7月は旧暦文月(ふみづき)と呼ばれ、梅雨明けとともに夏本番を迎える月です。七夕(たなばた)に願いを込め、海や山が開かれ、土用の丑(うし)の日にうなぎを食べて暑さを乗りきり、お盆や祭りの準備が始まる。日本の夏を象徴する行事がぎゅっと詰まった月でもあります。この記事では、7月の主な行事を日付順に整理し、過ごし方・旬の食べ物・祭り・夏の風物詩まで幅広く紹介します。夏を存分に楽しむための情報をぜひお役立てください。

CHAPTER 01
7月の主な行事カレンダー

7月の行事を日付順に一覧でまとめました。年によって日付が変動する行事には「ごろ」と付記しています。
7月の行事カレンダー【2026年版】
日付行事名内容
7月1日山開き・海開き富士山をはじめとする各地の山や海水浴場がシーズンオープンを迎える
7月2日ごろ半夏生(はんげしょう)夏至から数えて11日目。農作業の節目とされ、地域によってタコや鯖を食べる風習がある
7月7日七夕(たなばた)織姫と彦星の伝説に由来する星の祭り。笹に短冊を飾って願い事をする
7月7日ごろ小暑(しょうしょ)二十四節気のひとつ。本格的な暑さが始まる目安。暑中見舞いはこの日以降に出す
7月9日〜10日ほおずき市東京・浅草寺で開かれる夏の風物詩。この日にお参りすると四万六千日分の功徳があるとされる
7月13日〜16日盂蘭盆会(うらぼんえ)新暦のお盆。東京や一部地域では7月に盆行事を行う。迎え火送り火でご先祖様をお迎えする
7月15日ごろお中元(おちゅうげん)日ごろお世話になっている方へ感謝の品を贈る夏のご挨拶。地域により時期が異なる
7月第3月曜日海の日国民の祝日。海の恩恵に感謝する日。2026年は7月20日
7月20日ごろ土用の丑の日暑気払いにうなぎを食べる風習が有名。2026年は7月21日
7月22日ごろ大暑(たいしょ)二十四節気のひとつ。一年で最も暑さが厳しくなる時期

CHAPTER 02
7月の行事の過ごし方

7月の行事はどれも夏の暮らしに根ざしたものばかりです。ひとつずつ過ごし方のポイントを見ていきましょう。

七夕

7月7日の七夕(たなばた)は、織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)が天の川を渡って年に一度だけ会えるという伝説に由来する行事です。笹竹に色とりどりの飾りと短冊をつるし、願い事を書いて星に祈ります。子どもたちにとっては短冊に夢を書く楽しみがあり、大人にとっては季節の移ろいを感じるひとときになります。
七夕の由来や意味は七夕とは?の記事で、折り紙で作る七夕飾りの手順は七夕飾りの作り方の記事で、飾りひとつひとつに込められた願いは七夕飾りの意味の記事でくわしく紹介しています。お子さんと一緒に飾りを手作りすれば、七夕がもっと身近な行事になります。

海開き・海水浴

7月1日前後には各地の海水浴場で海開きが行われ、夏のレジャーシーズンが幕を開けます。海開きの日には安全祈願の神事が行われ、この日以降は監視員が配置されて遊泳可能になります。子連れで海水浴に出かける際は、持ち物と安全対策の事前準備が大切です。ライフジャケットや日焼け止め、こまめな水分補給を忘れずに。
子連れ海水浴の持ち物と安全対策については海水浴の持ち物リストの記事でカテゴリ別にまとめています。万全の備えで、家族みんなが笑顔の海デビューを楽しんでください。

