義母や義父への贈り物は、実の両親とは違う気遣いが求められます。「義母へのプレゼントは何がいいのか分からない」「義父の誕生日に何を贈ればいいの?」と悩む方は少なくありません。距離感やマナーを間違えると、せっかくの贈り物が逆効果になることも。この記事では、嫁(婿)の立場で義理の両親への贈り物を選ぶコツ、シーン別の相場、避けるべきNGアイテムまで詳しく解説します。のし・水引のマナーもあわせて確認しておきましょう。

CHAPTER 01
義母・義父への贈り物が難しい理由

実の両親なら好みを直接聞けますが、義理の両親にはそうもいきません。義母・義父への贈り物が難しいとされる理由は、主に次の3つです。
好みが分からない
一緒に過ごす時間が限られているため、食べ物の好き嫌いやファッションの趣味など、細かい好みを把握しにくい。
距離感が読みにくい
高すぎると気を遣わせ、安すぎると失礼になる。「ちょうどいい価格帯」のさじ加減が難しい。
マナー違反が怖い
お中元お歳暮ののし紙の書き方や、目上の方に贈ってはいけないものなど、知らないと恥をかくルールがある。
しかし、ポイントを押さえておけば必要以上に構える必要はありません。以下のシーン別マナーと選び方を参考に、義母・義父に喜ばれるプレゼント選びを進めていきましょう。

CHAPTER 02
シーン別の贈り物マナーと相場

義理の両親への贈り物は、シーンによって相場やマナーが異なります。主なシーンごとの目安をまとめました。
シーン相場のし・表書きポイント
誕生日3,000〜10,000円不要(リボン包装でOK)初めての年は控えめに。翌年以降少しずつ調整
母の日父の日3,000〜5,000円不要花+小さなギフトの組み合わせが定番
お中元3,000〜5,000円紅白蝶結び「御中元」関東は7月初旬〜15日、関西は7月中旬〜8月15日
お歳暮3,000〜5,000円紅白蝶結び「御歳暮」お中元より同額か少し高めが基本
還暦など長寿祝い10,000〜30,000円紅白蝶結び「御祝」きょうだいで相談し、まとめて贈ることも多い
帰省時の手土産1,000〜3,000円不要(のしをつけても可)日持ちするお菓子や地元の名産品が定番
正月(お年賀)2,000〜5,000円紅白蝶結び「御年賀」1月1〜3日に持参。松の内を過ぎたら「寒中見舞い」に
TIP
初めての贈り物は「低め」からスタートするのがおすすめです。最初に高額なものを贈ると、翌年以降のハードルが上がってしまいます。まずは3,000〜5,000円程度から始めて、年数を重ねるごとに気持ちを込めていきましょう。
お中元・お歳暮の基本マナーについては、お中元の記事お歳暮の記事で詳しく解説しています。

CHAPTER 03
義母に喜ばれるプレゼントの選び方

義母にプレゼントするなら何がいい?」という悩みは非常に多いです。義母へのプレゼントで大切なのは、相手の生活スタイルに寄り添ったアイテムを選ぶこと。以下のカテゴリから探すと失敗が少なくなります。

食べ物・スイーツ

好みが分からないうちは食べ物ギフトが最も無難です。有名店の焼き菓子、季節のフルーツ、和菓子の詰め合わせなどは幅広い年代に喜ばれます。甘いものが苦手な義母には、佃煮やお茶漬けセットなどのグルメギフトも選択肢に入ります。アレルギーの有無は事前にパートナーを通じて確認しておきましょう。

美容・リラックスグッズ

ハンドクリーム、入浴剤、アロマグッズなどの消えもの(使えばなくなるもの)は、好みが合わなかった場合のリスクが低いのがメリットです。肌に直接つけるものはブランドや成分にこだわりがある方もいるため、初回は入浴剤やルームフレグランスなど間接的なアイテムが安心です。

花・フラワーギフト

母の日はもちろん、誕生日や帰省時の手土産としても花束やフラワーアレンジメントは定番です。プリザーブドフラワーなら水替えの手間がなく、長く飾れるので忙しい義母にも好評です。仏事を連想する菊・白い花だけの組み合わせは避けましょう。

ファッション小物

ストール、ハンカチ、エプロンなどの小物は、サイズを選ばないため贈りやすいアイテムです。ただし、ファッションの好みは人それぞれなので、無地やベーシックカラーを選ぶと失敗が減ります。義母の服装の傾向をパートナーに聞いておくとさらに安心です。
新米パパ
義母の誕生日プレゼント、毎年何を贈ればいいか悩みます。マンネリ化しないコツってありますか?
カゾイロ博士
「食べ物」「花」「実用品」のローテーションがおすすめです。今年はスイーツ、来年は花束、再来年はストール…と変えていけばマンネリを防げます。義母の反応が良かったジャンルを覚えておくのがポイントですよ。

