端午の節句(たんごのせっく)は、毎年5月5日に子どもの健やかな成長を願って行われる日本の伝統行事です。端午の節句の食べ物といえば柏餅(かしわもち)やちまきが代表的ですが、それぞれにどのような意味や由来があるのでしょうか。この記事では、端午の節句の行事食の意味と歴史、柏餅の作り方、地域ごとのちまきの違い、小さな子どもと楽しむお祝い膳のポイントまで解説します。
CHAPTER 01端午の節句の行事食とは?代表的な食べ物一覧
端午の節句には、子どもの成長や家族の繁栄を願う食べ物が古くから受け継がれてきました。行事食とは、季節の節目や年中行事に合わせて食べる特別な料理のことです。5月5日に食べる行事食には、一つひとつに深い意味が込められています。

- 柏餅(かしわもち)
- 柏の葉で包んだあんこ入りのお餅。柏の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから「子孫繁栄」を象徴する
- ちまき
- もち米や餅を笹の葉などで包んで蒸した食べ物。古代中国の故事に由来し「厄除け・無病息災」の願いが込められている
- たけのこ料理
- まっすぐ伸びるたけのこは「すくすく育つ」子どもの成長に重ねられる縁起の良い食材
- 鯛・カツオ・ブリ
- 鯛は「めでたい」、カツオは「勝男」、ブリは成長とともに名前が変わる出世魚として、お祝い膳に添えられる
- 菖蒲酒(しょうぶざけ)
- 菖蒲の根を刻んで酒に浸したもの。邪気を払う大人の節句の飲み物として、宮中の時代から伝わる
これらの行事食には、子どもの健やかな成長と家族の幸せを願う先人の思いが込められています。端午の節句の基本的な意味や由来についてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。
端午の節句の食べ物の歴史
端午の節句の食べ物は、時代とともにその形を変えてきました。ちまきは中国から伝わった食べ物で、平安時代の辞書『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』にもその名が見えます。当時のちまきは甘いものではなく、米を茅(ちがや)の葉で包んで蒸した素朴な食べ物で、茅の力で邪気を祓うという意味合いが強いものでした。
平安時代になると、宮中では「五日の節会(せちえ)」として端午の節句が正式な行事となり、ちまきのほかに菖蒲酒や薬玉(くすだま)が用いられるようになりました。この時代の食べ物はまだ上流階級のものであり、庶民に広まるのはもう少し後の時代です。
平安時代の宮中で端午の節句に用いられた薬玉(くすだま)は、よもぎ・菖蒲・沈香(じんこう)などの薬草や香料を丸く束ね、五色の糸を長く垂らした装飾品です。邪気を払い長寿を祈る呪具として柱や御簾に掛けられ、宮中行事「五日の節会」では天皇が臣下に薬玉を下賜する慣わしがありました。この風習は『枕草子』や『源氏物語』にも描かれており、9月9日の重陽の節句まで掛け替えずに飾り続けることで半年間の無病息災を願ったとされています。現在でも端午の節句の飾りとして薬玉を再現する試みが各地で行われています。
江戸時代には、端午の節句は五節句のひとつとして幕府の式日に定められ、庶民の間にも広く浸透しました。
明治以降、暦が新暦に改められても5月5日の節句は受け継がれ、1948年に「こどもの日」として国民の祝日に制定されたことで、男の子だけでなくすべての子どもの成長を祝う日となりました。行事食も多様化し、こいのぼりのデコレーションを施したケーキなど、洋風のお祝いスイーツも登場しています。
CHAPTER 02柏餅の意味・由来と作り方のポイント

柏餅に込められた「子孫繁栄」の意味
端午の節句の食べ物のなかでも、柏餅は関東地方を中心に広く食べられている代表的な行事食です。柏餅がこの行事で食べられるようになったのは、江戸時代の中期ごろからとされています。
柏の木には、新しい芽が出るまで古い葉が枝から落ちないという独特の性質があります。この特徴が「子どもが生まれるまで親が死なない」、つまり「家系が途絶えない」「子孫繁栄」という縁起に結びつき、5月5日のお祝いにふさわしい食べ物として定着しました。
