喪中でもお年玉を渡すことはできますが、「お年玉」ではなく「お小遣い」として、お祝いの柄を避けた袋で渡すのが一般的です。身内を亡くした年のお正月は、子どもたちへのお年玉をどうするか迷いますよね。この記事では、喪中のお年玉の渡し方を、自分が喪中の場合と相手が喪中の場合に分けて解説します。

CHAPTER 01喪中でもお年玉は渡していい?
喪中は、故人をしのんでお祝いごとを控える期間です。お年玉は新年を祝う意味を持つため、喪中の年は控えるべきか悩む方もいるでしょう。ただ、お年玉には子どもへの気づかいや成長を願う気持ちも込められています。楽しみにしている子どもも多いため、渡し方に配慮すれば、喪中でも渡してよいと考えるのが一般的です。
- 忌中(きちゅう)
- 亡くなってから四十九日(仏式の場合)までの期間。故人の冥福を祈り、外出やお祝いを特に慎む
- 喪中(もちゅう)
- 故人を亡くしてから一年間ほどの期間。新年のお祝いや年賀状を控える
忌中のときはより控えめに
年末に亡くなり、お正月が忌中(四十九日まで)にあたる場合は、親戚が集まること自体を控える家庭も多くあります。お年玉を渡すなら、忌明けを待ってから「お小遣い」として渡すなど、より控えめにするとよいでしょう。
CHAPTER 02喪中のお年玉の渡し方
喪中のお年玉は、お祝いを連想させる表現や柄を避けるのがポイントです。自分が喪中の場合も、相手が喪中の場合も、次のように渡しましょう。
| 項目 | ふだんのお年玉 | 喪中のとき |
|---|---|---|
| 表書き | お年玉 | お小遣い、おもちゃ代、文具代、書籍代など |
| 袋 | 干支や紅白などのおめでたい柄 | 無地や、落ち着いた色・柄のポチ袋や白い封筒 |
| 渡すときの言葉 | あけましておめでとう | 今年もよろしくね、元気でね |
| 渡す時期 | 元日から松の内まで | 元日は避け、会ったときに |
CAUTION / 避けたい言葉と柄
喪中のときは、「おめでとう」「お祝い」などの言葉や、紅白・鶴亀・干支などおめでたい柄のポチ袋は避けます。キャラクターものでも、明るい色合いの「お年玉」と印刷された袋は控えたほうが安心です。
TIP / ちょうどよい袋がないときは
無地のポチ袋が手元にないときは、白い封筒や半紙でお札を包み、表に「お小遣い」と相手の名前を書けば十分です。小さな子どもには、好きな色の無地の袋を選ぶと喜ばれます。

CHAPTER 03立場別:喪中のお年玉の考え方
自分が喪中で、親戚の子どもに渡す場合
自分の家が喪中でも、親戚の子どもにはふだんどおり渡して構いません。ただし表書きは「お小遣い」にし、落ち着いた柄の袋を選びます。「おめでとう」は言わず、「今年も元気でね」などの言葉を添えましょう。
相手の家が喪中で、その家の子どもに渡す場合
相手が喪中のときも、子どもに渡すこと自体は失礼ではありません。相手の気持ちに配慮して、「お年玉」の表記と、お祝いの言葉を避けるのがマナーです。元日にお宅を訪ねるのは控え、会う機会があったときに渡しましょう。
喪中の家の子どもがお年玉をもらう場合
喪中でも、いただいたお小遣いは受け取って問題ありません。子どもからきちんとお礼を言わせ、親からも感謝を伝えましょう。「お年玉は遠慮します」と断ると、相手の好意を無にしてしまうこともあります。
新米パパ / 2歳児のパパ
今年の夏に祖父が亡くなりました。年明けに妻の実家へ行くのですが、甥っ子にお年玉を渡してもいいのでしょうか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
四十九日を過ぎていれば、渡して大丈夫ですよ。袋は無地か落ち着いた柄にして、表に「お小遣い」と書いておけば安心です。渡すときは「おめでとう」ではなく「今年もよろしくね」と声をかけましょう。
CHAPTER 04喪中のお年玉に関するよくある質問
A.
金額を変える必要はありません。いつもどおりの金額で、表書きや袋に配慮すれば十分です。
A.
渡さないと決めた場合は、「今年はおじいちゃんが亡くなったから、お正月のお祝いはお休みなんだよ」と伝えると、子どもなりに理解しやすくなります。渡す場合は、名目を変えて渡せば問題ありません。
A.
一般的には二親等以内(父母・祖父母・兄弟姉妹・子・孫など)が亡くなった場合に喪中とします。喪中の期間や範囲は家庭や地域によっても異なります。
CHAPTER 05まとめ
喪中でもお年玉は渡せますが、表書きを「お小遣い」にし、無地や落ち着いた柄の袋で渡すのがマナーです。「おめでとう」の言葉を避け、忌中のときはより控えめにしましょう。喪中のお正月の過ごし方や年賀状の扱いは喪中のマナーの記事で詳しく紹介しています。






