七夕飾り(たなばたかざり)は、笹の葉に短冊や色とりどりの飾りを吊るす、七夕ならではの風習です。実は一つひとつの飾りに昔の人の願いが込められています。この記事では、七夕飾りの意味と七つの代表的な種類、短冊の五色の意味、作り方や飾る時期を、子どもにも伝えやすい形でわかりやすく解説します。

CHAPTER 01
七夕飾りとは?笹に飾る意味

七夕飾りとは、七夕の夜に願いを込めて笹竹に吊るす飾りの総称です。笹や竹はまっすぐ天に向かって伸び、生命力が強いことから、神聖な植物として古くから神事に用いられてきました。
笹の葉が風にこすれて鳴る音は神様を招く音と考えられ、そこに飾りや短冊を吊るすことで、願いが天に届くと信じられてきました。七夕飾りは、星に願いをかける七夕の物語と結びついて広まったのです。
新米パパ
子どもに『どうして笹に飾りをつけるの?』って聞かれたんですが、なんて答えればいいですか?
カゾイロ博士
「笹は天まで届くくらいまっすぐ伸びる、縁起のいい植物なんだよ。そこにお願いごとを書いた短冊を吊るすと、お星さまに願いが届くと言われているんだ」と伝えてあげてください。子どもにもイメージしやすい説明ですよ。

CHAPTER 02
七つの笹飾りに込められた意味

七夕飾りには、それぞれに意味があります。代表的な七種類の飾りと、込められた願いを見ていきましょう。飾りを作りながら子どもに意味を教えると、行事への理解が深まります。
吹き流し
織姫の織り糸を表し、裁縫や芸事の上達を願います。七夕飾りの中心的な存在です
短冊
願いごとを書いて吊るします。学問や書道の上達を願う気持ちが込められています
紙衣(かみこ)
紙で作った着物の飾り。裁縫の上達や、災いの身代わりを願います
巾着(きんちゃく)
お財布を模した飾りで、金運の上昇や節約・貯蓄を願います
投網(とあみ)
魚をとる網を表し、豊漁や食べ物に困らない暮らしを願います
くずかご
飾りを作るときに出た紙くずを入れます。整理整頓や物を大切にする心を育てます
千羽鶴(折り鶴)
家族の長寿や健康を願って飾ります。鶴は長寿の象徴とされています
TIP / 飾りはバランスよく吊るす
飾りは笹の上のほうに大きな吹き流し、下のほうに短冊や小物という具合に、上から下へバランスよく吊るすと美しく見えます。風で揺れる様子も七夕飾りの楽しみの一つです。

CHAPTER 03
短冊の五色に込められた意味

短冊といえば色とりどりのイメージがありますが、もともとは「青・赤・黄・白・黒(紫)」の五色と決まっていました。これは中国から伝わった陰陽五行説に由来し、それぞれの色に意味があります。
五行込められた意味
青(緑)人を思いやる心、成長を願う
両親や祖先への感謝
信頼、人間関係を大切にする
規則や義務を守る、決意
黒(紫)学業の向上、知恵を願う
願いごとの内容に合わせて短冊の色を選ぶと、より気持ちが込もります。たとえば勉強がうまくなりたいなら紫、家族に感謝を伝えたいなら赤といった具合です。子どもと一緒に色の意味を話しながら選ぶのもおすすめです。
新米パパ
短冊の願いごとは、どんな書き方をすると叶いやすいんでしょう?
カゾイロ博士
「〜できますように」より「〜になる」と言い切る形で書くと、目標が明確になると言われています。子どもには『サッカーが上手になる』のように、具体的に書くようすすめてあげるとよいですね。

CHAPTER 04
七夕飾りの作り方と飾る時期

七夕飾りは折り紙やひもがあれば手軽に作れます。基本的な流れは次のとおりです。難しい飾りもありますが、子どもには短冊や輪つなぎなど簡単なものから始めると楽しめます。
  1. 01
    笹竹を用意する
    本物の笹竹のほか、最近は造花の笹や壁に貼るタイプも人気です。室内なら小ぶりのもので十分です。
  2. 02
    折り紙で飾りを作る
    吹き流し・輪つなぎ・星・網飾りなどを折り紙で作ります。輪つなぎや星は子どもでも作りやすい飾りです。
  3. 03
    短冊に願いごとを書く
    五色の短冊に願いごとを書き、ひもを通します。家族それぞれの願いを書くと笹が華やかになります。
  4. 04
    笹に吊るす
    上に大きな飾り、下に短冊という順でバランスよく吊るして完成です。
七夕飾りを飾る時期は、地域差はあるものの7月6日の夜に飾り、7月7日の夜までとするのが一般的です。一夜飾りを避け、前日の夕方までに準備しておくと安心です。七夕そのものの由来は七夕とは?7月7日の意味・由来・短冊の願い事で詳しく解説しています。
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INFO / 飾った後はどうする?
かつては7日の夜に川や海へ流す「七夕送り」が行われていました。現在は環境への配慮から、各自治体のルールに従ってゴミとして処分するか、神社のお焚き上げに出すのが一般的です。

CHAPTER 05
親子で楽しむ七夕飾りのアイデア

七夕飾りは、親子のふれあいの時間にもぴったりです。年齢に合わせて楽しみ方を工夫しましょう。小さな子どもには、シールやのりを使った簡単な飾りから始めると無理なく参加できます。
  • 0〜2歳:シール貼りや、手形・足形を星に見立てた飾りで参加
  • 3〜5歳:輪つなぎや短冊の色塗りに挑戦。願いごとは代筆して声に出して書く
  • 小学生:吹き流しや網飾りなど少し複雑な飾りに挑戦し、五色の意味も学ぶ
七夕飾りを作った日は、行事食を囲んでお祝いするのもおすすめです。七夕に食べるものについては七夕の食べ物|そうめんを食べる理由を、子どもへの伝え方は七夕を子どもにわかりやすく説明もあわせてご覧ください。

CHAPTER 06
七夕飾りに関するよくある質問

A.
一般的には7月6日の夜に飾り、7月7日の夜まで飾ります。地域によっては8月7日(旧暦に近い月遅れ)に行うところもあります。
A.
造花の笹や、壁に貼るウォールステッカータイプの笹飾りでも十分楽しめます。室内用の小さな笹も市販されています。
A.
本来は青・赤・黄・白・黒(紫)の五色です。願いごとの内容に合わせて色を選ぶと、より意味のこもった短冊になります。
A.
昔は川や海に流していましたが、現在は自治体のルールに従って処分するか、神社のお焚き上げに出すのが一般的です。

CHAPTER 07
まとめ

七夕飾りは、吹き流しや短冊など一つひとつに昔の人の願いが込められた、意味のある飾りです。短冊の五色や飾りの由来を知ると、七夕という行事がぐっと身近に感じられます。
親子で飾りを作りながら意味を語り合えば、季節の行事を楽しく学ぶよい機会になります。今年の七夕は、願いを込めた七夕飾りで笹を彩ってみてはいかがでしょうか。