CHAPTER 04
義父に喜ばれるプレゼントの選び方

義父への贈り物は義母以上に悩みがちです。「義父の誕生日プレゼントは何が正解?」という声は多く聞かれます。義父には趣味や嗜好に合わせたもの、日常のちょっとした贅沢品が喜ばれる傾向にあります。

お酒・おつまみ

お酒が好きな義父なら、地酒、クラフトビール、ワインなどの普段は買わないワンランク上のお酒が喜ばれます。おつまみとのセットギフトも人気です。銘柄にこだわりがある方には、グラスや酒器を贈るのもおすすめ。お酒を飲まない義父には、高級コーヒーやお茶のギフトが代替案になります。

趣味関連のグッズ

ゴルフ、釣り、園芸など義父の趣味が分かっていれば、それに関連する小物を選ぶと「自分のことを考えてくれた」と好印象です。ただし、趣味のグッズは本人のこだわりが強い場合もあるので、消耗品(ゴルフボール、肥料など)やアクセサリー的な小物にとどめるのが無難です。

健康グッズ・リラックスアイテム

マッサージ器具、入浴剤、健康茶などは、父の日の定番プレゼントとして人気があります。「いつまでも元気でいてくださいね」という気持ちが伝わりやすいアイテムです。ただし、体重計や血圧計など「健康に問題がある」と受け取られかねないものは避けましょう。

グルメ・食品ギフト

義父の好みが読めない場合は、ブランド肉、海鮮、うなぎなどのちょっと贅沢な食品ギフトが安全策です。夫婦で楽しめるため義母にも喜ばれ、一石二鳥になります。
新米パパ
義父は無趣味で何を贈っていいか全く分かりません…。どうしたらいいですか?
カゾイロ博士
無趣味な義父にはカタログギフトがおすすめです。自分で好きなものを選べるので失敗がありません。「せっかくなので好きなものを選んでください」と一言添えれば、手抜きには見えませんよ。金額は5,000〜10,000円が無難です。

CHAPTER 05
贈り物で失敗しないための5つのポイント

義理の両親への贈り物を選ぶときに、押さえておきたいポイントを5つにまとめました。
  1. 01
    パートナーに相談する
    好き嫌い、アレルギー、最近ハマっているものなどを事前にリサーチ。一人で悩まず、まずは配偶者に聞くのが最短ルートです。
  2. 02
    「消えもの」を基本にする
    食べ物、飲み物、日用消耗品など使えばなくなるものは、好みに合わなくても負担になりません。形に残るものは関係性が深まってから。
  3. 03
    のし・包装を正しくつける
    お中元・お歳暮・お年賀はのし紙が必要です。紅白蝶結びの水引に、贈り主はフルネームを書きます。夫婦連名でも構いません。
  4. 04
    手紙やメッセージカードを添える
    品物だけ送るより、一筆添えるだけで印象が大きく変わります。長文は不要で「いつもありがとうございます。お体に気をつけてお過ごしください」程度で十分です。
  5. 05
    贈るタイミングを守る
    お中元・お歳暮は時期を過ぎると表書きが変わります。誕生日は当日〜1週間前に届くよう手配。帰省時の手土産は訪問日の前日までに用意しておきましょう。
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CAUTION
義母・義父のどちらか一方だけに贈るのは避けましょう。片方だけにプレゼントすると、もう一方が疎外感を覚えることがあります。どちらにも贈るか、「ご夫婦で」と一緒に使えるものを選ぶのがベターです。

CHAPTER 06
義理の両親へのNGプレゼント

贈り物には「目上の方に贈ってはいけない」とされるものがあります。義母・義父は目上にあたるため、以下のアイテムは避けるのがマナーです。
  • 靴・靴下・スリッパ … 「踏みつける」意味があり、目上の方には失礼とされる
  • ハンカチ … 漢字で「手巾(てぎれ)」と書き、「縁を切る」を連想させる。ただし最近はタオルハンカチなら気にしない方も多い
  • 刃物(包丁・ハサミ) … 「縁を切る」意味がある。ただし「未来を切り拓く」として歓迎する考え方もあり、本人の希望があればOK
  • 現金・商品券 … 目上の方に現金を贈るのは「お金に困っている」と言っているようで失礼にあたる場合がある。カタログギフトで代替するのがスマート
  • 肌着・下着 … 「生活に困っている」という印象を与えかねない
  • くし … 「苦」「死」を連想させる。贈り物としてはタブー
  • お茶(緑茶) … 弔事の返礼品に使われることが多く、慶事の贈り物には不向きとされる場合がある。ただし紅茶やハーブティーなら問題なし
NOTE
贈り物のタブーは地域や世代によって感じ方が異なります。「義母が靴下を欲しいと言っている」など本人のリクエストがある場合はタブーに縛られすぎる必要はありません。マナーはあくまで基本知識として押さえつつ、相手の希望を最優先にしましょう。

