上棟式(じょうとうしき)は、家の骨組みが完成したときに行う建築の儀式で、「棟上げ」「建前」とも呼ばれます。最近は行わない家庭や簡単に済ませる家庭も多く、やるべきか迷う方が増えています。この記事では、判断のポイントから費用・ご祝儀・差し入れ・挨拶まで解説します。

CHAPTER 01
上棟式とは?意味と地鎮祭との違い

上棟式は、建物の最上部に棟木(むなぎ)を上げる際に行う儀式です。棟木は屋根の一番高い位置に渡す横木で、これが設置されると建物の骨組みが完成したことを意味します。上棟式はこの節目を祝い、ここまでの工事の無事を感謝し、今後の安全と建物の末永い繁栄を祈る行事です。
棟上げを祝う儀式は古くから行われ、かつては吉日を選び、建物を守る神様に祈りを捧げる厳粛な行事でした。現在では宗教的な意味合いは薄れ、施主が大工さんや職人さんへの感謝を伝え、顔合わせをする場として行われることが多くなっています。
地鎮祭の盛り砂と榊
地鎮祭の盛り砂。地鎮祭は上棟式より前、工事を始める前に行う儀式です
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INFO / 上棟式と地鎮祭の違い
地鎮祭(じちんさい)は着工前に土地の神様に工事の安全を祈る儀式で、上棟式は骨組み完成時に行う儀式です。地鎮祭→基礎工事→上棟式→内装工事→完成の順で進みます。地鎮祭は神職が主導しますが、上棟式は棟梁(とうりょう)(大工の親方)が主導するのが一般的です。
棟上げ(むねあげ)
建物の骨組みが完成し、最上部の棟木(むなぎ)を取り付けること。「建前(たてまえ)」とも呼ばれます。
餅まき(もちまき)
上棟式で屋根の上からお餅やお菓子をまく風習。近隣の方への感謝と厄除けの意味があります。近年は省略されることも多いです。
御幣(ごへい)
上棟式で屋根裏に飾る神具。建物の守護を祈願するもので、解体まで残されます。
直会(なおらい)
上棟式後の宴会。施主が大工さんや職人さんにお酒や料理をふるまいます。近年はお弁当やお菓子を配ることが多いです。

御幣と棟札 ─ 家を守る記録

上棟式で屋根裏に飾る御幣(ごへい)は、建物を守る神様を象徴する神具です。建物が解体されるまでそのまま残されます。また、棟木に打ちつける棟札(むなふだ)には建築年月日、施主名、棟梁名などが書かれ、建物の記録として保管されます。古い建物の改修時に棟札が発見されることもあり、建築の歴史を知る貴重な資料です。
屋根の上に立てた幣串と吹き流し
棟上げのあと、屋根の上に幣串(へいぐし)と吹き流しを立てる地域もあります

CHAPTER 02
上棟式はやる?やらない?判断のポイント

上棟式は義務ではなく、行うかどうかは施主が自由に決めてかまいません。最近は、費用や準備の負担、工法の変化から、式を行わない家庭や、ご祝儀と差し入れだけの簡単な形にする家庭が増えています。ハウスメーカーによっては、はじめから「上棟式は行わない」という方針のところもあります。
○ Merit
  • 家をつくってくれる棟梁や職人さんに、直接お礼を伝えられる
  • 骨組みだけの家は完成後には見られないので、家族の記念になる
  • 親世代や地域のしきたりを大切にする家族が安心する
  • 子どもが「自分の家ができていく様子」を見られる
△ Demerit
  • ご祝儀・食事・お供え物などで10万円前後かかる(簡単な形なら5万円ほど)
  • 平日に行うことが多く、共働きだと休みを取る必要がある
  • お供え物や食事の手配など、準備に手間がかかる
  • 施工会社によってはご祝儀を受け取らない、式を想定していない

