プラチナ・ジュビリー婚式は結婚75周年を祝う最高峰の結婚記念日です。「ジュビリー(Jubilee)」は本来50周年を意味する英語ですが、結婚記念日の文脈では75周年の長寿婚を指す呼び方として用いられます。日本で達成されるご夫婦はごくわずかな、まさに伝説的な節目。この記事ではプラチナ・ジュビリーの意味と由来、お祝いの仕方や贈り物の選び方を解説します。

CHAPTER 01
プラチナ・ジュビリー婚式とは

プラチナ・ジュビリー婚式は、結婚から数えて75年目に祝う結婚記念日です。25歳で結婚した場合、達成時の平均年齢は100歳。百寿(ひゃくじゅ)と重なるケースも多く、人生百年時代を象徴する慶事といえます。
75
結婚からの年数
100歳前後
達成時の平均年齢
プラチナ
象徴
「ジュビリー」という言葉は聖書のヘブライ語に由来し、50年ごとに祝う安息と解放の年を意味する古い言葉です。やがてイギリス王室で在位の節目を祝う言葉として広まり、結婚記念日にも応用されるようになりました。
呼び方
プラチナ・ジュビリー婚式、ダイヤモンド・ジュビリー婚式(地域による)
対象
結婚75周年を迎えるご夫婦
象徴の意味
プラチナ=永遠の絆、ジュビリー=記念すべき節目
お祝いの規模
ご夫婦の体調を最優先したごく身内中心のお祝い
i
INFO / なぜ75年にもプラチナ?
70年と75年で同じプラチナがあてはめられていますが、75年には「ジュビリー」を冠することで、より特別な節目という意味を加えています。地域によっては75年をダイヤモンド・ジュビリーと呼ぶ場合もあり、呼び方には揺らぎがあります。

CHAPTER 02
プラチナ・ジュビリーの由来

結婚記念日に名前を付ける文化はイギリス・ヴィクトリア朝に始まりました。当初は銀(25年)・金(50年)・ダイヤモンド(60年)の3つしかなく、70年・75年の名称が広まったのは20世紀後半以降のことです。
とくに2022年にイギリスのエリザベス2世女王が在位70周年を「プラチナ・ジュビリー」として国を挙げて祝ったことで、「ジュビリー=プラチナの節目」というイメージが世界中に広まりました。これが結婚記念日の文脈にも影響を与え、結婚75周年がプラチナ・ジュビリーと呼ばれることが定着しつつあります。
新米パパ
新米パパ
プラチナ・ジュビリーって、達成された方は実際にいらっしゃるのですか?
カゾイロ博士
カゾイロ博士
世界でもごくわずかですが達成例はあります。日本でも日本人の長寿化により、近年は数十組単位で達成されるご夫婦が報告されています。自治体や新聞・テレビで取り上げられることも多く、地域全体で祝われる慶事です。

CHAPTER 03
プラチナ・ジュビリー婚式とプラチナ婚式の違い

プラチナ婚式(70年)とプラチナ・ジュビリー(75年)はどちらもプラチナを象徴とする結婚記念日ですが、いくつかの違いがあります。
項目プラチナ婚式(70年)プラチナ・ジュビリー(75年)
祝う年数結婚70周年結婚75周年
平均達成年齢90歳前後100歳前後
象徴の意味希少性・永遠性永遠の絆+特別な節目
呼び方の由来貴金属プラチナから聖書のジュビリー(50年の節目)から
国内の達成数極めて稀(伝説的)
お祝いの一般的規模家族・親族中心ごく身内・小規模
NOTE / 百寿との重なり
75年連れ添うことは、達成時の平均年齢が100歳前後となるため、百寿(100歳の長寿祝い)と同じ時期に重なることが多くなります。長寿祝いと結婚記念日をまとめて祝うことで、ご家族の負担を減らしながら盛大に祝うことができます。

CHAPTER 04
プラチナ・ジュビリーの祝い方

達成すること自体が偉業ともいえるプラチナ・ジュビリー。ご本人の体力と健康状態を最優先しながら、家族の絆を再確認する一日に仕上げましょう。
  1. 01
    本人の体調を最優先に確認
    75年連れ添ったご夫婦は100歳前後。当日のスケジュールはご本人と医師・介護者にも相談して決めます。
  2. 02
    規模を絞り込む
    盛大なパーティーよりも、ご家族数人で囲む静かな食卓が向いていることが多いです。
  3. 03
    記念品・贈り物を準備
    プラチナをモチーフにした品、家族写真集、孫・ひ孫からの手紙集など、思い出に残るものを選びます。
  4. 04
    撮影・記録を残す
    プロカメラマンによる写真撮影や、ビデオメッセージの収録など、後世に残せる記録を必ず作りましょう。
  5. 05
    自治体や周囲への報告
    市区町村役場へ報告すると、地域から祝意が届く場合があります。新聞・地域メディアでの紹介も人生の宝物になります。
新米パパ
新米パパ
100歳近いご夫婦が主役のお祝いで、どんなことに気をつければよいですか?
カゾイロ博士
カゾイロ博士
「短く・静かに・あたたかく」が三原則です。長時間の宴席は避け、1〜2時間で切り上げる予定にします。声の大きさや照明の眩しさにも配慮し、ご本人がリラックスできる環境を整えましょう。家族の集まりはオンラインも交えると、無理なく多くの人が参加できます。

