結婚式・披露宴は、二人の結婚を誓い、親族や友人にお披露目する人生の大きな慶事です。招かれる側も招く側も、当日の流れやご祝儀(しゅうぎ)の相場、服装マナーを知っておけば安心して臨めます。この記事では、ゲストとして知りたいマナーを中心に、挙式スタイルや費用、準備の流れまで解説します。
CHAPTER 01結婚式と披露宴の違い・挙式スタイルと当日の流れ

結婚式(挙式)は、新郎新婦が結婚の誓いを立てる儀式です。神前式・教会式(チャペル式)・人前式・仏前式などの形式があります。一方、披露宴は挙式後に行われるお祝いの宴で、親族や友人・同僚を招いて食事や演出を楽しみながら結婚を披露します。

| スタイル | 場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| 神前式 | 神社・ホテル神殿 | 三三九度、玉串奉奠など日本の伝統的な儀式。和装が基本 |
| 教会式(チャペル式) | 教会・チャペル | バージンロード、指輪交換、誓いのキス。ウェディングドレスが定番 |
| 人前式 | レストラン・ガーデン等 | 宗教に関係なくゲスト全員が証人。自由な演出が可能 |
| 仏前式 | 寺院 | 仏様の前で結婚を誓う。念珠授与が特徴。比較的少数 |
現在は教会式が最も多く、神前式や人前式がそれに続きます。近年は形式にこだわらない人前式や、家族だけで行う少人数の挙式も増えています。
挙式スタイルの比較と選び方
教会式はバージンロードを歩く演出が最大の魅力で、ウェディングドレスが映える王道の挙式スタイルです。神前式は三三九度(さんさんくど)や玉串奉奠などの厳かな儀式が特徴で、白無垢や色打掛といった和装の美しさを楽しめます。人前式はゲスト全員が証人となるスタイルで、宗教に関係なく自由な演出が可能です。オリジナリティを重視するカップルに人気が高まっています。
キリスト教式(教会式)は、教会やチャペルで牧師(プロテスタント)または神父(カトリック)の司式のもと行われる挙式スタイルです。バージンロード、ベールダウン、指輪の交換、誓いのキス、フラワーシャワーなどの演出が特徴で、厳かでありながら華やかな雰囲気が人気を集めています。日本では信者でなくても挙式できるチャペルが多く、結婚式場やホテルに併設されたチャペルを利用するケースが一般的です。
| 項目 | 教会式 | 神前式 | 人前式 |
|---|---|---|---|
| 費用の目安 | 20万〜40万円 | 15万〜35万円 | 10万〜30万円 |
| 所要時間 | 約30分 | 約30分 | 約20〜30分 |
| 衣装 | ドレス・タキシード | 和装(白無垢・紋付袴) | 自由(ドレスでも和装でも可) |
| 人数の目安 | 制限なし | 親族中心(30〜50名) | 制限なし |
| 演出の自由度 | やや制限あり | 伝統に沿った進行 | 非常に自由 |
TIP / 挙式スタイルの選び方のポイント
挙式スタイルを選ぶ際は、まず二人が大切にしたいことを話し合いましょう。「厳かな雰囲気が好き」なら教会式や神前式、「自分たちらしさを出したい」なら人前式がおすすめです。また、親族の意向(特に祖父母世代)を確認しておくとトラブルを防げます。会場の雰囲気も大切で、実際に見学して決めるのが一番です。
当日の流れ

結婚式と披露宴を合わせた所要時間は約3〜4時間です。一般的な流れをご紹介します。
- 01受付(挙式30分前〜)ゲストは受付で芳名帳に記帳し、ご祝儀を渡します。受付係は新郎新婦の友人が務めることが多いです。
- 02挙式(30〜40分)チャペルや神殿で挙式を行います。教会式ではバージンロードの入場、誓いの言葉、指輪交換、ウェディングキスなどが行われます。
- 03集合写真撮影挙式後、親族やゲストとの集合写真を撮影します。
- 04披露宴 ─ 入場・開宴(2〜2.5時間)新郎新婦が入場し、主賓の祝辞、乾杯と続きます。
- 05披露宴 ─ 歓談・演出お色直し、ケーキカット、余興、スピーチ、テーブルラウンドなどの演出が行われます。
- 06花束贈呈・謝辞新郎新婦から両親への感謝の手紙・花束贈呈、新郎(または両家代表)の謝辞で締めくくります。
