成人の日は、大人になったことを祝い励ます国民の祝日で、毎年1月の第2月曜日です。2027年は1月11日(月)。この記事では、成人の日の意味や由来、成人式との違い、お祝いの相場と贈り物のマナー、家族での祝い方まで解説します。

CHAPTER 01
成人の日とは?意味と由来

振袖用のバッグと草履とショール
1月第2月曜日
成人の日の日程
1948年〜
国民の祝日に制定
18歳
現在の成人年齢
成人の日とは、「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」ことを趣旨とする国民の祝日です。1948年(昭和23年)に制定された「国民の祝日に関する法律(祝日法)」によって定められました。
成人の日の趣旨
おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます
根拠法令
国民の祝日に関する法律(祝日法)第2条
対象
その年度に成人年齢に達する人(現在は18歳だが、式典の対象は自治体により異なる)
スーツ姿の新成人の男性
成人は大人への第一歩を祝う節目

成人の日の由来と歴史

成人の日の由来は、戦後間もない1946年(昭和21年)に埼玉県蕨市で開催された「青年祭」にさかのぼります。当時の日本は終戦直後の混乱期にあり、未来を担う若者たちを励まそうという思いから、蕨市の青年団が中心となって催しを企画しました。この青年祭の成功が全国的な注目を集め、この祝日の制定に大きな影響を与えたとされています。
1948年(昭和23年)に祝日法が制定された際、この祝日は毎年1月15日と定められました。この日付は、古来の「元服の儀」が行われていた小正月(1月15日)に由来するという説があります。元服とは、奈良時代から続く日本の通過儀礼で、男子が大人の装束を身につけて成人を宣言する儀式でした。
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NOTE / ハッピーマンデー制度による日程変更
2000年(平成12年)のハッピーマンデー制度の導入により、1月15日の固定日から「1月の第2月曜日」へ変更されました。これにより3連休が生まれ、帰省しやすくなった一方で、伝統的な日付にこだわる声もあります。
世界にも成人を祝う文化はあり、韓国では5月の第3月曜日が「成年の日」とされています。ただ、成人を祝う日を国民の祝日として定めている国は珍しく、日本ならではの文化といえます。

成人の日と成人式の違い

成人の日と成人式は混同されがちですが、実は異なるものです。前者は国が定めた「国民の祝日」であり、後者は各自治体が主催する「式典・イベント」です。
成人の日と成人式の違い
項目成人の日成人式
定義国民の祝日自治体主催の式典
根拠祝日法(法律)法的義務なし(任意開催)
日程1月の第2月曜日(固定)自治体ごとに異なる場合あり
対象国民全体の祝日該当年齢の新成人
内容祝日としての休日式典・記念撮影・交流会など
成人式は法律で義務づけられた行事ではなく、各市区町村が独自に企画・運営しています。そのため、式典の内容や開催日は自治体によって異なります。祝日の当日に開催する自治体が多いですが、前日の日曜日やお盆の時期に行う地域もあります。特に豪雪地帯ではお盆に開催するケースが見られます。
成人式の歴史や服装、当日の流れについてさらに詳しく知りたい方は、成人式の詳しい解説はこちらをご覧ください。
新米パパ
新米パパ / 2歳児のパパ
祝日と成人式って、同じものだと思っていました。成人式は自治体のイベントなんですね。
カゾイロ博士
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
その通りです。あくまで「国民の祝日」と「自治体の式典」という違いがあります。成人式に出席しなくても成人であることに変わりはありませんよ。

CHAPTER 02
2027年の成人の日はいつ?日程一覧

2027年(令和9年)の成人の日は、1月11日(月曜日)です。ハッピーマンデー制度により、1月の第2月曜日がこの祝日にあたるため、年によって日付が変わります。
成人の日の日程(1月の第2月曜日)
年成人の日曜日
2025年1月13日月曜日
2026年1月12日月曜日
2027年1月11日月曜日
2028年1月10日月曜日
2029年1月8日月曜日
1月の第2月曜日は、毎年1月8日から14日のあいだで変わります。
この時期の前後には、振袖(ふりそで)や袴(はかま)のレンタル予約、美容院の着付け予約、写真スタジオの前撮り予約などが集中します。特に人気の店舗は1年以上前から予約が埋まることもあるため、早めの準備が大切です。成人の日を迎えるご家庭では、遅くとも半年前には準備を始めることをおすすめします。

