金婚式(きんこんしき)は、結婚50周年を祝う結婚記念日です。半世紀という長い年月を共に歩んできたご夫婦の絆を「金」にたとえ、家族みんなでお祝いします。この記事では、金婚式の意味や由来から、おすすめのプレゼント、心温まるお祝いの過ごし方まで、やさしくご紹介します。
CHAPTER 01金婚式とは?意味と由来
金婚式の「金」は、50年間で育まれた夫婦の絆が金のように不変で尊いことを意味しています。金は錆びず、変色せず、永遠の輝きを保つ金属。半世紀を共に歩んだご夫婦の揺るぎない愛情を、最も価値の高い金属で称えます。
50年目
年数
金
素材
約16%
到達率
ゴールド
テーマカラー

50年という歳月の重み
結婚50年を迎えるということは、70代後半〜80代になられている方がほとんどです。20代で結婚されたとして、それから50年——本当に長い道のりですね。
高度経済成長期、オイルショック、バブル景気とその崩壊、阪神・東日本大震災、そしてコロナ禍。社会が大きく変わる中で、ずっとお互いを支え合ってきた。その事実だけで、どれほど大きなことか。楽しかったこと、つらかったこと、ケンカしたこと、一緒に泣いたこと——すべてを二人で乗り越えてきたからこそ、今日があります。
金婚式を迎えられたご夫婦には、ぜひ「よくここまで一緒に来たね」と、お互いの歩みを誇りに思っていただきたいのです。夫婦の思い出だけではなく、ご自身の人生を振り返ってみてください。その長い道のりを、隣にいるパートナーと共に歩んでこられたこと。それはとても素晴らしいことです。
50年間、ずっと隣にいてくれてありがとう。
金婚式の歴史
金婚式の起源はイギリスに遡ります。結婚50年目を「Golden Wedding」として祝う習慣は18世紀頃に始まりました。日本では大正時代から金婚式を祝う習慣が広まり始め、明治天皇の銀婚式をきっかけに結婚記念日を祝う文化が定着しました。
多くの自治体では、金婚式を迎えるご夫婦に対して祝状や記念品を贈る制度があります。内容は地域によって異なりますが、市長からの祝状に加えて記念品が贈呈されるケースが一般的です。
| 自治体 | 内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 鹿屋市(鹿児島県) | 合同金婚式典(祝状・記念品・祝賀会食) | 市が主催する式典形式。毎年11月頃に開催され、夫婦揃ってセレモニーに参加できる |
| 行田市(埼玉県) | 金婚夫婦祝品贈呈(祝状・記念品) | 9月の敬老祝賀式典で贈呈。申請書の提出が必要 |
| 北本市(埼玉県) | 金婚祝賀会(記念写真撮影・記念品) | 市と社会福祉協議会の共催。プロによる記念写真撮影つき |
| 玉名市(熊本県) | 表彰状・記念品の贈呈 | 結婚50周年を迎えた市内在住の夫婦が対象 |
| あま市(愛知県) | 金婚夫婦記念品贈呈 | 申請書を提出して記念品を受け取る方式 |
お住まいの市区町村の広報誌やホームページで「金婚式」「金婚夫婦」と検索すると、制度の有無を確認できます。申し込みが必要な場合が多いので、該当するご夫婦がいるご家族は早めにチェックしてあげましょう。民生委員や自治会長を通じて案内が届く地域もあります。
新米パパ / 2歳児のパパ
金婚式を迎えられる夫婦はどのくらいの割合ですか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
国勢調査のデータから推計すると、婚姻を継続して50年以上になる夫婦は全体の約16%とされています。離別・死別を含めると、金婚式を夫婦揃って迎えられるのは決して当たり前ではない、とても尊いことなのです。
CHAPTER 02家族が集う、心温まるお祝いの過ごし方
金婚式は、お子さん・お孫さん・ひ孫さんまで家族みんなが集まる特別な日です。普段は離れて暮らしていても、この日ばかりは顔を合わせて、一緒に時間を過ごしてみませんか。
改めて「ありがとう」を伝えよう
