香典の金額は、故人との関係と自分の年代でおおよそ決まります。目安は親なら5万〜10万円、兄弟姉妹は5万円、祖父母やおじ・おばは1万円前後、友人や職場の人は5,000円です。この記事では、年代別の早見表と、中袋に書く金額の書き方をまとめました。

CHAPTER 01
【早見表】関係・年代別の香典の相場

下の表は、故人との関係と自分の年代ごとの香典の目安です。年代の区切りと「最も多い金額」は、全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)の「第6回 香典に関するアンケート調査」(令和3年度・有効回答5,177件)を参考にしました。地域や家のしきたりで変わることもあるので、迷ったら同じ立場の親戚や同僚に確かめるのが確実です。
◆香典の金額と書き方を調べる
あなたの年代
5,000円
友人・その家族
5,000円
職場関係
10,000円
おじ・おば

親族の場合

親族の香典の目安(自分の年代別)
故人との関係20代30代40代50代60代以上
親(実の親・義理の親)30,000〜100,000円50,000〜100,000円50,000〜100,000円50,000〜100,000円100,000円
祖父母5,000〜10,000円10,000円10,000〜30,000円10,000〜30,000円10,000〜30,000円
兄弟姉妹(義理を含む)30,000〜50,000円50,000円50,000円50,000円50,000円
おじ・おば10,000円10,000円10,000〜30,000円10,000〜30,000円10,000〜30,000円
甥・姪10,000円10,000〜30,000円10,000〜30,000円10,000〜30,000円10,000〜30,000円
いとこ・そのほかの親戚3,000〜10,000円10,000円10,000円10,000〜30,000円10,000〜30,000円
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INFO / 包まなくてよい場合もあります
自分が喪主や遺族側になる親・配偶者の葬儀では、香典は包みません。また、親と同居している人や学生は、親の香典にまとめて別に包まないことも多くあります。全互協の調査で祖父母への香典が「5,000円」が最多になっているのは、こうした事情もあると考えられます。

親族以外の場合

親族以外の香典の目安(自分の年代別)
故人との関係20代30代40代50代60代以上
友人・知人5,000円5,000〜10,000円5,000〜10,000円5,000〜10,000円5,000〜10,000円
友人の親・家族3,000〜5,000円3,000〜5,000円5,000円5,000〜10,000円5,000〜10,000円
職場の人(上司・同僚・部下)5,000円5,000円5,000〜10,000円5,000〜10,000円5,000〜10,000円
職場の人の家族3,000〜5,000円5,000円5,000円5,000円5,000円
取引先5,000円5,000〜10,000円5,000〜10,000円5,000〜10,000円5,000〜10,000円
近所の方3,000〜5,000円3,000〜5,000円3,000〜5,000円5,000円5,000円
恩師3,000〜5,000円5,000〜10,000円5,000〜10,000円5,000〜10,000円5,000〜10,000円
職場関係は、全互協の調査ではどの年代も5,000円が最も多い金額でした。会社に慶弔規定があれば会社名義で香典が出ることもあるので、個人で包む前に上司や総務に確認しましょう。
新米パパ
新米パパ / 2歳児のパパ
会社の同僚のお父さんが亡くなりました。香典はいくら包めばいいですか?
カゾイロ博士
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
同僚のご家族なら、20代は3,000〜5,000円、30代以上は5,000円が目安です。部署でまとめて出す場合は、1人1,000〜3,000円を集めて連名にする方法もありますよ。会社の慶弔規定がある場合は、そちらに合わせましょう。
香典袋と数珠
金額に迷ったときは、地域や家族の慣習も確認しましょう

香典の金額を決める3つの基準

故人との関係性
血縁が近いほど、またお世話になった度合いが大きいほど金額は高くなります。親は最も高く、友人・知人は比較的低め。
自分の年齢(立場)
20代より30代、30代より40代以上の方が高くなるのが一般的。社会的な立場や経済力が考慮されます。
地域の慣習
関東と関西、都市部と地方で相場が異なることもあります。迷ったら同じ立場の人(同僚・親戚)に相談するのが確実です。
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CAUTION
「4」(死)と「9」(苦)を連想させる金額は避けます。また、偶数は「割り切れる=縁が切れる」として避けるのが基本です。そのため、3,000円・5,000円・1万円・3万円・5万円・10万円がよく使われます。ただ、2万円は夫婦で包むときや法要の会食分を足したときに使われることも多く、気にしない人も増えています。

