の行事食の歴史は、奈良時代に中国から伝来した「索餅(さくべい)」にまでさかのぼります。当時の宮中行事では、七夕の日に索餅を天の神に供えて無病息災を祈る儀式が行われていました。延喜式(927年成立)の記録には、宮中の七夕の儀式で麦縄(むぎなわ)と呼ばれる食べ物が供えられたことが記されており、これが索餅またはそうめんの原型と考えられています。
平安時代になると、宮中での七夕行事はさらに華やかさを増しました。貴族たちは七夕の夜に梶の葉に和歌を書き、天の川に見立てたそうめんを食しながら織姫と彦星に祈りを捧げたとされています。庶民の間に七夕のそうめん文化が広まったのは江戸時代以降で、七夕飾りとともに食卓にそうめんを並べる風習が各地に定着していきました。
明治時代に入ると新暦の採用により七夕は7月7日に固定されましたが、地域によっては旧暦の七夕(8月上旬頃)にそうめんを食べる風習が残っています。仙台七夕まつりが8月に開催されるのもこの名残です。七夕の行事食は千年以上の時を経て、形を変えながらも日本の夏の食卓に息づき続けているのです。
七夕ゼリーの詳しい作り方
基本の天の川ゼリー
天の川をイメージした七夕ゼリーの基本レシピをご紹介します。まず、水200mlを鍋に入れて粉ゼラチン5gをふやかし、砂糖大さじ2を加えて弱火で溶かします。火を止めてからサイダー200mlを静かに注ぎ、ブルーハワイのシロップ小さじ1を加えて淡い青色に仕上げます。容器に流し入れ、冷蔵庫で3時間ほど冷やし固めれば完成です。
トッピングには星形に型抜きしたキウイやマンゴー、ナタデココ、アラザン(銀色の製菓用トッピング)を散らすと、まるで夜空に輝く星のような仕上がりになります。ゼリーが固まる直前にフルーツを入れると、中に浮いた状態で固まり立体感が出ます。
二層の七夕ゼリー
より見栄えのする二層ゼリーにチャレンジするのもおすすめです。下の層をブドウジュースで紫色に仕上げ、しっかり固まってから上の層をサイダーゼリーにすると、夕暮れの空から夜空への移り変わりを表現できます。二つの層がきれいに分かれるコツは、下の層を完全に固めてから上の層を流し入れることです。
TIP / ゼリーを透明に仕上げるコツ
ゼラチンの代わりにアガーを使うと、透明度の高い美しいゼリーに仕上がります。アガーは常温でも溶けにくいため、夏場の持ち運びにも適しています。ただし、一度固まると再加熱しても溶けないので、分量を正確に量って作りましょう。
CHAPTER 09七夕パーティーのメニュー構成
七夕のホームパーティーを開くなら、前菜からメイン、デザートまで七夕モチーフで統一すると素敵な食卓になります。前菜には星形に型抜きしたチーズやハムのピンチョス、メインには天の川そうめんか七夕ちらし寿司、サイドに七夕カラーのサラダ(紫キャベツやトマトを使用)、デザートには七夕ゼリーを用意するのが定番の構成です。
大人向けのドリンクとしては、ブルーキュラソーのカクテルが天の川のイメージにぴったりです。ノンアルコールで作る場合は、ラムネやブルーハワイのかき氷シロップをサイダーで割り、星形の氷を浮かべると七夕ムード満点の一杯になります。子どもにはカルピスやブドウジュースをベースにしたドリンクがおすすめです。
| カテゴリ | メニュー例 | 七夕ポイント |
|---|---|---|
| 前菜 | 星形ピンチョス、短冊サラダ | 型抜きした食材やピックで七夕演出 |
| メイン | 天の川そうめん、七夕ちらし寿司 | カラーそうめんや星形トッピングを活用 |
| サイド | 七夕カラーサラダ、枝豆 | 紫キャベツやトマトで彩りを添える |
| デザート | 天の川ゼリー、星形クッキー | 青系ゼリーとフルーツで夜空を表現 |
| ドリンク | 星空ソーダ、ラムネ | ブルーハワイシロップと星形氷で演出 |
パ
新米パパ
七夕パーティーのメニュー構成、すごく参考になります。全部星モチーフで統一すると子どもも喜びそうですね。
博
カゾイロ博士
七夕はテーマカラーが青と紫と金なので、テーブルクロスやナプキンもその色で揃えると統一感が出ますよ。星形の型抜きは100円ショップで手に入るので、一つ用意しておくと便利です。
全国の七夕と食の風習
