春の訪れとともに日本各地を彩る桜。この記事では、全国から厳選した桜の名所おすすめ15選を地域別に紹介し、見頃時期やお花見を楽しむコツまで2026年版の最新情報でお届けします。
CHAPTER 01桜の見頃はいつ?地域別の開花予想
桜の開花は南から北へと進む「桜前線」によって時期が大きく異なります。ソメイヨシノを基準にすると、九州では3月下旬、関東・関西では3月末から4月上旬、東北では4月中旬から下旬、北海道では5月上旬が目安です。満開は開花からおよそ5日から1週間後で、見頃の期間は1週間から10日ほどです。事前に天気予報や開花情報を確認して、最適なタイミングでお花見に出かけましょう。
| 地域 | 開花時期の目安 | 満開時期の目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 九州 | 3月下旬 | 3月末から4月上旬 | 福岡・熊本が早い |
| 関西 | 3月末 | 4月上旬 | 京都・奈良は少し遅め |
| 関東 | 3月下旬から末 | 4月上旬 | 東京は3月末が多い |
| 中部 | 4月上旬 | 4月上旬から中旬 | 高遠など山間部は遅め |
| 東北 | 4月中旬から下旬 | 4月下旬 | 弘前は4月下旬が見頃 |
| 北海道 | 5月上旬 | 5月上旬から中旬 | 松前は4月下旬から |
600種以上
日本の桜の品種数
約60から80年
ソメイヨシノの寿命
1日約20から25km
桜前線の移動速度
約1200年
お花見の歴史
CHAPTER 02桜の名所おすすめ15選
ここからは、全国の桜の名所を関東・関西・東北と北海道・中部と九州の4エリアに分けて紹介します。それぞれのスポットの特徴や見どころ、おおよその桜の本数をまとめていますので、お花見の計画にお役立てください。お花見の基本や持ち物についてはお花見の楽しみ方の記事もあわせてご覧ください。
関東エリア(5スポット)
目黒川(東京都目黒区・品川区)は、約3.8kmの川沿いに約800本のソメイヨシノが咲き誇る都内屈指の桜並木です。川面にせり出すように枝を伸ばした桜がトンネルのようにつながり、水面に花びらが散る「花筏(はないかだ)」の光景は格別です。夜にはライトアップも行われ、昼とは異なる幻想的な姿を楽しめます。中目黒駅からすぐという好アクセスも人気の理由です。
千鳥ヶ淵(東京都千代田区)は、皇居のお濠(ほり)沿いに約260本の桜が植えられた東京を代表する花見スポットです。お濠の水面に映る桜と緑道を散策しながらのお花見が定番で、ボートに乗って水上から桜を眺めることもできます。「千代田のさくらまつり」期間中はライトアップが実施され、夜桜の美しさは都内随一との呼び声も高い場所です。
上野恩賜公園(東京都台東区)は、江戸時代から続く約800本の桜が咲くお花見の聖地です。寛永寺の僧侶・天海が吉野山から桜を移植したのが始まりとされ、「日本さくら名所100選」にも選ばれています。広い園内にはシートを広げてお花見を楽しめるエリアがあり、不忍池(しのばずのいけ)周辺から望む桜の景色も見事です。
新宿御苑(東京都新宿区)は、約65種1000本以上の桜が植えられた広大な庭園です。ソメイヨシノだけでなく、早咲きの河津桜(かわづざくら)から遅咲きの八重桜(やえざくら)まで品種が豊富で、2月中旬から4月下旬まで長期間にわたって桜を楽しめるのが大きな魅力です。アルコール持ち込み禁止のため、小さな子ども連れの家族にも安心してお花見ができる環境が整っています。
権現堂堤(埼玉県幸手市)は、約1kmの堤に沿って約1000本のソメイヨシノが咲く関東有数の桜スポットです。最大の見どころは、桜のピンクと堤の下に広がる菜の花の黄色が織りなすコントラストです。桜と菜の花の共演を一望できる場所は全国的にも珍しく、写真映えする風景を求めて毎年多くの人が訪れます。都心からのアクセスも良好で、日帰りのお花見にも最適です。
関西エリア(4スポット)
