大雪(たいせつ)は、二十四節気の第21番目にあたる冬の節気で、2026年は12月7日(月)に訪れます(2027年も12月7日ごろ)。「雪がいよいよ激しく降り始める頃」という意味があり、山岳部だけでなく平野部でも雪が積もり始める地域が出てくる時期です。この記事では、大雪の意味と七十二候、旬の食べ物、正月事始めやお歳暮など年末の行事、冬将軍の由来、時候の挨拶と冬の暮らしの知恵まで解説します。

CHAPTER 01大雪とは?意味と読み方
大雪は「たいせつ」と読みます。「大きな雪」の字のとおり、前の節気「小雪(しょうせつ)」ではちらつく程度だった雪が本格化し、積もり始める時期を指しています。太陽の黄経が255度に達する日が大雪にあたり、ここから次の節気「冬至」までの約15日間を「大雪」の期間として暦に記しています。
12月7日頃
2026年の大雪
第21番目
二十四節気の順番
黄経255°
太陽の位置
大雪の日付(自動計算)
| 2026年 | 12月7日(月) |
|---|---|
| 2027年 | 12月7日(火) |
| 2028年 | 12月6日(水) |
二十四節気は太陽の位置、旧暦の行事は新月の日、干支の日は暦の巡りから計算しています。 正式な日付は、国立天文台が毎年2月に翌年分を発表する暦要項で確定します。「頃」は時刻が日付の変わり目に近く、前後する可能性がある日です。
INFO / 大雪と小雪の違い
小雪(11月22日頃)は「わずかに雪が降り始める頃」、大雪(12月7日頃)は「本格的に雪が降り積もる頃」。名前の通り、雪の量と寒さの段階が異なります。
七十二候で読み解く大雪の季節
二十四節気をさらに三等分した七十二候では、大雪の約15日間を次の三候に分けて季節の移ろいを表現しています。
- 初候:閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)
- 12月7日〜11日頃。天地の気が塞がり、重く曇った空が広がる。いよいよ本格的な冬の到来
- 次候:熊蟄穴(くまあなにこもる)
- 12月12日〜16日頃。熊が冬眠のために洞穴にこもる時期。山の動物たちが静かに春を待つ
- 末候:鱖魚群(さけのうおむらがる)
- 12月17日〜21日頃。鮭が群れをなして川を遡上する。産卵のために生まれた川へ戻る壮大な営み
新米パパ / 2歳児のパパ
熊が冬眠に入って、鮭が川を遡る……自然界はこの時期に大きく動くんですね。
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
そうなんです。人間が年末準備で慌ただしくなる一方で、動物たちは冬を越す準備を着々と進めています。七十二候はそうした自然の営みを暦に刻んだものなんですよ。
冬将軍とは?
大雪の頃になると天気予報で「冬将軍が到来」というフレーズをよく耳にします。冬将軍とはシベリアからの寒気団(シベリア高気圧)のことで、日本海側に大雪をもたらす原因です。
この呼び名の由来は、1812年のナポレオンのロシア遠征にあります。60万の大軍を率いてロシアに侵攻したナポレオンは、ロシアの厳冬によって壊滅的な敗北を喫しました。この出来事から「General Frost(霜将軍)」という表現が生まれ、日本では「冬将軍」と訳されてシベリア寒気の代名詞になりました。
雪を表す日本語
日本語には雪の降り方や状態を表す言葉が数多くあります。それぞれに情景が浮かぶ美しい表現です。
- 粉雪(こなゆき)
- 粉のようにさらさらした軽い雪。気温が低いときに降りやすい
- 牡丹雪(ぼたんゆき)
- 牡丹の花のように大きなかたまりで降る雪。気温がやや高いときに見られる
- 小米雪(こごめゆき)
- 米を砕いたように細かい粒の雪。粉雪よりやや粘りがある
- 灰雪(はいゆき)
- 灰のようにふわふわと舞いながら降る雪
- 淡雪(あわゆき)
