立秋(りっしゅう)は二十四節気(にじゅうしせっき)の第13番目にあたる節気で、暦の上で秋が始まる日です。毎年8月7日〜8日頃に訪れますが、実際にはまだまだ真夏のような厳しい暑さが続く時期でもあります。この記事では意味・時期から、残暑見舞いの書き方や秋の気配を感じる過ごし方まで解説します。

CHAPTER 01
意味と2027年の日付

立秋は太陽の黄経が135度に達する日で、2027年は8月8日(日)にあたります(2026年は8月7日でした)。大暑の次に訪れ、処暑の前に位置する節気です。「秋が立つ」という言葉の通り、暦の上ではこの日から秋となりますが、体感としてはまだまだ暑い日が続きます。
◆立秋の日付(自動計算)
2026年8月7日(金)
2027年8月8日(日)
2028年8月7日(月)

二十四節気は太陽の位置、旧暦の行事は新月の日、干支の日は暦の巡りから計算しています。 正式な日付は、国立天文台が毎年2月に翌年分を発表する暦要項で確定します。「頃」は時刻が日付の変わり目に近く、前後する可能性がある日です。

しかし、朝夕にわずかに涼しさを感じたり、空の色が少し高くなったりと、注意深く観察すると秋の気配を見つけることができる時期でもあります。
立秋は暦の上で秋の幕開けを告げる節気ですが、実際の気候は一年で最も暑い盛りにあたります。この「暦と体感のずれ」は、二十四節気が古代中国の黄河流域を基準に作られたことに加え、太陽の動きと地表の気温にはタイムラグがあることに起因しています。太陽の高度は夏至を境に下がり始めますが、地面や海面に蓄積された熱が放出されるまでに約1か月かかるため、最高気温のピークは8月上旬にずれ込むのです。それでも立秋を過ぎると日没が早まり、夜の虫の音に秋の気配が忍び寄る瞬間があります。古人はこうした微かな変化を敏感にとらえ、「秋立つ」と表現したのでしょう。
8月7日頃
立秋の時期
暦の上の秋
秋が始まる日
残暑見舞い
立秋以降は残暑見舞いに

CHAPTER 02
立秋と残暑見舞い

この節気を境に、暑中見舞いから残暑見舞いに切り替えるのがマナーです。残暑見舞いは立秋から8月末頃までに届くように送るのが一般的で、まだ暑さが残る中で相手の健康を気遣う挨拶状です。
残暑見舞いのカード
書き出しは「残暑お見舞い申し上げます」が定番で、日付は「立秋」や「晩夏」と書くのが慣例です。本文には相手の体調を気遣う言葉と、自分の近況を簡潔に記します。涼しげなデザインのはがきを選ぶと、受け取った方にも清涼感が伝わります。
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CAUTION / 暑中見舞いと残暑見舞いの切り替え
立秋を境に「暑中見舞い」から「残暑見舞い」に切り替わります。立秋の前日までに届くなら暑中見舞い、立秋以降に届くなら残暑見舞いです。2027年は8月7日(土)までが暑中見舞い、8月8日(日)からが残暑見舞いになります。

CHAPTER 03
立秋の七十二候

七十二候では立秋は3つの候に分かれます。初候は「涼風至(すずかぜいたる)」で涼しい風が吹き始める時期、次候は「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」でヒグラシが鳴き始める時期、末候は「蒙霧升降(ふかききりまとう)」で深い霧が立ち込める時期を表しています。
実際にはまだ猛暑が続きますが、早朝や夕方にふと涼風を感じることがあるのも事実です。ヒグラシの「カナカナカナ」という鳴き声は、夏の終わりを告げる季節の音として多くの人の心に響きます。

CHAPTER 04
旬の食べ物と季節の味覚

暦の上では秋の始まりですが、食材は夏と秋の両方を楽しめる贅沢な時期です。桃やぶどうが旬を迎え、梨の早生品種も出回り始めます。枝豆やとうもろこしなど夏の味覚もまだまだ楽しめます。
魚介では秋刀魚(さんま)の走りが市場に並び始めるほか、スルメイカも美味しい時期です。暑い日にはそうめんや冷やし中華で涼を取りつつ、少しずつ秋の食材を食卓に取り入れていくのが季節の移ろいを楽しむ秘訣です。
暑い日が続く中でも、少しずつ秋の食材に目を向けてみましょう。イチジクや梨などの秋の果物が出始めるこの時期は、スーパーの売り場にも季節の変化が表れます。
新米パパ
新米パパ / 2歳児のパパ
立秋なのにまだ暑いのはなぜですか?
カゾイロ博士
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
二十四節気は太陽の位置で決まるので、実際の気温とはずれがあります。でも「暑さの中に秋の気配を見つける」のが暦の楽しみ方。朝夕の風に涼しさを感じたり、虫の声が変わったりと、小さな秋の兆しを探してみてください。

