お正月は、新しい年の年神様(としがみさま)を迎え、一年の幸せを願う日本で最も大切な年中行事です。2027年の三が日は1月1日(金)〜3日(日)。この記事では、お正月の意味や正月飾り、家族での過ごし方、お年玉のマナー、正月遊びまで解説します。
CHAPTER 01お正月とは?意味と年神様を迎える正月飾り
お正月は、新年の神様である年神様(としがみさま)を家にお迎えし、一年の幸せと豊作を祈る行事です。もともとは旧暦の1月を指す言葉でしたが、現在では1月1日〜3日の三が日、広くは松の内(1月7日まで、関西は1月15日まで)の期間を「お正月」と呼びます。

| 日付 | 曜日 | 行事 |
|---|---|---|
| 1月1日〜3日 | 金〜日 | 三が日(元日・初詣・おせち) |
| 1月2日 | 土 | 初夢・書き初め |
| 1月7日 | 木 | 七草粥・松の内の終わり(関東など) |
| 1月11日 | 月 | 鏡開き(関東など)・成人の日 |
| 1月15日 | 金 | 小正月・松の内の終わり(関西など) |
| 1月20日 | 水 | 二十日正月 |
- 年神様(としがみさま)
- 新年に各家庭を訪れ、一年の幸福と五穀豊穣をもたらすとされる神様。先祖の霊が神格化したものとも考えられています。
- 三が日(さんがにち)
- 1月1日・2日・3日の3日間。多くの会社や学校が休みになり、家族で過ごす期間です。
- 松の内(まつのうち)
- 正月飾りを飾っている期間。もともとは1月15日(小正月)までを松の内としていましたが、寛文2年(1662年)の法令により関東では1月7日までとなりました。関西では今も1月15日までとする地域が多いです。松の内が過ぎた翌日以降は「松明け(まつあけ)」と呼ばれます。
- お屠蘇(おとそ)
- 正月に飲む薬草入りの日本酒。一年の邪気を払い、長寿を願って元旦に家族で盃を交わします。
旧暦1月の和名は「睦月(むつき)」。家族や親族が集い、互いに仲睦(なかむつ)まじくする月という意味が込められています。ほかにも「初春月(はつはるづき)」「端月(たんげつ)」「太郎月(たろうづき)」「初空月(はつそらづき)」「嘉月(かげつ)」「年端月(としはづき)」など多くの異名があり、新しい年の始まりをいかに大切にしてきたかがうかがえます。
お正月が「おめでたい」理由
現代では誕生日に一歳年を取りますが、かつての日本ではお正月に全員が一斉に年を取る「数え年」の風習がありました。この正月に年齢を加えることを「年取り(としとり)」と呼びます。しかし「年取り」とは単に年齢が増えることではなく、もともとは「年の魂(年魂=としだま)を受ける」という意味を持っていました。
年神様が各家庭を訪れる際に、家族一人ひとりに新しい年の生命力・魂(たま)を授けてくださる。その魂を受け取ることで人は新たな一年を生きる力を得る。これが「年取り」の本来の意味です。お正月が「おめでたい」のは、年神様から新しい生命力を授かる日だからなのです。
INFO / お年玉と年魂のつながり
お年玉の由来である「御年魂(おとしだま)」は、まさにこの年神様から授かる魂を意味しています。年神様にお供えした鏡餅を家長が家族に分け与えることで、年神様の魂を分かち合う。つまりお年玉とは、もともと年神様の生命力を家族で共有する神聖な儀式だったのです。
日本の古い信仰では、亡くなった先祖の霊はやがて浄化されて祖霊となり、子孫を見守る存在になると考えられていました。年神様はこの祖霊と結びつく存在であり、お正月に先祖の霊が家に帰ってくるという考え方は、お盆の風習とも通じるものです。つまり年神様は盆と正月の年二回、家に帰ってくる先祖の霊でもあったのです。
新米パパ / 2歳児のパパ
年神様って先祖の霊でもあるんですか?お盆みたいですね。
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
そうなんです。お盆とお正月は、どちらも先祖の霊を家にお迎えする行事という共通の根を持っています。門松は年神様が降り立つための依り代(よりしろ)、鏡餅は年神様へのお供え物であると同時に年神様が宿る場所でもあります。正月飾りの一つひとつが、年神様をお迎えするための大切な準備なのです。