CHAPTER 05
プラチナ・ジュビリーにおすすめの贈り物

プラチナ・ジュビリーの贈り物は本人の生活に寄り添うもの家族の絆を形に残すものの2軸で考えるのがおすすめです。

プラチナにちなんだ記念品

  • プラチナのフォトフレーム入り家族写真
  • プラチナの記念メダル・記念盾
  • プラチナ婚式・ジュビリー両方を称える刻印入りのトロフィー
  • 75本の白いバラの花束

ご本人の生活に寄り添うギフト

  • 柔らかい肌触りのパジャマ・ブランケット
  • 高齢の方にも食べやすい高級グルメ(柔らか加工肉・無添加お菓子)
  • 家族の手紙・写真をまとめたメッセージブック
  • 家族のビデオレターを収めたUSBメモリやデジタルフォトフレーム
  • 出張カメラマンによる記念撮影
TIP / 贈り物選びのポイント
75年連れ添ったご夫婦は「モノ」よりも「思い出」を喜ぶ傾向があります。物理的な贈り物よりも、家族写真・ビデオメッセージ・手紙集など、形に残る思い出を中心に据えると失敗がありません。

CHAPTER 06
お祝い金の相場とマナー

プラチナ・ジュビリーは特別な節目のため、お祝い金もプラチナ婚式より少し高めに設定するケースが一般的です。
贈る側相場備考
子から両親へ100,000〜300,000円兄弟姉妹で共同出資・分担が一般的
孫から祖父母へ10,000〜50,000円現金よりも記念品・手紙が喜ばれる
ひ孫から5,000〜10,000円相当似顔絵・手紙・歌の披露が定番
親族・友人から10,000〜30,000円ささやかな贈り物を添える
NOTE / のし・水引のマナー
祝儀袋は紅白の蝶結びを選びます。表書きは「祝 ご結婚75周年」「祝 プラチナ・ジュビリー」「寿」などが一般的です。長寿祝いと重なる場合は「祝 百寿」と併記しても問題ありません。

CHAPTER 07
よくある質問

A.
プラチナ・ジュビリー婚式は結婚75周年を祝う記念日です。ダイヤモンド婚式(60年)・プラチナ婚式(70年)に続く、最高峰の長寿婚記念日のひとつです。
A.
聖書のヘブライ語に由来する言葉で、50年ごとに祝う安息と解放の年を意味します。やがてイギリス王室で在位の節目を祝う言葉として広まり、結婚記念日の用語にも応用されました。
A.
地域によって呼び方が異なります。一般的に在位60年がダイヤモンド・ジュビリー、在位70年がプラチナ・ジュビリーと呼ばれますが、結婚記念日では75年をプラチナ・ジュビリーと呼ぶことが定着しつつあります。
A.
問題ありません。むしろ家族の負担を減らせるため同日に祝うご家庭は多いです。「百寿+結婚75周年ダブルお祝い」として記念品を準備し、メッセージカードに両方を記すと丁寧です。
A.
イギリスでは国王から記念カードが届く伝統があります(過去はエリザベス女王、現在はチャールズ国王)。アメリカでも大統領府からの祝電が届く場合があります。日本でも自治体や首相官邸から祝意が届くケースが報告されています。
贈答マナーの文献では、結婚記念日の祝い事にものし紙と水引の正しい使い方が解説されています。結婚75周年のような長寿の祝いには、紅白または金銀の結び切り(あわじ結び)の水引を用い、表書きは「御祝」「祝 プラチナ・ジュビリー婚式」などとします。文献によると、結婚記念の祝いはもともと西洋の風習ですが、日本では明治以降に取り入れられ、日本式の贈答作法と融合して独自の祝い方が形成されました。贈り物には記念品や花束が選ばれることが多く、のし紙を掛けて贈るのが丁寧です。

CHAPTER 08
まとめ

プラチナ・ジュビリー婚式は結婚75周年を祝う、人生最高峰の結婚記念日です。達成すること自体が伝説的な節目であり、ご本人とご家族にとって生涯忘れられない一日になります。体調を最優先に、家族の絆を再確認する静かであたたかなお祝いを準備しましょう。
結婚70周年については「プラチナ婚式(結婚70周年)とは?」、結婚60周年については「ダイヤモンド婚式とは?」でそれぞれ詳しく解説しています。長寿のお祝いについては「百寿(100歳)とは?」もあわせてご覧ください。