ハロウィンは、毎年10月31日に行われるお祭りです。もともとは古代ケルト人の収穫祭と死者の霊を鎮める行事が起源ですが、現代ではアメリカを中心に仮装やパーティーを楽しむイベントとして世界中に広まりました。日本でも2000年代以降に急速に普及し、クリスマスに次ぐ秋の一大イベントとして定着しています。

CHAPTER 01
ハロウィンとは?起源と由来

ハロウィンの起源は、約2,000年前の古代ケルト人の祭り「サウィン(Samhain)」にさかのぼります。ケルト暦では10月31日が一年の終わり(大晦日(おおみそか))にあたり、この夜は「あの世とこの世の境界が曖昧になり、死者の霊が現世に戻ってくる」と信じられていました。人々は悪霊から身を守るために焚き火を焚き、動物の皮をかぶって仮装しました。
7世紀にキリスト教がケルトの地に広まると、11月1日が「All Hallows' Day(万聖節・諸聖人の日)」と定められ、その前夜(Eve)が「All Hallows' Eve」→「Halloween」と変化しました。キリスト教の行事と古代ケルトの風習が融合して、現在のハロウィンの原型ができあがったのです。
約2,000年前
起源
All Hallows' Eve
語源
約1,200億円
日本の市場規模
ハロウィンのかぼちゃランタン
ジャック・オー・ランタンはハロウィンの象徴
19世紀後半にアイルランドやスコットランドからの移民がアメリカにハロウィンの風習を持ち込み、20世紀に入ると子ども向けのイベントとして整備されていきました。1950年代のアメリカでは「トリック・オア・トリート」が全国的な慣習として定着し、ハロウィン用のキャンディやコスチュームの市場が急成長。現在、アメリカのハロウィン関連の消費額は年間100億ドル(約1.5兆円)を超え、クリスマスに次ぐ商業イベントとなっています。

CHAPTER 02
ハロウィンのシンボルと意味

ハロウィンには様々なシンボルがありますが、最も有名なのがジャック・オー・ランタン(Jack-o'-Lantern)です。オレンジ色のカボチャに顔を彫ってキャンドルを灯すこの飾りは、もともとアイルランドの伝説に登場する「ケチなジャック」が死後、天国にも地獄にも行けずにカブのランタンを持ってさまよい続ける物語に由来しています。アイルランドからアメリカに渡った移民たちが、入手しやすいカボチャで代用したのが現在のジャック・オー・ランタンの始まりです。
ジャック・オー・ランタン
カボチャに顔を彫ったランタン。悪霊を追い払う魔除けの意味がある
黒猫
中世ヨーロッパで魔女の使い魔とされていたことから、ハロウィンのシンボルに
コウモリ
ケルトの焚き火に集まった虫を追って現れたことが由来
魔女
中世の魔女狩りの影響。ほうきに乗って空を飛ぶイメージが定着
クモの巣
古いお化け屋敷の象徴。不気味な雰囲気を演出する装飾として人気
オレンジと黒
オレンジは秋の収穫、黒は死や闇を象徴するハロウィンのテーマカラー
カボチャのランタンを作るのは子どもたちに人気のアクティビティです。日本ではミニカボチャ(おもちゃカボチャ)を使えば簡単にジャック・オー・ランタンを作ることができます。上部をくり抜いて中身を出し、ペンで顔を下書きしてからナイフで彫り、中にLEDキャンドルを入れれば完成。本物のろうそくは火災の危険があるため、LEDキャンドルの使用をおすすめします。完成したランタンは玄関先やリビングの窓際に飾ると雰囲気が出ます。

