「厄年にやってはいけないことは?」「厄払いはいつ行けばいい?」と不安を感じている方は多いのではないでしょうか。厄年は災難が起こりやすいとされる年齢のことで、古くから日本人の生活に根付いた風習です。この記事では、男女別の厄年一覧表、厄年の過ごし方のポイント、厄払い・厄除けの違いと具体的な方法までまとめて解説します。
CHAPTER 01厄年とは?基本の考え方
厄年(やくどし)とは、人生の中で災厄が起こりやすいとされる年齢のことです。平安時代にはすでに厄年の考え方が存在しており、陰陽道に由来するとも言われています。科学的な根拠はありませんが、厄年の年齢は体調や生活環境が変化しやすい時期と重なることが多く、注意喚起の意味として現在も広く受け入れられています。
厄年には「前厄(まえやく)」「本厄(ほんやく)」「後厄(あとやく)」の3年間があり、本厄が最も注意が必要とされています。厄年の年齢は数え年で計算するのが一般的です。
NOTE
数え年の計算方法:生まれた年を1歳として、お正月(1月1日)が来るたびに1歳加えます。つまり満年齢+1歳(誕生日前なら+2歳)が数え年です。例えば、2026年に満41歳になる男性は数え年42歳で「本厄」にあたります。
CHAPTER 02男性・女性の厄年一覧表
厄年の年齢は男女で異なります。特に注意が必要とされる大厄(たいやく)の年齢も押さえておきましょう。
男性の厄年
| 区分 | 前厄 | 本厄 | 後厄 |
|---|---|---|---|
| 第1の厄年 | 24歳 | 25歳 | 26歳 |
| 大厄 | 41歳 | 42歳(大厄) | 43歳 |
| 第3の厄年 | 60歳 | 61歳 | 62歳 |
女性の厄年
| 区分 | 前厄 | 本厄 | 後厄 |
|---|---|---|---|
| 第1の厄年 | 18歳 | 19歳 | 20歳 |
| 大厄 | 32歳 | 33歳(大厄) | 34歳 |
| 第3の厄年 | 36歳 | 37歳 | 38歳 |
| 第4の厄年 | 60歳 | 61歳 | 62歳 |
CHAPTER 03厄年の過ごし方のポイント
厄年だからといって何もしてはいけないわけではありません。大切なのは「無理をせず、慎重に過ごす」こと。以下のポイントを意識してみましょう。
- 健康診断を受ける:厄年の年齢は体の変化が出やすい時期。人間ドックや歯科検診を受けておく良いきっかけに
- 規則正しい生活を心がける:睡眠・食事・運動の基本を見直す。暴飲暴食やストレスを避ける
- 大きな決断は慎重に:引っ越し・転職・起業などは厄年を理由にやめる必要はないが、普段以上に情報収集をしてから判断する
- 厄払い・厄除けに行く:神社やお寺で祈祷を受けることで気持ちの区切りがつく
- 周囲への感謝を忘れない:厄年は周囲のサポートが特に重要な時期。家族や友人に感謝を伝える
パ
新米パパ
厄年に引っ越しや転職をするのはやっぱり避けた方がいいですか?
博
カゾイロ博士
厄年を理由に人生の大切な決断を延期する必要はありません。「厄年だから慎重にしよう」という心構えは大切ですが、良い転機を逃してしまう方がもったいないです。不安であれば厄払いを受けて気持ちをリセットし、前向きに行動しましょう。
厄年に結婚・出産しても大丈夫?
「厄年に結婚しても大丈夫?」「厄年に妊娠・出産は避けるべき?」という不安を抱える方は非常に多いです。結論から言えば、厄年に結婚や出産をしても全く問題ありません。むしろ「結婚は厄落とし(新しい人生の始まり=厄が明ける)になる」という前向きな解釈もあります。
厄年は人生の節目と重なりやすい年齢であるため、結婚適齢期の女性(33歳前後)や、仕事で責任が増す男性(42歳前後)が厄年の影響を気にしがちです。しかし、厄年を理由に大切な人生のイベントを先延ばしにすることの方がデメリットが大きいでしょう。どうしても気になる場合は、事前に厄払いを済ませておけば安心です。
厄年に新しいことを始めてもいい?