- 07お見送り出口で新郎新婦がゲストにプチギフトを渡しながらお見送りします。
- 挙式
- 神前式・教会式(チャペル式)・人前式の3つの形式があります。近年は宗教にとらわれない人前式が増加傾向にあります。
- 披露宴
- 挙式後に行う食事会・パーティー。新郎新婦が親族や友人をもてなし、結婚を報告します。2〜3時間が一般的です。
- ご祝儀
- 結婚式に参列する際に持参するお祝い金。友人は3万円、親族は5〜10万円が相場。偶数(割り切れる数)は避け、奇数にするのがマナーです。
- 引き出物
- 披露宴の参列者に渡すお礼の品。記念品・引き菓子・縁起物の3点セットが定番ですが、近年はカタログギフトが主流です。
定番の演出
挙式の中で取り入れられる演出にはさまざまなものがあります。教会式ではフラワーシャワーやバルーンリリースが定番です。フラワーシャワーは退場する新郎新婦に花びらを散らして祝福するもので、花の香りと色彩が華やかな雰囲気を演出します。また、リングピローをお子さまに運んでもらうリングボーイ・リングガールは、ゲストの笑顔を誘う微笑ましい演出です。
人前式では自由度が高く、ゲスト全員に承認の拍手をもらう承認セレモニーや、新郎新婦がお互いに手紙を読み合うレター交換、二人で一つの木に水をやる植樹セレモニーなど、個性的な演出が可能です。宗教的な制約がないため、二人らしさを最大限に表現できるのが人前式の魅力です。
披露宴の演出ではケーキカットとファーストバイトが最も人気があります。ケーキカットは「二人で初めての共同作業」として象徴的な場面であり、ファーストバイトは新郎から新婦へ「一生食べさせてあげる」、新婦から新郎へ「一生おいしいものを作ってあげる」という意味が込められています。
近年人気が高まっている演出としてテーブルラウンドがあります。新郎新婦が各テーブルを回りながらゲストと写真を撮ったり、フォトプロップスを使って楽しんだりする演出で、ゲストとの距離が近くなるのが魅力です。キャンドルサービスの代わりに、果実酒を各テーブルで作るドリンクサーブも新しいスタイルとして注目されています。
TIP / ゲストを退屈させないための工夫
披露宴の歓談時間が長すぎるとゲストが退屈してしまうことがあります。フォトブースの設置やゲスト参加型のクイズ、新郎新婦にまつわるプロフィールムービーの上映など、合間を埋める工夫を取り入れるとゲストの満足度が高まります。
結婚式のかたちの移り変わり
現在「結婚式」として広く知られる神前結婚式は、実は明治時代の末期に生まれた比較的新しい形式です。1900年(明治33年)、大正天皇の御成婚の儀が宮中の賢所(かしこどころ)で行われたことがきっかけとなり、一般にも神社で式を挙げるスタイルが広まりました。それ以前の江戸時代には、婚礼は自宅の座敷で親族・近所の人を招いて行う「祝言(しゅうげん)」が主流でした。
昭和に入ると、結婚式場やホテルでの披露宴が一般化します。高度経済成長期には「ホテルウェディング」が憧れのスタイルとなり、仲人を立てた盛大な披露宴が主流になりました。現代ではレストランウェディングやガーデンウェディング、さらには結婚式を挙げない「ナシ婚」を選ぶカップルも増えています。ナシ婚の場合でも、親しい友人や親族からは1万円程度のお祝い金か品物を贈るのがマナーとされています。
CHAPTER 02ゲストのマナー|招待状の返信とご祝儀
招待状の返信
結婚式に招待されたら、返信はがきは1週間以内(できれば2〜3日以内)に出すのがマナーです。
返信はがきの書き方にはいくつかのルールがあります。まず、「御」「御芳」などの敬語を二重線で消すのが基本です。「御出席」の「御」を消して「出席」に丸をつけ、「御芳名」の「御芳」を消して「名」のみにします。
「御欠席」の「御」も忘れずに消しましょう。出席の場合は「御欠席」全体に二重線を引き、余白に「喜んで出席させていただきます」などのメッセージを添えると丁寧です。欠席の場合は理由を詳しく書かず、「やむを得ない事情のため」と濁すのが一般的です。結婚式当日に近い時期に届いた招待状でも、できるだけ早く返信することが大切です。