予祝とは、良い結果が出る前にあらかじめ祝うことで、その実現を願うという日本古来の信仰です。秋の豊作を願って春に花見をするのも予祝の一つとされています。お正月の行事の多くはこの予祝の性格を持っており、新しい年が良い年になるよう、先に「おめでたい」と祝うことで幸福を引き寄せると考えられてきました。
除災招福とは、文字どおり災いを除き、福を招くという考え方です。正月飾りの注連縄は邪気を家の中に入れないための結界であり、門松は福を運ぶ年神様の目印です。羽根つきの「邪気を払う」意味や、お屠蘇の「邪気を屠り魂を蘇らせる」効能も、すべてこの除災招福の思想に基づいています。
正月飾りの意味
門松は年神様が迷わず家を訪れるための目印です。竹は成長が早く生命力の象徴、松は常緑で不老長寿の願いが込められています。注連縄(しめなわ)は神域と俗世の境界を示し、神聖な場所であることを表します。注連縄に付ける紙垂(しで)は清浄を意味し、家の中を年神様をお迎えするにふさわしい清らかな空間にします。

注連縄に縁起物をつけたしめ飾りは、不浄なものが入らないよう結界(けっかい)を張る意味を持つ正月飾りです。飾る場所や地域によっていくつかの種類があります。
- 玉飾り
- 注連縄に橙や扇、裏白などの縁起物を華やかにあしらったもの。玄関先に飾ることが多い
- 輪飾り
- 注連縄を輪の形にした簡素なしめ飾り。台所や水回りなど家の各所に飾る
- ごぼう注連
- 片方が太く片方が細い注連縄。太い方を向かって右に飾るのが一般的で、神棚に多く用いられる
鏡餅の正式な飾り方には、一つひとつに意味があります。まず三方(さんぼう)の上に四方紅(しほうべに)という赤い縁取りの紙を敷き、その上に裏白(うらじろ)と譲り葉(ゆずりは)を左右対称に置きます。裏白はシダの一種で、葉の裏が白いことから「裏表のない潔白な心」を、譲り葉は新しい葉が育ってから古い葉が落ちることから「家系が絶えず続くこと」を表します。その上に大小二段の丸餅を重ね、頂上に橙(だいだい)を載せます。橙は冬を越しても実が落ちないことから「代々(だいだい)栄える」という縁起を担いでいます。
CAUTION / 正月飾りを飾ってはいけない日
正月飾りは12月26〜28日に飾るのが良いとされています。29日は「九松(くまつ)」とも呼ばれ「苦」に通じるため避けます。31日は「一夜飾り」といって年神様に対して誠意がないとされ、縁起が悪い日です。28日は末広がりの「八」がつく吉日として最も人気があります。
TIP / 元日の掃き掃除はお休み
年神様は元日の朝に玄関から入ってくるとされるため、元日に掃き掃除をすると年神様の運んできた福を掃き出してしまうという言い伝えがあります。大掃除は年末のうちに済ませておきましょう。
万葉集に詠まれた新年
新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事
万葉集の最後を飾る一首。天平宝字3年(759年)の正月、因幡国庁での新年祝宴で詠まれました。「降り積もる雪のように、良いことがいっそう重なりますように」という祈りは、現代の年賀状にも通じる普遍的な新年の願いです。
CHAPTER 02家族で楽しむお正月の過ごし方
お正月の過ごし方は家庭によってさまざまですが、伝統行事を取り入れつつ家族みんなで楽しめる過ごし方をご紹介します。

初詣に出かける
お正月といえば初詣。新年に初めて神社やお寺にお参りし、一年の幸せを祈願します。三が日は混雑するので、小さなお子さん連れなら1月4日以降や地元の氏神様への参拝がおすすめです。おみくじを引いたり、屋台で食べ歩きしたりするのも楽しみのひとつです。
参拝の作法やおみくじの読み方は「初詣とは?」で詳しく解説しています。
おせち料理とお雑煮を楽しむ
元旦の朝は家族でおせち料理を囲みましょう。黒豆(くろまめ)、数の子(かずのこ)、田作り(たづくり)など、一つひとつの料理に込められた意味をお子さんに伝えながら食べると、食育にもなります。お雑煮は地域によって味付けや具材が異なるので、おじいちゃん・おばあちゃんの家のお雑煮を味わうのも楽しみです。
お雑煮は地域によって驚くほど違います。関東は角餅を焼いてすまし仕立て、関西は丸餅を煮て白味噌仕立てが主流です。香川県のあん餅雑煮や、新潟県の鮭入り雑煮など、各地のお雑煮を調べてみるのも面白いですよ。
TIP / お餅は小さなお子さんに要注意
