金婚式(きんこんしき)は、結婚50周年を祝う結婚記念日です。半世紀という長い年月を共に歩んできたご夫婦の絆を「金」にたとえ、家族みんなでお祝いします。この記事では、金婚式の意味や由来から、おすすめのプレゼント、心温まるお祝いの過ごし方まで、やさしくご紹介します。

CHAPTER 01
金婚式とは?意味と由来

金婚式の「金」は、50年間で育まれた夫婦の絆が金のように不変で尊いことを意味しています。金は錆びず、変色せず、永遠の輝きを保つ金属。半世紀を共に歩んだご夫婦の揺るぎない愛情を、最も価値の高い金属で称えます。
2027年に金婚式(結婚50周年)を迎えるのは、1977年(昭和52年)に結婚した夫婦です。2026年なら1976年(昭和51年)に結婚した夫婦が対象になります。入籍日と挙式日のどちらを結婚記念日にするかは、夫婦や家族で決めてかまいません。
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年
50年目
年数
金
素材
1977年
2027年に迎える夫婦
ゴールド
イメージカラー(一例)
ベンチに座って海を眺める老夫婦の後ろ姿
半世紀を共に歩んだ夫婦の絆を祝う記念日

50年という歳月の重み

結婚50年を迎えるということは、70代後半〜80代になられている方がほとんどです。20代で結婚されたとして、それから50年——本当に長い道のりですね。
高度経済成長期、オイルショック、バブル景気とその崩壊、阪神・東日本大震災、そしてコロナ禍。社会が大きく変わる中で、ずっとお互いを支え合ってきた。その事実だけで、どれほど大きなことか。楽しかったこと、つらかったこと、ケンカしたこと、一緒に泣いたこと——すべてを二人で乗り越えてきたからこそ、今日があります。
金婚式を迎えられたご夫婦には、ぜひ「よくここまで一緒に来たね」と、お互いの歩みを誇りに思っていただきたいのです。夫婦の思い出だけではなく、ご自身の人生を振り返ってみてください。その長い道のりを、隣にいるパートナーと共に歩んでこられたこと。それはとても素晴らしいことです。
“
50年間、ずっと隣にいてくれてありがとう。
— 金婚式に添えたい、いちばん素直な言葉

金婚式の歴史

結婚50年目を「Golden Wedding(ゴールデン・ウェディング)」として祝う習慣は、ヨーロッパで古くから行われてきたといわれます。日本では、1894年(明治27年)に明治天皇の大婚25年祝典(銀婚式)が盛大に行われたことをきっかけに、結婚記念日を祝う文化が広く知られるようになりました。
多くの自治体や社会福祉協議会では、金婚式を迎えるご夫婦に祝状や記念品を贈ったり、合同の祝賀会を開いたりする制度があります。内容や対象は地域や年度によって異なります。
祝状・記念品の贈呈
市区町村長からの祝状と記念品を、敬老行事などに合わせて贈る形式。申請が必要なことが多い
合同金婚式・祝賀会
その年に結婚50年を迎えた夫婦を招いて、式典や会食を開く形式
記念写真の撮影
祝賀会の場で、プロのカメラマンが夫婦の記念写真を撮影してくれる自治体もある
お住まいの市区町村の広報誌やホームページで「金婚式」「金婚夫婦」と検索すると、制度の有無を確認できます。申し込みが必要な場合が多いので、該当するご夫婦がいるご家族は早めにチェックしてあげましょう。民生委員や自治会長を通じて案内が届く地域もあります。
新米パパ
新米パパ / 2歳児のパパ
金婚式を夫婦揃って迎えられるのは、やっぱり特別なことなんでしょうか?
カゾイロ博士
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
正確な割合を示す統計はありませんが、50年という歳月は、離別や死別を乗り越えてお二人が元気でいらしてこそ迎えられるものです。夫婦揃って金婚式を迎えられるのは、決して当たり前ではない、とても尊いことなのです。

CHAPTER 02
金婚式のお祝いの過ごし方

金婚式は、お子さん・お孫さん・ひ孫さんまで家族みんなが集まる特別な日です。普段は離れて暮らしていても、この日ばかりは顔を合わせて、一緒に時間を過ごしてみませんか。

改めて「ありがとう」を伝えよう

日本の親子関係は、面と向かって感謝を伝えるのが照れくさいもの。でも、金婚式はそんな「恥ずかしさ」を乗り越えるのにちょうどいい機会です。
お子さんからご両親へ、お孫さんからおじいちゃん・おばあちゃんへ。「いてくれるだけで幸せだよ」「生まれてきてくれてありがとう」——そんな言葉を、改めて直接伝えてみてください。言葉にしなければ伝わらない想いは、たくさんあります。手紙に書くのが照れくさければ、食事の席でさりげなく伝えるだけでも十分です。
✓
TIP / 最も喜ばれるプレゼント
金婚式のプレゼントで最も喜ばれるのは、実は家族が全員揃うことです。遠方に住む家族も含めて全員が集まる。それだけでご両親にとっては何よりの贈り物になります。