七夕の食文化は、地域によって特色ある広がりを見せています。北海道では七夕が8月7日に行われることが多く、子どもたちが「ローソクもらい」と呼ばれるイベントを楽しみます。近所の家々を回ってお菓子やろうそくをもらう風習で、ハロウィンのトリック・オア・トリートに似た行事です。この日にはかぼちゃのお菓子や手作りのクッキーが振る舞われることもあります。
宮城県の仙台では、仙台七夕まつりに合わせて郷土料理が食卓を彩ります。笹かまぼこは七夕飾りの笹にちなんだ食べ物として人気があり、ずんだ餅や牛タンといった仙台の名物料理も七夕の食卓に並びます。仙台七夕まつりの期間中は街全体がお祭りムードに包まれ、屋台ではさまざまな七夕にちなんだ食べ物が楽しめます。
香川県では七夕にそうめんではなくうどんを食べる家庭もあります。讃岐うどんの本場ならではの風習で、七夕のうどんに星形のかまぼこや天ぷらをトッピングする地域独自のアレンジが見られます。また、長崎県では七夕にかんころ餅を供える風習があり、さつまいもを使った素朴な和菓子が七夕の食卓を飾ります。
INFO / 七夕と食品業界
全国乾麺協同組合連合会は1982年に7月7日を「そうめんの日」と制定しました。七夕の前後はそうめんの売上が年間で最も伸びる時期であり、スーパーの乾麺コーナーには七夕仕様のパッケージが並びます。近年はカラーそうめんや星形パスタなど、七夕に特化した商品も増えています。
七夕の食べ物の由来と意味
七夕にそうめんを食べる風習の起源は、中国の「索餅(さくべい)」という縄状のお菓子にあります。古代中国では7月7日に索餅を食べると疫病にかからないという伝説があり、奈良時代に日本に伝わりました。索餅が時代とともに変化して現在のそうめんになったと考えられています。
また、そうめんの白い糸状の形が天の川や織姫の織り糸に見立てられたことも、七夕の食べ物として定着した理由の一つです。七夕飾りの五色の短冊にちなんで、トッピングに五色の食材(赤:トマト、黄:卵、緑:きゅうり、白:そうめん、黒:のり)を使うと、見た目も華やかで七夕らしい一皿になります。
七夕の食卓を彩るデザートとお菓子
七夕のデザートには、星形や天の川をモチーフにしたスイーツが人気です。寒天やゼリーで天の川を表現したり、星形のクッキーを焼いたり、フルーツを星形に型抜きしたりと、工夫次第で華やかな七夕スイーツが作れます。
手軽に作れる七夕デザートとしては、ブルーハワイシロップで色づけしたゼリーが定番です。青いゼリーの中に星形のナタデココや金箔を散りばめると、天の川のように美しい仕上がりになります。市販のゼリーの素を使えば子どもと一緒に簡単に作れるので、七夕パーティーの一品としてもおすすめです。
TIP / 星形の型抜きアイデア
星形の抜き型を使えば、さまざまな食材を七夕仕様にアレンジできます。ハム、チーズ、きゅうり、にんじん、スイカ、メロンなど、固めの食材は型抜きしやすくおすすめです。薄焼き卵を星形に抜いてそうめんのトッピングにするのも定番のアレンジです。
そうめんの歴史と七夕の深い関係
そうめんと七夕の関係は、奈良時代まで遡る深い歴史があります。奈良時代に中国から日本に伝わった「索餅(さくべい)」は、小麦粉と米粉を練り合わせて縄のようにねじった揚げ菓子で、七夕に食べると疫病を防ぐと信じられていました。この索餅が時代を経てそうめんへと変化し、七夕の行事食として定着しました。
平安時代の『延喜式』(927年)には、宮中の七夕の節会において「索麺(そうめん)」を供えたという記録が残っています。当時のそうめんは現在のような細い麺ではなく、手延べの太い麺でしたが、室町時代頃から製法が洗練され、現在の細いそうめんに近い形になったとされています。江戸時代には庶民の間にも広まり、七夕にそうめんを食べる風習は全国的なものとして定着しました。
そうめんが七夕の食べ物として選ばれた理由には複数の説があります。白く細い麺を天の川に見立てる説、織姫が紡ぐ糸に見立てる説、そして「糸のように細く長い幸せが続くように」という願いを込めた説です。いずれの説も、七夕の夜空や物語と結びついたロマンチックな由来であり、七夕にそうめんを食べる意味をさらに深いものにしています。
パ
新米パパ
索餅ってどんな味だったんですか?今でも食べられるところはありますか?