お餅は3歳未満のお子さんには与えないのが安全です。3歳以上でも必ず小さく切り、大人が見守りながら食べさせましょう。お餅の代わりにお豆腐やはんぺんをお雑煮に入れると、小さなお子さんも安心してお正月の雰囲気を楽しめます。
新米パパ / 2歳児のパパ
おせち料理を子どもが全然食べてくれません。大人向けの味付けだからでしょうか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
お子さん向けに「キッズおせち」を用意するご家庭が増えていますよ。ミートボール、ハンバーグ、エビフライなど洋風のおかずを重箱に詰めるだけで、お子さんも喜ぶおせちになります。伊達巻(だてまき)や栗きんとん(くりきんとん)は甘くて子どもにも人気なので、そこから少しずつ伝統のおせちにも挑戦してみてください。

おせち料理の意味や祝い肴、お屠蘇・祝い箸の作法は「おせち料理とは?」をご覧ください。
初日の出を見に行く
元旦の早朝に初日の出を見るのは、新年を特別なものにしてくれる体験です。海岸や山頂、展望台など、地域のおすすめスポットをチェックしておきましょう。防寒対策を万全にして、温かい飲み物を持っていくのがポイントです。
初夢と書き初め(1月2日)
お正月の2日目は「事始め」と呼ばれ、新年初めて仕事や作業を行う日とされています。元日は年神様をもてなす日であり仕事を休むべきとされていたため、2日が実質的な新年のスタートの日でした。この日に見る夢が「初夢」、新年初めて筆を執るのが「書き初め」です。
縁起の良い夢として有名な「一富士、二鷹、三茄子(なすび)」は、駿河国(現在の静岡県)の名物に由来するとされています。富士山・愛鷹山・初物の茄子の値段が高いことにちなむ説や、富士=「無事」、鷹=「高い」、茄子=「成す」の語呂合わせ説など諸説あります。かつては多くの神社で宝船のお札が売られていましたが、現在は取り扱う神社が減っています。
初夢を良いものにするためのおまじないとして、宝船の絵を枕の下に敷いて寝るという風習があります。七福神が乗った宝船の絵に「なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな」という回文(上から読んでも下から読んでも同じ歌)を書き添えるのが正式な形です。もし悪い夢を見てしまった場合は、翌朝その絵を川に流すと悪夢が去るとされていました。
書き初め(かきぞめ)は「吉書(きっしょ)」とも呼ばれ、平安時代の宮中行事「吉書始め」に由来します。新年に天皇が初めて文書をご覧になる儀式として始まり、やがて江戸時代に寺子屋を通じて庶民へ広まりました。1月2日に書くのは、この日が事始めの日だからです。
TIP / 小さなお子さんとの書き初め
筆が難しい幼児には、太めのクレヨンやフェルトペンで好きな文字や絵を大きな紙に描かせてあげましょう。「書き初め」の形式にこだわらなくても、新年に家族で何かを書く体験そのものが大切です。書いた作品をリビングに飾れば、お正月の良い思い出になります。
年賀状とお年賀
届いた年賀状を家族で読むのもお正月の楽しみです。年賀状の原型は、江戸時代の「年礼回り(ねんれいまわり)」です。2日から15日にかけて親戚や知人を訪問する風習でしたが、生活圏が広がるにつれて簡略化され、玄関先での挨拶や名札を置いて帰る形に変わりました。明治6年(1873年)に郵便はがきが発売されると、年始の挨拶を手紙で送る年賀状の文化が一気に広まりました。
INFO / 年賀状の賀詞マナー
年賀状に書く賀詞(お祝いの言葉)には格式の違いがあります。「賀正」「迎春」「寿」は略式のため、目上の方には使わないのがマナーです。上司や恩師には「謹賀新年」「恭賀新年」など4文字の賀詞を使いましょう。「あけましておめでとうございます」は万人に使える無難な表現です。
年始の挨拶回りで持参する品物を「お年賀」といいます。もともとは年神様へのお供え物を持ち寄る習慣が変化したもので、現在は日頃お世話になっている方への年始の挨拶として定着しています。訪問先では玄関先で手短に済ませるのが基本ですが、「どうぞお上がりください」と言われた場合も長居は避けましょう。
お年賀の金額は2,000〜5,000円が相場です。品物は日持ちのする焼き菓子・コーヒー・紅茶・海苔などが定番で、のし紙は紅白蝶結びに「御年賀」と表書きします。お年賀を贈れるのは松の内(関東は1月7日、関西は1月15日)までです。松の内を過ぎた場合は「寒中見舞い」として贈りましょう。