吉野山(奈良県吉野町)は、山全体に約3万本の桜が咲く日本随一の桜の名所です。山の麓から「下千本(しもせんぼん)」「中千本(なかせんぼん)」「上千本(かみせんぼん)」「奥千本(おくせんぼん)」と順に開花していくため、3月下旬から4月下旬まで約1か月にわたって桜を楽しめます。白山桜(シロヤマザクラ)を中心とした山桜の群生は圧巻で、古くは万葉集にも詠まれた歴史ある景勝地です。
嵐山(京都市右京区)は、渡月橋(とげつきょう)を背景に約1500本の桜が山肌を染める京都屈指の名勝です。山桜とソメイヨシノが混在し、山の緑とのグラデーションが美しいのが特徴です。渡月橋から望む嵐山の桜景色は京都を象徴する春の風物詩として知られています。桂川沿いの散策路や天龍寺の庭園など、周辺にも見どころが豊富です。
醍醐寺(京都市伏見区)は、豊臣秀吉が慶長3年(1598年)に催した「醍醐の花見」で名高い寺院です。秀吉は全国から約700本の桜を集めて境内に植え、約1300人を招いた盛大な花見を行いました。現在も春になると境内全体が桜に包まれ、しだれ桜やソメイヨシノが歴史ある伽藍(がらん)と調和する風景は格別です。世界遺産の境内で花見ができる贅沢なスポットです。
大阪城公園(大阪市中央区)は、約3000本の桜が咲く大阪を代表するお花見スポットです。とくに西の丸庭園は約300本のソメイヨシノが密集しており、大阪城の天守閣を背景にした桜の眺めは見事です。園内は広々としているため、シートを広げてゆったりとお花見を楽しめます。夜にはライトアップされた天守閣と夜桜の共演も見どころです。
東北・北海道エリア(3スポット)
弘前城(青森県弘前市)は、約2600本の桜が城郭を取り囲む東北随一の桜の名所です。お濠の水面を花びらが埋め尽くす「花筏」は「死ぬまでに見たい絶景」とも称され、全国から花見客が押し寄せます。ソメイヨシノのほかにしだれ桜や八重桜もあり、4月下旬から5月上旬の「弘前さくらまつり」は毎年約200万人が訪れる大規模なイベントです。
角館(秋田県仙北市)は、武家屋敷通りの黒板塀(くろいたべい)沿いに咲くしだれ桜が有名な「みちのくの小京都」です。約400本のしだれ桜は国の天然記念物に指定されており、枝を優雅に垂らす姿は風情たっぷりです。桧木内川(ひのきないがわ)堤のソメイヨシノ並木も約2kmにわたって続き、川沿いの桜トンネルも見応えがあります。
松前公園(北海道松前町)は、約1万本・250種の桜が咲く北海道最大級の桜の名所です。早咲きから遅咲きまで品種が多彩なため、4月下旬から5月下旬まで約1か月間にわたって桜を楽しめるのが最大の特徴です。松前城と桜の組み合わせは北海道ならではの雄大な景色を生み出し、「日本さくら名所100選」にも選ばれています。
中部・九州エリア(3スポット)
高遠城址公園(長野県伊那市)は、約1500本のタカトオコヒガンザクラが咲く「天下第一の桜」と称される名所です。タカトオコヒガンザクラはこの地固有の品種で、ソメイヨシノよりもやや小ぶりで赤みが強いのが特徴です。満開時には公園全体が濃いピンク色に染まり、残雪の中央アルプスを背景にした眺めは息をのむ美しさです。見頃は4月上旬から中旬で、「さくら祭り」期間中は夜桜のライトアップも実施されます。
熊本城(熊本県熊本市)は、天守閣や石垣を囲むように約800本の桜が咲く九州有数のお花見スポットです。加藤清正(かとうきよまさ)が築いた名城と桜の取り合わせは風格があり、城内の各所で異なる角度から桜を楽しめます。2016年の熊本地震から復旧が進む天守閣と桜の共演は、多くの人に力強さと希望を感じさせる景色となっています。
姫路城(兵庫県姫路市)は、世界遺産の白亜の天守閣と約1000本の桜が共演する圧巻のスポットです。別名「白鷺城(しらさぎじょう)」の白壁に桜のピンクが映え、三の丸広場や西の丸庭園からの眺めは特に美しいと評判です。「日本さくら名所100選」にも選定されており、城の優美な姿と桜が織りなす光景は日本の春を象徴する風景のひとつです。
パ
新米パパ / 2歳児のパパ
子どもが小さいので、お花見に行っても長時間は難しそうです。子連れにおすすめのスポットはありますか?