日本の親子関係は、面と向かって感謝を伝えるのが照れくさいもの。でも、金婚式はそんな「恥ずかしさ」を乗り越えるのにちょうどいい機会です。
お子さんからご両親へ、お孫さんからおじいちゃん・おばあちゃんへ。「いてくれるだけで幸せだよ」「生まれてきてくれてありがとう」——そんな言葉を、改めて直接伝えてみてください。言葉にしなければ伝わらない想いは、たくさんあります。手紙に書くのが照れくさければ、食事の席でさりげなく伝えるだけでも十分です。
TIP / 最も喜ばれるプレゼント
金婚式のプレゼントで最も喜ばれるのは、実は家族が全員揃うことです。遠方に住む家族も含めて全員が集まる。それだけでご両親にとっては何よりの贈り物になります。
家族での食事会
金婚式の食事会は、ホテルや料亭の個室が人気です。予約時に「金婚式のお祝い」と伝えると、花束やメッセージプレートを用意してもらえることも多いです。
食事のメニューは、ご高齢の方が食べやすい料理を選びましょう。硬いものや量が多すぎるものは避け、アレルギーや持病への配慮も忘れずに。和食のコース料理は幅広い年代に喜ばれます。
会場選びのポイントは、バリアフリー対応・個室・駐車場の有無です。車椅子が必要な場合は事前にお店に確認しましょう。お体の負担を考えて、食事会は2〜3時間程度を目安にするのがおすすめです。
感動的な演出アイデア
- 思い出のスライドショー — 50年間の写真を時系列にまとめてBGM付きで上映。結婚式、子どもの誕生、家族旅行など節目の写真を
- 感謝状の贈呈 — 子どもや孫の連名で「感謝状」を作成。額装して贈ると記念になる
- 金婚式ケーキ — 「50th Anniversary」のプレートを添えた特別なケーキ。ケーキ入刀の演出も
- お孫さん・ひ孫さんからのお手紙や似顔絵 — 小さなお子さんの似顔絵やお手紙は、思わず涙がこぼれる贈り物

遠方に住む家族が参加できない場合は、ZoomやLINEビデオ通話でのオンライン参加を組み合わせるのも現代的なスタイルです。事前にお祝いメッセージの動画を集めて当日上映する方法もあります。
新米パパ / 2歳児のパパ
親が体調的に外出が難しい場合はどうすればいいですか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
自宅でお祝いするのも立派な金婚式です。出張シェフやケータリングを手配したり、お取り寄せグルメでおうち祝いをしたり。大切なのは場所ではなく、家族が一緒に過ごす時間そのものですよ。
CHAPTER 03ご夫婦で楽しむ、ゆったりとした時間
家族でのお祝いも大切ですが、ご夫婦二人きりの時間もぜひ作ってください。50年間、家族のために走り続けてきたお二人。金婚式は、ゆっくりと二人だけの時間を過ごす口実にもなります。
美味しいものを、ゆっくりと
近所の少し良いお寿司屋さん、懐石料理、フレンチのコース。普段はなかなか行けないちょっと贅沢なお店で、二人でゆっくり食事を楽しんでみてください。「50周年のお祝いなんです」と伝えれば、お店の方もきっと温かく迎えてくれます。
温泉でのんびり
お体が元気であれば、温泉旅行もおすすめです。箱根、熱海、城崎温泉——日頃の疲れを癒しながら、二人でのんびりとした時間を過ごしましょう。バリアフリー対応の温泉旅館も増えていますので、お体の状態に合わせて選んでみてください。
お子さんやお孫さんが旅行をプレゼントするのも素敵です。「行ってらっしゃい」と送り出して、お二人だけの時間をプレゼントするのも、形に残る贈り物とはまた違った喜びがあります。
CHAPTER 04金婚式のおすすめプレゼント
金婚式のプレゼントは、テーマの「金」にちなんだ贈り物が定番です。予算は子ども一家族あたり20,000〜100,000円が一般的で、兄弟姉妹で出し合って旅行や高級ギフトを贈るケースが多いです。でも、金額よりも気持ちが何より大切。無理のない範囲で、心を込めて選びましょう。
例えば、こんなものはいかがでしょうか?
