大暑(たいしょ)は二十四節気(にじゅうしせっき)の12番目にあたる節気で、一年で最も暑さが厳しい時期を表しています。毎年7月22日〜23日ごろで、2027年は7月23日(金)です。梅雨が明けて本格的な夏の暑さが到来する真夏の季節です。この記事では、大暑の意味と日付、七十二候、旬の食べ物と土用の丑の日、子どもの熱中症対策、昔ながらの納涼の知恵まで解説します。

CHAPTER 01
大暑とは?意味と2027年の日付

大暑は太陽の黄経が120度に達する日で、2026年は7月23日(木)、2027年は7月23日(金)です。また、この日から次の立秋(2027年は8月8日)の前日までの約15日間を指すこともあります。小暑の次、立秋(りっしゅう)の前に位置する節気で、「暑さが最も大きい」時期を意味します。
◆大暑の日付(自動計算)
2026年7月23日(木)
2027年7月23日(金)
2028年7月22日(土)

二十四節気は太陽の位置、旧暦の行事は新月の日、干支の日は暦の巡りから計算しています。 正式な日付は、国立天文台が毎年2月に翌年分を発表する暦要項で確定します。「頃」は時刻が日付の変わり目に近く、前後する可能性がある日です。

この時期は梅雨明けと重なることが多く、晴天が続いて気温がぐんぐん上昇します。気象庁の平年値でも、7月下旬から8月上旬にかけてが日本各地で一年のうち最も暑い時期です。
7月23日
2027年の大暑(金)
第12番目
二十四節気の順番
1年で最も暑い
名前の由来

大暑の七十二候

二十四節気をさらに細かく分けた七十二候では、大暑は3つの候に分かれます。初候は「桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)」で桐の花が実を結ぶ時期、次候は「土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)」で大地が蒸し暑くなる時期、末候は「大雨時行(たいうときどきにふる)」で夕立が多くなる時期を表しています。
これらの表現は現代の気候ともよく合致しており、先人の自然観察の精緻さがうかがえます。突然の夕立(ゲリラ豪雨)が増えるのもこの時期の特徴で、折りたたみ傘を持ち歩くと安心です。

CHAPTER 02
大暑の旬の食べ物と風物詩

この時期を代表する食べ物といえばうなぎです。夏の土用の丑の日はちょうど大暑の期間中にあたることが多く、うなぎを食べて夏を乗り切る風習が江戸時代から続いています。2027年の土用の丑の日は7月21日(水)と8月2日(月)の2回です。
かき氷
夏野菜も最盛期を迎えます。トマト、きゅうり、茄子、ピーマン、オクラなど色鮮やかな野菜が食卓を彩ります。すいかや桃などの果物も旬で、水分補給を兼ねたおやつとして親しまれています。冷やし中華やそうめんなど、冷たい麺類が恋しくなる季節でもあります。
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TIP / 大暑の旬の味覚
スイカ、桃、トウモロコシ、枝豆、うなぎなどが旬です。土用の丑の日もこの時期にあたり、うなぎで精をつけるのは大暑ならではの食文化です。
桶で冷やした夏野菜
大暑の頃が一年で最も暑い時期
大暑のころは、花火大会や夏祭りが各地で開催され、夏の楽しみが最高潮に達する時期です。子どもたちの夏休みとも重なり、海水浴やプール、キャンプなど家族で過ごす時間が増えます。朝顔やひまわりが咲き、蝉の鳴き声が響くのもこの時期ならではの情景です。かき氷や冷やし飴、ところてんなどで暑気払いを楽しむのもよいでしょう。

CHAPTER 03
暑さ対策と健康管理

一年で最も暑い時期だからこそ、熱中症対策は欠かせません。こまめな水分補給と塩分の摂取、涼しい室内での適度な休息が基本です。外出時は帽子や日傘を使い、通気性の良い衣服を選びましょう。
冷房は、環境省が目安とする室温28℃を参考にしつつ、体調や湿度に合わせて無理なく使いましょう。我慢しすぎは禁物です。就寝時はタイマーや弱運転を活用し、快適な睡眠環境を整えましょう。
入浴も暑さ対策に効果的です。ぬるめの湯にゆっくり浸かることで自律神経が整い、質の良い睡眠につながります。ミント系の入浴剤やハッカ油を活用すれば、湯上がりの爽快感を楽しめます。