CHAPTER 03
仮装の意味と人気のコスチューム

ハロウィンの仮装には、悪霊から身を守るという本来の目的があります。死者の霊がこの世に戻ってくるサウィンの夜、人間だと気づかれないよう怖い格好をして悪霊に紛れたのが仮装の起源です。現代では怖いコスチュームに限らず、好きなキャラクターやユニークな格好を楽しむ日として進化しています。
子どもに人気のコスチュームは、魔女・お姫様・スーパーヒーロー・海賊・動物などです。近年は映画やアニメのキャラクターも定番で、親子でお揃いの仮装を楽しむ家庭も増えています。100円ショップやバラエティショップで手軽に揃えられるアイテムも充実しており、マントやカチューシャ、フェイスペイントシールなどで簡単に仮装を楽しめます。
大人の仮装では、ゾンビ、吸血鬼、フランケンシュタインなどのホラー系が定番ですが、日本ではアニメキャラクターやゲームキャラクター、有名人のパロディなど、ユーモアのある仮装も人気を集めています。SNSに投稿することを意識した「映える仮装」がトレンドで、メイクや小物にまでこだわる人が増えました。親子で楽しむなら、家族全員でテーマを決めて統一感のある仮装をすると、記念写真も映えます。
新米パパ
保育園のハロウィンイベントで仮装が必要なんですが、手作りで簡単にできるものはありますか?
カゾイロ博士
一番簡単なのは黒いビニール袋で作るマントです。首周りに穴を開けてリボンを通すだけで完成します。白いTシャツにオレンジのフェルトでカボチャの顔を貼り付ける「かぼちゃTシャツ」も定番ですよ。画用紙で三角帽子を作れば、あっという間に魔女の完成です。

CHAPTER 04
トリック・オア・トリートの意味と楽しみ方

Trick or Treat(トリック・オア・トリート)」は、「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!」という意味のハロウィンの合言葉です。仮装した子どもたちが近所の家を訪ね歩き、この言葉を唱えてお菓子をもらう風習は、アメリカで1950年代に定着しました。
日本では近所を回る文化はまだ一般的ではありませんが、マンションや商店街、ショッピングモールなどで子ども向けのトリック・オア・トリートイベントが開催されるケースが増えています。自宅でお友達を招いて「ハロウィンパーティー」を開き、お菓子交換を楽しむのも人気です。
自宅でトリック・オア・トリートを再現するなら、家の中に「お菓子ステーション」をいくつか設置して、子どもが部屋を回りながらお菓子を集める仕掛けが楽しめます。各ステーションで簡単なクイズや「びっくり箱」を用意すると、お菓子をもらうまでのプロセスが冒険のようになり、子どもたちは大興奮です。友達の家を数軒回る「ご近所トリック・オア・トリート」を企画する地域も増えており、事前に参加家庭を募って目印のランタンを玄関に置く取り組みが注目されています。
TIP
トリック・オア・トリートのお菓子は、個包装のものを用意するのがポイントです。衛生面で安心なうえ、複数の子どもに配りやすくなります。チョコレート、キャンディ、グミ、クッキーなどの小袋が定番です。
光るハロウィンかぼちゃ
家族で楽しむハロウィンの飾り付け

CHAPTER 05
ハロウィンの食べ物と料理アイデア

ハロウィンの食卓では、カボチャを使った料理が主役です。パンプキンスープ、パンプキンパイ、カボチャグラタン、カボチャサラダなど、オレンジ色の料理がテーブルを彩ります。子どもと一緒にカボチャのクッキーやマフィンを焼くのも、ハロウィンならではの楽しみ方です。
見た目を工夫するだけで普段の料理がハロウィン仕様に変身します。カレーライスのご飯をお化けの形にする、ウインナーに切り込みを入れてタコさんウインナーならぬ「指ウインナー」にする、海苔パンチでコウモリ型に切った海苔をサラダにのせるなど、ひと手間のデコレーションで子どもたちのテンションが上がります。
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INFO
アメリカのハロウィンで定番のお菓子は、キャンディコーン(三色のトウモロコシ型キャンディ)、リーセスのピーナッツバターカップ、スニッカーズなどです。日本でもハロウィン限定パッケージのお菓子が各メーカーから発売され、10月の菓子売場はオレンジ色と紫色で彩られます。