CHAPTER 02
香典の金額の書き方|中袋に書く漢数字の早見表

中袋(内袋)の表には金額、裏には住所と氏名を書きます。金額は、「壱」「萬」「圓」などの旧字体(大字)で縦に書くのが正式です。あとから書き換えられないようにするためで、ふつうの漢数字で書いても失礼にはなりません。
香典の金額の書き方と、合わせる香典袋
包む金額縦書き(旧字体)縦書き(ふつうの漢数字)横書きの中袋合わせる香典袋
3,000円金参阡圓金三千円3,000円水引が印刷された袋(黒白・双銀の結び切り)
5,000円金伍阡圓金五千円5,000円水引が印刷された袋(黒白・双銀の結び切り)
10,000円金壱萬圓金一万円10,000円水引が実物の袋(黒白・双銀の結び切り、中袋つき)
30,000円金参萬圓金三万円30,000円水引が実物の袋(黒白・双銀の結び切り、中袋つき)
50,000円金伍萬圓金五万円50,000円双銀の水引の大きめの袋
100,000円金壱拾萬圓金十万円100,000円高級和紙・双銀の水引の大判の袋
  • 「也(なり)」は付けても付けなくてもよい:「金壱萬圓也」と書くこともありますが、なくても失礼にはなりません
  • 「円」と「圓」はどちらでもよい:旧字体でそろえるなら「圓」、ふつうの漢数字なら「円」です
  • 中袋がない香典袋:外袋の裏側の左下に、金額・住所・氏名を縦書きで書きます
  • 横書きの欄がある中袋:印刷された欄に合わせて「10,000円」のように算用数字で書きます
  • 薄墨で書くのは表書き:「悲しみの涙で墨が薄まった」という意味があります。中袋は、遺族が読みやすいよう黒のペンで書いてもよいとされています
香典と袱紗
表書き(御霊前・御仏前など)の選び方、お札の向き、ふくさの包み方、受付での渡し方は、香典の書き方・渡し方の記事でくわしく解説しています。
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TIP
新札は「前もって用意していた」と受け取られることがあるので避けます。手元に新札しかない場合は、一度折り目をつけてから包みましょう。

CHAPTER 03
金額に迷いやすいケース|夫婦・連名・子ども連れ

夫婦で参列する場合

夫婦で参列するときは、1人分の1.5〜2倍が目安です。1人なら1万円の関係なら、夫婦で2万〜3万円ほどにします。2万円は偶数ですが、夫婦の場合は「ペア」として使われることも多い金額です。気になる場合は3万円にします。香典袋の名前は夫のフルネームを中央に書き、妻も故人と親しかった場合は、左に妻の名前だけを添えます。

連名で出す場合

職場や友人のグループで出す場合は、1人あたり1,000〜5,000円を集めます。合計が「4」「9」のつく金額にならないよう調整しましょう。3名までは全員の名前を書き、4名以上なら代表者名に「外一同」と添え、全員の名前と住所を書いた紙を中袋に入れます。

以前いただいた香典と同じ額にするべき?

自分の身内の葬儀で相手から香典をいただいていたら、同じくらいの金額を包むのが基本です。年齢や立場が変わっていれば、今の相場に合わせて調整してかまいません。

子ども連れで参列する・子どもが香典を出す場合

子どもを連れて参列しても、子どもの分の香典は別に包みません。親の香典に含めて考えるのが一般的です。四十九日や一周忌など、会食で子どもの料理も用意してもらう法要では、会食分として少し上乗せするか、お供え物を添えると丁寧です。
高校生までの子どもは、自分で香典を包まず親の香典にまとめるのが一般的です。祖父母の葬儀などで子どもが「何か渡したい」と言ったら、お金ではなく手紙や折り紙を棺に入れてもらう形でも、気持ちは十分に伝わります。
新米パパ
新米パパ / 2歳児のパパ
香典の金額を間違えたかもしれません。少なすぎた場合はどうすればいいですか?
カゾイロ博士
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
少なかったと気づいたら、後日お供え物や供花を贈れば補えます。「お花をお供えさせてください」と伝えれば自然ですよ。多すぎた場合はそのままで大丈夫です。遺族が恐縮されたら、「故人にはお世話になりましたので」と一言添えましょう。