柏餅は江戸時代に江戸を中心に広まり、「柏の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちない」という特性が「家系が途切れない」子孫繁栄の縁起物として武家に好まれました。参勤交代を通じて各地に伝わったともいわれますが、柏の木が少ない西日本では、サルトリイバラ(山帰来)の葉で包んだ餅を「柏餅」と呼ぶ地域もあります。一方、ちまきの伝統が古くから根づいていた関西では、現在もちまきが主流で、これが「東の柏餅・西のちまき」といわれる違いにつながっています。
新米パパ / 2歳児のパパ
柏餅にそんな深い意味があったんですね。あんこの種類によって違いはあるんですか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
つぶあん・こしあんのほか、白みそを使ったみそあんもあり、甘じょっぱい味わいが特徴です。あんの種類によって柏の葉の表裏の向きを変え、見た目で区別できるようにしている和菓子店もありますよ。
柏餅の基本的な作り方とコツ
行事食を家庭で手作りしたいという方のために、柏餅の基本的な作り方のポイントをご紹介します。材料は上新粉・砂糖・あんこ・柏の葉があればシンプルに作ることができます。
- 01生地を作る上新粉に熱湯を少しずつ加えて混ぜ、耳たぶくらいのやわらかさになるまでこねます。砂糖を加えると甘みが出ます。
- 02蒸す(1回目)生地を適当な大きさにちぎって蒸し器に並べ、中火で約20分蒸します。蒸し上がったら取り出してしっかりこねます。
- 03あんこを包む生地を楕円形に伸ばし、中央にあんこを置いて半分に折りたたみます。端をしっかり閉じるのがポイントです。
- 04蒸す(2回目)もう一度蒸し器で5分ほど蒸し、表面にツヤを出します。蒸し上がったら冷水にさっとくぐらせると、もちもちした食感に仕上がります。
- 05柏の葉で包む冷めたお餅を柏の葉で包みます。柏の葉は事前に水洗いし、水気を拭き取っておきましょう。
TIP / 上手に作るコツ
柏餅の生地に白玉粉を1割ほど混ぜると、時間がたっても硬くなりにくく、もちもち感が長持ちします。あんこは市販のものを使えば手軽に作れます。柏の葉は4〜5月にスーパーや製菓材料店で販売されるほか、通販でも手に入ります。
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こしあん・上用粉・柏の葉がそろった手作りセット。材料を別々に探さなくても、届いたその日に親子で柏餅づくりを楽しめます。
CHAPTER 03ちまきの意味・由来と地域による違い
ちまきの由来 ― 屈原の故事と厄除けの願い
端午の節句の食べ物として、ちまきは柏餅と並ぶ代表的な存在です。ちまきの起源は、約2,300年前の古代中国にまでさかのぼります。

楚(そ)の国の詩人・政治家であった屈原(くつげん)は、国の将来を憂いて汨羅江(べきらこう)に身を投じました。人々は屈原の遺体が魚に食べられないよう、米を詰めた竹筒を川に投げ入れたのが、ちまきの始まりとされています。やがてこの風習が日本にも伝わり、端午の節句の行事食として厄除け・無病息災を願う食べ物になりました。
INFO / 「茅巻き」の名前の由来
「ちまき」の語源は「茅巻き(ちがやまき)」です。もともとは茅(ちがや)の葉で包んでいたことからこの名前がつきました。茅には邪気を払う力があるとされ、5月5日の行事食にふさわしい植物と考えられていました。現在では笹の葉や竹の皮で包むのが一般的です。
地域で異なるちまきと行事食
端午の節句のちまきは、地域によって材料や形が大きく異なります。京都など関西では、上新粉や葛(くず)で作った甘い餅を笹の葉で細長く包んだちまきが主流です。新潟や東北では、もち米を笹で三角に包んで煮た「三角ちまき」や「笹巻き」をきな粉で食べ、鹿児島など南九州では、もち米を灰汁(あく)で煮た「あくまき」が端午の節句の味です。

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越後 ちまき 5個入(きな粉付)(新しいタブで開きます)
