白露(はくろ)は二十四節気(にじゅうしせっき)の第15番目にあたる節気で、朝夕の気温が下がり草花に白い露が宿り始める時期を表しています。毎年9月7日〜8日頃に訪れ、本格的な秋の到来を感じさせる季節です。この記事では意味・時期から旬の食べ物、秋の暮らしの楽しみ方まで解説します。

CHAPTER 01白露の意味と2026年の日付
「白露」とは白い露のことで、夜間に冷えた大気中の水蒸気が草葉の上で結露する様子を表しています。太陽の黄経が165度に達する日で、2026年は9月8日にあたります。処暑の次に訪れ、秋分(しゅうぶん)の前に位置する節気です。
この頃になると空気が澄み、空が高く感じられるようになります。朝晩と日中の気温差が大きくなるのもこの時期の特徴で、一日の中で秋と夏が同居しているような不思議な感覚を味わえます。この寒暖差が露を生む原因であり、朝の散歩では草葉にきらきらと光る露の美しさを目にすることができます。
9月7日頃
白露の時期
第15番目
二十四節気の順番
露が白く輝く
名前の由来
CHAPTER 02白露の七十二候
七十二候では3つの候に分かれます。初候は「草露白(くさのつゆしろし)」で草に降りた露が白く光る時期、次候は「鶺鴒鳴(せきれいなく)」でセキレイが鳴き始める時期、末候は「玄鳥去(つばめさる)」でツバメが南へ帰る時期です。
ツバメが去っていく光景は秋の深まりを象徴しており、半年近く軒先で子育てをしていた鳥たちの旅立ちは少し寂しさを感じさせます。自然界の生き物たちが冬の準備を始める季節の到来です。
CHAPTER 03旬の食べ物と秋の味覚
秋の味覚が本格的に楽しめる季節です。秋刀魚は脂が乗って最も美味しい時期を迎え、塩焼きにすだちを添えれば秋の食卓の主役になります。栗や松茸も旬を迎え、栗ご飯や松茸の土瓶蒸しなど贅沢な秋の味覚が楽しめます。
果物では巨峰やシャインマスカットなどのぶどうが最盛期を迎えるほか、梨や柿も出回り始めます。新米の季節でもあり、ツヤツヤに炊き上がった新米はおかずがなくても十分なご馳走です。秋の味覚狩りに出かけるのもこの時期ならではの楽しみです。
TIP / 白露の旬の味覚
秋刀魚(サンマ)、松茸、栗、梨、ぶどうなど、秋の味覚が最盛期を迎えます。「秋刀魚は白露の頃が最も脂がのっている」と言われ、旬の味を楽しむのにぴったりの時期です。
CHAPTER 04白露の時期の花と自然
この時期を代表する花は萩(はぎ)です。万葉集で最も多く詠まれた植物であり、秋の七草のひとつとして古くから日本人に愛されてきました。すすきの穂が銀色に輝き始め、コスモスの花が風に揺れる光景も白露ならではの美しさです。
野鳥の世界でも変化が見られます。ツバメが南方へ旅立ち、代わりにカモやハクチョウなどの渡り鳥が日本に向かい始めます。自然界の生き物たちが季節の移ろいに合わせて動く姿は、秋の深まりを実感させてくれます。
INFO / 尾花(おばな)
ススキの穂は「尾花(おばな)」とも呼ばれ、動物の尾に似ていることに由来します。万葉集にも歌われた秋の七草のひとつで、「芒」「茅(ちがや)」とも書きます。白露の頃にはススキの野原が黄金色に色づき始め、風に揺れる穂の姿は秋の風物詩です。
夏から秋に季節が移ると、大気の状態が不安定になります。秋雨前線が発生し、長雨をもたらすことがあります。この「秋の長雨」は「秋霖(しゅうりん)」「すすき梅雨」とも呼ばれ、白露の時期と重なることも少なくありません。
白露の頃になると、夏の入道雲の出番が減り、空にはうろこ雲が多くなります。ススキの野原が黄金色に色づき始めるのもこの頃で、朝夕は肌寒く感じる日も増えてきます。空の表情の変化は、季節が確実に秋へと移り変わっていることを教えてくれます。
パ
新米パパ / 2歳児のパパ
白露って名前がきれいですよね。この時期の楽しみ方ってありますか?
博
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
朝露が草花に白く光る美しい時期です。彼岸花が咲き始め、コスモスも見頃に。お月見(十五夜)もこの時期で、秋の美しさを五感で楽しめる季節ですよ。お子さんと秋の草花を観察するのも素敵です。
CHAPTER 05秋の暮らしの楽しみ方
秋は「読書の秋」「芸術の秋」「スポーツの秋」と称されるように、過ごしやすい気候のもとでさまざまな活動を楽しめる季節です。美術館や博物館では秋の特別展が開催されることが多く、文化的な時間を過ごすのに最適です。
お月見の季節も近づいてきます。澄んだ夜空を見上げて十五夜の月を愛でるのは、日本の秋の風情そのものです。お散歩やハイキングにも最適な気候で、色づき始めた木々の中を歩けば心身ともにリフレッシュできるでしょう。衣替えの準備も進めながら、深まりゆく秋を存分に楽しんでください。秋の夜長にはお気に入りの本を手に取ったり、季節のお茶を淹れてゆっくり過ごしたりするのも贅沢な時間です。夏の疲れを癒しながら、心も体もリフレッシュして充実した豊かな秋を迎えましょう。実りの季節を心ゆくまで堪能してください。
INFO / 白露と十五夜
白露の頃に十五夜(中秋の名月)を迎えることが多いです。澄んだ秋の空気と白く輝く月は、日本の秋の美しさの象徴。ススキを飾り、月見団子をお供えして秋の名月を楽しみましょう。
パ
新米パパ / 2歳児のパパ
白露と寒露はどう違うのですか?
博
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
白露(9月8日頃)は「草花に白い露がつく頃」、寒露(10月8日頃)は「冷たい露がつく頃」です。白露は残暑が和らぐ初秋、寒露は秋本番の時期です。
A.
2026年の白露は9月7日です。白露の期間は約15日間で、9月23日頃の秋分まで続きます。
A.
「はくろ」と読みます。草花に降りた露が白く輝く様子から名づけられました。
A.
「白露の候」「秋涼の候」「朝夕めっきり涼しくなりました」などが使えます。
『日本のしきたりがまるごとわかる本』によれば、白露(はくろ)は二十四節気の一つで、秋の気配が深まり草花に白い露が宿り始める頃を意味します。「白」は五行思想で秋を象徴する色であり、大気が冷え込み始めて朝露が白く光ることからこの名がつけられました。ススキの穂が出始め、赤とんぼが飛び交い、秋の虫が鳴き始めるこの時期は、実りの秋の到来を五感で実感できる季節です。
CHAPTER 06まとめ
白露は草花に白い露が宿り始める秋の節気で、2026年は9月8日にあたります。朝夕の涼しさが心地よく、秋刀魚や栗、新米など秋の味覚が楽しめる素晴らしい季節です。過ごしやすい気候のもとで、実りの秋を思い切り満喫してみてはいかがでしょうか。

