子どものお年玉は、小さいうちは親が預かり、年齢に合わせて少しずつ本人に任せていく家庭が多いようです。親戚からもらうと合計で数万円になることもあり、どう管理するか迷いますよね。この記事では、お年玉の使い道と貯金のルールを年齢別に解説し、親子で話し合うときのコツを紹介します。

CHAPTER 01お年玉は誰が管理する?年齢別の目安
お年玉はもらった子どものものですが、小さな子が大金を持つのは心配です。お金の数え方や、ほしいものと必要なものの区別がつくかどうかを目安に、管理する範囲を少しずつ広げていくとよいでしょう。
| 年齢 | 管理の仕方 | ポイント |
|---|---|---|
| 未就学児 | 親が全額預かる | 1枚だけ本人に渡し、好きなお菓子などを一緒に買う体験を |
| 小学校低学年 | 親が預かり、一部を本人に | 使う分は数百〜千円程度。何に使ったかを一緒に確認 |
| 小学校高学年 | 使う分を本人が管理 | おこづかい帳をつけ、残りは本人名義の口座へ |
| 中学生・高校生 | 本人に任せる | 大きな買い物は事前に相談するルールに |
Merit
- 親が預かる:なくしたり使いすぎたりする心配がない
- 親が預かる:将来の進学費用などにまとめて貯められる
- 本人に任せる:お金の大切さや計画的な使い方を体験から学べる
Demerit
- 親が預かる:子どもが「自分のお金」という実感を持ちにくい
- 親が預かる:何に使ったか説明できないと、後で不信感につながる
- 本人に任せる:衝動買いや紛失のリスクがある
CHAPTER 02お年玉の使い道のルールの決め方
全額貯金でも全額自由でもなく、「使う分」と「貯める分」に分けるルールにすると、子どもも納得しやすくなります。次の手順で、親子で話し合って決めましょう。
- 01もらった金額を一緒に数えるポチ袋を開けて、誰からいくらもらったかを書き出します。お礼を伝える相手を確認する機会にもなります。
- 02使う分と貯める分の割合を決める「半分は使って、半分は貯金」「使うのは3分の1まで」など、わかりやすい割合にします。学年が上がるごとに使う割合を増やすのも一案です。
- 03使う分で買いたいものを考えるすぐに使い切らず、ほしいものの値段を調べてから決めるよう促します。少し待ってもほしいかどうかを考えることが、計画的な買い物の練習になります。
- 04貯める分は口座に入れ、通帳を見せる子ども名義の口座に入金し、通帳の数字が増えていくのを一緒に確認します。貯めたお金が目に見えると、続ける励みになります。

お年玉の使い道の例
- ほしかったおもちゃやゲーム、本を買う
- 家族での外出や体験(水族館・博物館など)の費用にあてる
- 新学期に使う文房具やスポーツ用品をそろえる
- 将来の大きな買い物(自転車など)のために貯めておく
- 一部を募金するなど、誰かのために使う
TIP / くれた人に使い道を報告しよう
お年玉で買ったものや、貯金したことを、くれた祖父母や親戚に手紙や電話で伝えると喜ばれます。「〇〇を買ったよ、ありがとう」の一言が、何よりのお礼になります。
お年玉あみだくじで「リスクとリターン」を体験
中高生や大学生には、もらい方そのものをお金の勉強にする方法もあります。カゾイロ編集部スタッフの家庭では、本人に「持ち金」をくじの本数ぶんに振り分けてもらい、引き当てた金額をお年玉にする「お年玉あみだくじ」をしています。1万円・1万円・1万円・0円と大きく賭ける子もいれば、9,000円・9,000円・9,000円・8,000円と堅実に分ける子もいて、同じ持ち金でも結果の振れ幅がまったく違います。
大きく賭ければ当たったときは多くもらえる一方、0円になることもある。堅実に分ければ大当たりはないけれど、ほぼ確実に一定額が手に入る。これは投資の「リスクとリターン」の考え方そのものです。どちらの振り分けでも、平均すると「持ち金÷本数」になることを一緒に確かめれば、期待値の考え方にも自然に触れられます。やり方はお年玉の相場の記事で紹介しています。
CHAPTER 03親がお年玉を預かるときに気をつけたいこと
親が預かったお年玉を家計に入れてしまうと、子どもが大きくなってから「自分のお年玉はどこへ行ったの?」と不信感を持つことがあります。預かるときは、子ども名義の口座に入れ、金額を記録しておくのが安心です。
CAUTION / 子ども名義の口座のお金は子どものもの
子ども名義の口座に入れたお年玉は、子ども本人の財産として扱われます。親が自由に引き出して生活費に使うのは避けましょう。習い事や学用品など子どものために使うときも、本人に説明しておくとトラブルを防げます。
新米パパ / 2歳児のパパ
うちの子はまだ2歳なので、お年玉はぜんぶ親が預かっています。いつから本人に渡せばいいでしょうか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
数が数えられて、お店で「これください」と言えるようになったら始めどきです。最初は500円玉1枚から。自分で選んで払う体験をさせてあげると、お金がものと交換できるしくみが自然にわかりますよ。
CHAPTER 04お年玉の使い道に関するよくある質問
A.
悪いことではありませんが、子どもが「もらっても使えない」と感じると、お金への関心が薄れることもあります。少額でも本人が使える分を残すと、お金の使い方を学ぶ機会になります。
A.
初めてお年玉や出産祝いをもらったときが作りどきです。開設に必要な書類は金融機関によって異なるため、事前に確認しましょう。
A.
年齢によって金額が違うのは自然なことだと説明しましょう。家で使えるお金のルール(使う割合など)は、年齢に応じて同じ考え方を当てはめると納得しやすくなります。
A.
社会通念上相当と認められる範囲のお年玉には、贈与税はかかりません。祖父母から高額を受け取る場合の考え方は「お年玉と贈与税」の記事で解説しています。
CHAPTER 05まとめ
子どものお年玉は、小さいうちは親が預かり、年齢に合わせて少しずつ本人に任せていくのがおすすめです。「使う分」と「貯める分」に分けるルールを親子で決め、貯める分は子ども名義の口座に入れて記録しておきましょう。高額になる場合の税金の考え方はお年玉と贈与税の記事で紹介しています。