博
カゾイロ博士
索餅はかりんとうに似た素朴な味わいだったと考えられています。現在でも奈良県や京都府の一部の和菓子店が七夕に合わせて復刻販売していますよ。揚げた生地にきな粉や砂糖をまぶしたもので、お子さまのおやつにもぴったりです。お取り寄せできるお店もありますので、興味があれば探してみてくださいね。
CHAPTER 10子供向け七夕デコレーション料理
星形おにぎりプレート
子どもが喜ぶ七夕料理として、星形のおにぎりを中心にしたワンプレートがおすすめです。おにぎりを星形の型で抜き、海苔で顔を描けばかわいい「お星さまおにぎり」の完成です。プレートの周りには星形に抜いたにんじん・きゅうり・ハム・チーズを散りばめて天の川をイメージしましょう。ミニトマトやうずらの卵を添えれば彩りも栄養もバッチリです。
織姫と彦星のキャラ弁
七夕の日のお弁当には、織姫と彦星をモチーフにしたキャラ弁が人気です。丸いおにぎりを2つ作り、薄焼き卵で織姫の髪、海苔で彦星の髪を表現します。顔はパンチで抜いた海苔と細切りのハムで仕上げましょう。間にそうめんを天の川に見立てて盛り付ければ、七夕の物語がお弁当の中に広がります。
七夕フルーツポンチ
デザートには七夕フルーツポンチがおすすめです。サイダーをベースに、星形に抜いたスイカ・メロン・キウイ・マンゴーを浮かべると、涼しげで華やかな一品になります。白玉団子を星形に成形して加えると食べ応えもアップします。サイダーの泡が天の川の星のきらめきを演出してくれます。
TIP / 子どもと一緒に作れる七夕料理のポイント
2歳以上のお子さまなら、型抜き作業を一緒に楽しめます。柔らかい食材(チーズ、ハム、スライスきゅうり)は力が弱くても型抜きしやすいのでおすすめです。硬い食材(にんじん)はあらかじめ薄くスライスして電子レンジで軽く加熱すると、子どもでも抜きやすくなります。
七夕スイーツのレシピ集
天の川ムース
グラスに青と白の二層のムースを作り、金箔と星形のアラザンを散らした天の川ムースは、見た目も味も大満足のスイーツです。下層はブルーベリーヨーグルトムース、上層はバニラムースにすると色のコントラストが美しく仕上がります。市販のムースの素を使えば、30分程度で簡単に作れます。
星形クッキー
七夕の手作りおやつには星形のアイシングクッキーがぴったりです。基本のクッキー生地を星形で型抜きし、焼き上がったらアイシングで天の川や星をデコレーションします。黄色とブルーのアイシングを使って夜空を表現したり、食用のゴールドパウダーをまぶしたりするときらめく仕上がりになります。
お子さまと一緒にデコレーションを楽しめるのもクッキー作りの魅力です。アイシングが難しい場合は、チョコペンで星や短冊の模様を描くだけでも十分かわいい七夕クッキーが完成します。ラッピングして七夕パーティーの手土産にしても喜ばれるでしょう。
七夕の食卓を彩るテーブルコーディネート
七夕料理をより一層引き立てるために、食卓のテーブルコーディネートにもこだわってみましょう。テーブルクロスは紺色や深い青色を敷くと夜空をイメージできます。その上に星形のランチョンマットや、ゴールドの紙で作った星を散りばめると、一気に七夕ムードが高まります。
小さな笹の枝をテーブルの中央に飾り、短冊をつるすのも素敵な演出です。100円ショップで売っているLEDのイルミネーションライトを笹に巻きつけると、幻想的な天の川が食卓に現れます。お子さまと一緒にテーブルを飾りつける時間も、七夕の大切な思い出になるでしょう。食事だけでなく空間全体で七夕を楽しむのが、行事食をより特別なものにするコツです。
パ
新米パパ
七夕の食卓飾り、ほかに手軽にできることはありますか?
