プラチナ婚式(ぷらちなこんしき)は結婚70周年を祝う記念日です。長い年月をともに歩んだご夫婦の絆を、変色しにくく希少なプラチナにたとえた、特別な結婚記念日。日本では年々増えるとはいえ、まだまだ達成すること自体が稀な金字塔です。この記事ではプラチナ婚式の意味と由来、お祝いの仕方や贈り物の選び方を解説します。
CHAPTER 01プラチナ婚式とは?結婚70年目の意味
プラチナ婚式は、結婚から数えて70年目に祝う結婚記念日です。25歳で結婚した場合に95歳で迎えられる計算で、まさに一生をともに歩んだご夫婦への祝福といえます。
70年
結婚からの年数
90歳以上
達成時の平均年齢
プラチナ
象徴
プラチナは「変わらぬ価値」「永遠性」の象徴とされる貴金属で、酸やアルカリにも強く、ほとんど変色しません。ダイヤモンドリングの土台にも使われるなど、宝飾品の中でも最高位に位置づけられています。70年連れ添ったご夫婦のかけがえのない絆を、この希少な金属にたとえているのです。
- 呼び方
- プラチナ婚式、白金婚式(はっきんこんしき)
- 対象
- 結婚70周年を迎えるご夫婦
- 象徴の意味
- 希少性、変わらぬ美しさ、永遠の絆
- お祝いの規模
- 家族・親族中心のあたたかい集まりが一般的
INFO / プラチナ婚式は世界共通?
プラチナ婚式は欧米にも存在する記念日で、英語では「Platinum Wedding Anniversary」と呼ばれます。イギリスのエリザベス2世女王とフィリップ殿下が2017年に結婚70周年を迎えた際には、「Platinum Wedding Anniversary」として大きく祝われました。
CHAPTER 02プラチナ婚式の由来
結婚記念日に金属や宝石をあてはめる文化はイギリス・ヴィクトリア朝時代に始まったとされます。当初は銀婚式(25年)・金婚式(50年)・ダイヤモンド婚式(60年)の3つが特別な記念日で、70年・75年は20世紀以降に加わりました。
70年目にプラチナがあてはめられた理由は明確な記録が残っていませんが、プラチナがダイヤモンドより歴史が浅く、20世紀になって貴金属として確立されたことが背景と考えられます。最高峰のダイヤモンドを60年で祝ったあとに、新時代の貴金属であるプラチナで70年を祝うという意味づけです。
新米パパ
プラチナ婚式って、実際に祝う方は珍しいのですか?
カゾイロ博士
非常に珍しいです。25歳結婚で95歳まで夫婦そろってお元気でいることが必要なので、達成できるご夫婦はまだごく一部です。ただし日本人の平均寿命が延びている近年は、徐々に達成される方が増えています。達成されたご夫婦には自治体から記念品が贈られることも多く、地域でお祝いされる慶事です。
CHAPTER 03プラチナ婚式の祝い方
プラチナ婚式は人生でもめったにない大切な節目です。ご本人の体調や生活ペースに配慮しながら、心のこもったお祝いを準備しましょう。
- 01ご本人の希望を確認する派手なパーティーが好きか、家族だけで静かに過ごしたいか、まずはご本人の希望を伺います。体力面の負担にならない計画が大切です。
- 02家族・親族で日程を調整子・孫・ひ孫世代まで集まれることが多いので、3〜4か月前から日程調整を始めると安心です。
- 03会場を予約する自宅・料亭・ホテルなど、本人が落ち着ける場所を選びます。バリアフリー対応やゆったりとした個室があるかも重要です。
- 04プレゼント・記念品を用意家族写真のアルバム、孫からの手紙集、プラチナをモチーフにした記念品など、思い出に残るものを準備します。
- 05当日のスケジュール短時間で疲れない流れを意識します。食事は2時間以内に収めるなど、無理のない設計を心がけましょう。
CAUTION / 祝い方で気をつけたいこと
高齢のご夫婦をお祝いする際はサプライズに頼りすぎないのがポイント。突然の人数や演出は驚かせてしまうことがあります。事前にざっくり予定を伝えておき、当日に細かな心づかいでサプライズを散りばめる程度がちょうど良いでしょう。
CHAPTER 04プラチナ婚式におすすめの贈り物
プラチナ婚式の贈り物はプラチナをモチーフにしたアイテムが定番ですが、ご夫婦の生活スタイルに寄り添う実用的な品物も人気です。
プラチナにちなんだ記念品
- プラチナリング(シンプルなデザインの細身タイプ)
- プラチナフレーム入りの家族写真
- プラチナの夫婦箸
- プラチナの記念メダル・記念盾
生活に寄り添う実用ギフト
- 肌触りのよい高級タオル・パジャマ・ガウン
- 電動マッサージ機・足湯機など健康家電
- 夫婦で楽しめるグルメギフト(柔らかい食感の高級肉・お取り寄せ和菓子)
- 出張カメラマンによる記念写真撮影
- ご夫婦の名前を刻んだ記念プレート・夫婦茶碗
Merit
- プラチナそのものの記念品は世代を超えて受け継がれる
- 実用ギフトは日常で長く使えて喜ばれる
- 家族写真や手紙集は本人の心に深く残る
Demerit
- 高価なプラチナジュエリーは高齢の方が使いきれないことがある
- 重い・大きい記念品は持ち運びや収納に困る
- サイズや使い方が複雑な家電は受け取り側の負担になる
新米パパ
祖父母のプラチナ婚式に、孫からはどんな贈り物がよいでしょうか?