- うっすらと積もってすぐに消えてしまう儚い雪
- べた雪
- 水分を多く含んだ重い雪。雪だるまや雪合戦に向いている
- どか雪
- 短時間で大量に降り積もる雪。交通障害の原因になることも
新米パパ / 2歳児のパパ
雪の種類ってこんなにあるんですね。子どもに教えたくなります。
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
雪国では生活に密着した言葉なんですよ。雪の状態によって対策が変わりますからね。こうした言葉を知ると、冬の景色の見え方が変わります。
二十四節気一覧
大雪は二十四節気の第21番目にあたります。一年を通した季節の流れを一覧で確認しましょう。
| 季節 | 節気 | 読み | 時期 |
|---|---|---|---|
| 春 | 立春 | りっしゅん | 2月4日頃 |
| 春 | 雨水 | うすい | 2月19日頃 |
| 春 | 啓蟄 | けいちつ | 3月5日頃 |
| 春 | 春分 | しゅんぶん | 3月20日頃 |
| 春 | 清明 | せいめい | 4月4日頃 |
| 春 | 穀雨 | こくう | 4月20日頃 |
| 夏 | 立夏 | りっか | 5月5日頃 |
| 夏 | 小満 | しょうまん | 5月21日頃 |
| 夏 | 芒種 | ぼうしゅ | 6月5日頃 |
| 夏 | 夏至 | げし | 6月21日頃 |
| 夏 | 小暑 | しょうしょ | 7月7日頃 |
| 夏 | 大暑 | たいしょ | 7月22日頃 |
| 秋 | 立秋 | りっしゅう | 8月7日頃 |
| 秋 | 処暑 | しょしょ | 8月23日頃 |
| 秋 | 白露 | はくろ | 9月7日頃 |
| 秋 | 秋分 | しゅうぶん | 9月22日頃 |
| 秋 | 寒露 | かんろ | 10月8日頃 |
| 秋 | 霜降 | そうこう | 10月23日頃 |
| 冬 | 立冬 | りっとう | 11月7日頃 |
| 冬 | 小雪 | しょうせつ | 11月22日頃 |
| 冬 | 大雪 | たいせつ | 12月7日頃 |
| 冬 | 冬至 | とうじ | 12月21日頃 |
| 冬 | 小寒 | しょうかん | 1月5日頃 |
| 冬 | 大寒 | だいかん | 1月20日頃 |
CHAPTER 02大雪の旬の食べ物
大雪の頃は、寒さで甘みが増した冬野菜や脂がのった魚介が出揃い、鍋料理が最もおいしい季節です。
| 食材 | 特徴 | おすすめの食べ方 |
|---|---|---|
| 鰤(ブリ) | 「寒ブリ」は脂がのって最も美味しい時期 | ぶり大根、ブリしゃぶ、照り焼き |
| 鱈(タラ) | 冬の鍋の代表格。淡白で旨みが強い | 鱈ちり鍋、ホイル焼き |
| 鮭(サケ) | 川を遡上する時期。年取り魚として東日本で重宝 | 石狩鍋、ちゃんちゃん焼き |
| 蟹(カニ) | ズワイガニ・越前ガニの漁期真っ盛り | カニ鍋、焼きガニ |
| 白菜 | 霜に当たると甘みが増す冬の王道野菜 | 鍋物、漬物、クリーム煮 |
| 大根 | おでんや煮物にぴったりの冬大根が旬 | おでん、ふろふき大根、みぞれ鍋 |
| 春菊 | 独特の香りが食欲をそそる鍋の名脇役 | 鍋物、ごま和え、天ぷら |
| みかん | こたつにみかんは冬の定番。ビタミンCで風邪予防 | そのまま、ジュース |
TIP / 鍋料理で体を温めよう
大雪の頃は寒ブリ・鱈・蟹・白菜・大根と、鍋の食材がすべて旬を迎えます。家族で鍋を囲んで、旬の味覚と冬の団らんを楽しみましょう。
CHAPTER 03大雪の風習と年末の行事
大雪の頃から、年末に向けた行事が本格的に動き始めます。
正月事始め(12月13日)
12月13日は「正月事始め」と呼ばれ、煤払い(すすはらい)や松迎えなど正月の準備を始める日です。江戸時代にはこの日に大掃除を行うのが一般的でした。現代でも神社仏閣では12月13日前後に煤払いの神事が行われ、ニュースの風物詩になっています。
