卒業式は、学校での学びを終えた子供たちの門出を祝う大切な式典です。保育園・幼稚園の卒園式から小学校・中学校・高校・大学の卒業式まで、子供の成長を実感できる人生の節目です。この記事では、卒業式の服装や持ち物、保護者のマナー、卒業祝いの金額の相場までわかりやすく解説します。

CHAPTER 01
卒業式の時期と流れ

卒業式は3月中旬〜下旬に行われるのが一般的です。学校種別や地域によって日程は異なりますが、おおよその時期と流れは以下の通りです。
卒業式の時期と所要時間の目安
時期所要時間
保育園・幼稚園卒園式3月中旬〜下旬1〜1.5時間
小学校卒業式3月中旬〜下旬1.5〜2時間
中学校卒業式3月上旬〜中旬1.5〜2時間
高校卒業式3月上旬1.5〜2時間
大学卒業式3月下旬2〜3時間
式典では、国歌斉唱、卒業証書授与、校長式辞、来賓祝辞、在校生の送辞、卒業生の答辞、校歌・卒業の歌の合唱などが行われます。小学校の卒業式では、卒業生と在校生が「呼びかけ」を行うスタイルも定番で、感動的な場面です。

CHAPTER 02
卒業式の服装 ─ 子供と保護者

卒業式は入学式と比べて厳かな雰囲気の式典です。服装もそれに合わせて落ち着いたトーンを選びましょう。
卒業式の服装の目安
対象おすすめの服装注意点
女の子(小学校)ブレザー+スカート、袴、ワンピース袴は近年人気だが学校によっては禁止の場合も
男の子(小学校)スーツ、ブレザー+パンツネクタイを締めるときちんと感アップ
中学・高校生学校の制服制服が正装。きれいにクリーニングしておく
大学生(女性)袴+二尺袖、振袖、スーツ袴が最も人気。レンタル予約は秋頃から
大学生(男性)スーツ、紋付袴ダークカラーのスーツが主流
ママダークカラーのスーツ、ワンピース+ジャケット黒・紺・ダークグレーが主流。入学式より落ち着いたトーン
パパダークスーツ(黒・紺)白シャツにシルバーや紺のネクタイ
新米パパ / 2歳児のパパ
卒業式と入学式でママの服装は同じものを着回してもいいですか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
もちろん大丈夫です。ただし、卒業式はダークカラー、入学式は明るいカラーが一般的なので、ジャケットを変えたり、コサージュやアクセサリーで印象を変えると素敵です。一着のスーツでインナーと小物を変えるだけでも十分です。
新米パパ / 2歳児のパパ
卒業式で泣いてしまいそうなんですが、パパが泣くのは恥ずかしいですか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
まったく恥ずかしくありません。お子さんの成長を喜ぶ涙は自然なもので、会場では多くの保護者が涙を流しています。ハンカチは2枚持参しておくと安心ですよ。

CHAPTER 03
卒業式の持ち物チェックリスト

卒業式当日に必要な持ち物をまとめました。忘れ物がないようチェックしましょう。
卒業式の持ち物チェックリスト0/7

CHAPTER 04
卒業式の保護者マナー

卒業式は厳粛な式典です。保護者として以下のマナーを心がけましょう。
  • 時間に余裕をもって到着する — 受付や席の確保のため、開始30分前が目安
  • 撮影ルールを守る — 学校のルールに従う。フラッシュ禁止、立ち上がっての撮影禁止の場合が多い
  • 式典中は静かに — 私語やスマホの操作は控える。感動的な場面では拍手で気持ちを表す
  • 他の子供の写真に配慮する — SNSへの投稿は自分の子供のみに。他の家庭のプライバシーを尊重
  • 式後の挨拶を忘れずに — 担任の先生や保護者仲間への感謝の言葉を
TIP / 先生への感謝の伝え方
お世話になった先生に感謝を伝えたい場合、花束やメッセージカードを贈るのが定番です。クラスの保護者で寄せ書きや花束を共同で用意するケースも多いです。個人的に贈る場合は、高額すぎるプレゼントは先生に気を遣わせるので、1,000〜3,000円程度の品が適切です。
3月中旬〜下旬
一般的な卒業式の時期
1〜3万円
卒業祝いの相場(祖父母から)
蝶結び
卒業祝いの水引(何度あっても嬉しいお祝い)
卒業証書
卒業式は学生生活の締めくくりの儀式
卒業祝い
卒業する子供に贈るお祝い。入学祝いと重なる場合は入学祝いとしてまとめて贈ることが多いです。
袴(はかま)
大学の卒業式で女性に人気の和装。明治時代の女学生の制服が起源で、矢絣柄の着物と袴の組み合わせが定番です。
卒業証書授与式
卒業式の正式名称。校長から一人ひとりに卒業証書が手渡されます。

