大寒(だいかん)は、二十四節気(にじゅうしせっき)の24番目、最後の節気で、一年で最も寒さが厳しい頃を表します。2027年の大寒は1月20日(水)です。この記事では、大寒の意味、大寒卵や寒仕込みなどの風習、旬の食べ物、節分・立春までの流れ、子どもと過ごす寒さ対策を解説します。
冬の海辺を歩く親子

CHAPTER 01
大寒とは?意味と2027年の日付

大寒は、太陽の黄経が300度に達する日で、小寒の次、立春の前に位置します。二十四節気は立春から始まるため、大寒は一年の最後の節気にあたります。「大いに寒い」という名前のとおり、冷え込みが最も厳しくなる時期で、気象庁の観測史上、日本の最低気温の記録(旭川で−41.0℃)も1902年1月25日、大寒の頃に記録されたものです。
2027年の大寒は1月20日(水)です。期間としては、立春の前日(2027年は2月3日の節分)までの約15日間を指します。2026年は1月20日(火)、2028年は1月20日(木)です。
◆大寒の日付(自動計算)
2026年1月20日(火)
2027年1月20日(水)
2028年1月20日(木)

二十四節気は太陽の位置、旧暦の行事は新月の日、干支の日は暦の巡りから計算しています。 正式な日付は、国立天文台が毎年2月に翌年分を発表する暦要項で確定します。「頃」は時刻が日付の変わり目に近く、前後する可能性がある日です。

1月20日
2027年の大寒(水)
24番目
二十四節気の最後
黄経300°
太陽の位置

大寒から寒の明けまで

小寒(寒の入り)から節分までの約30日間を「寒の内」といい、大寒はそのなかばにあたります。大寒の最終日である節分の翌日が立春で、「寒の明け」を迎えて暦の上では春になります。
2027年の大寒から立春まで
節目2027年の日付内容
大寒1月20日(水)一年で最も寒い頃。二十日正月と同じ日
節分2月3日(水)大寒の最終日。豆まきで邪気を払う。恵方は北北西
立春(寒の明け)2月4日(木)二十四節気の始まり。暦の上で春になる

大寒の七十二候

七十二候では、大寒は次の三つに分かれます。厳しい寒さの中にも、春に向かう兆しが表されています。
初候:款冬華(ふきのはなさく)
1月20日〜24日頃。雪の下から蕗(ふき)の花、ふきのとうが顔を出し始める頃
次候:水沢腹堅(さわみずこおりつめる)
1月25日〜29日頃。沢の水まで厚く凍りつく、寒さの最も厳しい頃
末候:鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)
1月30日〜2月3日頃。鶏が春の気配を感じて卵を産み始める頃
新米パパ
新米パパ / 2歳児のパパ
一年で一番寒い時期なのに、もう春のしるしが出てくるんですね。
カゾイロ博士
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
そうなんです。ふきのとうが顔を出し、鶏が卵を産み始める。大寒は寒さの底であると同時に、春を待つ季節でもあるんですよ。

CHAPTER 02
大寒の風習と行事

大寒卵

大寒の日に産まれた卵は「大寒卵(だいかんたまご)」と呼ばれ、近年は金運や健康運を呼ぶ縁起物として人気です。寒い時期の鶏は産む卵の数が少なく、そのぶん栄養が詰まっているといわれてきました。「寒卵」は冬の季語でもあり、大寒の日に合わせて大寒卵を販売する養鶏場や店もあります。

寒仕込み

雪の積もった竹の筧から手水鉢に注ぐ水
寒の水は雑菌が繁殖しにくく、昔から保存食づくりに生かされてきた
寒の時期の冷たい水や空気は雑菌が繁殖しにくいため、昔から保存食づくりに生かされてきました。この時期に仕込む「寒仕込み」の代表が味噌です。また、夜の寒さで凍らせ昼に乾かすことを繰り返して作る寒天や凍み豆腐(高野豆腐)、凍み大根なども、寒さを利用した冬の保存食です。
✓
TIP / 親子で味噌を手作りしてみよう
手作り味噌は、ゆでた大豆をつぶして米麹と塩を混ぜ、容器に詰めるだけで作れます。大豆をつぶしたり、味噌玉を丸めたりする作業は子どもも楽しめます。寒い時期に仕込んで夏ごろから食べられるので、季節の移ろいを感じる食育にもなります。