新潟名物の笹で包んだちまき。端午の節句に、柏餅と並ぶ行事菓子として味わえます。
京都では、7月の祇園祭で授与される「粽(ちまき)」を玄関に飾る風習も知られています。こちらは食べるためのものではなく、一年間家を守る厄除けのお守りです。端午のちまきと同じく、ちまきに厄除けの力があると考えられてきたことがうかがえます。
端午の節句の食べ物は、地域によって大きな違いがあります。「柏餅文化圏」と「ちまき文化圏」という言い方をすることもあるほど、東日本と西日本では行事食の傾向が分かれます。以下の表で、地域ごとの食べ物の特徴を比較してみましょう。

| 地域 | 代表的な食べ物 | 特徴・食べ方 |
|---|---|---|
| 関東地方 | 柏餅 | つぶあん・こしあん・みそあんが定番。江戸時代に武家社会で広まった |
| 関西地方 | ちまき | 上新粉や葛の甘い餅を笹の葉で細長く包む |
| 西日本の一部 | サルトリイバラの柏餅 | 柏の木が少ない地域では、サルトリイバラ(山帰来)の葉で餅を包む |
| 新潟県 | 笹団子・三角ちまき | よもぎ入りの笹団子や、もち米を三角に包んだちまきをきな粉で食べる |
| 北海道・青森 | べこ餅 | 白と黒糖の2色の生地を木の葉型に整えた餅菓子 |
| 鹿児島県・宮崎県 | あくまき | もち米を灰汁(あく)に浸して竹の皮で包み長時間煮る。独特の風味 |
| 沖縄県 | あまがし(甘菓子) | 押し麦・緑豆・黒糖などを煮た甘いぜんざい風の一品。旧暦5月5日に食べる |
東日本
柏餅文化圏
西日本
ちまき文化圏
全国各地
独自の行事食
新潟県の「三角ちまき」は笹の葉でもち米を三角形に包んだ素朴な郷土食で、きな粉やあんこをつけて食べます。一方、鹿児島県では「あくまき」というこの地方独特の行事食があり、もち米を灰汁(あく)に漬けて竹の皮で包んで煮たもので、琥珀色のもっちりとした食感が特徴です。黒砂糖やきな粉をまぶして食べる鹿児島の端午の節句を代表する味です。
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おおすみファーム 鹿児島銘菓 あくまき 5本セット(新しいタブで開きます)
南九州の端午の節句に欠かせない郷土菓子あくまき。もち米を灰汁で炊いた独特のもっちり食感で、きな粉や黒砂糖をかけて家族で味わえます。
端午の節句の時期になると、各地の和菓子店に行事食にちなんだ名物が並びます。京都には、室町時代から御所に粽を納めてきたと伝わる老舗もあり、笹の葉で包んだ上品なちまきが5月の風物詩です。
長野県の木曽地方では、朴(ほお)の葉で米粉の団子を包んで蒸した「朴葉巻き(ほおばまき)」が、月遅れの端午の節句のころに親しまれています。近年は鹿児島のあくまきや新潟の笹団子・ちまきも通販で取り寄せられるので、各地の行事食を食べ比べて、お子さまに食文化の違いを話してみるのも楽しい食育になります。
CHAPTER 04お祝い膳と子どもと楽しむ行事食の工夫
柏餅やちまき以外にも、端午の節句にはさまざまな食べ物が行事食として親しまれています。いずれも子どもの成長や健康を願う縁起物として、古くからこの日の食卓に並んできました。
たけのこ料理
たけのこは端午の節句の食べ物として欠かせない旬の食材です。まっすぐに伸びるたけのこの姿は、子どもがすくすくと成長する様子に重ねられ、お祝い膳に好んで使われます。たけのこご飯、煮物、天ぷらなど、さまざまな調理法で食卓を彩ることができます。
ちょうど5月は新たけのこの旬にあたるため、行事食として季節感もぴったりです。たけのこは成長が非常に早く、1日に数十センチも伸びることから、「成長」の象徴としてこの節句にふさわしい食べ物とされています。
鯛(たい)・カツオ・ブリ
お祝い膳に並ぶ魚介類にも、それぞれ縁起の良い意味が込められています。鯛は「めでたい」にかけたお祝いの定番食材です。カツオは「勝男」の語呂合わせから、男の子の成長を祝う端午の節句にぴったりの食べ物として重宝されています。
