復活祭(イースター)は、イエス・キリストが十字架にかけられた3日後に復活したことを祝うキリスト教最大の祭日です。2026年のイースターは4月5日(日曜日)にあたります。この記事では、復活祭の意味や日程の決まり方、イースターエッグやイースターバニーの由来、日本での楽しみ方までわかりやすく解説します。
CHAPTER 01復活祭(イースター)とは?意味と由来
復活祭(英語ではEaster)は、イエス・キリストの復活を記念するキリスト教の祭日です。新約聖書によると、キリストはローマ帝国の統治下で十字架刑に処されましたが、処刑から3日目に復活したと伝えられています。この復活こそがキリスト教の信仰の根幹であり、復活祭はクリスマス以上に重要な祝日とされています。
復活祭の歴史は紀元1世紀にさかのぼります。初代教会の時代からキリストの復活を記念する集会が行われており、2世紀にはすでに年に一度の祝祭として定着していました。「Easter」という英語名の語源には、ゲルマン民族の春の女神「エオストレ(Eostre)」に由来するという説があり、キリスト教以前の春の祭りと融合した歴史がうかがえます。
復活祭はキリスト教徒にとって希望と再生を象徴する日であり、世界中の教会で盛大な礼拝が行われます。春の訪れとともに祝われるこの祭日には、卵やウサギ、花といった生命の再生を表すシンボルが数多く登場します。
4月5日(日曜日)
2026年の日付
紀元1世紀
起源
キリストが日曜日に復活したことに由来
「日曜日が休日」の由来
CHAPTER 02イースターはいつ?日程の決まり方
イースターの日付は毎年変わります。その決まり方は、「春分(しゅんぶん)の日以降の最初の満月の次の日曜日」というルールに基づいています。このため、年によって3月下旬から4月下旬の間で大きく変動します。
2026年の場合、春分の日は3月20日で、その後の最初の満月は4月2日(木曜日)です。したがって、その次の日曜日である4月5日が2026年のイースターとなります。ちなみに、2025年は4月20日、2027年は3月28日がイースターにあたり、年ごとに3週間以上のずれが生じることもあります。
なお、カトリックやプロテスタントなどの西方教会はグレゴリオ暦に基づいて日付を計算しますが、ギリシャ正教やロシア正教などの東方教会はユリウス暦を用いるため、両者のイースターの日付が異なる年もあります。2026年は西方教会が4月5日、東方教会が4月12日です。
INFO / イースターの日付の計算方法
イースターの日付を決める計算法は「コンプトゥス(computus)」と呼ばれます。325年のニカイア公会議で「春分の日以降の最初の満月の次の日曜日」と定められました。ここでいう「春分の日」は天文学上の春分ではなく、教会暦で3月21日に固定されています。そのため、天文学上の満月と教会暦上の満月にわずかなずれが生じることもあります。
CHAPTER 03イースターエッグとイースターバニー
イースターエッグの意味
イースターを象徴するものといえば、色とりどりに彩色されたイースターエッグです。卵は古くから生命のシンボルとされてきました。硬い殻を破ってひなが誕生する様子が、キリストが墓から復活した姿と重ね合わされ、復活祭のシンボルとなったのです。
卵を彩色する風習は中世ヨーロッパで広まりました。かつてはイースター前の四旬節(レント)の期間中、卵を含む動物性食品を食べることが禁じられていました。その間にたまった卵を復活祭の日にきれいに飾り付けて贈り合ったことが、イースターエッグの始まりとされています。現在ではゆで卵だけでなく、チョコレートエッグやプラスチック製の卵にお菓子を詰めたものも広く親しまれています。
また、庭や室内に隠した卵を子どもたちが探す「エッグハント」や、丘の斜面で卵を転がす「エッグロール」といった遊びも、イースターの伝統的なイベントとして各国で行われています。アメリカのホワイトハウスでは毎年恒例の「イースター・エッグロール」が開催され、大統領が子どもたちを招待する一大行事として知られています。
イースターバニーの由来
イースターバニーは、イースターエッグを子どもたちのもとへ運んでくるとされるウサギのキャラクターです。ウサギは多産の象徴であり、旺盛な繁殖力から生命力や豊穣を表す動物とされてきました。
ウサギとイースターの結びつきには、春になると野原でウサギが活発に姿を現すことも関係しています。冬の終わりとともに花が咲き始め、ウサギが跳ね回る光景は、まさに春の再生を体現するものでした。17世紀のドイツで「イースターの前夜にウサギが色つき卵を隠す」という言い伝えが記録されており、ドイツ系移民によってアメリカに伝わり、世界的に広まったとされています。