二十日正月と節分

1月20日は、正月の祝い納めの日とされる「二十日正月(はつかしょうがつ)」で、2027年は大寒と同じ日にあたります。そして大寒の最終日は節分(2027年は2月3日(水))。豆まきで邪気を払い、翌日の立春を迎えます。
節分の豆まき

CHAPTER 03
大寒の旬の食べ物

一年で最も寒いこの時期は、体を内側から温める料理がおいしい季節です。寒さで甘みを増した野菜や、脂ののった魚を取り入れましょう。
大寒の頃の旬の食材と料理
食材・料理特徴とおすすめの食べ方
大寒卵大寒の日に産まれた縁起物の卵。卵かけごはんや茶わん蒸しで
ぶり・たら冬が旬の魚。ぶり大根や、たらちりなどの鍋料理に
白菜・春菊・ねぎ鍋の具の定番。寒さで甘みとうまみが増す
ふきのとう七十二候にも登場する春の兆し。天ぷらやふき味噌に
おしるこ・ぜんざい小豆と餅で体が温まる冬のおやつ
白玉ぜんざい
小さな子どもには、白菜や大根を小さく切ってやわらかく煮た鍋やスープがおすすめです。ふきのとうは苦みが強いので、大人向けに天ぷらやふき味噌にして、春の香りを楽しみましょう。お餅は小さく切り、よくかんで食べるよう大人が見守ってください。

CHAPTER 04
時候の挨拶と大寒の寒さ対策

手紙では「大寒の候」「厳寒の候」「酷寒の候」といった時候の挨拶が使えます。「大寒を迎え、寒さが一段と厳しくなってまいりました」などの書き出しもよいでしょう。寒中見舞いは立春の前日(2027年は2月3日)までに届くように出し、立春を過ぎたら「余寒見舞い」とします。

子どもと過ごす大寒の注意点

  1. 01
    低温やけどに注意する
    湯たんぽや使い捨てカイロを長時間同じ場所に当てると、低い温度でもやけどになることがある。子どもの寝具に湯たんぽを入れたままにせず、カイロは肌に直接貼らない
  2. 02
    乾燥と感染症に備える
    空気が最も乾燥し、インフルエンザなどがはやりやすい時期。加湿と換気、帰宅後の手洗いを習慣に
  3. 03
    水道管の凍結に備える
    冷え込みが厳しい夜は、屋外の水道管に保温材を巻く、少量の水を出しておくなどの対策を
  4. 04
    ヒートショックに気をつける
    入浴前に脱衣所や浴室を暖め、高齢の家族がいる家庭では特に温度差に注意する
  5. 05
    雪の日の外遊びは装備を整えて
    防水の手袋と靴で手足を冷やさないようにし、濡れたらすぐに着替える。屋根からの落雪にも注意
新米パパ
新米パパ / 2歳児のパパ
寒いと、子どもの布団に湯たんぽを入れてあげたくなるんですが……。
カゾイロ博士
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
寝る前に布団を温めておくのはよいのですが、眠るときには湯たんぽを取り出すのが安心です。小さな子どもは熱さを伝えられず、低温やけどに気づくのが遅れることがありますからね。

CHAPTER 05
大寒に関するよくある質問

A.
2027年の大寒は1月20日(水)です。期間としては、立春(2月4日)の前日、2月3日の節分までの約15日間を指します。2026年は1月20日(火)、2028年は1月20日(木)です。
A.
「だいかん」と読みます。一年で最も寒さが厳しい頃を表す、二十四節気の最後の節気です。
A.
大寒の日に産まれた卵のことで、近年は金運や健康運を呼ぶ縁起物として人気があります。寒い時期の卵は栄養が詰まっているといわれ、「寒卵」は冬の季語でもあります。
A.
大寒の次は、二十四節気の始まりである立春です。2027年の立春は2月4日(木)で、この日が「寒の明け」となり、暦の上では春になります。
A.
小寒は寒さが本格的になり始める「寒の入り」、大寒は一年で最も寒い頃を表します。2027年は小寒が1月5日、大寒が1月20日で、どちらも寒の内に含まれます。

CHAPTER 06
まとめ

大寒は一年で最も寒い頃を表す二十四節気の最後の節気で、2027年は1月20日(水)です。大寒卵や味噌の寒仕込みなど、寒さを生かした風習や縁起物があり、最終日の節分を経て、立春の寒の明けを迎えます。旬の鍋料理やおしるこで体を温め、低温やけどや乾燥、ヒートショックに気を配りながら、春を待つ季節を家族で元気に過ごしましょう。