CHAPTER 05
卒業祝いの金額の相場とお返し

卒業祝いは、新たな門出を祝って贈るお祝い金や品物です。入学祝いと兼ねて贈る方も多いです。
卒業祝いの金額の相場
贈る人小学校卒業中学・高校卒業大学卒業
祖父母1万〜3万円1万〜5万円1万〜5万円
おじ・おば5,000〜1万円5,000〜1万円1万〜3万円
友人・知人3,000〜5,000円3,000〜5,000円5,000〜1万円
卒業祝いののし袋は紅白の蝶結びで、表書きは「御卒業祝」「祝御卒業」と書きます。入学祝いと兼ねる場合は「御入学祝」とし、卒業・入学を同時にお祝いする形が一般的です。お返し(内祝い)は3分の1〜半額程度を目安に、1ヶ月以内に贈ります。

CHAPTER 06
卒業祝いの贈り方とマナー

卒業祝いは入学祝いと時期が重なるため、贈り方に迷う方も多いです。基本的なマナーを押さえておきましょう。
卒業後の進路(就職・進学)がまだ決まっていない場合は、「就職祝い」や「入学祝い」ではなく「卒業祝い」として贈るのがマナーです。進路が決まった段階で改めてお祝いの言葉を伝えると丁寧です。
TIP / 卒業祝いと入学祝いは兼ねてOK
卒業と入学が重なる場合は、「入学祝い」としてまとめて贈るのが一般的です。のし紙の表書きは「御入学祝」とし、入学の1か月前〜当日までに渡しましょう。両方を別々に贈る必要はありません。
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INFO / 卒業祝いと就職祝いが重なる場合
卒業と就職は時期が近いため、両方を別々に贈ると相手に気を遣わせてしまいます。卒業祝いと就職祝いが重なる場合は、上位のお祝い(就職祝い)を優先して贈りましょう。表書きは「祝御就職」とするのが一般的です。
新米パパ / 2歳児のパパ
卒業式の後に家族でお祝いするおすすめの方法はありますか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
卒業式の日は家族で外食するご家庭が多いです。お子さんの好きなレストランを予約しておくとスムーズですよ。自宅でお祝いする場合はケーキやお寿司を用意して、成長を振り返るアルバムを一緒に見るのも素敵な思い出になります。卒業証書と一緒に家族写真を撮るのもお忘れなく。

CHAPTER 07
卒業式の服装ガイド

母親の服装

卒業式の母親の服装は、セレモニースーツやワンピースが定番です。色はネイビー、ダークグレー、黒などの落ち着いた色が基本で、入学式と比べてフォーマル度が高い装いが求められます。ジャケットにコサージュやパールのアクセサリーを合わせると、華やかさを添えつつ品の良い印象になります。
パンツスーツも近年は卒業式で一般的になっています。動きやすく体型カバーもできるため、働くママに人気です。足元はパンプスが基本ですが、寒い時期の卒業式ではブーツでの来場もマナー的には問題ありません(式場内ではスリッパに履き替えます)。

父親の服装

父親はダークスーツ(ネイビーまたはチャコールグレー)に白ワイシャツ、ネクタイの組み合わせが定番です。ネクタイは派手すぎない柄物や無地のシルバー、ブルー系がおすすめです。ビジネススーツで問題ありませんが、クリーニングに出して清潔感を保ちましょう。

卒業祝いの金額相場とおすすめギフト

卒業段階祖父母から親戚から友人・知人から
幼稚園・保育園5,000〜10,000円3,000〜5,000円1,000〜3,000円
小学校10,000〜30,000円5,000〜10,000円3,000〜5,000円
中学校10,000〜30,000円5,000〜10,000円3,000〜5,000円
高校10,000〜50,000円10,000〜30,000円5,000〜10,000円
大学30,000〜100,000円10,000〜30,000円5,000〜10,000円
卒業祝いは進学祝いと兼ねるケースが多く、その場合は進学先で使える実用的な品物が喜ばれます。小学校卒業なら文房具セットや図書カード、中学校卒業なら電子辞書やバッグ、高校卒業なら財布や腕時計、大学卒業なら名刺入れやビジネスバッグなどが定番です。