土用の丑の日

土用の丑の日は、夏の土用(立秋前の約18日間)のうち十二支が「丑」にあたる日です。2026年は7月21日にあたります。「う」のつく食べ物を食べると夏バテしないという言い伝えから、うなぎを食べる風習が広まりました。江戸時代に平賀源内(ひらがげんない)がうなぎ屋の宣伝文句として提案したのがきっかけという説が有名です。うなぎ以外にも、うどん・梅干し・瓜(うり)など「う」のつく食べ物を食べる風習があります。
土用の丑の日の由来と過ごし方は土用の丑の日とは?の記事で、うなぎ以外の食べ物も含めた紹介は土用の丑の日の食べ物の記事でくわしく解説しています。

お中元

お中元は、日ごろお世話になっている方へ感謝の気持ちを込めて贈り物をする夏のご挨拶です。関東では7月初旬から7月15日ごろまで、関西では7月15日から8月15日ごろまでと、地域によって贈る時期が異なります。贈り物の定番はビール・そうめん・ゼリー・フルーツなど夏にうれしい食品が中心です。
お中元のマナーと贈り方はお中元とは?の記事で、贈る時期の地域差についてはお中元の時期の記事でくわしく紹介しています。

暑中見舞い

暑中見舞いは、小暑(7月7日ごろ)から立秋(8月7日ごろ)までの間に、相手の健康を気遣って送る季節の便りです。立秋を過ぎると「残暑見舞い」に切り替わります。最近はメールやSNSで挨拶を済ませることも増えましたが、手書きのハガキは受け取る側にとって格別なうれしさがあります。お子さんの絵やひとことメッセージを添えれば、もらった方の笑顔につながるでしょう。
暑中見舞いの書き方と文例は暑中見舞いの記事で紹介しています。

CHAPTER 03
7月の旬の食べ物

夏本番を迎える7月は、太陽の光をたっぷり浴びて育った夏野菜や果物が食卓を彩ります。暑さで食欲が落ちがちな季節こそ、栄養豊富な旬の食材をしっかり取り入れましょう。
7月に旬を迎える主な食材
食材名特徴・おすすめの食べ方
スイカ夏の果物の代表格。水分とカリウムが豊富で、熱中症予防にも効果的
トマトリコピンやビタミンCが最も多くなる真夏が旬。冷やしてそのまま食べるのが格別
枝豆(えだまめ)ビタミンB1とたんぱく質が豊富。塩ゆでにしてビールのお供にも、子どものおやつにも
うなぎ土用の丑の日に食べるスタミナ食。ビタミンA・B群が豊富で疲労回復に効く
スルメイカ7月から9月が最もおいしい時期。刺身・煮物・焼きイカなど調理法も多彩
トウモロコシ甘みが強く粒がぷりぷりの真夏が旬。茹でたてに塩をふるのが一番のごちそう
桃(もも)7月中旬から8月にかけてが旬。みずみずしい甘さと香りで夏のデザートに最適
暑さで食欲が落ちたときの対策は夏バテ対策の食べ物の記事で、半夏生にタコを食べる由来は半夏生の食べ物の記事でくわしく紹介しています。旬の食べ物を上手に活用して、夏バテ知らずの毎日を過ごしましょう。

CHAPTER 04
7月の花と風物詩

7月は夏の花が次々と咲き誇り、夜空には花火が打ち上がる季節です。暑さの中にも日本の夏ならではの美しさがあふれています。
朝顔(あさがお)は、夏の朝を彩る代表的な花です。小学校の生活科で育てた経験がある方も多いでしょう。早朝に咲いて昼には萎(しぼ)むはかなさも魅力のひとつで、江戸時代から品種改良が盛んに行われてきました。朝の涼しいうちに観察すると、さまざまな色や形の花を楽しめます。
ひまわりは、夏の青空に映える鮮やかな黄色が印象的な花です。太陽に向かって咲く姿は夏のエネルギーそのもの。各地のひまわり畑は7月下旬から8月にかけて見ごろを迎え、家族のおでかけスポットとしても人気です。
ほおずきは、赤い実が提灯(ちょうちん)のような形をした夏の植物です。7月9日と10日に浅草寺で開かれるほおずき市は、東京の夏の風物詩として多くの人でにぎわいます。お盆の迎え火に見立てて飾る地域もあります。
そして7月の夜空といえば花火です。全国各地で花火大会が開催され、夜空を彩る大輪の花火は夏の最高の風物詩。家族で出かける際の持ち物やマナーは花火大会の持ち物と楽しみ方の記事でまとめています。