| プレゼント | 予算目安 | おすすめポイント |
|---|---|---|
| 金杯・金盃(ペア) | 10,000〜30,000円 | 名入れで特別感を。日本酒で乾杯する縁起物 |
| 金箔入りのお酒 | 3,000〜10,000円 | 金箔が舞うスパークリングワインや日本酒。見た目も華やか |
| プリザーブドフラワー | 5,000〜15,000円 | 枯れずに長く飾れる。金色・黄色のアレンジがおすすめ |
| ペアの湯呑み・茶碗 | 5,000〜20,000円 | 毎日使えて実用的。名入れ・金彩で特別感を |
| 50年分のフォトブック | 3,000〜10,000円 | 家族の歴史を一冊にまとめた世界にひとつの贈り物 |
| 温泉旅行・ペア食事券 | 30,000〜100,000円 | 体験型のプレゼント。二人の時間をプレゼント |
| 家族全員の手書きメッセージ集 | 0円〜 | 一番心に響く贈り物。額装すると記念になる |
金にちなんだ定番ギフト
- 金杯・金盃
- 日本酒を注いで乾杯する縁起物。名入れで特別感を演出できる。ペアで10,000〜30,000円程度
- 金箔入りのお酒
- 日本酒やスパークリングワインに金箔が舞う華やかな一品。見た目のインパクト大。3,000〜10,000円程度
- ゴールドのフォトフレーム
- 50年間のベストショットを入れて贈ろう。デジタルフォトフレームなら複数の写真をスライドショーで楽しめる
- 金色のアクセサリー
- ゴールドのネックレスやブローチ。普段使いできるさりげないデザインが喜ばれる
金婚式にふさわしい花
金婚式のお祝いには花を贈るのも喜ばれます。金婚式にふさわしいのは金色・黄色の花です。黄色いバラの花言葉は「友情」「献身」、ひまわりは「憧れ」「あなただけを見つめる」。50本のバラの花束は「永遠の愛」を意味し、金婚式にぴったりです。
プリザーブドフラワーなら枯れずに長く飾れるため、ご高齢の方への贈り物にも向いています。花束にメッセージカードを添えて贈りましょう。

CHAPTER 05金婚式に贈るメッセージ文例
金婚式のメッセージは、半世紀にわたるご夫婦の歩みへの敬意と、家族としての感謝を込めて書きましょう。手書きの手紙が最も心に響きます。パソコンの文字よりも、手書きの文字には書き手の想いが宿ります。
- 子どもから:「結婚50周年、本当におめでとうございます。半世紀もの間、家族を守り続けてくれたお父さんとお母さんは、私たちの誇りです。いつまでも元気で、仲良く過ごしてください」
- 孫から:「おじいちゃん、おばあちゃん、金婚式おめでとう。二人がいてくれるから、私たちがいます。大好きだよ」
- 夫婦間で:「50年間、ありがとう。あなたがいてくれたから、ここまで来ることができました。これからもよろしくお願いします」
NOTE / のし紙のマナー
金婚式の贈り物には紅白の蝶結び(花結び)ののし紙をかけます。表書きは「祝 金婚式」「金婚式御祝」「寿」などが一般的です。
CHAPTER 06主な結婚記念日の比較
CHAPTER 07よくある質問
A.
子ども一家族あたり20,000〜100,000円が目安です。兄弟姉妹で出し合い、旅行や記念品を贈るケースが多いです。友人・知人からは5,000〜10,000円程度。金額よりも気持ちが大切ですので、無理のない範囲でお祝いしましょう。
A.
入籍日や挙式日を基準に数えて50年目の当日、または近い週末にお祝いするのが一般的です。ご高齢であることを考慮して、体調の良い日を選んであげてください。
A.
気づいた時点でお祝いすれば大丈夫です。「遅れましたが…」と一言添えて、心を込めてお祝いしましょう。大切なのはタイミングではなく、感謝を伝えることです。
A.
自宅でのお祝いも素敵です。出張シェフやケータリング、お取り寄せグルメを活用しましょう。ZoomやLINEビデオ通話で遠方の家族もつなげれば、自宅にいながら家族全員でお祝いできます。
A.
必ずしも金にこだわる必要はありません。旅行・食事・花束・フォトブックなど、ご夫婦が喜ぶものであれば何でもOKです。何よりも、お祝いの気持ちと「ありがとう」の言葉が一番の贈り物です。
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CHAPTER 08まとめ
50年という月日は、言葉では表せないほどの重みがあります。嬉しかったことも、つらかったことも、すべてを二人で分かち合ってきた半世紀。金婚式を夫婦揃って迎えられること自体が、何よりの勲章です。
お子さんやお孫さんは、ぜひこの機会に感謝の言葉を伝えてください。そしてご夫婦お二人は、美味しいものを食べて、温泉に浸かって、ゆっくりとした時間をお過ごしください。頑張ってきた50年の自分たちへのご褒美として。
これからも、どうかお体を大切に。お二人の歩みが、家族みんなの誇りです。結婚記念日一覧では、年数ごとの名称と祝い方をまとめています。