現在ではイースターバニーはサンタクロースのような存在として親しまれ、ウサギの形をしたチョコレートやぬいぐるみが贈り物として人気を集めています。
新米パパ / 2歳児のパパ
イースターって日本ではあまりなじみがないですけど、子どもと一緒に楽しめるイベントなんですか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
もちろん楽しめますよ。エッグハントは小さなお子さんにぴったりの遊びです。プラスチックの卵にお菓子やシールを入れて家の中に隠し、宝探し感覚で見つけてもらうだけでも大盛り上がりします。2歳のお子さんなら、卵の中から何が出てくるかワクワクしてくれるはずです。
新米パパ / 2歳児のパパ
エッグハント、楽しそうですね。あと、日曜日が休日になったのがイースターに関係しているって本当ですか?
カゾイロ博士 / 行事・風習の専門家
はい、キリスト教ではもともと土曜日が安息日でした。しかしキリストが金曜日に十字架にかけられ、日曜日に復活したことから、信者たちは日曜日に教会に集まるようになりました。やがて日曜日がキリスト教圏の休日として定着し、それが世界中に広まったといわれています。私たちが日曜日にお休みをもらえるのも、復活祭と深いつながりがあるのですね。
CHAPTER 04日本でのイースターの楽しみ方
日本ではクリスマスやハロウィンほど定着してはいないものの、近年はイースターを楽しむ人が少しずつ増えています。特にテーマパークや商業施設では春のイベントとしてイースターが取り上げられ、パステルカラーの装飾や限定グッズ、特別メニューが登場します。
家庭でイースターを楽しむなら、卵の飾り付けがおすすめです。ゆで卵に食用色素やシールで飾りをつけるだけで、子どもと一緒にイースターの雰囲気を味わえます。カラフルな卵を並べるだけで食卓が華やかになり、春の訪れを感じられます。
また、エッグハントは子どもの年齢を問わず楽しめるアクティビティです。庭やリビングにカラフルな卵を隠して探してもらうだけの簡単な遊びですが、宝探しの要素があるため子どもたちは夢中になります。プラスチック卵の中に小さなお菓子やおもちゃを入れると、見つけたときの喜びがいっそう大きくなります。
さらに、ウサギや卵をモチーフにしたクラフト遊びもイースターならではの楽しみです。紙コップでウサギを作ったり、卵の殻に小さな花を飾ったりと、身近な材料で簡単に取り組めます。春休みの工作として親子で挑戦してみてはいかがでしょうか。
TIP / 子どもと楽しむエッグハントのアイデア
エッグハントを盛り上げるコツは、難易度を年齢に合わせることです。2歳前後のお子さんには、目につきやすい場所(ソファの上、棚の手前など)に卵を置き、見つける喜びを体験させましょう。もう少し大きなお子さんには、色別にポイントを付けたり、「ヒントカード」を用意して謎解き要素を加えると、さらに盛り上がります。卵は5〜10個程度が集中力の続く適量です。
CHAPTER 05イースターの食べ物
イースターには各国で伝統的な食べ物が食卓に並びます。代表的なものをいくつかご紹介します。
ホットクロスバンは、イースター前の聖金曜日(グッド・フライデー)に食べるイギリス発祥のパンです。パンの表面に白い十字の模様が入っており、これはキリストの十字架を表しています。シナモンやナツメグなどのスパイスが効いた甘い生地にレーズンやオレンジピールが練り込まれ、温めて食べると格別の味わいです。
ラム肉のローストは、ヨーロッパ各地でイースターのメインディッシュとして親しまれています。子羊は聖書において「神の子羊」としてキリストの犠牲を象徴する存在であり、復活祭にふさわしい食材とされています。ローズマリーやガーリックで風味付けしたラムレッグのローストが定番です。
チョコレートエッグは、現代のイースターで最も人気のあるお菓子です。卵型のチョコレートの中にクリームやキャラメルが入ったものや、中に小さなおもちゃが入ったものなど、さまざまな種類があります。日本でもバレンタインシーズンのように、この時期にはイースター限定のチョコレートが店頭に並ぶようになりました。
シムネルケーキは、イースターに食べるイギリスの伝統的なフルーツケーキです。ドライフルーツがたっぷり入った生地の上にマジパン(アーモンドペースト)が載せられ、その上に11個のマジパンボールが飾られます。この11個はキリストの12使徒からユダを除いた数を表しているとされています。
CHAPTER 06よくある質問
A.
