小雪(しょうせつ)は、二十四節気(にじゅうしせっき)の第20番目にあたる冬の節気で、2026年は11月22日頃に訪れます。「わずかに雪が降り始める頃」という意味を持ち、北国や山間部では初雪の便りが届き始める時期です。紅葉の見頃が過ぎ、冬支度が本格化するこの節気は、年末に向けた暮らしのリズムを整える大切な節目といえます。

CHAPTER 01意味と二十四節気の位置づけ
二十四節気は太陽の黄経をもとに一年を24等分した暦で、この節気は黄経240度の地点にあたります。立冬(りっとう)の次、大雪の前に位置し、暦の上ではすでに冬ですが、平地ではまだ雪が積もるほどの寒さには至りません。「小」の字が示すとおり、ちらちらと舞い落ちる程度の雪を意味しています。
七十二候では「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」「橘始黄(たちばなはじめてきばむ)」の三候に分かれ、虹が見えにくくなり、木枯らしが葉を散らし、柑橘類が色づく晩秋から初冬の情景を映し出しています。
11月22日頃
小雪の時期
第20番目
二十四節気の順番
初雪の便り
この時期の風物詩
CHAPTER 02旬の食べ物と食文化
この時期は冬の味覚が出揃い始める季節です。
TIP / 小雪の旬の味覚
みかん、りんご、大根、白菜、牡蠣などが旬を迎えます。「小雪の頃のみかんは甘い」と言われるように、霜に当たって甘みが増す時期です。鍋料理が恋しくなる季節でもあります。
- みかん:温州みかんの最盛期。ビタミンCが豊富でこたつの定番
- 大根:霜に当たると甘みが増し、おでんやふろふき大根が美味しい
- 白菜:鍋料理に欠かせない冬野菜の代表格
- 鰤(ぶり):脂がのった「寒ぶり」が旬を迎え、富山の氷見ぶりは特に有名
農村部ではこの時期から漬物の仕込みが始まります。白菜の塩漬けや沢庵用の大根干しは、冬の保存食づくりの代表的な風景です。干し柿の仕込みもこの頃が適期で、軒先に吊るされた柿のれんは晩秋の風物詩として親しまれています。小雪の頃は新酒の仕込みが始まる時期でもあり、酒蔵では杉玉(酒林)を新しく掛け替えて新酒の到来を知らせます。日本酒好きの方にとっては心躍る季節の到来です。
CHAPTER 03この時期の風習と行事
年末に向けた準備が動き出すのもこの節気の特徴です。

パ
新米パパ / 2歳児のパパ
小雪って聞き慣れないんですが、何か特別な行事はありますか?
博
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
小雪はお歳暮の準備を始める時期の目安とされています。また、この頃から年賀状の準備や大掃除の計画を立て始める方が多いですね。お正月に向けた漬物を仕込むのもこの時期です。
- お歳暮の手配:12月上旬の到着を目安に、この時期から品選びや発送を始める
- 新嘗祭:11月23日(勤労感謝の日)は宮中で新嘗祭が行われ、その年の収穫に感謝する
- 冬支度:暖房器具の点検、庭木の冬囲い、冬タイヤへの交換など
七五三のお参りが11月15日前後に集中するため、この節気の頃には晴れ着姿の子どもたちを神社で見かけることも多いでしょう。
CHAPTER 04ボジョレー・ヌーボー解禁
小雪の頃の話題として欠かせないのが、毎年11月の第3木曜日に解禁されるボジョレー・ヌーボーです。フランス・ブルゴーニュ地方のボジョレー地区で、その年に収穫されたガメイ種のぶどうから造られる新酒で、フレッシュで軽やかな飲み口が特徴です。
日本では時差の関係で世界で最も早く解禁日を迎えることから、1980年代後半にはバブル景気とも重なって一大イベントとなりました。現在も解禁日にはワインショップやレストランでカウントダウンイベントが開かれ、初冬の風物詩として定着しています。「その年のぶどうの出来を味わう」という趣旨は、旬の食材を楽しむ日本の食文化とも相性が良く、小雪の頃の楽しみのひとつとなっています。
TIP / ボジョレー・ヌーボーの楽しみ方
ボジョレー・ヌーボーは冷やして飲むのがおすすめです。渋みが少なくフルーティーな味わいなので、ワイン初心者にも親しみやすい一杯です。旬の食材を使った鍋料理やチーズとの相性も抜群です。
CHAPTER 05時候の挨拶と暮らしのヒント
手紙やメールでは「小雪の候」「向寒の折」「初冬のみぎり」といった時候の挨拶が使えます。ビジネス文書では「向寒の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」のような定型表現が好まれます。
暮らしの面では、空気の乾燥が進み始める時期のため、加湿器や洗濯物の室内干しで適度な湿度を保つことが大切です。インフルエンザの流行にも備え、手洗い・うがいの徹底と栄養バランスの良い食事を心がけましょう。寒さが日ごとに増すこの時期、温かい鍋料理で体の芯から温まるのも冬ならではの楽しみです。小雪を過ぎると日没が一年でもっとも早くなる時期に入るため、帰宅時の防犯対策や子どもの下校時間にも気を配りたいところです。イルミネーションが街を彩り始めるのもこの頃で、冬の夜を楽しむ季節がやってきます。年賀状の準備もこの時期に始めておくと、12月に入ってから慌てずに済みます。早めの行動が年末のゆとりにつながるでしょう。
INFO / 小雪の時候の挨拶
手紙やはがきでは「小雪の候」「向寒の折」「朝夕の冷え込みが厳しくなりました」などの挨拶が使えます。お歳暮の送り状やお礼状にも活用できる表現です。
パ
新米パパ / 2歳児のパパ
小雪と大雪はどう違うのですか?
博
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
小雪(しょうせつ)は「雪がわずかに降り始める頃」、大雪(たいせつ)は「本格的に雪が降り積もる頃」です。約2週間の差ですが、気温はぐっと下がります。
A.
小雪は「わずかに雪が降り始める頃」、大雪は「本格的に雪が降る頃」という意味です。小雪(11月22日頃)の約2週間後に大雪(12月7日頃)を迎えます。
A.
2026年の小雪は11月22日です。小雪の期間は約15日間で、12月7日頃の大雪まで続きます。
A.
二十四節気としての読み方は「しょうせつ」です。「こゆき」は人名や一般的な少量の雪を指す場合の読み方です。
『日本のしきたりがまるごとわかる本』では、小雪(しょうせつ)について二十四節気の一つで、わずかに雪が降り始める頃を表すと解説されています。北国では初雪の便りが届き、冬の寒さが少しずつ本格化する時期です。この頃は木枯らしが吹き、銀杏や楓の葉が散り始める季節にあたり、冬支度を始める目安ともなっています。古来より日本人は二十四節気の名前に自然の微妙な変化を読み取り、暮らしの指針としてきました。
CHAPTER 06まとめ
小雪は初雪の便りが届き始める冬の入口で、年末に向けた準備が動き出す節気です。みかんや寒ぶりなど冬の味覚を楽しみながら、お歳暮の手配や冬支度を進める時期でもあります。漬物の仕込みや干し柿づくりなど、先人の保存食文化に触れながら、寒さに負けず健やかに冬を迎えましょう。