迷ったときに確認したいこと

  • 施工会社の方針:上棟式を行うか、ご祝儀を受け取るかは会社ごとに違います。まず営業担当や現場監督に聞きましょう
  • 親や親族の考え:「上棟式はやるもの」と考える親世代もいます。あとでもめないよう、早めに相談しておくと安心です
  • 予算:式をする場合は10万円前後、ご祝儀と差し入れだけなら5万円ほどが目安です(下のモデルケース参照)
  • 地域の慣習:餅まきを盛大に行う地域では、近所の方が楽しみにしていることもあります
上棟式をしなかったからといって、工事の質が変わることはありません。大切なのは、式の形よりも家をつくってくれる人への感謝をどう伝えるかです。式をしない場合でも、上棟の日に現場へ顔を出し、差し入れを渡して一言お礼を伝えるだけで気持ちは伝わります。
新米パパ
新米パパ / 2歳児のパパ
うちの施工会社は「どちらでも大丈夫です」と言っていて、決めきれません。
カゾイロ博士
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
「やるか、やらないか」の二択で考えなくて大丈夫ですよ。棟梁へのご祝儀と職人さんへの手土産だけを渡す簡単な形なら、5万円ほどで感謝を伝えられます。この記事の後半で、費用のモデルケースを紹介していますね。

CHAPTER 03
上棟式の流れと日取り・当日の準備

上棟式の内容は地域や工務店によって異なりますが、一般的な流れをご紹介します。
クレーンで木材を吊り上げる棟上げの作業
棟上げの日は、朝から柱や梁を一気に組み上げます
  1. 01
    棟上げ作業(午前中)
    朝から大工さんたちが柱や梁を組み上げ、棟木を設置します。施主は見学しながら作業の様子を見届けます。
  2. 02
    昼食の提供
    施主が職人さんたちに昼食を振る舞います。仕出し弁当を手配するのが一般的です。
  3. 03
    上棟式の儀式(夕方)
    棟木に幣串(へいぐし)を立て、祭壇にお供え物を飾ります。棟梁が建物の四隅に酒・塩・米をまいて清めます。
  4. 04
    施主の挨拶
    施主が職人さんたちに感謝の言葉を述べ、今後の工事の安全を祈ります。
  5. 05
    ご祝儀・引き出物の配布
    大工さんや職人さんにご祝儀と引き出物を渡します。
  6. 06
    餅まき(行う場合)
    地域によっては近隣の方を招いて屋根の上から餅をまく「餅まき」を行います。

日取りの決め方 ─ 六曜と三隣亡

上棟の日は大安や友引などの吉日が好まれます。建築では、もうひとつ三隣亡(さんりんぼう)も気にされます。三隣亡は「この日に建てると三軒隣まで災いが及ぶ」とされる日で、上棟の日を三隣亡からずらす施工会社もあります。下の表は、暦の巡りから計算した三隣亡の日付です。
◆三隣亡の日付(自動計算)
1月4日(日)・8日(木)・20日(火)
2月1日(日)・6日(金)・18日(水)
3月2日(月)・5日(木)・17日(火)・29日(日)
4月14日(火)・26日(日)
5月13日(水)・25日(月)
6月9日(火)・21日(日)
7月3日(金)・7日(火)・19日(日)・31日(金)
8月17日(月)・29日(土)
9月13日(日)・25日(金)
10月7日(水)・11日(日)・23日(金)
11月4日(水)・9日(月)・21日(土)
12月3日(木)・18日(金)・30日(水)

二十四節気は太陽の位置、旧暦の行事は新月の日、干支の日は暦の巡りから計算しています。 正式な日付は、国立天文台が毎年2月に翌年分を発表する暦要項で確定します。「頃」は時刻が日付の変わり目に近く、前後する可能性がある日です。

六曜と上棟式の適否
六曜読み方意味上棟式
大安たいあん一日中吉。何事にもよい日最適 ─ 最も人気が高い
友引ともびき朝晩は吉、昼は凶適している ─ 午前中か夕方に行うとよい
先勝せんしょう午前中は吉、午後は凶午前中なら適している
先負せんぷ午前中は凶、午後は吉午後に行えば問題ない
赤口しゃっこう正午のみ吉、それ以外は凶避ける方が無難
仏滅ぶつめつ一日中凶。何事もうまくいかない日避けるのが一般的
ただ、上棟の日は天候や資材の届く日で決まることが多く、吉日だけにこだわると工期が延びることもあります。施工会社と相談しながら、できる範囲で日を選ぶのが現実的です。雨の日の棟上げは「福が降り込む」として縁起がよいとする言い伝えもあります。