CHAPTER 05
秋の気配を感じる過ごし方

積乱雲
真夏の暑さの中にも、秋の兆しを探してみましょう。夕暮れ時の虫の音が変わり始め、トンボが飛び始めるのもこの頃からです。空を見上げると入道雲に混じってうろこ雲が現れることがあり、季節の変化を感じ取ることができます。
山の上に広がる夏空と雲
お盆の帰省シーズンとも重なるため、故郷の自然の中で秋の気配を感じるのも良いでしょう。まだ暑い日が続きますが、「暦の上では秋」という意識を持つだけで、季節の移り変わりをより豊かに感じることができます。ただし、立秋を過ぎても8月いっぱいは熱中症の危険が高い時期です。子どもとの外遊びは朝夕の涼しい時間にし、こまめな水分補給を続けましょう。
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TIP / 立秋からの季節の手紙
立秋以降の手紙には「残暑お見舞い申し上げます」「立秋とは名ばかりの暑さが続きますが」などの挨拶が使えます。8月末頃には「朝夕に秋の気配を感じる頃」と書けるようになります。
新米パパ
新米パパ / 2歳児のパパ
立秋を過ぎたら暑中見舞いはダメですか?
カゾイロ博士
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
はい。立秋(8月7日頃、2027年は8月8日)以降は「残暑見舞い」に切り替えます。「暑中お見舞い申し上げます」は立秋の前日まで。それ以降は「残暑お見舞い申し上げます」と書きましょう。

二十四節気一覧

一年を通した二十四節気の流れを一覧で確認しましょう。
二十四節気カレンダー
季節節気読み時期
春立春りっしゅん2月4日頃
春雨水うすい2月19日頃
春啓蟄けいちつ3月5日頃
春春分しゅんぶん3月20日頃
春清明せいめい4月4日頃
春穀雨こくう4月20日頃
夏立夏りっか5月5日頃
夏小満しょうまん5月21日頃
夏芒種ぼうしゅ6月5日頃
夏夏至げし6月21日頃
夏小暑しょうしょ7月7日頃
夏大暑たいしょ7月22日頃
秋立秋りっしゅう8月7日頃
秋処暑しょしょ8月23日頃
秋白露はくろ9月7日頃
秋秋分しゅうぶん9月22日頃
秋寒露かんろ10月8日頃
秋霜降そうこう10月23日頃
冬立冬りっとう11月7日頃
冬小雪しょうせつ11月22日頃
冬大雪たいせつ12月7日頃
冬冬至とうじ12月21日頃
冬小寒しょうかん1月5日頃
冬大寒だいかん1月20日頃

CHAPTER 06
立秋に関するよくある質問

A.
2027年の立秋は8月8日(日)です。立秋の期間は約15日間で、8月23日の処暑の前日まで続きます。2026年は8月7日でした。
A.
立秋(8月7日頃、2027年は8月8日)から8月末までに届くように出すのがマナーです。9月に入ると季節感がずれるため避けましょう。
A.
桃、梨、ぶどう、サンマなど、秋の味覚が出回り始めます。まだ暑い時期なので、冷たいそうめんや冷やし中華も楽しめます。

CHAPTER 07
まとめ

この節気は暦の上で秋が始まる日で、2027年は8月8日(日)にあたります。残暑見舞いへの切り替えのタイミングとしても知られています。まだ暑さは続きますが、旬の味覚や自然の変化を通じて秋の気配を感じ取り、季節の移ろいを楽しんでみてはいかがでしょうか。暑さの中にも確実に訪れる秋の足音に、ぜひ耳を澄ませてみてください。読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋——これから始まる豊かな季節への期待を膨らませながら、残りの夏を存分に楽しみましょう。暑さの中に秋の気配を見つける感性を磨きながら、日本の美しい季節の移ろいを味わってください。