カゾイロ博士
孫やひ孫からの手紙・写真が一番喜ばれます。直筆の手紙を一冊にまとめたメッセージブックや、家族全員の写真を載せたアルバムが定番です。高価なものよりも、家族の絆が形に残るものをぜひ。
CHAPTER 05お祝い金の相場とマナー
プラチナ婚式のお祝い金は、贈る側の立場によって相場が変わります。
| 贈る側 | 相場 | 備考 |
|---|---|---|
| 子から両親へ | 50,000〜200,000円 | 兄弟姉妹で共同出資が一般的 |
| 孫から祖父母へ | 10,000〜50,000円 | 現金よりも記念品や手紙が喜ばれる |
| ひ孫から | 5,000〜10,000円相当 | 金額より気持ちを大切に |
| 友人・知人から | 5,000〜10,000円 | ささやかな贈り物を添えると丁寧 |
NOTE / のし・水引のマナー
プラチナ婚式の祝儀袋は紅白の蝶結びを選びます。表書きは「祝 プラチナ婚式」「祝 ご結婚70周年」「寿」などが一般的。ご夫婦の名前を連名で書く場合は、夫の名前を右に、妻の名前を左に並べます。
プラチナ婚式のような長寿のお祝いを贈る際には、日本の伝統的な贈答マナーを押さえておくことが大切です。祝儀袋の水引は紅白または金銀の「蝶結び(花結び)」を選びましょう。蝶結びは何度あっても嬉しいお祝い事に使う結び方で、長寿祝いにふさわしいとされています。表書きは「祝プラチナ婚式」や「御祝」と書き、下段にはフルネームを記します。品物を贈る場合にはのし紙を掛け、相手に表書きが見えるように「外のし」にするのが一般的です。高齢のご夫婦への贈り物は、体に負担のかからない軽くて実用的なものや、家族の写真をまとめたアルバムなど思い出を振り返れるものが喜ばれます。
CHAPTER 06よくある質問
A.
プラチナ婚式は結婚70周年を祝う記念日です。一般的にダイヤモンド婚式(60年)の次に位置づけられる結婚記念日として知られています。
A.
プラチナ婚式が結婚70周年、プラチナ・ジュビリーが結婚75周年です。プラチナ・ジュビリーはイギリス王室で在位70周年を意味する「ジュビリー」が転じたとされる、より格上の長寿婚記念日です。
A.
自宅やご本人の住む施設で小規模に祝うのがおすすめです。ビデオ通話で離れた家族をつなぐ方法や、家族が分散して順番に訪問する方法もあります。何より本人の体調と気持ちを最優先しましょう。
A.
子世代が中心となって兄弟姉妹で力を合わせ、孫世代も参加するのが一般的です。家長や長男・長女が幹事を引き受けるケースが多いですが、家族の事情に応じて分担して構いません。
A.
ふさわしいです。70本のバラは「70年連れ添ったご夫婦」を象徴し、特別なフラワーギフトとして人気です。色は白やシルバーでまとめると、プラチナのテーマと調和します。
CHAPTER 07まとめ
プラチナ婚式は結婚70周年を祝う、人生でもめったに迎えられない特別な記念日です。希少で美しいプラチナを象徴とするように、ご夫婦が積み重ねてきた70年の時間そのものがかけがえのない宝物といえます。ご本人の体調と気持ちを大切にしながら、家族みんなで心のこもったお祝いを準備しましょう。
結婚70年の次の節目には「プラチナ・ジュビリー婚式(結婚75周年)とは?」があります。60年のダイヤモンド婚式から続く長寿婚の系譜は「ダイヤモンド婚式とは?」や、「結婚記念日一覧」もあわせてご覧ください。