年齢別のお正月の楽しみ方
お子さんの年齢によって楽しめることが変わります。年齢に合ったお正月の過ごし方を知っておくと、家族全員が楽しめる計画を立てやすくなります。
| 年齢 | おすすめの過ごし方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 0〜1歳 | 初めてのお正月を記念撮影。お宮参り用の祝着があれば着せてもOK | 人混みの初詣は避ける。防寒対策を万全に |
| 2〜3歳 | 福笑い、シール遊び、鏡餅の飾りつけ手伝い、お雑煮デビュー | お餅は喉に詰まるので小さく切って。3歳以降が安心 |
| 4〜6歳 | かるた、凧揚げ、コマ回し、お年玉の意味を教える | 正月遊びの「負けた」で泣く子も。勝敗より楽しむことを教えて |
| 小学生 | 百人一首、すごろく、初日の出、新年の目標を書く、書き初め | お年玉の使い方を一緒に考えるのが金融教育の第一歩 |
赤ちゃんが生まれて初めてのお正月なら「初正月とは?」もあわせてご覧ください。
家族で集まって新年の抱負を発表し合うのもお正月ならではの楽しみ方です。お子さんには「今年がんばりたいこと」を絵や文字で書いてもらい、リビングに飾っておくと一年間の励みになります。
新米パパ / 2歳児のパパ
小さい子供がいると、お正月も普段と変わらない過ごし方になりがちです。何か特別感を出せる工夫はありますか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
お子さんと一緒に鏡餅を飾るところから始めるのがおすすめです。「年神様がやってくるよ」と説明しながら一緒に準備すると、お正月への期待感が高まります。元旦の朝はいつもより少しだけ特別な食器を使うだけでもお正月気分が出ますよ。

CHAPTER 03お年玉のマナーと金額の相場
お年玉は子どもたちの最大のお楽しみですが、贈る側には金額の相場やマナーがあります。お年玉の由来から金額の目安まで押さえておきましょう。年齢別・関係別の詳しい目安はお年玉の相場の記事で紹介しています。
お年玉の由来は、年神様にお供えした丸餅を「御歳魂(おとしだま)」として家長が家族に分け与えたことに遡ります。この丸餅には年神様の魂(としだま)が宿ると信じられており、それを食べることで1年間の生命力をいただくとされていました。江戸時代には商家などでお金を渡すこともありましたが、子どもに現金を贈る形が全国に広まったのは昭和30年代ごろからとされています。詳しくはお年玉の由来の記事で解説しています。
| 贈る相手の年齢 | 金額の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 未就学児(0〜6歳) | 500〜1,000円 | 硬貨でもOK。おもちゃや絵本で代用する家庭も |
| 小学校低学年(7〜9歳) | 1,000〜3,000円 | 調査では2,001〜3,000円が最多 |
| 小学校高学年(10〜12歳) | 3,000〜5,000円 | 調査では4,001〜5,000円が最多 |
| 中学生 | 5,000円 | 5,000円が一般的 |
| 高校生 | 5,000〜10,000円 | 調査では9,001〜10,000円が最多 |
| 大学生 | 10,000円 | 就職を機にお年玉卒業とする家庭が多い |
INFO / お年玉のマナー
お年玉はポチ袋(お年玉袋)に入れて渡すのがマナーです。お札は三つ折りにして肖像画が内側になるように入れます。金額は「4」(死)を避け、硬貨の場合も表面(絵柄や植物が描かれた面)を上にして入れましょう。自分の子どもと同年齢の親戚の子がいる場合は、事前に金額を合わせておくとトラブルを防げます。
- 01ポチ袋を選ぶお子さんの年齢や好みに合ったデザインを選びます。キャラクターものは幼児〜小学校低学年に人気。中学生以上にはシンプルなデザインが無難です。
- 02お札を三つ折りにする肖像画が内側に来るように左→右の順で三つ折りにします。新札を使うのがマナーですが、お年玉の場合はきれいなお札であれば新札でなくても構いません。
- 03表書きを書く「お年玉」と書き、下に自分の名前を書きます。裏面に金額を書く方もいます。