卒業式当日の持ち物チェックリスト

卒業式に持っていくべきものをリストアップしておくと、当日慌てずに済みます。カメラ(スマホ可)、ビデオカメラ、予備バッテリー、ハンカチ・ティッシュ、スリッパ(学校指定の場合あり)、サブバッグ(記念品を入れる用)、筆記用具、寒さ対策のカイロやひざ掛け。特にカメラのバッテリーと記憶容量は前日にチェックしておきましょう。
TIP / 卒業式の撮影ポイント
卒業証書を受け取る瞬間、校門前の記念撮影、友人との集合写真は外せないシーンです。校門前は混雑するので、式後すぐに向かうか、少し時間をずらして撮影すると落ち着いた写真が撮れます。お子さまの後ろ姿や、先生との握手のシーンも意外と良い写真になりますよ。

CHAPTER 08
卒業式後の祝い方

卒業式後は家族でお祝いの食事会を開くのが一般的です。レストランの個室や自宅でのパーティーなど、家族の人数や好みに合わせて計画しましょう。卒業証書を持った記念撮影や、入学時の写真と並べて成長を比較するのも感動的な演出です。
お子さまの卒業は、親にとっても一つの区切りです。毎日の送り迎え、運動会や学芸会、参観日の思い出が走馬灯のように蘇り、つい涙ぐんでしまう方も多いでしょう。卒業式は「ここまでよく頑張ったね」とお子さまを褒め、同時に自分自身の子育てを誇りに思える日です。
新米パパ
卒業式で泣いてしまうのは恥ずかしいですか?
カゾイロ博士
まったく恥ずかしくありません。卒業式は感動する場面の連続ですから、涙を流すのは自然なことです。多くの保護者が涙ぐみ、中には号泣する方もいます。大きめのハンカチを用意しておくと安心です。お子さまの前で感動の涙を見せることは、「あなたの成長がこんなに嬉しい」という最高のメッセージになりますよ。
卒業は終わりではなく、新しい始まりです。お子さまが新しいステージで輝けるよう、家族一丸となって応援していきましょう。

卒業式の写真撮影のコツ

卒業式はお子さまの晴れ舞台。一生の思い出に残る写真を撮影するためのポイントを押さえておきましょう。式典前の余裕がある時間帯にクラスメイトとの集合写真、先生との2ショット、校門前での記念撮影を済ませておくのがおすすめです。
式典中の撮影は、多くの学校で席からのみ撮影可とされています。立ち上がっての撮影や通路に出ての撮影は他の保護者の迷惑になるため控えましょう。卒業証書を受け取る瞬間を撮りたい場合は、事前に授与順を確認し、望遠レンズやズーム機能を活用します。
TIP / スマホ撮影のコツ
スマホで撮影する場合は、連写モード(バーストモード)を活用すると良い瞬間を逃しにくくなります。動画と写真を両方残したい場合は、家族で役割分担するのがおすすめです。式典全体を動画で撮る係と、決定的瞬間を写真で撮る係を分けましょう。

CHAPTER 09
卒業式の学校種別ごとの特徴

保育園・幼稚園の卒園式

卒園式は、子どもたちにとって初めての「式典」体験です。園によっては子どもたちが歌やダンスを披露することもあり、保護者にとって非常に感動的な式になります。卒園児一人ひとりが卒園証書を受け取る際に、名前と将来の夢を発表する園もあります。
保護者の服装は、入園式より落ち着いた色味のスーツやワンピースが基本です。ダークネイビーやグレーが人気で、コサージュやパールのアクセサリーで華やかさを添えます。子どもの服装は園の制服がある場合はそれを着用し、私服の場合はフォーマルなワンピースやスーツを用意します。

小学校の卒業式

小学校の卒業式では、近年袴(はかま)を着る女の子が増加しています。華やかで写真映えする一方、着崩れや転倒のリスクがあるため、学校によっては袴を禁止・自粛要請しているところもあります。事前に学校の方針を確認しましょう。
男の子はスーツやブレザーが定番です。靴はローファーまたは黒のスニーカーで問題ありません。普段は履き慣れていないフォーマルな靴で靴擦れすることがあるため、事前に何度か履いて慣らしておくと安心です。