近所への挨拶 ─ 工事が始まる前に

上棟の日は、クレーン車や資材を運ぶトラックが出入りし、朝から木づちの音が響きます。近所への挨拶は、工事が始まる1週間前から前日までに、施工会社の担当者と一緒に回るのが一般的です。工事の期間と、上棟の日はとくに車の出入りが多いことを伝えておくと安心です。
工事前の近所への挨拶
項目目安
挨拶する範囲向かいの3軒と両隣(向こう三軒両隣)、裏の家。町内会長の家にも挨拶することがあります
手土産1軒あたり500〜1,000円ほどのお菓子やタオル
のし紅白の蝶結び。表書きは「ご挨拶」、名前は名字だけ
伝えること工事の期間・作業の時間帯・上棟の日・工事中の連絡先
留守のとき日を変えて2〜3回訪ね、会えなければ手紙と手土産をポストに入れる

施主の挨拶 ─ そのまま使える例文

上棟式で施主が行う挨拶は、職人さんへの感謝とこれからの工事の安全を祈る内容にまとめます。堅苦しく考える必要はなく、心のこもった言葉で十分です。
  1. 01
    冒頭 ─ お礼の言葉
    「本日はお忙しい中、棟上げにお集まりいただきまして誠にありがとうございます」と、参加してくださった方への感謝から始めます。
  2. 02
    本題 ─ 感想と感謝
    「おかげさまで無事に棟上げを迎えることができました。毎日丁寧に作業してくださる皆さまに心より感謝申し上げます」と、ここまでの工事への感謝を述べます。
  3. 03
    家への想い
    「この家は私たち家族にとって長年の夢でした」など、家への想いを一言添えます。
  4. 04
    締め ─ 今後への願い
    「引き続き安全に気をつけて作業を進めていただければ幸いです。完成を心より楽しみにしております。本日はありがとうございました」と締めくくります。
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TIP / 挨拶のコツ
挨拶は1〜2分程度にまとめましょう。長すぎると職人さんたちの帰宅時間が遅くなります。事前にメモを用意しておけば、当日緊張しても安心です。お子さんがいる場合は一緒に前に立って「ありがとうございます」と言わせると場が和みます。

服装と写真・記念の残し方

厳格なドレスコードはありません。清潔感があり動きやすい服装が適しています。襟付きのシャツにチノパン、女性ならパンツスタイルが動きやすくおすすめです。建設現場を歩くため、ヒールやサンダルは避けてスニーカーにしましょう。夏場は帽子や日焼け止め、冬場は防寒対策も忘れずに。
骨組みだけの状態の家は完成後には見ることができません。棟木が据え付けられる瞬間、棟梁や大工さんとの記念撮影、餅まきの風景、家族が梁にメッセージを書く場面など、しっかり記録しておきましょう。棟上げの過程をタイムラプスで撮影すると、わずか1日で骨組みが立ち上がる様子がダイナミックに記録できます。
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TIP / 柱に思い出を刻む
棟木や柱にマジックペンで家族のメッセージや手形を書く方も多いです。壁や天井で隠れてしまう場所ですが、「家族がここにいたんだ」という思い出が家の中に刻まれます。小さなお子さまの手形は特に良い記念になります。
新米パパ
新米パパ / 2歳児のパパ
子どもを上棟式に連れて行っても大丈夫ですか?
カゾイロ博士
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
施工会社が「大丈夫です」と言ってくれれば、ぜひ一緒に行ってください。骨組みが立ち上がる様子は、子どもにとっても貴重な体験です。柱に手形を残すと、家の中にずっと残る記念になりますよ。

CHAPTER 04
上棟式の費用・ご祝儀・差し入れ

上棟式の費用は、簡単な形なら10万円前後、餅まきや宴会まで行う本格的な形なら20万〜30万円ほどが目安です。
上棟式の費用の目安
項目費用の目安備考
ご祝儀(棟梁)1万〜3万円職人さんより多めに包む
ご祝儀(現場監督)5,000〜1万円会社の決まりで受け取らないこともある
ご祝儀(職人)1人3,000〜5,000円全員同じ金額にする
昼食1人1,000〜2,000円仕出し弁当を手配する。施工会社が用意してくれることもある
お供え物5,000〜1万円米・塩・酒が基本。正式な形では魚・野菜・果物も
手土産1人1,000〜3,000円お菓子・お酒・赤飯など
餅まき3万〜10万円行う場合のみ。規模は地域によって大きく違う

費用のモデルケース(職人さん9人の場合)