ブリは成長に伴って名前が変わる出世魚で、「将来出世してほしい」という願いが込められています。同じく出世魚であるスズキもこの日の行事食として選ばれることがあります。初節句のお祝い方法を詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
赤飯・べこ餅
このほかにも、赤飯はお祝いの席の定番です。邪気を払うとされる小豆の赤い色と華やかな見た目が、端午の節句のお祝い膳にぴったりです。
北海道や青森では、この時期の行事菓子としてべこ餅が食べられています。白と黒(黒糖)の2色の生地を木の葉の形に仕上げた餅菓子で、名前の由来は牛(べこ)の模様に似ているからとも、米の粉を使うからともいわれます。
新米パパ / 2歳児のパパ
柏餅とちまき以外にもこんなにたくさんあるんですね。全部に縁起の良い意味があるのが面白いです。
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
そうなんです。この日の行事食には、子どもの成長を願う親の気持ちが詰まっています。全部を揃える必要はありませんので、ご家庭で取り入れやすいものから一品ずつ食卓に並べてみてくださいね。
お祝い膳の整え方と盛り付け
端午の節句のお祝い膳を整える際には、食べ物の意味を意識した盛り付けがお祝いの場を華やかに演出します。基本的なお祝い膳の構成は、柏餅またはちまきに、赤飯、お吸い物(鯛の潮汁など)、たけのこの煮物、焼き魚(鯛やカツオ)を組み合わせます。
盛り付けのポイントとして、こいのぼりモチーフを取り入れると子どもも喜びます。春巻きの皮で鯉(こい)の形を作ったり、ちらし寿司をこいのぼり型に整えたりするアイデアが人気です。かまぼこや人参を星型に抜いて散らせば、テーブル全体が華やかになります。
NOTE / テーブルコーディネートのヒント
テーブルクロスやランチョンマットは青や緑など爽やかな色がこの季節にぴったりです。菖蒲の花を一輪テーブルに添えたり、五月人形のミニチュアを飾ったりすると、食卓が端午の節句らしい特別な雰囲気に。100円ショップでもこいのぼりのピックや紙ナプキンが手に入るので、手軽に準備できます。
写真映えを意識するなら、高さのある盛り付けを心がけましょう。重箱やお膳に行事食を盛り合わせ、柏餅やちまきは葉つきのまま皿に並べると見栄えがします。たけのこの煮物は穂先を上にして立てるように盛ると、「まっすぐに育ってほしい」という願いを視覚的にも表現できます。
小さな子どもと行事食を楽しむ
端午の節句の食べ物は、家族で手作りすることで食育の機会にもなります。お子さまと一緒に行事食を作れば、日本の伝統文化に触れながら親子の思い出づくりもできます。以下に、子どもと一緒に楽しめる食べ物のアイデアをご紹介します。
- 柏餅:生地を丸める、あんこを乗せる、柏の葉で包む作業はお子さまでも楽しめます
- たけのこご飯:お米を研ぐ、たけのこを型抜きする(やわらかい部分)など簡単なお手伝いから
- こいのぼり型の飾り巻き寿司:のりや薄焼き卵でこいのぼりの形に仕上げる工程は子どもに大人気
- 行事クッキー:兜やこいのぼりの型でクッキーを抜く作業なら小さな子でも参加できます
CAUTION / 小さなお子さまへの注意点
柏餅やちまきなどの餅類はのどに詰まりやすい食べ物です。3歳未満のお子さまには小さく切って与え、必ず大人が見守りながら食べさせてください。行事食を安全に楽しむためにも、お子さまの年齢に合わせた食べ方を心がけましょう。
また、食べ物の意味をお子さまに説明しながら食べるのもおすすめです。「柏の葉は、赤ちゃんが生まれるまでお父さんとお母さんを守ってくれるんだよ」「たけのこみたいにまっすぐ大きくなってね」など、食べ物に込められた願いを伝えることで、端午の節句の行事食が単なる食事ではなく、家族の絆を深める大切な時間になります。
新米パパ / 2歳児のパパ
うちの子はまだ2歳なので、お餅は食べさせられないかもしれません。何か代わりになる食べ物はありますか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