CHAPTER 03
成人年齢18歳と「二十歳の集い」

2022年(令和4年)4月1日に民法が改正され、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられました。これにより、18歳で選挙権の行使、親の同意なしでの契約、パスポートの取得などが可能になっています。
着物姿の女性
しかし、成人年齢の引き下げによって式典の運営に大きな混乱が生じました。18歳は高校3年生にあたり、受験シーズンと重なるため、多くの自治体では式典の対象を従来通り「20歳」のままとしています。名称を「成人式」から「二十歳の集い」「はたちのつどい」などに変更する自治体が増えています。
成人年齢の引き下げ後も、ほとんどの自治体が式典の対象を20歳のままにしています。祝日の趣旨である「大人になったことを祝う」意味は変わりませんが、法律上の成人年齢と式典の対象年齢が異なる点は覚えておきましょう。対象年齢や日程は、お住まいの市区町村で確認できます。
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INFO / 18歳と20歳でできること
2022年4月1日から、18歳で親の同意なく契約したり、クレジットカードを作ったりできるようになりました。一方、飲酒・喫煙・公営競技は20歳からのままです。また、国民年金の加入義務も20歳から始まります。
新米パパ
新米パパ / 2歳児のパパ
成人年齢が18歳に下がったのに、式典は20歳のままなんですか?ちょっとややこしいですね。
カゾイロ博士
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
そうですね。18歳は受験や就職の時期と重なるため、現実的に式典を開催しにくいという事情があります。そのため多くの自治体では「二十歳の集い」として20歳を対象に開催を続けています。祝日そのものの意味は変わりませんので、ご安心ください。

CHAPTER 04
成人のお祝い|ご祝儀の相場・贈り物と家族での祝い方

成人の日は、新成人にとって人生の大きな節目です。家族や親戚からお祝いの品やご祝儀(しゅうぎ)を贈るのが一般的な習慣となっています。ここでは、お祝いにおける贈り物のマナーと相場をご紹介します。

ご祝儀の相場

ご祝儀は、贈る側と新成人との関係性によって相場が異なります。祖父母からは3万円から10万円、両親からは5万円から10万円程度が一般的です。おじ・おばなど親戚からは1万円から3万円が相場とされています。振袖や袴の購入・レンタル費用を援助する形でお祝いを贈るケースも増えています。
のし袋は紅白の蝶結びを使用し、表書きは「御祝」「祝御成人」「成人御祝」とします。蝶結びは何度あっても良いお祝いに使う結び方で、成人のお祝いにふさわしい形式です。

成人祝いの贈り物の選び方

現金以外の贈り物を選ぶ場合は、社会人として使える実用的なアイテムが喜ばれます。腕時計、財布、万年筆、名刺入れなどは定番の贈り物です。女性にはアクセサリーや化粧品、男性にはネクタイやビジネスバッグなども人気があります。
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TIP / 成人記念におすすめのこと
成人を記念して、印鑑(実印)を作る方も多いです。社会人になると契約書や届出に実印が必要になる場面があります。質の良い印鑑を成人祝いとして贈る風習もあり、一生使える実用的な記念品になります。

成人式の服装と準備費用

成人式で女性が着る振袖は、人生で一度きりの特別な装いです。振袖の種類は大きく分けて購入とレンタルがあります。購入の場合は30万円〜100万円以上、レンタルの場合は5万円〜30万円程度が相場です。振袖の色選びでは、赤は華やかさの王道、青は知的でクールな印象、緑は個性的で落ち着いた雰囲気を演出します。
振袖に合わせる小物も重要です。帯締め、帯揚げ、重ね衿(伊達衿)、髪飾り、草履(ぞうり)、バッグなどをコーディネートします。最近はレトロモダンやシンプルモダンなど、個性的な振袖スタイルも人気です。ママの振袖を仕立て直して着る「ママ振り」も、家族の絆を感じる素敵な選択です。
男性の成人式の服装は、紋付袴とスーツの2択が主流です。紋付袴は黒やグレーが正統派で、レンタル料は3万円〜10万円程度。着付けやヘアセット込みのプランもあります。スーツの場合は、ダークカラーのスリーピーススーツにネクタイを合わせるのが定番です。社会人として今後も着用できるため、この機会にオーダースーツを仕立てる方もいます。
振袖を着て笑顔で並ぶ女性ふたり
振袖は、成人式の女性の装いとして定番です
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INFO / 成人式の前撮り
成人式当日は時間に追われることが多いため、写真撮影は前撮りがおすすめです。前撮りなら9月〜11月に撮影でき、衣装の選択肢も豊富でスタジオも空いています。料金は衣装レンタル・着付け・撮影・データ込みで3万円〜10万円程度です。
新米パパ
新米パパ / 2歳児のパパ
子どもの成人式にいくらぐらい準備しておけばいいですか?
カゾイロ博士
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
女性の場合、振袖レンタル(着付け・ヘアメイク込み)で10万円〜25万円、前撮り撮影で3万円〜8万円が目安です。男性の場合はスーツ購入で3万円〜10万円、袴レンタルなら5万円〜10万円程度。合計すると女性で15万円〜35万円、男性で5万円〜15万円ほどを目安に準備しておくとよいでしょう。