出席の場合は余白にお祝いのメッセージを添えると喜ばれます。「ご結婚おめでとうございます。お招きいただきありがとうございます。喜んで出席させていただきます。」のように簡潔に書きましょう。欠席の場合は「あいにく先約がございまして」などの理由を簡潔に添え、後日お祝いの品を贈る旨を伝えるのが丁寧です。
CAUTION / 返信はがきの注意点
返信はがきには句読点(、。)を使わないのが正式なマナーです。句読点は「終わり」「区切り」を意味するため、お祝い事にはふさわしくないとされています。文章の区切りはスペースや改行で表現しましょう。また、黒のボールペンまたは万年筆で書くのが基本です。
新米パパ / 2歳児のパパ
招待状の返信をメールやLINEで済ませてもいいですか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
正式な返信は同封の返信はがきで行うのがマナーです。ただし、返信はがきを出す前にLINEやメールで「出席します」と一報入れておくと、新郎新婦も準備がしやすくなります。返信はがきとLINEの両方で連絡するのが最も丁寧な対応ですよ。
新米パパ / 2歳児のパパ
最近はウェブ招待状で返信するケースも増えていますが、何か気をつけることはありますか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
ウェブ招待状の場合も、届いたらできるだけ早く返信するのは同じです。メッセージ欄にお祝いの言葉を添えましょう。紙の招待状のように「御」を消すといった形式的なマナーは不要ですが、丁寧な言葉遣いを心がけてくださいね。
ご祝儀の相場
ゲストとして結婚式に招待された際のご祝儀の金額は、新郎新婦との関係性によって異なります。

| 関係 | 20代 | 30代 | 40代以上 |
|---|---|---|---|
| 友人 | 3万円 | 3万円 | 3万〜5万円 |
| 同僚・職場関係 | 3万円 | 3万円 | 3万〜5万円 |
| 上司 | 3万〜5万円 | 3万〜5万円 | 5万〜10万円 |
| 兄弟姉妹 | 5万円 | 5万〜10万円 | 5万〜10万円 |
| いとこ | 3万円 | 3万〜5万円 | 3万〜5万円 |
| 甥・姪 | - | 5万〜10万円 | 5万〜10万円 |
友人のご祝儀が3万円とされるのは、披露宴でもてなされる料理・飲み物代(約1.5〜2万円)と引き出物代(約5,000円)を合わせた実費に、お祝いの気持ち(約1万円)を上乗せするという考え方に基づいています。この内訳を知っておくと、金額に迷ったときの判断がしやすくなります。
CAUTION / ご祝儀のNG金額
ご祝儀では偶数(割り切れる数)は「別れ」を連想させるため避けます。特に2万円・4万円・6万円はNGです。ただし、2万円は近年許容される傾向にあり、1万円札1枚+5千円札2枚の「3枚」にすることで奇数にする工夫もあります。8万円は末広がりで縁起が良いためOKです。
TIP / 夫婦で出席する場合のご祝儀
夫婦そろって披露宴に招かれた場合、ご祝儀は二人分をまとめて一つの祝儀袋に入れます。友人の相場が3万円なら、単純に倍の6万円ではなく、偶数を避けて5万円にするのが一般的です。子ども連れの場合は、子どもの食事が用意されるなら1〜2万円を上乗せしましょう。表書きの名前は夫の氏名をフルネームで中央に書き、妻の名前をその左に記します。
ご祝儀袋の選び方と包み方
ご祝儀袋は紅白または金銀の結び切り(あわじ結び)のものを使います。蝶結びは繰り返しを意味するため結婚式にはNGです。表書きは「寿」または「御祝」とし、筆ペンで丁寧に書きます。中袋には金額と住所・氏名を記入し、新札を入れます。
ご祝儀袋の選び方にもマナーがあります。3万円の場合は紅白の結び切り(あわじ結び)の水引がついた袋を選びます。5万円以上の場合は金銀の水引がついた格式の高いご祝儀袋を使用しましょう。蝶結びの水引は「何度でも結び直せる」ことから繰り返しのお祝い(出産や入学など)に使うものであり、結婚式には不適切です。