棟梁1人・現場監督1人・職人さん7人が作業する、木造2階建ての家を例に試算しました。
上棟式の費用の試算(カゾイロ編集部)
項目式を行う場合ご祝儀と手土産だけの場合
棟梁へのご祝儀30,000円30,000円
現場監督へのご祝儀10,000円なし
職人さんへのご祝儀(5,000円×7人)35,000円なし
昼食(1,500円×9人)13,500円なし
手土産(1,500円×9人)13,500円13,500円
お供え物5,000円なし
10時・15時の差し入れ3,000円3,000円
合計110,000円46,500円

ご祝儀の金額・のし袋・渡し方

ご祝儀は紅白の蝶結びののし袋に入れます。表書きは「御祝儀」「祝上棟」などとし、下に施主の名前を書きます。金額は、棟梁が1万〜3万円、職人さんは1人3,000〜5,000円で全員同じ額にするのが基本です。高島屋の贈答マナーのガイドでも、棟梁や工事の責任者には職人さんの3倍ほどを包むとされています。
渡すタイミングは、式の最後に施主から一人ずつ手渡しするか、朝の作業前や昼休みの前に棟梁へまとめて渡します。作業中は危ないので声をかけないようにしましょう。
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TIP / ハウスメーカーのご祝儀事情
ハウスメーカーによってはコンプライアンスの観点から、ご祝儀の受け取りを辞退する場合があります。事前に営業担当や現場監督に「ご祝儀をお渡ししてもよいですか?」と確認しておくとスムーズです。断られた場合は、差し入れのお菓子や飲み物だけでも十分気持ちは伝わります。

略式上棟式・ご祝儀と差し入れだけの簡単な形

上棟式の形式比較
形式内容費用の目安所要時間
本格的な上棟式神事・餅まき・直会(宴会)まで行う20万〜30万円2〜3時間
略式の上棟式四方固め(酒・塩・米で清める)と施主の挨拶、ご祝儀・昼食10万円前後30分〜1時間
ご祝儀と差し入れだけ式はせず、ご祝儀と手土産・差し入れを渡す5万円ほど15〜30分
行わない上棟式をせずに工事を進める0円なし
ご祝儀と差し入れだけの形なら、費用を抑えながら職人さんに感謝を伝えられます。夫婦とも仕事がある場合は、夕方に現場へ寄って差し入れを渡すだけでもかまいません。昼食は施工会社が手配してくれることもあるので、事前に相談しておきましょう。

お供え物

正式な上棟式では祭壇にお供え物を飾ります。工務店や棟梁に「何を用意すればいいですか?」と確認するのが最も確実です。
上棟式のお供え物リスト
品目数量の目安備考
米(洗い米)一合程度清めに使用。白い紙に包んで準備
粗塩一合程度清めに使用。自然塩が好ましい
日本酒(清酒)一升瓶1本のしをつけて「奉献」と書く
尾頭付きの鯛1尾スーパーの鮮魚コーナーで予約可能
野菜適量にんじん、大根、なす、きゅうりなど季節のもの
果物適量りんご、みかん、バナナなど
昆布・スルメ適量縁起物。略式の場合は米・塩・酒の3点のみでもOK

差し入れ・手土産 ─ 季節ごとに喜ばれるもの

上棟の日は朝から夕方まで作業が続くので、10時と15時の休憩に差し入れを渡すのが一般的です。手が汚れていても食べやすい、個包装のものを選びましょう。
上棟の日の差し入れの例
季節飲み物食べ物・そのほか
春・秋お茶・缶コーヒー個包装のお菓子、おにぎり
夏冷たいお茶・スポーツドリンク(多めに)アイス、塩分補給のタブレット、冷たいおしぼり
冬温かい缶コーヒー・お茶肉まん、カップスープ、使い捨てカイロ
式の最後に渡す手土産は、1人1,000〜3,000円ほどが目安です。お菓子の詰め合わせ、赤飯、紅白餅、ビールなどが定番です。車で通う職人さんが多いので、お酒を渡すときは持ち帰り用にしましょう。のし紙は紅白の蝶結びで、表書きは「御祝」または「上棟記念」とし、施主の名字を書きます。