CHAPTER 05
7月の祭り

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INFO / 7月の主な祭り
祇園祭(ぎおんまつり)(京都・八坂神社/7月1日〜31日): 日本三大祭りのひとつ。7月17日の前祭(さきまつり)山鉾巡行と24日の後祭(あとまつり)山鉾巡行が見どころです。豪華絢爛(ごうかけんらん)な山鉾が京都の街を練り歩く姿は圧巻。 天神祭(てんじんまつり)(大阪・大阪天満宮/7月24日〜25日): 日本三大祭りのひとつ。大川(おおかわ)を約100隻の船が行き交う船渡御(ふなとぎょ)と、フィナーレの奉納花火が大阪の夏の夜を華やかに彩ります。 博多祇園山笠(はかたぎおんやまかさ)(福岡・櫛田神社/7月1日〜15日): 重さ約1トンの舁(か)き山笠を男たちが担いで街を疾走する追い山(7月15日早朝)は迫力満点。ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。 隅田川花火大会(東京/7月最終土曜日): 約2万発の花火が夜空を彩る東京を代表する花火大会。江戸時代の両国の花火にルーツを持つ歴史ある催しです。
新米パパ / 2歳児のパパ
7月は行事が盛りだくさんですね。でも暑い時期なので、子どもの体調管理が心配です。夏バテや熱中症を防ぐコツはありますか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
夏の行事を楽しむには、まず体調管理が土台になりますね。基本はこまめな水分補給、帽子の着用、暑い時間帯を避けることの3つです。土用の丑の日にうなぎを食べたり、旬の夏野菜をしっかり取り入れたりするのも立派な暑さ対策ですよ。くわしくは熱中症対策の記事も読んでみてください。お子さんは大人より地面に近い分、体感温度が高くなるので特に注意が必要です。

CHAPTER 06
よくある質問

A.
7月の祝日は「海の日」で、毎年7月の第3月曜日です。2026年は7月20日にあたります。海の恩恵に感謝し、海洋国家としての日本の繁栄を願う日として1996年に制定されました。
A.
七夕に歌や文(ふみ)を書いて短冊に託す風習から「文月」と呼ばれるようになったとする説が有力です。稲穂が膨らみ始める時期であることから「穂含月(ほふみづき)」が転じたという説もあります。
A.
地域によって異なります。東京や一部地域では新暦の7月13日〜16日に盆行事を行い(新盆)、全国的には旧暦に近い8月13日〜16日に行う地域が多数派です(旧盆)。
A.
「う」のつく食べ物を食べると夏バテしないという言い伝えがあり、うどん・梅干し・瓜(きゅうりやスイカなど)・牛(うし)肉なども土用の丑の日の食べ物として親しまれています。

CHAPTER 07
まとめ

7月(文月)は、七夕で星に願いを託し、海開きで夏の海を楽しみ、土用の丑の日にうなぎでスタミナをつけ、お中元で感謝を届ける、日本の夏を凝縮したような月です。祇園祭や天神祭など歴史ある大祭もこの時期に集中し、夜空には花火が打ち上がります。スイカやトマト、トウモロコシなど旬の食べ物は栄養豊富で夏バテ予防にもなり、朝顔やひまわりといった夏の花が暮らしに彩りを添えてくれます。
暑さが厳しい月だからこそ、こまめな水分補給や帽子の着用など熱中症対策を忘れずに。体調を整えたうえで夏の行事や祭りを家族で楽しめば、かけがえのない季節の思い出になるはずです。7月の行事をひとつでも多く体験して、日本の夏を満喫してください。