お歳暮
お歳暮は12月上旬〜20日頃に届けるのが一般的です。もともとは年の暮れに先祖の霊を祀るためのお供え物を親元に届ける風習でしたが、現在ではお世話になった方への感謝を伝える贈答文化として定着しています。
冬囲い・雪吊り
金沢の兼六園に代表される雪吊りは、雪の重みから木々を守る北陸地方の冬の風物詩です。11月から12月上旬にかけて作業が行われ、大雪の頃には美しい円錐形のシルエットが完成します。雪国では家屋の雪囲いや雪下ろしの準備もこの時期に済ませます。

CHAPTER 04時候の挨拶と冬の暮らしの知恵
大雪の頃(12月7日〜21日頃)に使える時候の挨拶をまとめました。手紙やビジネスメールの書き出しにご活用ください。
| 場面 | 書き出し例 |
|---|---|
| ビジネス(書き出し) | 大雪の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます |
| ビジネス(書き出し) | 師走の候、平素は格別のご厚情を賜り厚く御礼申し上げます |
| カジュアル(書き出し) | 本格的な冬の寒さが身にしみる頃となりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか |
| 結び | 寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛くださいませ |
| 結び | 年末ご多忙のことと存じますが、お体にお気をつけてお過ごしください |
大雪の頃に備えたいこと
大雪の頃に備えておきたい冬の暮らしのポイントをまとめました。
- 01水道管の凍結防止保温テープを巻く、夜間に水を少量流しておくなどの対策を。特に外壁沿いの配管は注意
- 02冬タイヤ・チェーンの確認雪が降ってからでは遅い。12月上旬までにスタッドレスタイヤへの交換を
- 03乾燥対策加湿器の活用と、こまめな水分補給で喉と肌の乾燥を防ぐ。風邪やインフルエンザの予防にも
- 04ヒートショック対策脱衣所と浴室の温度差に注意。入浴前に脱衣所を暖めておくと安心
- 05子どもの雪遊びと落雪に注意雪遊びは手袋や防水の靴で体を冷やさないようにし、屋根の下や軒先には近づかないよう声をかけましょう。晴れて気温が上がった日は、屋根から雪が一気に落ちてくることがあります。
CHAPTER 05大雪に関するよくある質問
A.
二十四節気としては「たいせつ」と読みます。「おおゆき」は、交通障害などの災害が起こるほどの多量の雪を指す言葉で、気象台が発表する大雪注意報・警報の基準は地域によって異なります。
A.
2026年の大雪は12月7日(月)から12月21日(月)頃までの約15日間です。次の節気「冬至」の前日までが大雪の期間にあたります。
A.
寒ブリ、鱈、蟹、白菜、大根、春菊など鍋の食材がすべて旬を迎えます。家族で鍋を囲むのがこの時期ならではの楽しみです。
A.
小雪(11月22日頃)は「わずかに雪が降り始める頃」、大雪(12月7日頃)は「本格的に雪が降り積もる頃」。小雪→大雪と段階的に冬が深まることを表しています。
A.
大雪の期間である12月7日頃〜12月21日頃まで使えます。冬至を過ぎたら「冬至の候」や「歳末の候」に切り替えましょう。
CHAPTER 06まとめ
大雪(たいせつ)は、本格的な冬の到来を告げる二十四節気で、2026年は12月7日(月)です。七十二候が描く熊の冬眠や鮭の遡上は厳冬の入口を象徴し、正月事始め・お歳暮・雪吊りといった年末の風習もこの時期から動き出します。寒ブリや鱈、白菜など旬の食材で鍋を囲みながら、水道管の凍結や乾燥、ヒートショックへの備えを整え、子どもの雪遊びは落雪に気をつけて楽しみましょう。