成人式当日の流れ

  1. 01
    前日の準備
    衣装の最終確認、持ち物チェック、ヘアアクセサリーや足袋の用意。爪の手入れやムダ毛処理も前日までに済ませましょう。
  2. 02
    当日早朝:着付け・ヘアメイク
    振袖の場合は2〜3時間前から着付け開始。事前に予約した美容室やスタジオで支度します。朝食は着付け前に済ませておきましょう。
  3. 03
    成人式典への出席
    式典の所要時間は約1〜2時間。来賓の祝辞や記念品の贈呈などが行われます。式典前に友人との写真撮影タイムを確保しておくとよいでしょう。
  4. 04
    家族との記念撮影
    式典前後に家族と合流し、記念撮影を行います。神社でのお参りを兼ねる家庭も多いです。
  5. 05
    同窓会・二次会
    式典後は中学や高校の同窓会に参加する方が多いです。帰宅時間を家族に伝えておきましょう。
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TIP / 成人式の二次会・同窓会のマナー
成人式後の同窓会では、久しぶりの再会で盛り上がりますが、飲みすぎには注意しましょう。20歳になったばかりでお酒に慣れていない方も多いです。帰宅時間を家族に伝え、交通手段を事前に確認しておくことも大切です。

成人式に出席しない場合の祝い方

成人式への出席は義務ではなく、参加するかどうかは本人の自由です。海外留学中、仕事の都合、地元を離れている、式典に魅力を感じないなど、さまざまな理由で不参加を選ぶ方もいます。成人式に出席しなくても、20歳の節目を家族でお祝いすることは可能です。
成人式の代わりに、家族で食事会を開く、記念写真を撮る、成人式の前撮り撮影だけ行うなど、形を変えたお祝いの仕方があります。振袖やスーツを着て家族と記念撮影をし、レストランでお祝いディナーを楽しむ「プライベート成人式」は、人混みが苦手な方にも好評です。
成人の日を迎えたお子さまに、改めて名前の由来を伝えるのも素敵な演出です。「あなたが生まれたとき、パパとママはこんな想いを込めて名前をつけたんだよ」という話は、成人した我が子の心に深く響くはずです。お七夜の命名書があれば、一緒に見返してみましょう。

家族で成人の日を祝うために

子どもの成人式は、親にとっても感慨深い節目です。20年間の子育ての集大成ともいえるこの日は、我が子の成長を心から喜ぶ日です。振袖の着付けに付き添ったり、式典会場まで送迎したり、記念写真を撮ったりと、親としてできるサポートをしてあげましょう。
家族写真を撮る、感謝や応援の気持ちを手紙にして渡すなど、形に残るお祝いもおすすめです。「おめでとう。あなたの親でいられて幸せだよ」という短い一言でも、心に残る贈り物になります。
新米パパ
新米パパ / 2歳児のパパ
将来の成人式に向けて、今から準備しておくべきことはありますか?
カゾイロ博士
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
まだお子さまが小さいうちは、毎年の成長写真を撮り続けることが最高の準備です。成人式のスライドショーやアルバムに使える宝物の写真たちになります。また、お子さまの誕生日ごとにその年の思い出や成長記録を書き留めておくと、20歳のときに素敵な贈り物になりますよ。

CHAPTER 05
成人式をテーマ別にくわしく

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CHAPTER 06
成人の日に関するよくある質問

A.
大人になったことを自覚し、自立しようとする新成人を社会全体で祝い励ます国民の祝日です。多くの自治体では成人式や「二十歳の集い」が開催され、新成人は振袖や袴を着て式典に参加します。家族でお祝いの食事会を開いたり、記念撮影をしたりする方も多くいらっしゃいます。
A.
両者は異なります。成人の日は国が定めた祝日であり、成人式は各自治体が任意で開催する式典です。式典は祝日の当日に行われることが多いですが、前日の日曜日やお盆の時期に開催する自治体もあります。
A.
2022年に成人年齢が18歳に引き下げられましたが、式典は多くの自治体で従来通り20歳を対象に開催されています。名称を「二十歳の集い」や「はたちのつどい」に変更している自治体もあります。対象年齢は自治体によって異なるため、お住まいの市区町村に確認することをおすすめします。
A.
ご祝儀の相場は、祖父母から3万円から10万円、両親から5万円から10万円、おじ・おばなど親戚から1万円から3万円が一般的です。振袖や袴の費用を援助する形でお祝いを贈るケースも多く見られます。
A.
1948年の制定時から1999年まで、毎年1月15日に固定されていました。2000年のハッピーマンデー制度の導入により、現在は1月の第2月曜日に変更されています。

CHAPTER 07
まとめ

成人の日は、新しく大人になった人を社会全体で祝い、励ます国民の祝日です。毎年1月の第2月曜日で、2027年は1月11日にあたります。成人式(二十歳の集い)は自治体が開く式典で、対象年齢は多くの地域で20歳のままです。お子さんの晴れの日に向けて早めに準備を進め、家族で心を込めてお祝いしましょう。