CHAPTER 06
日本のハロウィン — 独自の進化と楽しみ方

日本にハロウィンが広まったきっかけは、1997年に東京ディズニーランドが初めてハロウィンイベントを開催したことだとされています。その後、2002年にユニバーサル・スタジオ・ジャパンもハロウィンイベントを開始し、テーマパークを通じて日本人のハロウィン認知度が高まりました。
2010年代に入ると渋谷のスクランブル交差点に仮装した若者が集まる「渋谷ハロウィン」がSNSで話題になり、ハロウィンは「若者の仮装イベント」として社会現象になりました。一方で近年は家族向けのハロウィンイベントが充実しており、子どもと一緒に楽しめるスタンプラリーやパレード、仮装コンテストが各地で開催されています。
各地の仮装パレードも人気を集めています。JR川崎駅前で開催される「カワサキ ハロウィン」は日本最大級のハロウィンパレードのひとつで、子どもから大人まで10万人を超える参加者が集まります。新潟県では2007年から「にいつハロウィン仮装まつり」が行われ、約1,000名の仮装者が街を練り歩くなど、地方にもハロウィン文化が広がっています。一方で、学校行事としてはクリスマスほど定着しておらず、日本の伝統行事ではないことから馴染みが薄いと感じる世代もいるのが現状です。
家庭で楽しむハロウィンとしては、お部屋の飾りつけが手軽で効果的です。100円ショップで購入できるガーランドやウォールステッカー、紙製のコウモリやクモの飾りで、リビングをハロウィン仕様にデコレーションしましょう。窓にジェルシールを貼る、テーブルクロスをオレンジや黒に変える、といった簡単な工夫でも十分にハロウィン気分を楽しめます。ハロウィン当日は仮装してお菓子パーティーを開き、みんなで「トリック・オア・トリート!」を楽しむのが家族ハロウィンの定番です。
新米パパ
ハロウィンって宗教行事ですよね?日本で祝っても問題ないんでしょうか?
カゾイロ博士
現代のハロウィンは宗教色がほぼなくなった文化イベントです。アメリカでもキリスト教の行事としてではなく、季節のお祭りとして楽しまれています。日本でも「秋の仮装パーティー」「子どもが楽しむ行事」として取り入れて全く問題ありませんよ。

CHAPTER 07
ハロウィンの歴史と起源を深掘り

ハロウィンの起源は、約2,000年前の古代ケルト人が行っていた収穫祭「サウィン(Samhain)」にさかのぼります。ケルトの暦では10月31日が一年の終わりにあたり、この日の夜には死者の霊がこの世に戻ってくると信じられていました。人々は悪霊から身を守るために焚き火を焚き、動物の皮で作った衣装を身にまといました。これが現代の仮装の原型です。
7世紀頃、キリスト教がケルト文化圏に広まると、ローマ教皇がサウィンの翌日である11月1日を「諸聖人の日(All Hallows' Day)」と定めました。その前夜(eve)が「All Hallows' Eve」と呼ばれ、やがて「Halloween」に縮まったとされています。キリスト教の行事と異教の祭りが融合したのがハロウィンの成り立ちです。
19世紀にアイルランドからの移民がアメリカに渡った際、ハロウィンの風習も持ち込まれました。アメリカでは商業的なイベントとして大きく発展し、仮装パーティー、トリック・オア・トリート、お化け屋敷などのエンターテインメント要素が加わりました。現在、アメリカのハロウィン関連の消費額は年間100億ドル(約1.5兆円)を超えるとされ、クリスマスに次ぐ一大商業イベントとなっています。

ジャック・オー・ランタンの由来

ハロウィンのシンボルであるジャック・オー・ランタン(Jack-o'-Lantern)には、アイルランドの民話に基づく伝説があります。「けちなジャック」という男が悪魔を二度も騙し、死後に天国にも地獄にも行けなくなりました。闇の中をさまようジャックは、悪魔からもらった燃える石炭をくり抜いたカブの中に入れてランタン代わりにしたとされています。
アイルランドではカブを使っていましたが、アメリカに渡った移民たちがより入手しやすく加工しやすいカボチャを代用するようになり、現在のオレンジ色のジャック・オー・ランタンが定着しました。日本では観賞用のオレンジ色のカボチャ(アトランティックジャイアントなど)がハロウィンの時期に流通し、ショッピングモールや商店街のディスプレイに使われています。