- 01新札を用意する式の数日前までに銀行で新札を準備しておきましょう。当日になって慌てないよう、早めに交換しておくのがベストです。ATMでは新札が出ないことがあるため、窓口での交換をおすすめします。
- 02中袋に金額と住所・氏名を記入する中袋の表面に金額を旧字体で記入します(壱萬圓、参萬圓など)。裏面左下に住所と氏名を書きます。ボールペンではなく筆ペンを使うのがマナーです。
- 03お札の向きを揃えて入れる中袋にお札を入れる際は、肖像画が表の上側にくるように揃えます。中袋を外袋(上包み)に入れ、裏面の折り方は下側の折りが上にくるようにします。弔事の場合と逆ですので注意してください。
- 04袱紗に包んで持参するご祝儀袋は袱紗(ふくさ)に包んで持参します。慶事用の袱紗は赤やピンクなどの暖色系が基本です。紫色の袱紗は慶弔両用で便利です。受付でご祝儀を渡す際に袱紗から取り出します。
新米パパ / 2歳児のパパ
ご祝儀袋の裏面の折り方って、上下どちらが上に来るかいつも迷います。
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
結婚式など慶事の場合は下側の折りが上に来るようにします。「喜びを受け止める」という意味があります。弔事の場合は逆で、上側の折りが上になります。迷ったら「慶事は下が上」と覚えておきましょう。
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LAMPER ご祝儀袋 2枚セット(新しいタブで開きます)
落ち着いた柄が上品なご祝儀袋。2枚セットなので、結婚式のお呼ばれが続くときにも使えます。
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慶弔両用 袱紗(京都製・梨地織り)(新しいタブで開きます)
ご祝儀袋を包んで持参する慶弔両用の袱紗。結婚式にも急な弔事にも使えるので、ひとつ持っておくと安心です。
欠席する場合
結婚式に出席できない場合は、祝電(電報)を送るのがマナーです。届け先は挙式会場宛てとし、届け日は披露宴の開始1〜2時間前に届くよう手配します。宛名は新婦の旧姓で送るのが一般的です。NTTの「D-MAIL」やインターネット電報サービスで、ぬいぐるみやフラワー付きの祝電も人気です。文面では忌み言葉(切れる・別れる・重ね重ね等)を避けましょう。
CHAPTER 03ゲストの服装・子連れ参列・スピーチの注意点
結婚式のゲストの服装は、フォーマルまたはセミフォーマルが基本です。主役は新郎新婦ですので、華やかさの中にも節度を心がけましょう。

新米パパ / 2歳児のパパ
結婚式のゲストとしてNGな服装はどんなものですか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
女性は白い服(花嫁の色)、露出が多い服、カジュアルすぎる服装はNGです。全身黒も喪服を連想させるため避けるか、明るい小物で華やかさを加えましょう。男性は白のネクタイ(新郎の色)やカジュアルなジャケットは避け、ダークスーツに白またはシルバーのネクタイが基本です。動物柄(ファーやレオパード)は殺生を連想させるためフォーマルな場にはふさわしくありません。
女性の服装
女性ゲストの服装で最も重要なルールは白い服を避けることです。白は花嫁の色とされているため、白のワンピースやドレスはNGです。薄いベージュやクリーム色も写真では白に見えることがあるので注意が必要です。ただし、バイカラーのドレスで一部に白が入っている程度であれば問題ありません。
全身黒のコーディネートは喪服を連想させるため、結婚式では避けるのがマナーです。黒いドレスを着る場合は、明るい色のボレロやストール、華やかなアクセサリーを合わせて、お祝いの場にふさわしい華やかさを演出しましょう。靴はヒールのあるパンプスが正式で、つま先の見えるオープントゥやサンダルは避けます。