子どもの熱中症対策

子どもは大人より体温調節の機能が未熟で、背が低いぶん地面からの照り返しも強く受けるため、熱中症になりやすいといわれます。大暑のころは、次のような点に気をつけましょう。
  • のどが渇く前に水分補給:遊びに夢中になると飲むのを忘れがちなので、大人が時間を決めて声をかける
  • 外遊びは朝夕の涼しい時間に:環境省の暑さ指数(WBGT)や熱中症警戒アラートが出ている日は、屋外での活動を控える
  • 車内に子どもを残さない:短時間でも車内は急激に高温になるため、絶対に子どもだけで残さない
  • 顔色や汗のかき方を見る:顔が赤い、ぐったりしている、汗をかいていないなどの様子があれば、涼しい場所で体を冷やし、水分をとらせる
新米パパ
新米パパ / 2歳児のパパ
小さい子の暑さ対策、何に気をつけたらいいですか?
カゾイロ博士
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
こまめな水分補給が第一です。外出は朝の涼しい時間帯にし、帽子と日焼け止めを忘れずに。ベビーカーは地面からの照り返しで大人より暑いので、保冷シートの活用もおすすめですよ。

CHAPTER 04
日本人の納涼の知恵

近年の日本の夏は、記録的な猛暑が続いています。一方で日本人は古くから、暑さと上手に付き合う知恵を積み重ねてきました。古典文学に描かれた涼の工夫から、親子で楽しめる打ち水まで紹介します。
風鈴の涼

クーラー以前の涼 — 源氏物語の釣殿から徒然草まで

平安時代の貴族たちは、釣殿(つりどの)と呼ばれる池に張り出した建物で涼を取りました。紫式部の源氏物語「常夏」の巻には、釣殿で夕涼みをする光源氏の姿が描かれています。渡殿や釣殿、池を配した邸宅の設計そのものが、貴族たちの納涼の知恵だったのです。冷たい清流の音を聞きながら、旬の鮎(あゆ)や果物を味わう — それが平安貴族の夏の過ごし方でした。
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家のつくりやうは、夏をむねとすべし
— 兼好法師「徒然草」第五十五段
鎌倉時代末期の兼好法師は『徒然草』の中で、家は夏を基本に造るべきだと説きました。日本の住まいは古くから夏の暑さ対策を重視しており、京都の町家に見られる簾(すだれ)や葦戸(よしど)、打ち水、通り庭から坪庭へ風を通す間取りなどは、エアコンのない時代に編み出された涼の技術の結晶です。
団扇であおぐ、打ち水で地面を冷やす、簾で日差しをさえぎる、風鈴の音で涼を感じる。こうした昔ながらの暮らしの工夫は、エアコンと組み合わせて取り入れることで、電気代を抑えながら快適に過ごす助けにもなります。

親子で楽しむ打ち水

打ち水は、地面にまいた水が蒸発するときに周りの熱を奪う「気化熱」を利用した、昔ながらの涼の取り方です。気温が1〜2℃下がったという観測例もあり、2003年に東京で始まった「打ち水大作戦」をきっかけに、各地で打ち水のイベントが行われるようになりました。日差しの強い日中より、朝や夕方にまくと効果が長続きします。お風呂の残り湯や雨水を使えば節水にもなります。
新米パパ
新米パパ / 2歳児のパパ
昔の人はエアコンなしでよく夏を乗り切れましたよね。子どもにも伝統的な涼の取り方を教えたいんですが、何から始めればいいですか?
カゾイロ博士
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
親子で打ち水をするのが一番の入り口ですよ。バケツに水を汲んで、夕方に玄関先に撒くだけ。気化熱で涼しくなる仕組みをお子さんに説明すれば、理科の学びにもなります。簾や風鈴を飾って「音で涼を感じる」体験もおすすめです。エアコンに頼りきりにならず、五感で涼を味わう習慣は、お子さんの感性を豊かにしてくれますよ。

CHAPTER 05
大暑に関するよくある質問

A.
2027年の大暑は7月23日(金)です。期間としては、8月8日の立秋の前日までの約15日間を指します。2026年は7月23日(木)でした。
A.
小暑(7月7日頃)は「暑さが本格化し始める頃」、大暑(7月22日頃)は「暑さが最も厳しくなる頃」です。梅雨明け後の大暑が1年で最も暑い時期にあたります。
A.
夏の土用の丑の日は大暑の時期に重なることが多く、うなぎを食べる風習があります。2027年の土用の丑の日は7月21日(水)と8月2日(月)の2回です。

CHAPTER 06
まとめ

大暑は二十四節気の中で最も暑い時期を表す節気で、2027年は7月23日(金)です。土用の丑の日のうなぎや旬の夏野菜で栄養をとりながら、子どもはこまめな水分補給と涼しい時間帯の外遊びで熱中症を防ぎましょう。打ち水や風鈴など昔ながらの涼の知恵を親子で楽しみながら、真夏を元気に乗り切ってください。