日本のハロウィン文化

日本にハロウィンが定着し始めたのは1990年代後半からです。1997年に東京ディズニーランドがハロウィンイベントを開始したことが大きな転機となりました。2000年代に入ると渋谷のスクランブル交差点が仮装した若者であふれるようになり、「渋谷ハロウィン」としてメディアに取り上げられるようになりました。
日本のハロウィンの特徴は、「仮装(コスプレ)」に重点が置かれていることです。欧米では「トリック・オア・トリート」で子どもたちが近所を回ってお菓子をもらう風習がメインですが、日本では大人が凝った仮装をしてSNSに投稿するのが主流となっています。アニメやゲームのキャラクターのコスプレも多く、日本独自のハロウィン文化が形成されています。
近年は家庭で楽しむ「おうちハロウィン」も人気です。部屋をオレンジと黒のハロウィンカラーで飾り付け、かぼちゃ料理やハロウィン仕様のスイーツを手作りし、家族で仮装パーティーを楽しみます。100円ショップのハロウィングッズの充実も後押しとなり、手軽に雰囲気を楽しめるようになりました。

子どもが安全に楽しむハロウィン

お子さまとハロウィンを楽しむ際は、安全面に配慮しましょう。トリック・オア・トリートで近所を回る場合は、必ず保護者が同伴し、知らない家には訪問しないようにします。日本では地域の商店街やマンションの管理組合が主催する「仮装パレード」に参加するのが安心です。
仮装の衣装選びでは、お子さまの年齢に合ったものを選びましょう。2〜3歳なら着ぐるみタイプのかぼちゃやおばけが人気で、着替えも楽です。幼稚園〜小学校低学年では魔女・黒猫・海賊・プリンセスなどが定番です。手作りのマントに帽子をかぶせるだけでも十分にハロウィンらしくなります。
新米パパ
トリック・オア・トリートって日本でもやるんですか?近所に迷惑にならないか心配で…
カゾイロ博士
飛び込みで知らない家を訪ねるのは日本の文化にはなじみにくいですね。地域イベントやショッピングモールの「トリック・オア・トリート」に参加するのがおすすめですよ。マンション内で顔見知りのご家庭と事前に約束しておくのも安全な方法です。お菓子の交換会をおうちで開くのもお子さまは大喜びします。

CHAPTER 08
ハロウィンの食べ物とレシピ

ハロウィンの食卓を彩るのは、やはりかぼちゃ料理です。かぼちゃのスープ、かぼちゃのグラタン、かぼちゃプリン、かぼちゃのモンブランなど、秋の味覚を存分に楽しめます。かぼちゃをくり抜いてシチューを入れる「まるごとかぼちゃシチュー」は見た目のインパクトも抜群で、パーティーの主役になれる一品です。
お子さまと一緒に作れるハロウィンスイーツとして、ジャック・オー・ランタン型のクッキーやおばけマシュマロが人気です。型抜きクッキーにアイシングで顔を描いたり、マシュマロにチョコペンで顔を描いたりと、簡単な作業でハロウィンらしい仕上がりになります。ホットケーキミックスを使ったかぼちゃのマフィンは混ぜて焼くだけなので、お菓子作り初心者でも失敗しにくいレシピです。

ハロウィンのデコレーションアイデア

家の中をハロウィンムードに変える飾り付けのアイデアをご紹介します。玄関にはミニカボチャとキャンドルを並べ、クモの巣のオーナメントを飾ると一気にハロウィンの雰囲気に。リビングにはオレンジ・黒・紫の風船を飾り、ガーランド(旗飾り)を天井から吊るすだけでパーティー空間が完成します。
窓にはジェルシールやウィンドウステッカーを貼れば、外から見てもハロウィンらしい演出ができます。トイレや洗面所にもおばけのステッカーを貼ると、家中がハロウィンの世界に。100円ショップには毎年多彩なハロウィングッズが並ぶので、お子さまと一緒に選ぶのも楽しいイベントになります。
最近はハロウィンのテーブルコーディネートにこだわるご家庭も増えています。黒い紙皿にオレンジのナプキン、おばけやかぼちゃの形のピック、ハロウィン柄の紙コップを揃えるだけで、食卓が一気にフォトジェニックに。お菓子をミイラ風にラッピングしたり、みかんに顔を描いてジャック・オー・ランタンに見立てたりと、身近なもので工夫する手作り感が子どもたちの創造力を刺激します。