中学校・高校の卒業式

中学校と高校の卒業式は制服で出席するのが一般的です。保護者の服装はスーツが基本で、父親はダークスーツ、母親はセレモニースーツが定番です。高校の卒業式は進路が分かれるタイミングでもあり、友人との別れを惜しむ生徒も多い感動的な式典です。
新米パパ
卒業式で泣いてしまいそうなのですが、みなさんどうしているのですか?
カゾイロ博士
卒業式で涙を流す保護者はとても多いですよ。感動して泣くのは恥ずかしいことではありません。ハンカチやティッシュを多めに用意しておきましょう。アイメイクが崩れやすいお母さんは、ウォータープルーフのマスカラを使うのがおすすめです。

CHAPTER 10
卒業式の祝辞・答辞の構成

PTA会長として祝辞を読む場合や、保護者代表として挨拶する場合のポイントを紹介します。祝辞の構成は、①冒頭の祝いの言葉 → ②卒業生との思い出やエピソード → ③将来への激励 → ④教職員・来賓への感謝 → ⑤結びの言葉の流れが一般的です。
スピーチの長さは3〜5分が適切です。原稿用紙で3〜4枚が目安になります。声の大きさとスピードに気をつけ、ゆっくりはっきり話しましょう。感極まって声が詰まっても、少し間を置いてから続ければ大丈夫です。
冒頭の祝いの言葉
「本日は卒業式にあたり、卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます」と開始します。保護者への祝辞も忘れずに。
エピソード
運動会、学芸会、修学旅行など、印象的な学校行事のエピソードを1〜2つ紹介します。具体的な場面を描写すると聞き手の共感を得やすくなります。
将来への激励
「新しいステージでも自分らしく頑張ってください」「困難にぶつかっても、この学校で培った力を信じてください」など、前向きなメッセージを贈ります。
結びの言葉
「保護者の皆さま、先生方のご健康とご多幸をお祈りし、祝辞とさせていただきます」のように締めくくります。

卒業式後の謝恩会・お別れ会

卒業式後に謝恩会(しゃおんかい)を開く学校も多くあります。謝恩会は、在学中にお世話になった先生方への感謝を込めた食事会やパーティーです。保護者の有志やPTAが中心となって企画・運営します。
謝恩会の内容は、会食・歓談のほか、スライドショーや子どもたちの合唱、先生へのプレゼント贈呈、思い出のスピーチなどが定番です。会費は一人2,000〜5,000円程度が一般的ですが、ホテルなどの会場を借りる場合は5,000〜10,000円になることもあります。
項目学校内で開催レストラン・ホテルで開催
会費1,000〜3,000円5,000〜10,000円
雰囲気カジュアル・温かいフォーマル・華やか
準備の手間飾り付け・食事の手配が必要会場側に任せられる
所要時間1〜2時間2〜3時間
先生の出席率高い会場によっては低下
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INFO / 謝恩会の幹事になったら
幹事を担当する場合は、卒業式の2〜3ヶ月前から準備を始めましょう。会場の予約、案内状の配布、出欠確認、当日の進行台本の作成、先生への花束やプレゼントの手配など、やることは多岐にわたります。保護者同士で役割分担することが大切です。

卒業式と入学式の準備を同時に進めるコツ

3月の卒業式と4月の入学式は期間が近いため、準備を同時並行で進める必要があります。特に服装は兼用できるものを選ぶと効率的です。母親はネイビーのセットアップを卒業式に着用し、入学式ではコサージュやバッグを明るい色に変えてアレンジする方法が人気です。
卒業祝いと入学祝いは一つにまとめて贈るケースも多いです。のし紙に「御卒業祝」「御入学祝」のどちらを使うか迷った場合は、「御入学祝」のほうが「これからの新生活を応援する」意味合いが強く前向きなため、こちらを選ぶのが一般的です。