結婚式に招待された際の服装は、男性はブラックスーツかダークスーツに白いネクタイが基本です。女性はフォーマルなワンピースやドレスを着用し、白は花嫁の色とされるため避けるのがマナーです。アクセサリーはパールが定番で、揺れるイヤリングやピアスは「家庭が揺れる」ことを連想させるため、避けたほうが無難だという考え方もあります。
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総レース ロングパーティードレス(袖あり)(新しいタブで開きます)
袖ありで肌の露出を抑えられる総レースのロングドレス。結婚式のゲストマナーに合わせやすい一着です。
男性の服装
男性ゲストの服装はブラックスーツまたはダークスーツが基本です。ネクタイは白やシルバーが正式ですが、近年はパステルカラーや細めのストライプ柄も許容されています。ただし、黒のネクタイは弔事を連想させるため絶対にNGです。シャツは白が最も格式が高く、薄いブルーやピンクもお祝いの場にふさわしい色として認められています。
靴は黒の革靴で、内羽根式のストレートチップが最もフォーマルです。茶色の靴はカジュアルな印象になるため、格式の高い式にはふさわしくありません。靴下は黒で、くるぶし丈のショートソックスは座ったときに肌が見えるため避けましょう。ポケットチーフを胸ポケットに入れると、さりげないお洒落でお祝いの気持ちを表現できます。
子連れで参列する場合
新米パパ / 2歳児のパパ
結婚式に子供を連れて参列するのはOKですか?何歳から連れて行けますか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
新郎新婦から招待されていればOKですが、招待状にお子さんの名前がない場合は連れて行かないのがマナーです。連れて行く場合は、ぐずったときにすぐ退出できる席をお願いしましょう。授乳室やおむつ替えスペースの有無も事前に確認しておくと安心です。
新米パパ / 2歳児のパパ
結婚式に子どもを連れて行く場合の注意点はありますか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
まず、子ども連れの参列が可能かどうかを新郎新婦に確認しましょう。OKの場合は、子ども用の食事や椅子を会場に手配してもらえるか確認します。式中にぐずった場合に備え、おもちゃや絵本、お菓子を準備し、泣いたらすぐに退席できる席に座りましょう。お子さまの服装はフォーマルな装いで、白は花嫁の色なので避けてくださいね。
子どもの服装にも基本的なマナーがあります。男の子はブレザーにシャツ、半ズボンの組み合わせか、フォーマルなロンパースが定番です。女の子はフォーマルなワンピースにカーディガンを合わせるスタイルが人気です。大人と同様に白い服は避け、落ち着いた色味の中にも華やかさのある装いを選びましょう。
新米パパ / 2歳児のパパ
子どもの服装まで気を遣う必要があるんですね。フォーマルな子ども服はどこで買えばいいですか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
デパートのキッズフォーマルコーナーのほか、通販サイトでもお手頃な価格で購入できます。成長が早い時期ですので、レンタルサービスを利用するのも賢い選択ですよ。1回しか着ないのであれば、レンタルのほうがコストを抑えられます。
スピーチ・余興を頼まれたら
新米パパ / 2歳児のパパ
結婚式のスピーチを頼まれたのですが、避けるべき言葉はありますか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
忌み言葉に注意しましょう。「切れる」「別れる」「離れる」「終わる」「戻る」「帰る」「去る」「壊れる」などは結婚式ではタブーです。「重ね重ね」「たびたび」「ますます」などの重ね言葉も「再婚を連想させる」として避けるのがマナーです。スピーチは3〜5分にまとめましょう。
余興を頼まれた場合は、持ち時間を5〜10分以内にまとめるのがマナーです。長すぎる余興は他のプログラムに影響しますし、ゲストも退屈してしまいます。内容は新郎新婦の人柄が伝わるもの、会場全体で楽しめるものを心がけましょう。下ネタや過去の恋愛話など、新郎新婦が恥ずかしい思いをする内容は厳禁です。