新築、マイホーム購入、開業、転職など「新しいことを始めるのは厄年に避けるべき」と言われることがあります。これは「厄年は慎重に過ごすべき」という教えが拡大解釈されたもので、厄年に新しいことを始めること自体に問題はありません。
ただし、厄年の年齢は体力やストレス耐性に変化が出やすい時期でもあります。新しいチャレンジをするなら、普段以上に体調管理に気を配り、無理のないスケジュールを心がけることが大切です。「厄年だからダメ」ではなく「厄年だから慎重に」という意識を持ちましょう。
CHAPTER 04厄払い・厄除けの方法と時期
厄払い(やくばらい)は神社で行う厄を祓う祈祷、厄除け(やくよけ)はお寺で行う厄を避ける祈願です。どちらを受けるかは宗教的な決まりはなく、自分の信仰や通いやすさで選んで構いません。
- 厄払い(神社)
- 神道の祈祷。穢れや災厄を祓い清める儀式。お祓い・玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行う。
- 厄除け(お寺)
- 仏教の祈願。護摩祈祷やお経で災厄から身を守る。不動明王や薬師如来に祈願するお寺が多い。
厄払いに行く時期
厄払い・厄除けは年明け〜節分(2月3日頃)までに行くのが一般的です。お正月の初詣と合わせて行く方も多いです。ただし、この時期を過ぎても受け付けている神社・お寺がほとんどなので、いつ行っても問題はありません。
厄払いの当日の流れ
- 01社務所(寺務所)で受付・申込み受付で厄払いの祈祷を申し込みます。申込書に氏名・住所・生年月日・数え年を記入し、初穂料(5,000〜10,000円)を納めます。
- 02待合室で待機祈祷の時間まで待合室で待ちます。混雑する時期(正月〜節分)は1時間以上待つこともあるので、時間に余裕を持って訪れましょう。
- 03本殿・本堂でご祈祷を受ける神主(住職)が祝詞(お経)を奏上し、お祓いを行います。所要時間は20〜30分程度。玉串奉奠(たまぐしほうてん)を求められたら、二拝二拍手一拝で作法に従います。
- 04お札・お守りを受け取る祈祷後にお札やお守りをいただきます。お札は自宅の神棚や目線より高い場所に、南向きまたは東向きに置いて祀ります。
厄払いに同行者がいる場合は、一緒に本殿に上がれるかどうかを事前に神社・お寺に確認しておくとスムーズです。家族で一緒に受ける「家族祈願」に対応しているところもあります。
厄払い後のお礼参り
厄年が無事に明けたら、お礼参りをするのがマナーです。祈祷を受けた神社・お寺に再び訪れ、「無事に厄年を過ごせました」と感謝を伝えます。お札を返納するタイミングもこの時が適切です。お礼参りの時期は後厄が明けた翌年の初詣の際が一般的ですが、特に厳密な決まりはありません。
初穂料(御祈祷料)の相場
厄払いの初穂料は5,000〜10,000円が一般的です。金額が決まっている神社もあれば「お気持ちで」と言われる場合もあります。のし袋(紅白蝶結び)に「御初穂料」と書いて納めます。お寺の場合は「御祈祷料」「御布施」と書きます。
TIP
厄払いの服装は、スーツやきれいめの私服が無難です。ジーンズやサンダルなどカジュアルすぎる服装は避けましょう。ご祈祷の際に本殿に上がる場合は、靴を脱ぐことがあるため清潔な靴下も忘れずに。
CHAPTER 05厄年のお祝い・厄落としの風習
厄年には厄払いだけでなく、「厄落とし」の風習もあります。厄落としとは、自分から小さな厄(災難)を作り出すことで、本当の大きな厄を避けるという考え方です。地域によってさまざまな方法がありますが、代表的なものを紹介します。
- 厄祝い:厄年の本人が知人にお餅やお菓子を配る。「厄(役)を分かち合う」という意味がある
- 長いものを身につける:帯、ネクタイ、ネックレスなど「長いもの」は長寿の象徴。厄年に贈ると喜ばれる
- うろこ模様のもの:ヘビのうろこは脱皮(厄を脱ぐ)を連想させ、厄除けの意味がある
- 七色のもの:七福神にちなみ、七色のアイテムを身につけると厄除けになるとされる
パ
新米パパ
妻が来年厄年なのですが、夫としてできることはありますか?