卒業式のアクセサリー・小物の選び方

卒業式の母親のアクセサリーは上品で控えめなものを選びましょう。定番はパールのネックレスとイヤリングのセットです。一連のパールネックレスは冠婚葬祭すべてに使えるため、一つ持っておくと重宝します。二連や三連のネックレスは華やかですが卒業式には派手すぎる印象を与えることがあるため、一連が無難です。
コサージュは卒業式の定番アクセサリーです。色はベージュ、ピンク、白、シャンパンゴールドなどの明るい色が人気で、ダークカラーのスーツに華やかさを添えてくれます。つける位置は左胸の鎖骨あたりがバランスよく見えます。生花のコサージュも特別感があり、一生の思い出になると人気が高まっています。

卒業式で人気の卒業ソング

卒業式で歌われる曲は時代とともに変化しています。かつての定番「仰げば尊し」に加え、近年は「旅立ちの日に」「3月9日」「YELL」などのポップスが合唱曲として定着しました。学校によっては保護者も一緒に歌う場面があるため、事前に曲を確認しておくと安心です。
曲名アーティスト/作詞作曲特徴
仰げば尊し文部省唱歌伝統的な卒業式の定番。師への感謝の歌
旅立ちの日に小嶋登(作詞)・坂本浩美(作曲)中学校の卒業式で最も歌われる曲の一つ
3月9日レミオロメン卒業シーズンの定番曲。友情と旅立ちを歌う
YELLいきものがかりNHK全国学校音楽コンクール課題曲として人気
コブクロ別れと新しい出発を桜に重ねた名曲
栄光の架橋ゆず困難を乗り越える力強いメッセージ
コブクロ母への感謝と成長を歌い、涙を誘う一曲
お子さまがどの曲を歌うか事前に聞いておくと、一緒に歌ったり動画撮影のタイミングを計ったりしやすくなります。最近では卒業式後にクラスでオリジナルの動画を撮影し、思い出として共有するのも流行しています。

CHAPTER 11
大学・専門学校の卒業式の特徴

大学の卒業式(学位授与式)は3月下旬に行われることが多く、広い会場で全学部合同の式典を行うのが一般的です。近年は女子学生の袴姿が主流で、レンタルの予約は前年の秋から始まります。男子学生はスーツが大半ですが、和装を選ぶ方も増えています。大学の卒業式では保護者の出席率がやや低めで、本人と友人が主役となる雰囲気があります。
専門学校の卒業式は3月上旬〜中旬に行われます。学科ごとの特色が反映されることが多く、美容専門学校ではヘアメイクを自ら仕上げて出席したり、ファッション専門学校では自作の衣装で式に臨んだりする学生もいます。卒業制作の展示や修了発表を兼ねる学校もあり、保護者が子どもの成長と技術を実感できる貴重な機会です。

卒業アルバム・寄せ書きの準備

卒業アルバムの個人写真撮影は卒業の数ヶ月前に行われるのが一般的です。髪型や服装を整えて臨みましょう。近年はデジタルフォトブックで自分だけのオリジナル卒業アルバムを作る方も増えています。スマホで撮りためた日常の写真や行事の写真を使い、仲良しグループだけの思い出アルバムを制作するのも素敵です。
寄せ書きは卒業の定番プレゼントです。色紙やメッセージカードに一人ひとりがメッセージを書き込みます。先生への寄せ書きはサプライズで準備することが多く、保護者会やPTAが中心となって取りまとめます。最近はオンラインで寄せ書きを作成できるサービスもあり、転校した友人や遠方の方からもメッセージを集められます。
新米パパ
卒業式の後に友達と写真をたくさん撮りたいそうなのですが、おすすめの撮影スポットはありますか?
カゾイロ博士
校門前の校名プレートの前は定番中の定番です。その他にも、教室の黒板に寄せ書きを書いてその前で撮影したり、校庭や体育館、図書室など思い出の場所で撮影したりするのがおすすめです。桜が咲いていれば桜の木の下も素敵なフォトスポットになりますよ。

卒業式のマナー ─ 保護者として気をつけたいこと

卒業式では保護者のマナーが周囲から見られています。まず、式典中のスマートフォンの使用は最小限にしましょう。写真撮影は認められている場合でもシャッター音に注意し、フラッシュは禁止されていることが多いです。私語は厳禁で、感動して泣くのは自然ですが、大声で泣いたり話しかけたりするのは控えましょう。
座席は指定されている場合が多いですが、自由席の場合は後方の席を選ぶのが謙虚な印象を与えます。ビデオ撮影をする方は三脚の使用が禁止されていないか確認し、後ろの方の視界を妨げないよう配慮してください。式の途中で退席する場合は静かに移動し、再入場は式の区切り(拍手のタイミングなど)を待ちましょう。卒業式の後は担任の先生にお礼を伝える良い機会です。「お世話になりました」の一言が先生にとっても大きな励みになります。