CHAPTER 04
法要(四十九日・一周忌・三回忌)の香典の金額

葬儀のあとに行われる法要でも、参列者は香典(御仏前)を包みます。法要の香典は葬儀時よりやや少なめが一般的ですが、会食がある場合はその分を上乗せします。
法要の香典の相場
法要親族友人・知人備考
四十九日10,000〜30,000円5,000〜10,000円会食あり+5,000〜10,000円
一周忌10,000〜30,000円5,000〜10,000円会食あり+5,000〜10,000円
三回忌10,000〜30,000円5,000〜10,000円三回忌以降は金額がやや下がる傾向
七回忌以降5,000〜10,000円3,000〜5,000円家族のみで行うことが増える
法要の香典袋の表書きは「御仏前」が一般的です(四十九日以降は「御霊前」ではなく「御仏前」を使います)。なお、浄土真宗の場合は葬儀の段階から「御仏前」を使います。
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NOTE
法要のあとに会食(お斎)がある場合は、香典に1人5,000〜1万円ほどを上乗せするのが一般的です。たとえば親族として三回忌に1人で参列し、会食もあるなら、香典1万円に会食分を足して2万円ほどを包みます。会食分を足さずに香典は1万円にして、別にお供え物を持っていく方法もあります。

CHAPTER 05
香典の金額に関するよくある質問

A.
友人や職場の人、近所の方なら5,000円は一般的な金額で、少なくはありません。全互協の調査でも、友人・職場関係はどの年代も5,000円が最も多い金額でした。ただし、おじ・おばなど親族の場合は1万円以上が目安です。
A.
兄弟姉妹の香典は、60代以上でも5万円が目安です。全互協の調査でも、60代以上で兄弟姉妹に包む金額は5万円が最も多くなっています。年金暮らしなどで負担が大きい場合は、3万円にしたり、兄弟でそろえる金額を事前に話し合ったりしてもかまいません。
A.
縦書きなら「金壱萬圓」と旧字体で書くのが正式です。「金一万円」でも失礼にはなりません。横書きの欄がある中袋なら「10,000円」と書きます。5,000円なら「金伍阡圓」、3万円なら「金参萬圓」です。
A.
金額は参列する場合と同じで構いません。郵送する場合は現金書留封筒に香典袋を入れ、お悔やみの手紙を同封します。訃報を知ったら、葬儀後1〜2週間以内を目安にできるだけ早く届くよう手配しましょう。「参列できず申し訳ございません」と一言添えると丁寧です。
A.
会社として出す香典は、従業員やその家族に対するものなら福利厚生費、取引先に対するものなら交際費として経費になります。個人として出す場合は経費にはなりません。会社に慶弔規定がある場合は、その範囲内で会社名義の香典が出るため、個人では別途包む必要がないこともあります。上司や総務に確認しましょう。
A.
香典返しへのお礼は基本的に不要です。「不幸を繰り返す」という意味合いになるため、お返しのお返しはしないのがマナー。届いたことを確認したい場合は「お心遣いありがとうございます。お品が届きました」と一言連絡する程度でOKです。
A.
高校生以下であれば、親の名前で一緒に包むのが一般的です。大学生・社会人であれば個人で包む場合もありますが、金額は3,000〜5,000円で十分。経済的に厳しい場合は、友人と連名で出す方法もあります。無理のない範囲で弔意を示しましょう。
A.
子どもの分を別に包む必要はありません。親の香典に含まれると考えるのが一般的です。ただし、四十九日や一周忌などの法要で子どもの分の料理も用意していただく場合は、会食分として少し上乗せするか、お供え物を添えると丁寧です。

CHAPTER 06
まとめ

香典の金額は故人との関係と自分の年代で決まります。親は5万〜10万円、兄弟姉妹は5万円、祖父母やおじ・おばは1万円前後、友人や職場の人は5,000円が目安です。中袋には「金壱萬圓」のように金額を書き、迷ったときは同じ立場の親戚や同僚に確かめるのがいちばん確実です。
表書きの選び方や渡し方は香典の書き方・渡し方の記事、水引の種類は祝儀袋・不祝儀袋の記事もあわせてご覧ください。