- 04直接手渡しするお年玉は本人に直接渡すのが基本。相手が不在の場合は親に託しても構いません。「今年もよろしくね」「勉強がんばってね」と一声添えましょう。
お年玉を渡す範囲は、一般的に自分の子ども・甥姪・孫までが多く、友人の子どもには渡さないのが通例です。ただし地域や親戚付き合いの濃さによって慣習が異なるため、事前に配偶者の家族と金額を相談しておくとトラブルを避けられます。赤ちゃんや小学校入学前のお子さんには、現金の代わりにおもちゃや絵本を贈るのもよいでしょう。
最近ではキャッシュレスお年玉も増えています。電子マネーやQRコード決済で渡す家庭もありますが、お正月ならではの「ポチ袋を開けるワクワク感」を大切にしたいという声も根強く、現金派が依然として多数派です。お年玉をもらった子どもに貯金や管理の習慣を教えるきっかけにするのもよい教育の機会です。
INFO
現金ではないお年玉として、図書券(図書カード)、文房具、おもちゃなども選ばれています。特に幼い子どもには金銭感覚がまだ育っていないため、おもちゃや絵本のほうが喜ばれることもあります。
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長ぽち袋(お札を折らずに入れられる)(新しいタブで開きます)
お札を折らずに入れられる長型のぽち袋。お年玉を、きれいなお札のまま包めます。
CHAPTER 04お正月の伝統遊びと七福神めぐり
お正月には古くから伝わる遊びがたくさんあります。それぞれの遊びには縁起の良い意味が込められており、ただ楽しいだけでなく、新年の願いを込めて遊ぶ文化があります。

| 遊び | 対象年齢 | 意味・由来 | 必要なもの |
|---|---|---|---|
| 凧揚げ | 3歳〜 | 子どもの健やかな成長を祈る。「願いを天に届ける」意味も | 凧、広い場所 |
| 羽根つき | 5歳〜 | 邪気を払う厄除けの遊び。負けると顔に墨を塗られる | 羽子板、羽根 |
| かるた | 4歳〜(読み札を読んでもらう) | 藤原定家が選んだ小倉百人一首が定番。貝合わせとポルトガルのcartaが融合した遊び | かるたセット |
| 福笑い | 2歳〜 | 笑う門には福来る。家族で笑い合う縁起物 | 福笑いセット |
| すごろく | 3歳〜 | サイコロの出目で運試し。家族団らんの定番 | すごろくセット |
| コマ回し | 4歳〜 | 「ものごとがうまく回る」「お金が回る」縁起物 | コマ、紐 |
羽根つきは、羽根の玉に使われている黒い実が「無患子(むくろじ=子が患わない)」という木の種であることから、子どもの無病息災を願う縁起物です。さらに羽根を羽子板でコンコンと打つ音は邪気を祓うとされ、羽根つきは子どもを病から守る遊びとして室町時代から親しまれてきました。
福笑いは、目隠しをしておたふくの顔の上に目・鼻・口などのパーツを置く遊びです。出来上がった顔のおかしさに笑いが起き、「笑う門には福来たる」の縁起担ぎになっています。かるた・百人一首は江戸時代にはお正月の遊びとして定番になっており、読み札と取り札を使って遊びながら古典文学に親しめる知的な正月遊びです。
なかでも百人一首(小倉百人一首)は、お正月遊びの花形です。藤原定家(1162〜1241年)が飛鳥時代から鎌倉時代初期までの歌人100人の代表作を1首ずつ選んだもので、定家の山荘があった京都・小倉山にちなんで名付けられました。1首を上の句と下の句に分け、読み手が上の句を詠み、取り手が下の句の札を取る遊び方は、平安時代の宮廷遊び「貝合わせ」と、ポルトガルから伝来したカルタ(carta)の形式が融合して生まれました。元禄年間に京都で木版刷りの札が売り出され、庶民の正月遊びとして定着しました。
TIP / 家族で楽しめるかるたの遊び方
「ちらし取り」は取り札をバラバラに並べて読み手が詠む基本ルールで、初心者にも楽しめます。「源平合戦」は二組に分かれて対戦する方式で盛り上がります。本格的な競技かるたは明治37年(1904年)に全国大会が始まった歴史あるスポーツで、名人戦・クイーン戦が毎年開催されています。
新米パパ / 2歳児のパパ
2歳の子でも楽しめるお正月遊びはありますか?凧揚げやかるたはまだ早い気がして。
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
