鏡餅は、三方に四方紅か半紙を敷き、裏白、ゆずり葉、大小の餅、御幣、橙の順にのせて飾ります。毎年なんとなく飾っているけれど、正しい順番や置き場所は意外と知らないですよね。この記事では、鏡餅の飾り方と、飾りの意味をわかりやすく解説します。

CHAPTER 01鏡餅の飾りに使うもの
正式な鏡餅は、いくつもの縁起物を組み合わせて飾ります。すべてそろえる必要はありませんが、それぞれの意味を知っておくと、飾るのがぐっと楽しくなります。
- 三方(さんぼう)
- 神様へのお供えをのせる木の台。なければお盆や白いお皿でもよい
- 四方紅(しほうべに)・半紙
- 三方に敷く紙。四方の紅は災いを払い、繁栄を願う意味がある
- 裏白(うらじろ)
- シダの葉。裏が白いことから「清らかな心」や「白髪になるまでの長寿」を表す
- ゆずり葉
- 新しい葉が育ってから古い葉が落ちるため、「家が代々続く」願いを込める
- 大小2段の餅
- 月と太陽、陰と陽を表し、円満に年を重ねる願いを込める
- 御幣(ごへい)・紙垂(しで)
- 紅白や白の紙を折ったもの。魔除けの意味がある
- 橙(だいだい)
- 「代々」にかけて、子孫繁栄を願う
CHAPTER 02鏡餅の飾り方の順番
- 01三方を置く三方の台には、穴(刳形・くりかた)があいていない面があります。穴のない面を神様の側(奥)に向けて置きます。
- 02四方紅か半紙を敷く三方の上に、四方紅や白い半紙をひし形になるように敷きます。
- 03裏白をのせる裏白は白い面を上に向け、左右対称になるように、先端が三方から少しはみ出すように置きます。
- 04ゆずり葉をのせる裏白の上にゆずり葉を添えます。
- 05大きい餅、小さい餅の順に重ねる大きい餅の上に、小さい餅を中心をそろえて重ねます。
- 06御幣と橙をのせる餅のあいだや上に御幣(紙垂)をはさみ、いちばん上に橙をのせて完成です。地域によっては昆布や串柿、干し柿を添えます。
INFO / 地域によって飾りはさまざま
昆布(「喜ぶ」にかける)、串柿(「嘉来=幸せが来る」にかける)、伊勢海老(腰が曲がるまでの長寿)などを加える地域もあります。家や地域のやり方があれば、それを大切にしましょう。

CHAPTER 03橙の代わりにみかんを使ってもいい?
本来は「代々」にかけて橙を飾りますが、橙は手に入りにくく、みかんで代用する家庭も多いです。市販のパック鏡餅にも、プラスチックのみかんの飾りがついているものがよくあります。
みかんで代用しても、マナー違反ということはありません。家族の健康と繁栄を願う気持ちを込めて飾れば十分です。鏡開きのあとは、みかんも一緒にいただきましょう。
新米パパ / 2歳児のパパ
裏白やゆずり葉まではそろえられません。パックの鏡餅だけでもいいですか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
もちろん大丈夫ですよ。パック鏡餅は台や飾りがセットになっているので、そのまま飾れば形が整います。下に半紙を1枚敷くだけでも、ぐっと丁寧な印象になりますよ。
CHAPTER 04鏡餅を置く場所
鏡餅のもっとも正式な置き場所は床の間です。床の間がない家では、家族が集まるリビングの、目線より高い棚の上などに飾ります。神棚がある家では、神棚にも小さな鏡餅をお供えします。
| 場所 | 意味・ポイント |
|---|---|
| 床の間 | もっとも格式が高い場所。いちばん大きな鏡餅を飾る |
| リビング | 床の間がない家の定番。棚の上など高く清潔な場所に |
| 神棚 | 小さな鏡餅をお供えする |
| 台所 | 火の神様(荒神様)への感謝を込めて小さな鏡餅を |
| 玄関・仕事部屋 | 家の守りや仕事の繁栄を願って飾る家庭も |

CAUTION / 小さな子どもの手が届かない場所に
鏡餅は、小さな子どもの手が届かない高さに飾りましょう。落として割れた餅のかけらや、プラスチックの飾りを口に入れると危険です。ハイハイやつかまり立ちの時期は、特に注意してください。
CHAPTER 05鏡餅の飾り方に関するよくある質問
A.
床の間やリビングなど、置く場所に合わせて正面が部屋の中を向くように飾れば問題ありません。その年の恵方や南、東に向けるとよいという考えもあります。
A.
お盆や白いお皿、木の板の上に半紙を敷いて代用できます。清潔な台にのせることが大切です。
A.
白い面を上にして置きます。裏表のない、清らかな心を表すといわれています。
A.
鏡開きの日に餅を下ろしたら、飾りも外します。橙や紙などの飾りは、小正月のどんど焼きでお焚き上げするのが正式です。難しい場合は塩で清めて紙に包み、ほかのごみと分けて処分しましょう。
A.
構いません。床の間やリビングに大きな鏡餅、神棚や台所に小さな鏡餅と、複数の場所に飾る家庭もあります。
CHAPTER 06まとめ
鏡餅は、三方に敷き紙、裏白、ゆずり葉、大小の餅、御幣、橙の順に重ねて飾ります。三方は穴のない面を神様の側へ、裏白は白い面を上に向けましょう。橙の代わりにみかんを使っても、パック鏡餅でも問題ありません。子どもの手が届かない場所に飾り、鏡開きの日に家族でいただきましょう。鏡開きの意味は鏡開きの意味と由来をまとめた記事で紹介しています。