CAUTION / 余興で避けるべきこと
内輪ネタに終始する余興は、他のゲストが置き去りになってしまいます。また、新郎新婦の過去の恋愛エピソードや失敗談を暴露するような内容はNGです。キャンドルサービス中の突然のサプライズなど、進行の妨げになる行為も避けましょう。余興の内容は事前に新郎新婦に確認をとるのがベストです。
新米パパ / 2歳児のパパ
余興でゲスト参加型のゲームをしたいのですが、何がおすすめですか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
新郎新婦クイズが定番で盛り上がりますよ。「新郎の好きな食べ物は?」「二人が初めてデートした場所は?」のような問題を出して、正解した方に景品をプレゼントする形式です。年齢を問わず楽しめますし、新郎新婦のことをより深く知れるので一石二鳥です。ビンゴ大会も老若男女問わず盛り上がる定番ゲームですね。
CHAPTER 04結婚式を挙げる側の準備・費用・お礼
結婚式の費用
結婚式・披露宴にかかる費用は、ゲストの人数や会場のランク、演出の内容によって大きく異なります。
| ゲスト人数 | 費用の目安 | 自己負担の目安 |
|---|---|---|
| 30名(少人数) | 100万〜200万円 | 50万〜120万円 |
| 60名(平均的) | 250万〜350万円 | 100万〜200万円 |
| 80名(大人数) | 350万〜500万円 | 150万〜250万円 |
総費用は300万円台が目安とされ、ゲストからのご祝儀で200万円前後をまかない、差額の自己負担は100万〜200万円ほどになるのが一般的です。費用を抑えるには、オフシーズン(1〜2月・8月など)や仏滅・平日を選ぶ、持ち込みを活用する、といった方法があります。
300万円台
結婚式・披露宴の総費用の目安
50〜60名
招待客数の目安
3万円
友人のご祝儀の相場
結婚式・披露宴の費用は、ゲスト60〜80名の場合で300万円〜400万円が全国平均です。主な内訳は、会場費50万円〜100万円、料理・飲み物150万円〜200万円(1人2万円×人数)、衣装(新婦)30万円〜50万円、写真・映像30万円〜50万円、装花・装飾20万円〜40万円、引き出物30万円〜50万円(1人5,000円×人数)、その他(招待状、ヘアメイク、司会等)30万円〜50万円です。
実際の自己負担額は、ご祝儀(1人平均3万円)で200万円〜250万円程度をまかなえるため、持ち出しは100万円〜200万円程度になるのが一般的です。ただし、ゲスト数が少ない場合や遠方からのゲストが多い場合(交通費・宿泊費の負担あり)は自己負担が増えます。
準備のタイムライン
- 0112〜10か月前会場見学・決定、日程決定。人気会場は1年前から埋まるため、早めの行動が大切です。
- 028〜6か月前ゲストリスト作成、衣装選び開始。招待するゲストの人数を大まかに決め、ドレス・タキシードの試着を始めましょう。
- 034〜3か月前招待状発送、二次会の計画。返信期限は挙式の1か月半前に設定するのが一般的です。
- 042〜1か月前席次表・席札作成、引き出物決定、BGM選曲。最終のゲスト数を確定し、細かい演出を詰めます。
- 052週間前〜前日最終打ち合わせ、心付け準備、スピーチ確認。当日の流れを再確認し、持ち物チェックを行います。
引き出物の選び方
引き出物は、結婚式に出席してくれたゲストへの感謝の気持ちを形にした贈り物です。一般的な相場はご祝儀の10分の1程度とされ、3,000円から5,000円が目安です。引き出物は「記念品」「引き菓子」「縁起物」の三品を組み合わせるのが伝統的なスタイルですが、近年はカタログギフトを選ぶカップルが増えています。
カタログギフトはゲストが自分の好みに合った品物を選べるため、贈る側も受け取る側も満足度が高いのが特徴です。一方で、手作りの焼き菓子や二人の地元の名産品を添えると、より心のこもった引き出物になります。親族、上司、友人など、ゲストの立場によって引き出物の内容やランクを変える「贈り分け」も一般的です。