親・親族として招かれたら ─ 棟上祝い

身内として上棟式に招かれたら、「棟上祝い」を持っていくのが習わしです。品物なら日本酒の一升瓶やお菓子、現金なら紅白の蝶結びののし袋に「祝上棟」「上棟御祝」と書きます。金額には全国共通の相場がなく、親族のあいだや地域の慣習で決まることが多いので、親世代に確認しておくと安心です。
施主は、いただいた棟上祝いに個別のお返しをしなくてもかまいません。当日の食事や手土産でおもてなしすることがお返しになります。式に来られなかった方からいただいた場合は、新築祝いの内祝いとあわせてお返しすると自然です。

餅まきの準備と安全

餅まき(投げ餅)は、建物の屋根の上から紅白の餅やお菓子をまく上棟式の華やかな行事です。近隣の方を招いて行うため、地域のコミュニケーションの場にもなります。
骨組みの上から餅やお菓子をまく餅まきと、手を伸ばす人たち
屋根の上から餅やお菓子をまく餅まき。地方では今も盛大に行われる地域があります
餅まきの準備には、紅白の餅(投げ餅)を50〜200個、四隅餅(角餅)を4個、お菓子や5円玉を用意します。四隅餅は建物の四隅に向かってまく大きめの餅で、拾った人に幸運が訪れるとされています。近年は餅まきを行う家庭は減少していますが、地方では今でも盛大に行われる地域があります。
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CAUTION / 餅まきの事前準備は2〜3週間前から
餅まきを行う場合は早めの準備が必要です。①近隣への告知(チラシ配布や声かけ)、②餅の手配(和菓子店やスーパーに注文)、③お菓子・5円玉の準備、④当日の人の動きの確認。道路に人が集まる場合は、事前に警察署へ道路使用許可の相談が必要になることもあります。

CHAPTER 05
上棟式に関するよくある質問

A.
その心配はありません。上棟式の有無で工事の質が変わることはありません。気になる場合は、上棟の日に現場へ顔を出し、差し入れを渡して一言お礼を伝えるだけでも十分です。
A.
棟梁にご祝儀(1万〜3万円)を渡し、職人さん全員に1人1,000〜1,500円ほどの手土産を配る方法がよく選ばれています。ご祝儀を受け取らない施工会社なら、差し入れと手土産だけでかまいません。
A.
棟木が上がった日(棟上げの日)に行うのが一般的です。木造住宅の場合、基礎工事が終わった後、着工から1か月前後が目安です。日取りは大安や友引などの吉日を選ぶ方が多いですが、工事の進捗に合わせて施工会社と決めます。
A.
赤口は正午ごろだけが吉とされる日で、避ける人もいます。三隣亡は建築では凶日とされ、上棟の日をずらす施工会社もあります。ただ、どちらも気にするかどうかは家族や施工会社の考え次第です。日程が動かせない場合は、施工会社と相談して決めましょう。
A.
親族や親しい友人として招かれたら、「棟上祝い」を持っていくのが習わしです。日本酒の一升瓶やお菓子が定番で、現金なら紅白の蝶結びののし袋に「祝上棟」と書きます。金額は地域や親族の慣習で決まることが多いので、親世代に確認しましょう。
A.
木造住宅が主ですが、鉄骨造やRC造でも最上階のコンクリートを打設した段階で行うことがあります。マンション建設などでは「上棟式」として施主や関係者を招いて行うケースもあります。
A.
小雨程度であれば可能です。雨の棟上げは「福が降り込む」として縁起がよいとされる言い伝えもあります。ただし激しい雨の場合は安全上、延期になることがあります。天候が怪しい場合は事前に工務店と相談しておきましょう。
A.
どちらか一方なら、地鎮祭を選ぶ方が多いです。地鎮祭は初穂料とお供え物で済むことが多く、上棟式はご祝儀や食事で10万円前後かかるため、費用の面でも地鎮祭のほうが手軽です。ただし、どちらも必須ではないので、家族の考えと予算で決めましょう。

CHAPTER 06
まとめ

上棟式は義務ではなく、行わない家庭も増えています。式をするなら10万円前後、ご祝儀と差し入れだけなら5万円ほどが目安です。大切なのは形式よりも、家をつくってくれる職人さんへの感謝をどう伝えるか。施工会社の方針と三隣亡などの日取りを確認し、家族が納得できる形を選んでください。子どもと見学するときは手をつなぎ、今しか見られない骨組みの家を写真に残しましょう。