家族での食事会

金婚式の食事会は、ホテルや料亭の個室が人気です。予約時に「金婚式のお祝い」と伝えると、花束やメッセージプレートを用意してもらえることも多いです。
食事のメニューは、ご高齢の方が食べやすい料理を選びましょう。硬いものや量が多すぎるものは避け、アレルギーや持病への配慮も忘れずに。和食のコース料理は幅広い年代に喜ばれます。
会場選びのポイントは、バリアフリー対応・個室・駐車場の有無です。車椅子が必要な場合は事前にお店に確認しましょう。お体の負担を考えて、食事会は2〜3時間程度を目安にするのがおすすめです。小さな孫やひ孫が一緒なら、子ども用の椅子や取り分け用の食器を用意してもらえるか、座敷か椅子席かも確認しておくと、子連れでも落ち着いてお祝いできます。

感動的な演出アイデア

  • 思い出のスライドショー — 50年間の写真を時系列にまとめてBGM付きで上映。結婚式、子どもの誕生、家族旅行など節目の写真を
  • 感謝状の贈呈 — 子どもや孫の連名で「感謝状」を作成。額装して贈ると記念になる
  • 金婚式ケーキ — 「50th Anniversary」のプレートを添えた特別なケーキ。ケーキ入刀の演出も
  • お孫さん・ひ孫さんからのお手紙や似顔絵 — 小さなお子さんの似顔絵やお手紙は、思わず涙がこぼれる贈り物
お祝いのフラワーブーケ
50本のバラの花束は金婚式の定番ギフト
遠方に住む家族が参加できない場合は、ZoomやLINEビデオ通話でのオンライン参加を組み合わせるのも現代的なスタイルです。事前にお祝いメッセージの動画を集めて当日上映する方法もあります。
新米パパ
新米パパ / 2歳児のパパ
親が体調的に外出が難しい場合はどうすればいいですか?
カゾイロ博士
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
自宅でお祝いするのも立派な金婚式です。出張シェフやケータリングを手配したり、お取り寄せグルメでおうち祝いをしたり。大切なのは場所ではなく、家族が一緒に過ごす時間そのものですよ。

ご夫婦で楽しむ、ゆったりとした時間

家族でのお祝いも大切ですが、ご夫婦二人きりの時間もぜひ作ってください。50年間、家族のために走り続けてきたお二人。金婚式は、ゆっくりと二人だけの時間を過ごす口実にもなります。

美味しいものを、ゆっくりと

近所の少し良いお寿司屋さん、懐石料理、フレンチのコース。普段はなかなか行けないちょっと贅沢なお店で、二人でゆっくり食事を楽しんでみてください。「50周年のお祝いなんです」と伝えれば、お店の方もきっと温かく迎えてくれます。

温泉でのんびり

お体が元気であれば、温泉旅行もおすすめです。箱根、熱海、城崎温泉——日頃の疲れを癒しながら、二人でのんびりとした時間を過ごしましょう。バリアフリー対応の温泉旅館も増えていますので、お体の状態に合わせて選んでみてください。
お子さんやお孫さんが旅行をプレゼントするのも素敵です。「行ってらっしゃい」と送り出して、お二人だけの時間をプレゼントするのも、形に残る贈り物とはまた違った喜びがあります。

CHAPTER 03
金婚式のおすすめプレゼント

金婚式のプレゼントは、テーマの「金」にちなんだ贈り物が定番です。予算は子ども一家族あたり20,000〜100,000円が一般的で、兄弟姉妹で出し合って旅行や高級ギフトを贈るケースが多いです。でも、金額よりも気持ちが何より大切。無理のない範囲で、心を込めて選びましょう。
金色の指輪
金婚式には、金にちなんだ贈り物が選ばれます
例えば、こんなものはいかがでしょうか?
金婚式のおすすめプレゼント
プレゼント予算目安おすすめポイント
金杯・金盃(ペア)10,000〜30,000円名入れで特別感を。飾っておける縁起物
金箔入りのお菓子・カステラ3,000〜10,000円金箔をあしらった華やかな和洋菓子。家族で分け合える
プリザーブドフラワー5,000〜15,000円枯れずに長く飾れる。金色・黄色のアレンジがおすすめ
ペアの湯呑み・茶碗5,000〜20,000円毎日使えて実用的。名入れ・金彩で特別感を
50年分のフォトブック3,000〜10,000円家族の歴史を一冊にまとめた世界にひとつの贈り物
温泉旅行・ペア食事券30,000〜100,000円体験型のプレゼント。二人の時間をプレゼント
家族全員の手書きメッセージ集0円〜一番心に響く贈り物。額装すると記念になる