博
カゾイロ博士
折り紙で天の川飾りを作るのが手軽でおすすめです。折り紙を縦半分に折って交互に切り込みを入れ、広げると網状の天の川飾りができます。これをテーブルの上に渡すように飾ると、とてもきれいですよ。お子さまも一緒に作れますし、たくさん作っても片付けが簡単なのが嬉しいポイントです。
INFO
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CHAPTER 11七夕の食べ物に関するよくある質問
A.
平安時代に中国から伝わった風習で、もともとは「索餅(さくべい)」という食べ物を7月7日に食べると疫病除けになるとされていました。索餅がそうめんに変化し、天の川や織姫の糸に見立てて食べるようになりました。
A.
厳密な決まりはありませんが、そうめんが七夕の行事食として最も広く親しまれています。地域によっては笹かまぼこ(仙台)、ろうそくもらいのお菓子(北海道)など独自の食文化があります。
A.
そうめんの原型である「索餅(さくべい)」が奈良時代の七夕に供えられていました。また、旧暦の七夕(8月頃)には、収穫したての果物や野菜を供える風習もありました。
A.
サイダー200mlにアガーまたはゼラチンを溶かし、ブルーハワイのシロップで色をつけます。星形に抜いたフルーツやナタデココを入れて冷やし固めれば完成です。製氷皿で星形に作ることもできます。
A.
アレルギー対応に注意しつつ、星形に抜いた野菜やフルーツを飾ると七夕らしさが出ます。そうめんは一口サイズに切ると小さな子どもでも食べやすくなります。
A.
テーブルに笹の葉や星形のオーナメントを散りばめ、青や紫のテーブルクロスを使うと七夕らしい雰囲気になります。天井からペーパースターやガーランドを吊るすと、食卓の上に天の川が広がるような演出ができます。
A.
七夕のそうめんを食べる時間帯に厳密な決まりはありませんが、夕食として食べるのが一般的です。七夕の夜に天の川に見立てたそうめんを囲むと、季節の行事を食卓で楽しむことができます。
A.
もちろん問題ありません。七夕の前後の数日間で七夕メニューを楽しむご家庭も多いです。保育園や幼稚園では7月7日当日が土日の場合、前後の平日に七夕給食を出すこともあります。行事食は雰囲気を楽しむことが大切ですので、日程にこだわりすぎる必要はありません。
A.
ひやむぎやうどんなどの代替でもかまいません。そうめんアレルギーがある場合は米粉麺やフォーを使う方法もあります。大切なのは七夕の食卓を家族で楽しむことですので、お好みの麺類で天の川をイメージして盛り付けてみてください。
A.
伝統的には、七夕にはそうめんのほかに季節の果物(桃、梨、スイカなど)や野菜をお供えする風習があります。笹飾りの下にお供えを置き、織姫と彦星に願いを託します。現在では簡略化されていますが、食卓に季節の果物を添えると七夕らしい雰囲気が出ます。
書籍『日本のしきたり』では、七夕にそうめんを食べる由来についてさらに詳しく解説されています。同書によると、中国の古い伝説で、7月7日に亡くなった帝の子が霊鬼(疫病をもたらす鬼)となって熱病を流行らせたため、生前に好んだ索餅(さくべい)を供えて祀ったのが始まりとされています。この風習が奈良時代に日本に伝わり、宮中行事として七夕に索餅を供えて無病息災を祈るならわしが定着しました。やがて索餅がそうめんへと変化し、現在の「七夕にそうめんを食べる」行事食へとつながったのです。
また同書は、七夕の食べ物と五色の短冊の関係にも触れています。七夕飾りの五色(青・赤・黄・白・黒)は中国の五行思想に由来し、それぞれ木・火・土・金・水を表しています。そうめんに添える薬味や具材の彩りもこの五色を意識するとよいとされ、青じそ(青)・錦糸卵(黄)・トマト(赤)・そうめん(白)・海苔(黒)を揃えることで、邪気を払い願い事が叶うとされてきました。
CHAPTER 12まとめ
七夕の食べ物には、1,000年以上続く行事食の歴史と、家族で楽しめる工夫が詰まっています。天の川に見立てたそうめんや、星形にくり抜いた具材のちらし寿司、涼しげな七夕ゼリーなど、見た目も味も楽しいメニューが豊富です。
今年の七夕は、七夕の意味や由来を子どもに伝えながら、一緒に七夕料理を作ってみてはいかがでしょうか。星形の型抜き一つで、食卓が華やかな七夕の夜に変わります。