卒業式の思い出を残す方法 ─ デジタル活用術

卒業式の思い出をデジタルで残す方法が広がっています。複数のスマートフォンで撮影した写真や動画を、Googleフォトや共有アルバムにまとめれば、家族や友人と簡単に共有できます。フォトブック作成サービスを利用して、卒業式の写真をアルバムにまとめるのもおすすめです。1冊1,500〜5,000円程度で、プロ仕様の美しいアルバムが完成します。
動画編集アプリを使って、入学式から卒業式までの成長記録をダイジェスト動画にまとめる方も増えています。BGMに卒業ソングを使えば、見るたびに感動が蘇る家族の宝物になるでしょう。タイムカプセルとして、卒業式の日に撮った写真とメッセージをUSBメモリに保存し、成人式結婚式の日に開封するのもユニークなアイデアです。デジタルとアナログを組み合わせて、かけがえのない思い出を大切に保存しましょう。
卒業式はお子さまの人生の大きな節目であり、保護者にとっても感慨深い一日です。服装やマナーをしっかり整えて、お子さまの晴れ姿を温かく見守りましょう。写真や動画で記録を残すことも大切ですが、ファインダー越しではなく自分の目でお子さまの姿を見つめる時間も作ってください。卒業は終わりではなく新たなスタートの日です。これまでの成長に感謝しつつ、お子さまの未来を家族で応援していきましょう。
卒業式は子どもの成長を振り返り、新たな旅立ちを応援する日です。保護者としてしっかり準備を整え、子どもの晴れ舞台を温かく見守りましょう。卒業という節目の経験が、子どもたちの自信と未来への希望につながることを願っています。

CHAPTER 12
卒業式に関するよくある質問

A.
はい、両親そろっての参加は問題ありません。最近はパパの参加も当たり前になっています。ただし、席数に限りがある場合は学校からの案内を確認しましょう。
A.
近年人気の袴ですが、学校によっては「華美な服装は控えてください」として袴を禁止・自粛要請しているケースもあります。事前に学校の方針を確認しましょう。
A.
まとめて1回で贈っても構いません。その場合、表書きは「御入学祝」とするのが一般的です。金額は卒業祝いと入学祝いを合わせた額で構いません。
A.
泣くのは自然なことですので無理に我慢する必要はありません。ハンカチを多めに用意しておきましょう。マスカラはウォータープルーフを選ぶと安心です。思い切り感動して、お子さんの成長を喜んでください。
A.
多くの学校で乳幼児の同伴は認められていますが、泣いたりぐずったりした場合はすぐに退席できるよう出口近くの席に座りましょう。事前に学校に確認しておくと安心です。託児ができる場合はそちらを利用するのがベストです。
A.
学校により異なりますが、座席数に限りがある場合は保護者2名までとしているケースが多いです。祖父母も参列可能か事前に学校に確認しましょう。参列できない場合は、式後の食事会に招いてお祝いの場を設けるのも良い方法です。
A.
体調不良や家庭の事情で欠席する場合は、担任の先生に早めに連絡しましょう。卒業証書は後日、学校に取りに行くか郵送してもらえます。卒業自体は式に出なくても認定されますのでご安心ください。
『冠婚葬祭 暮らしのマナー大百科』によると、卒業式は学業の修了と新たな門出を祝う厳粛な式典であり、保護者の服装はフォーマル感のある落ち着いた色味が望ましいとされています。母親はダークカラーのスーツやワンピースにコサージュやパールアクセサリーを添え、父親はダークスーツに落ち着いた色のネクタイが基本です。同書ではお祝い金の相場として、祖父母からは1万〜3万円、親戚からは5千〜1万円が目安とされ、品物の場合は次のステージで使える文房具や腕時計・図書カードなどが喜ばれると紹介されています。

CHAPTER 13
まとめ

卒業式は、子供の成長を実感し、新たな旅立ちを祝う家族にとって特別な一日です。服装や持ち物をしっかり準備して、お子さんの晴れ姿を見届けましょう。卒業祝いのマナーも押さえておけば、親戚やお知り合いのお子さんの門出も気持ちよくお祝いできます。