博
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
小さなお子さん連れなら、新宿御苑がおすすめです。アルコール持ち込み禁止で落ち着いた雰囲気ですし、芝生の広場でお弁当を広げられます。大阪城公園や上野恩賜公園も広々としていて、お子さんが走り回れるスペースがありますよ。桜の品種が多い新宿御苑や松前公園なら時期を少しずらしても楽しめるので、混雑を避けたい方にも向いています。
CHAPTER 03お花見を楽しむコツ
桜の名所に出かける前に、押さえておきたいポイントをまとめました。事前の準備次第でお花見の満足度は大きく変わります。お花見の持ち物や楽しみ方についてはお花見の基本ガイドでも詳しく紹介しています。
TIP / お花見を快適にする5つのコツ
1. 開花情報をこまめにチェック:桜は開花から約1週間が見頃です。天気予報サイトやSNSで最新の開花状況を確認しましょう。
2. 場所取りは午前中に:人気スポットは午後には場所が埋まります。早めの行動が快適なお花見の鍵です。
3. 防寒対策を忘れずに:桜の時期は日中と朝晩の気温差が大きく、夕方以降は冷え込みます。ブランケットや上着を持参しましょう。
4. レジャーシートは厚手のものを:地面からの冷えを防ぐため、厚手のシートやクッション性のあるマットがあると快適です。
5. 混雑を避けるなら平日や早朝:土日は大変混み合います。可能であれば平日や朝の時間帯を選ぶとゆったり楽しめます。
2. 場所取りは午前中に:人気スポットは午後には場所が埋まります。早めの行動が快適なお花見の鍵です。
3. 防寒対策を忘れずに:桜の時期は日中と朝晩の気温差が大きく、夕方以降は冷え込みます。ブランケットや上着を持参しましょう。
4. レジャーシートは厚手のものを:地面からの冷えを防ぐため、厚手のシートやクッション性のあるマットがあると快適です。
5. 混雑を避けるなら平日や早朝:土日は大変混み合います。可能であれば平日や朝の時間帯を選ぶとゆったり楽しめます。
CAUTION / お花見マナーを守りましょう
桜の名所を美しく保つために、以下のマナーを守りましょう。
ゴミは必ず持ち帰る:ゴミ箱が設置されていない場所も多いため、ゴミ袋を持参してください。
桜の枝を折らない・揺すらない:桜の木は傷つきやすく、枝を折ると病気の原因になります。
根元にシートを敷かない:木の根元を踏み固めると桜が弱ります。幹から少し離れた場所にシートを広げましょう。
大音量の音楽や騒ぎすぎに注意:他の花見客や近隣住民への配慮を忘れずに。
火気の使用は確認してから:バーベキューや火気厳禁のスポットもあります。事前にルールを確認しましょう。
ゴミは必ず持ち帰る:ゴミ箱が設置されていない場所も多いため、ゴミ袋を持参してください。
桜の枝を折らない・揺すらない:桜の木は傷つきやすく、枝を折ると病気の原因になります。
根元にシートを敷かない:木の根元を踏み固めると桜が弱ります。幹から少し離れた場所にシートを広げましょう。
大音量の音楽や騒ぎすぎに注意:他の花見客や近隣住民への配慮を忘れずに。
火気の使用は確認してから:バーベキューや火気厳禁のスポットもあります。事前にルールを確認しましょう。
CHAPTER 04よくある質問
A.
ソメイヨシノの場合、満開から約1週間が見頃です。開花から満開まで約5日から7日かかるため、開花宣言から10日前後が最も美しい時期となります。ただし、気温や天候によって前後しますので、お出かけ前に最新の開花情報を確認しましょう。
A.
日中のお花見なら午前10時から午後3時ごろが気温も上がり快適です。夜桜を楽しむなら日没後から午後9時ごろまでがライトアップの時間帯にあたります。混雑を避けたい場合は平日の午前中が狙い目です。
A.
多くの桜の名所は子連れでも楽しめます。とくに新宿御苑はアルコール持ち込み禁止で落ち着いた雰囲気のため、小さなお子さん連れの家族に人気です。大阪城公園や上野恩賜公園など広い芝生があるスポットもおすすめです。トイレの場所やベビーカーでの移動のしやすさを事前に調べておくと安心です。
A.
ソメイヨシノの見頃を逃しても楽しめる品種は多くあります。河津桜(かわづざくら)は2月から咲く早咲きの品種で、濃いピンク色が特徴です。八重桜(やえざくら)は4月中旬から下旬に咲く遅咲きの品種で、花びらが多く華やかです。長野県のタカトオコヒガンザクラや各地のしだれ桜など、地域固有の品種を訪ねるのも桜の楽しみ方のひとつです。
CHAPTER 05まとめ
日本の春を代表する桜は、地域や品種によって見頃の時期が異なり、3月下旬から5月下旬まで長い期間にわたって楽しめます。目黒川の川沿いの桜並木、吉野山の3万本の山桜、弘前城のお濠を埋める花筏など、それぞれの名所にしかない魅力があります。この記事で紹介した15のスポットを参考に、2026年の春はぜひお気に入りの桜の名所を訪れてみてください。お花見の持ち物や楽しみ方のポイントはお花見の楽しみ方の記事でも詳しく紹介していますので、あわせてお役立てください。