博
カゾイロ博士
一緒に厄払いに行ってあげるのが一番喜ばれますよ。厄年は不安になりやすいので、パートナーが寄り添うだけで安心感が違います。厄除けのお守りや長いものを贈るのもおすすめです。パールのネックレスなら「長いもの」で実用的ですし、記念にもなりますね。
CHAPTER 06厄年と年齢の関係 ─ なぜこの年齢なのか
厄年の年齢には実は合理的な背景があると考えられています。男性の25歳は社会人として責任が増す時期、42歳は管理職として仕事のプレッシャーが高まる時期、61歳は定年退職を迎えて生活環境が大きく変わる時期です。女性の19歳は進学や就職、33歳は出産・子育ての負担が大きい時期、37歳は体力の変化を感じ始める時期、61歳は更年期を経て体調が安定し始める頃にあたります。
つまり厄年とは、身体的・社会的に変化が大きく、トラブルが起きやすいタイミングを先人が経験的にまとめたものといえます。科学的な根拠こそないものの、「この時期は特に体を大切にしよう」という生活の知恵として捉えれば、厄年の考え方には現代においても価値があるのではないでしょうか。
厄年を過度に恐れる必要はありませんが、「自分の体と向き合う年」として健康診断や人間ドックを受ける、保険の見直しをする、生活習慣を改善するなど、前向きな行動のきっかけにするのがおすすめです。
CHAPTER 07よくある質問(FAQ)
A.
厄年だからといって「絶対にやってはいけないこと」は特にありません。昔は「新しいことを始めるのは避けるべき」と言われていましたが、現代では「慎重に判断すれば問題ない」とする考えが主流です。転職、結婚、出産、引っ越し、家の購入などの大きな決断も、厄年を理由にむやみに延期する必要はありません。不安な方は事前に厄払いを受けて気持ちの整理をつけてから臨むとよいでしょう。
A.
一般的には年明け〜節分(2月3日頃)までに行くのがベストとされています。特に1月中や、立春の前日(節分)が人気です。ただし、この時期を逃しても年間通して受付可能な神社・お寺がほとんどなので、思い立ったときに行けば大丈夫です。
A.
厄払いは神社で行う「祓い」の儀式、厄除けはお寺で行う「祈願」です。目的はどちらも災厄を避けることですが、宗教的な作法が異なります。どちらが良いという決まりはなく、自分の信仰や通いやすさで選んで問題ありません。詳しくは厄払い・厄除けの違いの記事で解説しています。
A.
厄年は数え年で計算するのが一般的です。数え年は生まれた年を1歳として、毎年1月1日に1歳加えます。つまり満年齢+1歳(誕生日前なら+2歳)です。ただし、一部の神社では満年齢で案内しているところもあるので、祈祷を受ける神社に直接確認するのが確実です。
A.
「後厄が一番怖い」という説は広まっていますが、伝統的には本厄が最も注意すべき年とされています。後厄は厄が明ける年なので「油断して事故に遭いやすい」と言われることから、このような説が生まれたようです。科学的根拠はないので、必要以上に心配する必要はありません。前厄・本厄・後厄の3年間を通じて健康に気をつけ、慎重に過ごすという姿勢が大切です。後厄が明けたらお礼参りに行き、気持ちよく新しいスタートを切りましょう。
CHAPTER 08まとめ
厄年は「無理をせず、慎重に過ごす」ことを意識すれば必要以上に恐れることはありません。男性の大厄42歳、女性の大厄33歳は体調の変化が出やすい年齢でもあるため、健康診断を受ける良い機会と前向きに捉えましょう。結婚や転職といった大きなライフイベントも、厄年を理由に諦める必要はありません。「慎重に、でも前向きに」が厄年の過ごし方の鉄則です。