イースターは「春分の日以降の最初の満月の次の日曜日」というルールで決まるためです。満月の日は毎年異なるため、イースターの日付も3月下旬から4月下旬の間で変動します。2026年は4月5日、2027年は3月28日です。
A.
卵は硬い殻を破ってひなが生まれることから、古くから生命の誕生と再生のシンボルとされてきました。キリストが墓から復活した姿と、殻を破って出てくるひなの姿が重ね合わされ、復活祭のシンボルとなりました。また、四旬節に卵を食べることが禁じられていた時代に、復活祭でまとめて消費するために飾り付けたことも関係しています。
A.
はい、深い関係があります。キリスト教ではもともと土曜日(安息日)が休息の日でした。しかしキリストが金曜日に十字架にかけられ、日曜日に復活したことから、信者たちは復活の日である日曜日に教会に集まるようになりました。こうして日曜日がキリスト教圏の休日として定着し、やがて世界中に広まったとされています。
A.
キリスト教の宗教行事としてのイースターは日本ではあまり一般的ではありませんが、近年はテーマパークや商業施設で春のイベントとしてイースターが取り上げられるようになりました。卵やウサギをモチーフにした飾り付けやお菓子を楽しむ家庭も増えています。宗教的な意味合いよりも、春の季節イベントとして親しまれつつあります。
A.
ウサギは多産の動物であり、古くから繁殖力・生命力の象徴とされてきました。春になると野原にウサギが活発に姿を現すことから、春の再生のシンボルとしてイースターと結びつきました。17世紀のドイツで「イースターの前夜にウサギが卵を隠す」という言い伝えが生まれ、やがてドイツ系移民によってアメリカに広まり、世界中で親しまれるようになりました。
『冠婚葬祭 暮らしのマナー大百科』によると、復活祭(イースター)はイエス・キリストが十字架にかけられた3日後に復活したことを記念するキリスト教最大の祭日です。日付は「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」と定められており、毎年変動します。同書では卵(イースターエッグ)は新しい命の象徴、うさぎ(イースターバニー)は多産と豊穣の象徴として復活祭のモチーフになっていると紹介されています。欧米では卵をカラフルに彩色してエッグハントやエッグロールを楽しむ家庭行事が盛んで、日本でも春のイベントとして近年認知が広がっていると記されています。
CHAPTER 07まとめ
復活祭(イースター)は、キリストの復活を祝うキリスト教最大の祭日であり、「春分の日以降の最初の満月の次の日曜日」に祝われます。2026年のイースターは4月5日(日曜日)です。イースターエッグは生命の再生を象徴し、イースターバニーは多産と春の訪れを表すシンボルとして、世界中で親しまれています。日本ではまだなじみが薄いものの、エッグハントや卵の飾り付けなど、子どもと一緒に楽しめるアクティビティが豊富です。また、私たちが毎週日曜日に休日をもらえるのも、キリストが日曜日に復活したことに由来するといわれています。春の訪れとともに、家族でイースターの雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。