引き出物を選ぶ際は、重たいものやかさばるものは避けるのが鉄則です。遠方から来るゲストにとって、持ち帰りの負担にならないよう配慮しましょう。最近では挙式後に自宅へ配送する「宅配引き出物」サービスも普及しており、ゲストが手ぶらで帰れると好評です。二人らしさを大切にしながら、ゲストへの感謝が伝わる引き出物を選んでください。
| 品目 | 金額の目安 | 内容例 |
|---|---|---|
| 記念品(メインギフト) | 3,000〜5,000円 | カタログギフト・食器・タオルセット |
| 引き菓子 | 500〜1,500円 | バウムクーヘン・焼き菓子・和菓子 |
| 縁起物 | 300〜1,000円 | 鰹節・梅干し・紅白の砂糖菓子 |
夫婦で出席した場合は引き出物を1つにまとめ、内容のランクを上げるのが一般的です。表書きは「寿」とし、両家の名字(または新郎新婦の名前)を書きます。
心付けとお車代
心付けとは、結婚式当日にお世話になるスタッフへの感謝の気持ちを込めたお礼です。義務ではありませんが、大人のマナーとして用意しておくと丁寧です。受付担当には3,000〜5,000円、司会者・カメラマンには5,000〜10,000円、美容師・介添人には3,000〜10,000円が目安です。ポチ袋や小さな祝儀袋に「御礼」「寿」と表書きし、新札を入れて当日の式前に手渡します。
遠方から出席してくれるゲストには、交通費の半額〜全額をお車代として渡すのがマナーです。新幹線や飛行機を利用するゲストには1〜3万円程度が目安になります。祝儀袋に「御車代」と表書きし、受付で渡してもらうか新郎新婦から直接手渡しましょう。宿泊が必要な場合はホテルの手配も含めて負担するのが望ましいですが、難しい場合は事前に相談し、無理のない範囲で対応します。
二次会の準備
結婚式・披露宴の後に行われる二次会は、友人や同僚を中心にカジュアルな雰囲気でお祝いする場です。披露宴に招待できなかった方をお招きしたり、より親しい仲間とリラックスして楽しんだりする目的で開かれます。二次会の費用は会費制が一般的で、男性6,000円〜8,000円、女性5,000円〜7,000円が相場です。
二次会の準備は披露宴の3〜4か月前から始めましょう。まず幹事を2〜3名お願いし、会場選び・プログラム作成・出欠確認を進めてもらいます。幹事には負担が大きいため、お礼として1万円〜2万円程度のギフトを用意するのがマナーです。新郎新婦は衣装の着替えがあるため、披露宴会場から二次会会場への移動時間を30分〜1時間は確保しておくとよいでしょう。
- 013〜4か月前:幹事選びと会場決定信頼できる友人に幹事を依頼し、二次会会場を下見して予約します。アクセスの良さと収容人数がポイントです。
- 022〜3か月前:ゲストリスト作成と招待招待するゲストのリストを作成し、LINEやメールで日程と会場を案内します。出欠の返信期限を設けましょう。
- 031〜2か月前:プログラムと余興の準備ゲーム、クイズ、ビンゴなどの余興を計画します。景品の準備も忘れずに。BGMのプレイリストも作成しましょう。
- 042週間前:最終確認参加人数を確定し、会場に最終連絡を入れます。受付の担当者、司会、撮影係なども決めておきましょう。
- 05当日:受付と進行受付で会費を集め、幹事が進行を担当します。新郎新婦の入場、乾杯、歓談、余興、サプライズなどのプログラムを楽しみます。
結婚式の二次会は、披露宴に招待できなかった友人や同僚を中心に、カジュアルな雰囲気で新郎新婦を祝う場です。会費制が一般的で、相場は5千円から8千円程度です。ご祝儀は不要で、受付で会費を支払います。おつりが出ないよう事前にちょうどの金額を用意しておくのがスマートです。
結婚後のあいさつと新婚旅行のお土産
結婚式が終わったら、お世話になった方々へのあいさつ回りが大切です。まず仲人(媒酌人(ばいしゃくにん))へは、挙式後1〜2週間以内に夫婦揃ってあいさつに伺いましょう。式でお世話になったスタッフや、欠席だったけれどお祝いをくださった方にはお礼状を送ります。
