雛人形の処分は、神社やお寺の人形供養に出すのがもっとも丁寧で、郵送で受け付ける供養もあります。娘が大きくなり、飾る機会が減った雛人形をどうすればいいか、迷いますよね。この記事では、雛人形の処分方法の違いと、手放すタイミングの目安を解説します。

CHAPTER 01雛人形を処分するタイミング
雛人形を手放す時期に、決まりはありません。大人になっても毎年飾り続ける家庭もあれば、引っ越しや住まいの事情で手放す家庭もあります。
- 娘が成人した、結婚した、独立した
- 引っ越しで飾る場所や収納場所がなくなった
- 人形が傷んで、修理が難しくなった
- 実家に残っていた母親や祖母の雛人形を整理する
INFO / 雛人形は「身代わり」
雛人形には、子どもに降りかかる災いを代わりに引き受けるという意味があるとされてきました。ひな祭りの起源のひとつとされる流し雛も、人形に穢れを移して川に流す風習です。だからこそ、手放すときは感謝の気持ちを込めて送り出したいものです。
CHAPTER 02雛人形の処分方法の比較
| 方法 | 内容 | こんな人に |
|---|---|---|
| 人形供養(神社・お寺) | 供養祭で読経やお祓いをしてもらい、お焚き上げなどをする | きちんと感謝して送り出したい |
| 郵送の人形供養 | 箱に詰めて送ると、まとめて供養してもらえる | 近くに供養できる寺社がない |
| 寄付 | 施設や海外支援の団体などに送る | まだ飾れる人形を誰かに使ってほしい |
| 買取・リサイクル | 人形店やリサイクル店で引き取ってもらう | 状態のよい人形やブランド品 |
| リメイク | 親王だけをケース飾りにするなど、小さく作り直す | 思い出を残しつつコンパクトにしたい |
| 自治体のごみに出す | 分別ルールに従って出す | 費用をかけずに手放したい |
CHAPTER 03人形供養に出す
神社やお寺では、人形供養祭を開いて、役目を終えた人形を供養しています。秋に供養祭を開く寺社が多く、受付は通年のところもあります。
- 01近くの神社やお寺を探す「地域名+人形供養」で探すか、ひな人形を買った人形店に相談します。
- 02受付の時期と方法を確認する持ち込みできる日、受け付ける人形の種類(ケースや台、道具を含むか)を確認します。
- 03供養料を確認する寺社によって異なり、箱の大きさや数で決まることもあります。
- 04人形を持ち込む、または送るガラスケースは受け付けない寺社も多いので、事前に確認しましょう。
TIP / 郵送で供養できるサービスも
一般社団法人日本人形協会では、人形をゆうパックで送ると、毎年10月ごろの東京大神宮の「人形感謝祭」で供養してもらえるサービスを行っています。受付は通年です。料金や申し込み方法は、協会の公式サイトで確認しましょう。

CHAPTER 04寄付・買取・リメイク
寄付する
まだきれいな雛人形は、地域のイベントや施設、海外に日本文化を伝える団体などに寄付する方法もあります。受け付けている団体や条件はさまざまなので、送る前に必ず確認しましょう。
買取に出す
人形店やリサイクル店、買取店で引き取ってもらえることもありますが、雛人形は持ち主の身代わりという考え方から中古の需要が少なく、値段がつかないことも多いです。有名な人形師の作品や、状態のよいものは査定してもらう価値があります。
リメイクする
段飾りの男雛と女雛だけを残して、ガラスケースや小さな台で飾り直すリメイクも人気です。人形店などで相談できます。ほかの人形や道具は、供養に出す家庭が多いです。
新米パパ / 2歳児のパパ
妻の実家に七段飾りが残っていて、娘には新しい親王飾りを買いました。古いほうはどうすればいいでしょう?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
お母様の雛人形は、お母様を守ってきた大切な人形ですね。お内裏様とお雛様だけをケースに入れて残し、ほかは供養に出す方法もありますよ。娘さんと一緒に「お母さんを守ってくれてありがとう」と伝えてから送り出すと、気持ちの区切りがつきます。
CHAPTER 05自治体のごみに出す場合
供養に出せない場合は、自治体の分別ルールに従ってごみに出しても問題ありません。そのまま捨てるのが気になる場合は、次のようにすると気持ちよく手放せます。
- 01感謝の気持ちを伝える家族で「ありがとう」と声をかけてから片付けます。
- 02塩で清める白い紙の上に人形を置き、塩をふって清めます。
- 03紙に包んで分別する人形は紙に包み、木の台や金属の道具、ガラスケースは自治体のルールに従って分けて出します。
CAUTION / ガラスケースや大きな台は粗大ごみに
ガラスケースや段飾りの台は、大きさによって粗大ごみになることがあります。割れたガラスでけがをしないよう、新聞紙で包んで「ガラス」と書いておきましょう。
CHAPTER 06雛人形の処分に関するよくある質問
A.
縁起が悪いということはありません。感謝を込めて手放せば問題ありません。
A.
決まりはありません。実家に残す、本人が持っていく、供養に出すなど、家族で話し合って決めましょう。
A.
寺社やサービスによって異なり、箱の大きさや数で決まることもあります。申し込む前に確認しましょう。
A.
構いません。道具は自治体の分別ルールに従って出し、人形だけを供養に出す家庭もあります。
CHAPTER 07まとめ
雛人形の処分は、神社やお寺の人形供養に出すのがもっとも丁寧で、郵送で受け付けるサービスもあります。まだ飾れる人形は寄付やリメイク、状態のよいものは買取という方法も。ごみに出す場合は塩で清め、分別ルールに従いましょう。どの方法でも、感謝の気持ちを込めて送り出すことが大切です。ひな祭りの由来はひな祭りの由来と雛人形の飾り方をまとめた記事で紹介しています。