CHAPTER 07
義母の還暦祝いを嫁の立場で贈る場合

義母の還暦祝い、嫁の立場ではどうすればいいの?」という疑問も多く寄せられます。還暦は60歳の大きな節目であり、義理の関係でもきちんとお祝いするのがマナーです。
基本はパートナー(実の子ども)が主導し、夫婦連名で贈る形が自然です。プレゼントの選定や食事会の手配など実務面を嫁が担当し、メッセージカードには夫婦の名前を並べて書きます。きょうだいがいる場合は事前に連絡を取り合い、プレゼントの金額やお祝いの方法を揃えておくとトラブルを防げます。
還暦祝いの相場は10,000〜30,000円が一般的です。赤いちゃんちゃんこは定番ですが、最近は「老けた印象になる」と敬遠される方もいるため、赤い花束や赤いストール、赤いワインなどさりげなく赤を取り入れたアイテムが人気です。
新米パパ
義母の還暦祝い、夫のきょうだいと金額を合わせた方がいいですか?
カゾイロ博士
はい、合わせるのがベストです。きょうだい間で金額に差があると、贈った側も贈られた側もモヤモヤが残ります。事前に「一人いくらにする?」と声をかけ合い、全員で同額を出し合ってプレゼントを用意するとスムーズですよ。

CHAPTER 08
義実家への手土産マナー

帰省時やお呼ばれの際に持参する義実家への手土産も、失敗しやすいポイントです。特にお盆やお正月の帰省では、親戚の目もあるため気を遣います。
手土産選びの基本は「日持ちするもの」「個包装で分けやすいもの」「地元で買えないもの」の3点です。菓子折りが最も無難ですが、毎回同じ品だと芸がないので、季節限定品や話題のスイーツを取り入れると会話のきっかけにもなります。
金額は1,000〜3,000円が相場です。高すぎると気を遣わせ、安すぎると見栄えがしません。紙袋のまま渡すのはカジュアルすぎるので、可能であれば店舗で包装してもらいましょう。渡すタイミングは玄関先ではなく、部屋に通されて挨拶を済ませたあとに「つまらないものですが」と差し出すのが丁寧です。

CHAPTER 09
よくある質問(FAQ)

A.
義母の好みが分からないうちは「消えもの」が安全です。有名店の焼き菓子、季節のフルーツ、入浴剤セットなどが定番。好みが分かってきたら、ストールや花など形に残るものも喜ばれます。予算は誕生日なら3,000〜10,000円、母の日なら3,000〜5,000円が目安です。
A.
義父の誕生日プレゼントの相場は3,000〜10,000円です。お酒好きならワンランク上のお酒、無趣味ならカタログギフトがおすすめ。初めての年は5,000円前後からスタートし、関係性に応じて翌年以降調整するのが無難です。
A.
義両親へのお中元・お歳暮に明確な終了時期はありませんが、一般的には結婚後ずっと続けるものとされています。負担に感じる場合は、お歳暮だけにする、金額を控えめにするなど段階的にフェードアウトする方法もあります。ただし義両親の考え方にもよるので、パートナーを通じて意向を確認するのがベストです。
A.
嫁の立場では、パートナー(実の子ども)と連名で贈るのが一般的です。相場は10,000〜30,000円で、赤いアイテム(花束・ストール・ワイン)や、家族での食事会が人気。きょうだいがいる場合は金額を合わせておくとトラブルを防げます。
A.
義実家への手土産の相場は1,000〜3,000円です。日持ちする焼き菓子の詰め合わせや、地元の名産品が定番。お盆やお正月の帰省時は、お供え用の品も別に用意するのがマナーです。毎回同じにならないよう、季節限定品を取り入れると話題にもなります。
A.
一般的に、目上の方への現金・商品券は「お金に困っている」と暗に言っているようで失礼とされます。代わりにカタログギフトなら好きなものを選んでもらえて失礼にもあたりません。ただし、義両親本人から「商品券がいい」とリクエストがあった場合は、その希望に沿いましょう。

CHAPTER 10
まとめ

義母・義父への贈り物は、相手の好みが分からないうちは「消えもの」を基本に、3,000〜5,000円の価格帯からスタートするのが失敗しないコツです。お中元・お歳暮などフォーマルな贈り物ではのし・水引のマナーを守り、誕生日や母の日・父の日にはカジュアルなラッピングで気持ちを伝えましょう。
大切なのは、金額の大小ではなく「あなたのことを考えて選びました」という気持ちです。パートナーと相談しながら、義理の両親との良い関係を築いていってください。母の日父の日還暦祝いの詳しいマナーも参考にしてみてくださいね。