新婚旅行のお土産は、旅行先でお世話になった方への感謝を形にする大切な贈り物です。旅行先から仲人や両親に絵はがきを送るのも気の利いた心遣いになります。お土産の金額は相手との関係性によって変えましょう。
| 贈る相手 | 金額の目安 |
|---|---|
| 両親 | 5,000〜10,000円 |
| 仲人(媒酌人) | 3,000〜5,000円 |
| 同僚・友人 | 500〜1,000円 |
| 司会・受付などお世話になった人 | 1,000〜3,000円 |
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
新婚旅行から帰ったら、仲人へのあいさつは1〜2週間以内が目安です。お土産を持参して、式の報告も兼ねると丁寧ですよ。
新米パパ / 2歳児のパパ
お土産の相場って結構幅がありますね。両親には少し奮発して、同僚には数を揃えて配りやすいものを選ぶのが良さそうです。
結婚祝いのお返しと避けたい贈り物
INFO / お祝いのお返し金額の目安
結婚祝いをいただいた方へのお返し(内祝い)は、いただいた金額の半額(半返し)が基本です。親族や目上の方から高額なお祝いをいただいた場合は、3分の1程度でも失礼にはあたりません。披露宴に招待して引き出物を渡した方には、それがお返しを兼ねます。
結婚祝いの品物には縁起が悪いとされるタブーがあります。刃物(包丁・ハサミ)は「縁を切る」を連想させるため避けましょう。ガラスや陶器などの割れ物は「関係が壊れる」を連想させますが、ブランド食器など本人の希望があればOKです。白いハンカチは「手巾(てぎれ)=手切れ」の語呂で別れを連想させます。また、くし(櫛)は「苦」「死」の語呂から避けるのが無難です。
CHAPTER 05結婚式に関するよくある質問
A.
招待状に子供の名前が記載されている場合は連れて行って構いません。記載がない場合は新郎新婦に確認しましょう。乳幼児は泣いてしまう可能性があるため、出入口に近い席を確保し、すぐに退席できるよう準備しておくのがマナーです。
A.
招待状の返信で早めに欠席を伝えましょう。ご祝儀は出席する場合の半額〜3分の1程度(1万円が目安)を、式の1週間前までに現金書留で送るか、直接渡します。祝電を打つとより丁寧です。
A.
3〜5分が適切です。長すぎると他の演出に影響しますので簡潔にまとめましょう。内容は自己紹介、新郎または新婦とのエピソード、お祝いの言葉の構成が基本です。忌み言葉(別れる・切れる・終わる等)は避けてください。
A.
二次会は披露宴よりカジュアルで構いませんが、男性はジャケット、女性はワンピースやセットアップなどきれいめな服装を心がけましょう。ジーンズやスニーカーは避けます。会費制ならご祝儀は不要で、会費をお釣りが出ないよう用意しておくとスマートです。別にお祝いを贈りたい場合は、5,000円〜1万円ほどの品を渡すと喜ばれます。
A.
女性ゲストはパールのネックレスやイヤリングが定番です。揺れるイヤリングやピアスは「家庭が揺れる」ことを連想させるため避けたほうが無難とされてきましたが、近年はそこまで気にしない方も増えています。派手すぎるゴールドアクセサリーや、花嫁より目立つティアラなどは避けましょう。
A.
WEB招待状の場合も、受け取ったらできるだけ早く返信するのがマナーです。コメント欄にはお祝いの言葉を添えましょう。返信期限が設定されていることが多いので、期限内に必ず回答してください。WEB招待状でも忌み言葉は避けるように注意しましょう。
A.
挙式中は撮影禁止の会場が多いので、事前にアナウンスに従いましょう。披露宴中の撮影は基本的にOKですが、フラッシュの使用はプロのカメラマンの妨げになるため控えるのがマナーです。新郎新婦が移動中やスピーチ中に立ち上がって撮影するのも避けましょう。
CHAPTER 06まとめ
結婚式・披露宴は、二人の門出を家族や大切な人たちとともに祝う特別な一日です。ゲストとして招かれたら、返信はがきは1週間以内に出し、ご祝儀は友人なら3万円を新札で紅白の結び切りの袋に包みましょう。服装は白を避けて上品に、子連れの場合は招待状の記載を確認してから参列します。マナーを押さえて、心からの祝福を届けてください。