世界各国のハロウィン事情

ハロウィンは国によって過ごし方が大きく異なります。発祥の地であるアイルランドでは、伝統的なゲーム「アップルボビング(水に浮かべたリンゴを口でくわえ取る)」が行われ、コルキャノンというマッシュポテト料理に指輪やコインを隠して運勢を占う風習があります。
イギリスでは11月5日の「ガイ・フォークスナイト」のほうが盛んで、ハロウィンは比較的地味です。オーストラリアでは南半球で季節が逆になるため、ハロウィンは春の行事となります。メキシコでは「死者の日」の前夜祭としてハロウィンが位置づけられ、マリーゴールドの花で飾られた美しい祭壇が街中に現れます。
日本のハロウィンは経済規模で見ると、バレンタインデーに匹敵する約1,500億円市場に成長しています。仮装を楽しむ文化は日本独自の発展を遂げており、アニメキャラクターのコスプレと融合した「和製ハロウィン」は海外メディアからも注目されています。渋谷のハロウィンの様子はBBCやCNNでも報道され、日本のポップカルチャーの一つとして認知されつつあります。

CHAPTER 09
ハロウィンの仮装アイデア

手作りで楽しむ仮装

お子さまの仮装は市販のコスチュームを買わなくても、家にあるもので十分に楽しめます。黒いゴミ袋で作るマント、画用紙で作る帽子やお面、白いシーツを被ればおばけの完成です。兄弟姉妹でテーマを揃えたおそろい仮装や、家族全員で同じ世界観の仮装をするファミリーコスプレも、SNSで映える思い出になります。

年齢別おすすめコスチューム

0〜2歳の赤ちゃんには、かぼちゃや動物のロンパース型コスチュームが人気です。着ているだけでかわいく、着脱も簡単です。3〜5歳にはプリンセスやヒーローなどキャラクターの衣装が定番で、自分で選ばせるとより楽しめます。小学生になると本格的なゾンビメイクやハリーポッターのローブなど、クオリティにこだわりが出てきます。
大人の仮装は年々レベルが上がっており、特殊メイクやSFX(特殊効果)を駆使した本格派も増えています。初心者の方は、猫耳カチューシャに黒い服を合わせた「黒猫」、ボーダーシャツに目の下にアイラインで傷痕を描いた「囚人」など、普段着をベースにしたシンプルな仮装から始めるのがおすすめです。
TIP / ハロウィンの仮装を長く楽しむコツ
仮装はハロウィン当日だけでなく、10月中にテーマパークやショッピングモールの仮装イベントで着回せます。写真撮影用としても使えるので、コスチューム選びは「かわいさ」だけでなく「動きやすさ」と「トイレのしやすさ」も重視しましょう。

ハロウィンの安全対策

お子さまがトリック・オア・トリートで近所を回る場合は、安全対策が欠かせません。必ず大人が付き添い、明るいうちか、暗くなる前に帰宅できるようにしましょう。仮装の衣装は視界を遮らないもの、裾が長すぎないものを選び、反射テープや光るブレスレットを身につけると車からの視認性が高まります。
もらったお菓子は帰宅後に大人が中身を確認してから食べるようにし、包装が破れているものや手作りのものは避けるのが基本ルールです。食物アレルギーのあるお子さまの場合は、事前にご近所の方に伝えておくか、非食品のおもちゃを配る「ティールパンプキン・プロジェクト」に参加しているお宅を選ぶのもよいでしょう。アメリカではティール(水色)のかぼちゃを玄関に置くことで、アレルギー対応の合図としています。
日本のハロウィンは「仮装を楽しむ日」として独自の進化を遂げましたが、子どもたちにとっては「お菓子がもらえるワクワクする日」という原点も大切にしたいものです。ご近所や友人家族でトリック・オア・トリートの約束をしたり、自宅でハロウィンパーティーを開いたりして、お子さまに季節の楽しさを伝えてあげてください。仮装した子どもたちの笑顔は、秋の最高の思い出になるはずです。
ハロウィンの翌日(11月1日)は「諸聖人の日(All Saints' Day)」、翌々日(11月2日)は「死者の日(All Souls' Day)」です。ハロウィンはもともとこれらのキリスト教の祝日の前夜祭という位置づけでした。メキシコの「死者の日」は故人を偲ぶ祭りとして有名で、色鮮やかなガイコツの装飾やマリーゴールドの花で飾られた祭壇が街を彩ります。
ハロウィンが終わると、街は一気にクリスマスモードに切り替わります。10月のオレンジと黒から、11月の赤と緑へ。季節の移り変わりを行事で感じられるのは、子どもたちにとってかけがえのない体験です。今年のハロウィンも、お子さまと一緒に思い切り楽しんでください。
ハロウィンは大人も子どもも非日常を楽しめる秋の一大イベントです。家族の笑顔が溢れるハロウィンを、今年もお楽しみください。
子どもの仮装姿は今しか撮れない宝物です。写真や動画に残してあげてくださいね。