福笑いは2歳からでも十分楽しめますよ。顔のパーツを置くだけなので、小さなお子さんでも参加できます。あとはシール貼りで年賀状づくりや、新聞紙で簡単な凧を作って室内で飛ばすのもおすすめです。大人も一緒に笑えるのがお正月遊びの良いところですね。
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小倉百人一首 かるた(新しいタブで開きます)
お正月の定番遊び、小倉百人一首のかるた。家族で読み手と取り手に分かれて楽しめます。
正月遊びの由来や遊び方は「正月遊びの種類と意味」で詳しく紹介しています。
七福神めぐり
七福神めぐりは、正月の松の内に七つの寺社を巡拝して七柱の福の神すべてにお参りする風習で、江戸時代に庶民の正月行楽として爆発的に流行しました。東京の谷中七福神や日本橋七福神をはじめ、全国各地にコースが設定されており、すべて巡ると「七難即滅・七福即生」(七つの災いが消え、七つの福が生まれる)のご利益があるとされています。御朱印やスタンプを集める楽しみもあるため、家族連れのウォーキングイベントとしても人気があります。
| 神様 | ご利益 | 特徴 |
|---|---|---|
| 恵比寿 | 商売繁盛・豊漁 | 鯛と釣り竿を持つ唯一の日本出身の神 |
| 大黒天 | 五穀豊穣・財運 | 打ち出の小槌と大きな袋を持つ |
| 毘沙門天 | 武道成就・勝運 | 甲冑をまとい宝塔と槍を持つ |
| 弁財天 | 芸術・学問・財運 | 琵琶を持つ七福神唯一の女神 |
| 福禄寿 | 長寿・幸福 | 長い頭と白い髭が特徴 |
| 寿老人 | 健康・長命 | 鹿を従え、桃を持つ |
| 布袋尊 | 家庭円満・無病息災 | 大きな腹と布袋が目印 |
CHAPTER 05お正月をテーマ別にくわしく
気になるテーマごとにくわしく解説した記事もあわせてご覧ください。
CHAPTER 06お正月に関するよくある質問
A.
2027年の三が日は1月1日(金)〜3日(日)です。松の内は関東などで1月7日(木)まで、関西などで1月15日(金)までです。
A.
松の内(関東は1月7日、関西は1月15日)まで飾るのが一般的です。松の内が過ぎたら外し、1月15日の小正月に行われる「どんど焼き」でお焚き上げしてもらいましょう。ゴミとして処分する場合は、塩で清めてから紙に包んで出します。
A.
喪中の場合は、正月飾り・おせち料理・年賀状を控えるのが一般的です。初詣は忌明け(50日後)であれば問題ないとされています。「おめでとう」の挨拶は避け、「今年もよろしくお願いします」と伝えましょう。
A.
一般的には高校卒業まで、または大学生の場合は就職するまで渡す家庭が多いです。社会人になったらお年玉は卒業し、逆に年下の親戚に渡す側になります。家庭ごとのルールがあるので、親戚間で確認しておくとよいでしょう。
A.
昔は「年神様が休んでいるから台所仕事を控える」という考え方があり、元旦に包丁を使うのは縁起が悪いとされていました。そのため保存のきくおせち料理を年末に作っておく文化が生まれました。現代では気にしない方がほとんどですが、三が日くらいはおせちを中心に過ごすのも風情があります。
A.
元旦〜松の内は「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします」が定番です。目上の方には「新年のお慶びを申し上げます」とより丁寧に伝えましょう。松の内を過ぎたら「おめでとうございます」は使わず、「今年もよろしくお願いします」のみにするのがマナーです。
A.
12月29日と12月31日は避けるのがマナーです。29日は「二重苦(にじゅうく)」に通じるため縁起が悪いとされ、31日は「一夜飾り」と呼ばれ、年神様に失礼にあたるとされています。12月28日は「八」が末広がりで縁起がよい日とされており、お正月飾りを出すのに最適です。遅くとも12月30日までに飾りつけを済ませましょう。
CHAPTER 07まとめ
お正月は、年神様から新しい一年の生命力を授かる、おめでたい日です。2027年の三が日は1月1日(金)〜3日(日)。正月飾りで年神様を迎え、初詣やおせち料理、お年玉、正月遊びを家族で楽しみましょう。子どもの年齢に合わせて楽しみ方を工夫すれば、小さな子どもがいる家庭でも、毎年のお正月が特別な思い出になります。