小さいお子さまには、やわらかく煮たたけのこの穂先や、カツオの角煮・そぼろ、こいのぼり型に飾り付けたおにぎりなどがおすすめですよ。生魚のたたきは食中毒やアレルギーの心配があるので、小さいうちは加熱したものにしましょう。柏の葉でおにぎりを包めば、柏餅の代わりとして雰囲気も楽しめます。
新米パパ / 2歳児のパパ
子どもがまだ小さくて柏餅が食べられないのですが、何か代わりになるものはありますか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
離乳食期のお子さまには、かぼちゃやさつまいものペーストを丸めて柏の葉の上に盛り付けた「柏餅風プレート」がおすすめです(葉は食べないよう注意してください)。お餅や団子はのどに詰まりやすいので、小さいうちは雰囲気を楽しむことを大切にしましょう。
食後は菖蒲湯で無病息災を願う
端午の節句には食べ物とともに菖蒲湯(しょうぶゆ)に入る風習があります。菖蒲は古来より邪気を祓う薬草とされ、菖蒲の葉を湯船に浮かべて入浴することで無病息災を願いました。「菖蒲」が「勝負」「尚武(武道を尊ぶ)」に通じることから、武家社会では特に重んじられた風習です。
菖蒲湯に使うのは、花菖蒲(アヤメ科)ではなくショウブ(ショウブ科、旧分類ではサトイモ科)の葉です。花菖蒲は観賞用の別の植物なので注意しましょう。スーパーや花屋で「菖蒲湯用」として販売されているものを選べば間違いありません。菖蒲湯の入り方は「端午の節句の過ごし方」で紹介しています。
CHAPTER 05端午の節句の食べ物についてよくある質問
A.
どちらが正しいということはありません。一般的に関東では柏餅、関西ではちまきが主流ですが、両方を用意するご家庭もあります。お住まいの地域や家庭の慣習に合わせてお選びください。
A.
5月5日の端午の節句当日に食べるのが一般的ですが、前日や数日前から楽しんでも構いません。特に柏餅やちまきは和菓子店で予約が必要な場合もあるため、早めに手配しておくと安心です。
A.
厳格に決められたメニューはありません。柏餅やちまき、たけのこ料理、カツオなどの縁起物を取り入れつつ、ご家庭で食べやすいものを自由に組み合わせるのがおすすめです。お赤飯や鯛の尾頭付きを加えると、よりお祝いらしい食卓になります。
A.
初節句のお祝い膳には、柏餅またはちまきに加えて、赤飯、たけのこの煮物、鯛やカツオなどの縁起物の魚を用意するのが一般的です。仕出し料理やケータリングを利用するご家庭も増えています。赤ちゃんはまだ食べられない食べ物が多いので、離乳食の段階に合わせた別メニューも準備しましょう。
A.
柏餅は当日中に食べるのがもっとも美味しいですが、翌日まで保存する場合は常温で保管し、乾燥しないようラップで包んでください。冷蔵庫に入れるとお餅が硬くなるため避けましょう。ちまきは笹の葉に包んだまま冷凍保存が可能で、食べるときは蒸し直すとやわらかく仕上がります。
A.
はい、工夫次第で対応できます。柏餅やちまきの代わりに、米粉を使ったアレルギー対応のお菓子を用意したり、たけのこの煮物や季節の野菜料理をメインにしたりする方法があります。小麦・卵・乳を使わないこいのぼりケーキを手作りするご家庭も増えています。
A.
離乳食初期(5〜6か月)はおかゆに人参やほうれん草のペーストを添えて彩りをつける程度で十分です。中期以降は白身魚や豆腐、柔らかく煮た野菜を使って、こいのぼり型に盛り付けると特別感が出ます。お餅や団子はのどに詰まりやすいため、離乳食期には与えず、幼児期も小さく切って大人が見守りながら食べさせましょう。
CHAPTER 06まとめ
端午の節句の食べ物には、子どもの健やかな成長と家族の幸せを願う意味が込められています。柏餅には「子孫繁栄」、ちまきには「厄除け・無病息災」、たけのこには「すくすく成長」、カツオには「勝男」の願いが重ねられ、関東の柏餅、関西のちまき、南九州のあくまき、北海道のべこ餅など、地域ごとの味も受け継がれています。小さな子どもにはお餅を小さくして見守りながら、家族で行事食を囲んでお祝いしてください。