CHAPTER 10
よくある質問

A.
9月下旬〜10月上旬に飾りつけを始め、11月1日に片付けるのが一般的です。海外では11月に入ると感謝祭やクリスマスの飾りに切り替わります。日本でも11月になったら速やかに片付けましょう。
A.
ジャック・オー・ランタンに使われるオレンジ色のカボチャ(ペポカボチャ)は、日本のカボチャに比べて水分が多く甘みが少ないため、そのまま食べるには不向きです。食用には日本のカボチャやバターナッツカボチャを使い、飾り用は観賞用カボチャを使い分けるのがおすすめです。
A.
怖い仮装やグロテスクな装飾を避け、可愛い系の仮装(動物、プリンセス、絵本のキャラクター)で楽しむのがおすすめです。カボチャの飾りつけやお菓子作りなど、工作系のアクティビティなら怖さを感じずにハロウィンの雰囲気を楽しめます。
A.
騒音に配慮して日中に開催する、共用部を汚さない、近隣への事前の声かけを行うのが基本マナーです。仮装したまま共用廊下を歩くと他の住人が驚くこともあるので、自宅で着替えるよう参加者に案内しましょう。
A.
どちらも「死者の霊が戻ってくる」という共通点がありますが、お盆はご先祖様を敬い供養する仏教行事、ハロウィンは古代ケルトの収穫祭が起源の文化イベントです。お盆は静かに故人を偲ぶのに対し、ハロウィンは仮装や菓子を楽しむ賑やかな行事として対照的な性格を持っています。
A.
一般的には10月に入ったら飾り始め、11月1日には片付けるのが基本です。早い方は9月中旬から飾り始めることもあります。クリスマスの飾り付けとの切り替えを考えて、11月上旬には片付けましょう。
A.
元々はケルトの宗教行事に起源を持ちますが、現代のハロウィンは宗教色がほぼなくなっており、季節のイベントとして楽しまれています。キリスト教の一部の宗派では否定的な見方もありますが、日本では完全に世俗的なイベントとして定着しています。
『日本のしきたりがまるごとわかる本』では、冬を迎える時期の年中行事として秋から冬にかけての暦の節目が紹介されています。ハロウィンが行われる10月末は、日本の暦では霜降(そうこう)から立冬へと移る頃にあたり、木枯らしが吹き始め冬の気配が近づく季節です。西洋のハロウィンが収穫祭と冬の到来を告げる行事であるように、日本にも収穫感謝と季節の変わり目を意識する行事が古くから存在しており、洋の東西を問わず人々が季節の節目を大切にしてきたことがわかります。
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CHAPTER 11
まとめ

ハロウィンは、10月31日に行われる仮装やお菓子を楽しむ秋のイベントです。古代ケルトの収穫祭に起源を持ち、「All Hallows' Eve」が語源。現代では宗教色はほぼなく、世界中で家族や友人と楽しむ文化行事として親しまれています。日本では1997年のテーマパークイベントをきっかけに広まり、今では秋の風物詩として定着しました。
日本でもテーマパークやSNSをきっかけに急速に定着し、今では子育て世代にとって秋の一大イベントになりました。仮装を楽しみ、カボチャ料理を作り、お菓子を交換する。家族でハロウィンを楽しむことで、秋の思い出がひとつ増えます。今年の10月31日は、ぜひ家族みんなで仮装して「トリック・オア・トリート!」と声を上げてみてください。カボチャのランタンが灯る秋の夜は、家族にとって忘れられない思い出にになるでしょう。