金にちなんだ定番ギフト

金杯・金盃
お祝いの席の縁起物として飾れる。名入れで特別感を演出できる。ペアで10,000〜30,000円程度
金箔入りのお菓子
カステラや和菓子、チョコレートなどに金箔をあしらった華やかな一品。家族みんなで味わえる。3,000〜10,000円程度
ゴールドのフォトフレーム
50年間のベストショットを入れて贈ろう。デジタルフォトフレームなら複数の写真をスライドショーで楽しめる
金色のアクセサリー
ゴールドのネックレスやブローチ。普段使いできるさりげないデザインが喜ばれる

金婚式にふさわしい花

金婚式のお祝いには花を贈るのも喜ばれます。金婚式にふさわしいのは金色・黄色の花です。黄色いバラの花言葉は「友情」「献身」、ひまわりは「憧れ」「あなただけを見つめる」。50本のバラの花束は「永遠の愛」を意味し、金婚式にぴったりです。
プリザーブドフラワーなら枯れずに長く飾れるため、ご高齢の方への贈り物にも向いています。花束にメッセージカードを添えて贈りましょう。
金色のリボンが美しく波打つ様子
金色は不変・永遠を象徴する金婚式のテーマカラー

CHAPTER 04
金婚式に贈るメッセージ文例

金婚式のメッセージは、半世紀にわたるご夫婦の歩みへの敬意と、家族としての感謝を込めて書きましょう。手書きの手紙が最も心に響きます。パソコンの文字よりも、手書きの文字には書き手の想いが宿ります。
花で囲んだメッセージの封筒
文例:子どもから

結婚50周年、本当におめでとうございます。
半世紀もの間、家族を守り続けてくれたお父さんとお母さんは、私たちの誇りです。
いつまでも元気で、仲良く過ごしてください

文例:孫から

おじいちゃん、おばあちゃんへ

金婚式おめでとう。
二人がいてくれるから、私たちがいます。
大好きだよ

文例:夫婦間で

50年間、ありがとう。
あなたがいてくれたから、ここまで来ることができました。
これからもよろしくお願いします

✎
NOTE / のし紙のマナー
金婚式の贈り物には紅白の蝶結び(花結び)ののし紙をかけます。表書きは「祝 金婚式」「金婚式御祝」「寿」などが一般的です。

CHAPTER 05
主な結婚記念日の比較

主な結婚記念日の比較
年数名称素材特徴
25年銀婚式銀純粋さ・永続性。盛大にお祝いする節目
30年真珠婚式真珠富と健康の象徴
40年ルビー婚式ルビー深紅の情熱。夫婦の絆の深さ
50年金婚式金不変・永遠。最も格式の高い記念日
60年ダイヤモンド婚式ダイヤモンド世界一硬い宝石で最長の絆を称える

CHAPTER 06
金婚式に関するよくある質問

A.
子ども一家族あたり20,000〜100,000円が目安です。兄弟姉妹で出し合い、旅行や記念品を贈るケースが多いです。友人・知人からは5,000〜10,000円程度。金額よりも気持ちが大切ですので、無理のない範囲でお祝いしましょう。
A.
入籍日や挙式日を基準に数えて50年目の当日、または近い週末にお祝いするのが一般的です。ご高齢であることを考慮して、体調の良い日を選んであげてください。
A.
気づいた時点でお祝いすれば大丈夫です。「遅れましたが…」と一言添えて、心を込めてお祝いしましょう。大切なのはタイミングではなく、感謝を伝えることです。
A.
自宅でのお祝いも素敵です。出張シェフやケータリング、お取り寄せグルメを活用しましょう。ZoomやLINEビデオ通話で遠方の家族もつなげれば、自宅にいながら家族全員でお祝いできます。
A.
必ずしも金にこだわる必要はありません。旅行・食事・花束・フォトブックなど、ご夫婦が喜ぶものであれば何でもOKです。何よりも、お祝いの気持ちと「ありがとう」の言葉が一番の贈り物です。

CHAPTER 07
まとめ

50年という月日は、言葉では表せないほどの重みがあります。嬉しかったことも、つらかったことも、すべてを二人で分かち合ってきた半世紀。金婚式を夫婦揃って迎えられること自体が、何よりの勲章です。
お子さんやお孫さんは、ぜひこの機会に感謝の言葉を伝えてください。そしてご夫婦お二人は、美味しいものを食べて、温泉に浸かって、ゆっくりとした時間をお過ごしください。頑張ってきた50年の自分たちへのご褒美として。
これからも、どうかお体を大切に。お二人の歩みが、家族みんなの誇りです。結婚記念日一覧では、年数ごとの名称と祝い方をまとめています。